- 英
- baseball elbow, little leaguer's elbow
- 同
- リトルリーガーズエルボー, little Leaguers elbow
- 関
- 上腕骨内側上顆炎、テニス肘
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/18 13:04:56」(JST)
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野球肘(やきゅうひじ)は、投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みである。正式な医学的名称は上腕骨内側上顆炎。別名、リトルリーガー肘、リトルリーガーエルボー、ベースボール肘、ベースボールエルボーとも呼ばれる。一般に野球の投手に多く見られる。症状は投球のリリースの際に肘に激しい痛みを覚え、投球を困難にさせる。一球で野球肘になることはなく、長期間に渡る悪いフォームでの投球、過度の投球によって起こる。そのため野球肘は怪我ではなく故障であるといえる。また類似のものとしてテニス肘がある。
原因[編集]
主な原因として、投球フォームに無理があることが考えられる。フォームの欠点は人それぞれであるが、多くの場合投球のリリースの際に上体が開いている(正面を向いてしまっている)ことにより、肘が体から遠くを通り、肘にかかる負担を大きくしていることによる。
治療法[編集]
主な治療法として、電気治療や温熱治療などがある。また体(肩周りの筋肉や股関節)の柔軟性を高めることによっても快方に向かうこともある。また一時的にキネシオテープを貼ることによって、痛みを和らげる方法もある。体の筋力アップをはかり、肘にかかる負担を和らげることも出来る。しかし、根本的な解決方法として、もっとも有効なものは投球フォームを改良することである。
鍼灸においては局所治療穴として、少海穴、小海穴、曲沢穴などを用いる事がある。
関連項目[編集]
スポーツ障害 |
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頭・脳の障害 |
脳挫傷 - 脳震盪 - パンチドランカー
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首の障害 |
外傷性頸部症候群 - バーナー症候群
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肩の障害 |
ベネット損傷 - SLAP損傷 - 野球肩(三角筋炎 - 腱板炎 - リトルリーガーズショルダー) - 水泳肩 - テニス肩 - ゴルフ肩 - バレーボール肩 - バドミントン肩 - 投擲肩
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上腕の障害 |
上腕二頭筋長頭腱炎
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肘の障害 |
離断性骨軟骨炎 - 野球肘 - テニス肘 - ゴルフ肘 - 水泳肘 - 岩登り肘 - バドミントン肘 - 卓球肘 - 投擲肘
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前腕の障害 |
コーレス骨折 - ボウリング腕
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手の障害 |
腱鞘炎(ド・ケルバン病) - キーンベック病
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腰の障害 |
腰椎分離症 - 腰椎すべり症 - 椎間板ヘルニア - 梨状筋症候群 - 筋筋膜性腰痛 - 卓球腰 - サーフィン腰 - スノーボード腰 - サイクリング腰 - スキー腰
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大腿の障害 |
大腿骨頭すべり症 - 筋断裂 - 肉離れ
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膝の障害 |
離断性骨軟骨炎 - ランナー膝(オスグッド・シュラッター病 - 腸脛靭帯炎 - 棚障害 - 鵞足炎) - ジャンパー膝 - サッカー膝 - 平泳ぎ膝 - バレーボール膝 - バスケットボール膝 - テニス膝 - ジョギング膝 - ウォーキング膝 - サーフィン膝 - スノーボード膝 - 卓球膝 - スキー膝 - 膝蓋骨脱臼 - 半月板損傷 - 靭帯損傷(外側側副靭帯損傷 - 内側側副靭帯損傷 - 前十字靭帯損傷 - 後十字靭帯損傷) - 関節軟骨損傷
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下腿の障害 |
シンスプリント - コンパートメント症候群 - アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎 - アキレス腱滑液包炎) - アキレス腱断裂
