トリパミド
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/12/30 23:10:51」(JST)
[Wiki ja表示]
トリパミド
|
IUPAC命名法による物質名 |
IUPAC名
3-(aminosulfonyl)-4-chloro-N-[(3aR,4S,7R,7aS)-octahydro-2H-4,7-methanoisoindol-2-yl]benzamide
|
臨床データ |
Drugs.com |
国別販売名(英語)
International Drug Names |
法的規制 |
- JP: 処方箋医薬品
- ℞ (Prescription only)
|
投与方法 |
経口 |
識別 |
CAS番号
|
73803-48-2 |
ATCコード |
none |
PubChem |
CID: 636401 |
ChemSpider |
4445396 |
UNII |
G36A0E9CVT |
ChEMBL |
CHEMBL2104484 |
化学的データ |
化学式 |
C16H20ClN3O3S |
分子量 |
369.86 |
SMILES
-
C1C[C@@H]2C[C@H]1[C@@H]3[C@H]2CN(C3)NC(=O)C4=CC(=C(C=C4)Cl)S(=O)(=O)N
|
InChI
-
InChI=1S/C16H20ClN3O3S/c17-14-4-3-11(6-15(14)24(18,22)23)16(21)19-20-7-12-9-1-2-10(5-9)13(12)8-20/h3-4,6,9-10,12-13H,1-2,5,7-8H2,(H,19,21)(H2,18,22,23)/t9-,10+,12-,13+
-
Key:UHLOVGKIEARANS-NIFPGPBJSA-N
|
トリパミド(tripamide)は、チアジド系利尿薬類似の高血圧治療薬。製品名は「ノルモナール」(エーザイ製造販売)。
目次
- 1 特徴
- 2 効能・効果
- 3 用法・用量
- 4 副作用
- 5 合成
- 6 参考文献
- 7 関連項目
特徴
- ヒドロクロロチアジドと比べ、カリウム排泄が少なく[1]、血糖への影響が少ない[2]
効能・効果
用法・用量
- 1回15mgを1日1~2回(朝食後又は朝・昼食後)経口投与。年齢・症状により適宜増減する。
副作用
合成
Diels-Alderにより cyclopentadiene および マレイミド (1)を還元する。す。 産物(2)の ニトロソピペラ グループ 3のうちヒドラジン(4)を還元する。経路5 を通じてトリパミド(6)とする。
参考文献
- ^ Bope ET, et al. Multicenter private practice comparison of tripamide and hydrochlorothiazide in the treatment of hypertension. Fam Pract Res J. 1988 Summer;7(4):197-204.
- ^ Conrad KA, et al. Clin Effect of tripamide on glucose tolerance in patients with hypertension. Pharmacol Ther. 1986 Oct;40(4):476-9.
- ^ アメリカ合衆国特許第3,787,440号
関連項目
- インダパミド
- ヒドロクロロチアジド
- トリクロルメチアジド
|
この項目は、薬学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:薬学/Portal:医学と医療/Portal:化学)。 |
Japanese Journal
- 新降圧利尿剤Tripamide(ノルモナ-ル)の使用経験
Related Links
- ノルモナール(利尿降圧剤系の降圧薬 )について主な作用 副作用 用い方と注意点を説明します ノルモナールの詳細情報|ノルモナールなどお薬事典のここカラダ [元に戻す | + 拡大] ここカラダTOP > お薬事典 > ノルモナール
- ノルモナールとは?トリパミドの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ノルモナール錠15mg
組成
- 本剤は、1錠中にトリパミド15mgを含有する割線入りの白色の素錠である。
添加物として結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。
禁忌
〔無尿の患者では利尿が期待できず、本剤が体内に貯留し中毒性の副作用(肝障害、皮膚障害)を起こすおそれがある。〕
〔急性腎不全患者ではBUN、クレアチニン、カリウムが上昇し、ナトリウム、クロールが低下する。本剤の使用によりBUN、クレアチニンが上昇し、電解質バランスを乱すことがある。〕
- 体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している患者
〔本剤の使用により体液中のナトリウム・カリウムをさらに低下させ低ナトリウム血症、低カリウム血症を誘発するおそれがある。〕
- チアジド系薬剤又はその類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルホンアミド誘導体)に対し過敏症の既往歴のある患者
〔本剤の代謝産物がチアジドと類似の代謝産物を有しているので、スルホンアミドを含むチアジドによる過敏症の発現例では同様の過敏症が発現するおそれがある。〕
効能または効果
- 本態性高血圧症
- トリパミドとして、通常成人、1回15mg(1錠)を1日1〜2回(朝食後又は朝・昼食後)経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
〔肝性昏睡を誘発することがある。〕
- 心疾患のある高齢者、重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者
〔急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。〕
〔低ナトリウム血症、低クロール血症を誘発するなど電解質バランスを乱すことがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔類似化合物であるチアジドは肝機能を悪化させることがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔痛風や糖尿病を悪化させることがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔下痢、嘔吐による電解質失調を悪化させ低ナトリウム血症、低カリウム血症、低クロール血症を誘発するおそれがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔高カルシウム血症を誘発し、筋肉障害を誘発するおそれがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔「相互作用」の項参照〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
- 糖質副腎皮質ホルモン又はACTHの投与を受けている患者
〔「相互作用」の項参照〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔電解質バランスを乱しやすい。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔「高齢者への投与」の項参照〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔乳児は電解質失調を起こすおそれがある。〕〔副作用の項の「重大な副作用」及び「その他の副作用」の「代謝異常」参照〕
〔本剤の降圧作用が増強される。〕
重大な副作用
低ナトリウム血症
(頻度不明)
- けん怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行うこと。
低カリウム血症
(0.1〜5%未満)
- けん怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行うこと。
薬効薬理
降圧作用
- 本薬は、正常血圧動物では血圧に影響を与えないが、自然発症高血圧ラット、DOCA・食塩負荷高血圧ラット、Goldblatt型高血圧犬では1〜10mg/kgの経口投与で有意な降圧作用を示す。1回投与によって、血圧下降を示し、連続投与により降圧作用はさらに明確となり、慣れの現象はみられない。7)
利尿作用
- ラットに0.13〜160mg/kgの範囲で経口投与すると、用量に応じ尿量、ナトリウム、クロールの排泄が促進されるが、フロセミドやヒドロクロロチアジドに比べて、その用量−反応曲線の勾配はゆるやかで、カリウム排泄は明らかに少ない。イヌの実験及び健康人でも、カリウム排泄作用は小さく、利尿作用は緩和で、持続的である。また、ヒトにおいて腎動脈血流量及び糸球体ろ過量の低下は認められない。8)9)10)
血管平滑筋の弛緩作用
- 本薬は、モルモットの摘出腸間膜動脈の活動電位を10−7g/mLの濃度で抑制した。11)
作用機序
- 本薬の降圧機序は緩和な塩利尿作用と末梢血管拡張作用に基づくと考えられる。7)8)11)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- N‐(4‐aza‐endo‐tricyclo[5.2.1.02,6]decan‐4‐yl)‐4‐chloro‐3‐sulfamoylbenzamide
分子式
分子量
物理化学的性状
- トリパミドは白色〜微黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。本品はギ酸又はN,N‐ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はアセトンに溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 降圧薬
商品
[★]
- 英
- tripamide
- 商
- ノルモナール