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足の障害 |
フットボール足 - サッカー足 - フットサル足 - サイクリング足 - スケート足 - テニス足 - 足底筋膜炎 - 踵骨骨端症 - 捻挫 - モートン病
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その他の障害 |
疲労骨折 - 筋痙攣 - イップス - ハンガーノック
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UpToDate Contents
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- 1. 遠位指節間関節(つち指)の伸筋腱損傷 extensor tendon injury of the distal interphalangeal joint mallet finger
- 2. 指、手、および手首の骨折の概要 overview of finger hand and wrist fractures
- 3. 手の痛みを有する患者の評価 evaluation of the patient with hand pain
- 4. 上肢末梢神経症候群の概要 overview of upper extremity peripheral nerve syndromes
- 5. 指脱臼の整復 digit dislocation reduction
Japanese Journal
- 石田 康行,帖佐 悦男,長澤 誠,Ishida Yasuyuki,Chosa Etsuo,Nagasawa Makoto,イシダ ヤスユキ,チョウサ エツオ,ナガサワ マコト
- 日本整形外科スポーツ医学会雑誌 33(1), 7-11, 2013-03-00
- … 検査の一次検診を行ない,異常があった場合は同意を得た後,レントゲン撮影と二次検診を行なった.二次検診該当者は72名,受診者の21.8%で,そのうち,当日二次検診受診者は97.2%であった.部位は91%が肘で,その80%が内側障害,20%が小頭障害であった.アンケートから肘痛出現時94%が親か監督に伝えていたにも関わらず,39%が練習を継続していた.野球肘の重症化防止には肘痛出現時に投球中止ができる環境の整備が必要と思われた. …
- NAID 120005302324
- 野球肘の早期発見と継続的な治療のために (特集 成長期のトレーニング)
- 少年の野球肘を減らすための指導のポイント (November Special 肘の問題 : 難治性テニス肘と少年の野球肘)
Related Links
- 野球肘とは、投球動作によって起こる肘の障害をすべてあらわします。 小児では骨や 軟骨、靭帯、筋肉などが未発達なため、体と連動した一連のスムーズな投球動作が 困難です。 従って、投球ホームは手投げの状態となり、肘に負担がかかり易くなります。
- 野球肘(やきゅうひじ)は、投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みである。正式 な医学的名称は上腕骨内側上顆炎。別名、リトルリーガー肘、リトルリーガーエルボー、 ベースボール肘、ベースボールエルボーとも呼ばれる。一般に野球の投手に多く見 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 12歳の男児。右肘部痛を主訴に来院した。8歳から野球のリトルリーグに所属し、1日4時間の投球練習を毎日行ってきた。6か月前からボールを投げるときに右肘部の痛みを自覚し、2か月前から増悪してきた。身長167cm、体重64kg。右肘関節外側に軽度の圧痛を認める。関節可動域は屈曲125度、伸展0度である。屈曲伸展運動でひっかかる感じがある。右肘関節エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I040]←[国試_105]→[105I042]
[★]
- ラ
- osteochondritis dissecans OCD
- 同
- 解離性骨軟骨炎、離断性骨端炎
- 関
- 骨端炎、骨端症
病態
- 関節軟骨直下の骨組織が何らかの原因で母床より離断し、壊死組織となったもの (SOR.568)
肘関節離断性骨軟骨炎
- 関
- 野球肘
- SOR.250, 386
[show details]
膝関節離断性骨軟骨炎
- SOR.568
- 疫学:男女比=3-4:1。思春期、20歳代に好発、20%は両側性。
- 好発部位:大腿骨内側顆(85%)、大腿骨外側顆(13%)、大腿骨膝蓋面(2%)、膝蓋骨(1%)
- 症状:病巣が分離していない時期には運動後の不快感や軽い疼痛。病巣が不安定であれば運動時痛が増強し、走行や階段昇降が困難となる。病巣部が脱落し関節内に遊離すれば、関節のロッキングや関節推奨を生じ、可動制限と激痛を呈する。
- 治療:経過観察、ドリリング、骨釘移植、病巣部の掻爬・骨軟骨片移植
足関節離断性骨軟骨炎
国試
[★]
- 英
- elbow、cubitus、cubital
- 関
- 肘関節