- 英
- stress fracture, fatigue fracture
- 関
- 行軍骨折 march fracture
- ストレス骨折、骨折、脛骨過労性骨障害
- 第2中足骨幹部:多い
- 第3中足骨幹部:多い
- 第4中足骨幹部:次いで多い
- 第5中足骨幹部:ジョーンズ骨折
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/31 22:41:55」(JST)
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疲労骨折(ひろうこっせつ)は、一度では骨折に至らない程度の力が、骨の同一部位に繰り返し加わることにより発生する骨折である。
スポーツにおいては、跳躍や長時間の疾走などを繰り返し行うことで起こるとされ、発生頻度は陸上、サッカー、野球、バスケットボールなどが上位を占める。これらの場合、原因となる力は筋肉の牽引力や地上からの衝撃である。
目次
- 1 よく発生する部分
- 2 症状
- 3 治療
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
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よく発生する部分
など
症状
スポーツによるものの場合、練習後にのみ痛みが出現するものから安静時でも痛みがつづくものまで、病状によりさまざまである。圧痛部位は大腿骨以外は限局されており腫脹や硬い隆起が触れることもある。画像診断の単純X線撮影では、初期には異常が見られないことも多いが2-3週間後に再検査すると骨膜反応等の異常が見つかることも多い。いっぽうMRI、骨シンチグラフィーは早期診断に有用である。
治療
疲労骨折が見つかった場合は基本的にはすぐに練習は中止すべきである。骨折があり転位をしているもの以外は外固定の必要はない。3-4週間ほど練習を中止してから徐々に再開をする。その間はプールなどを使用して心肺機能を維持することが望ましい。そして疲労骨折に至った原因(偏平足や過回内足、柔軟性の低下など)を除去する必要がある。ただし大腿骨や脛骨の疲労骨折は保存的治療に反応しないことも多く手術的治療が選択されることもある。
参考文献
- 『標準整形外科学』 医学書院、2008年 ISBN 978-4-260-00453-4
- 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学ー理論編(改訂第5版)』、南江堂、2009年
外部リンク
- 日本整形外科学会(症状・病気をしらべる、疲労骨折)
- 日本骨折治療学会 (一般の人向けのページ、疲労骨折)
スポーツ障害 |
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頭・脳の障害 |
脳挫傷 - 脳震盪 - パンチドランカー
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首の障害 |
外傷性頸部症候群 - バーナー症候群
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肩の障害 |
ベネット損傷 - SLAP損傷 - 野球肩(三角筋炎 - 腱板炎 - リトルリーガーズショルダー) - 水泳肩 - テニス肩 - ゴルフ肩 - バレーボール肩 - バドミントン肩 - 投擲肩
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上腕の障害 |
上腕二頭筋長頭腱炎
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肘の障害 |
離断性骨軟骨炎 - 野球肘 - テニス肘 - ゴルフ肘 - 水泳肘 - 岩登り肘 - バドミントン肘 - 卓球肘 - 投擲肘
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前腕の障害 |
コーレス骨折 - ボウリング腕
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手の障害 |
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腰椎分離症 - 腰椎すべり症 - 椎間板ヘルニア - 梨状筋症候群 - 筋筋膜性腰痛 - 卓球腰 - サーフィン腰 - スノーボード腰 - サイクリング腰 - スキー腰
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大腿の障害 |
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下腿の障害 |
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その他の障害 |
疲労骨折 - 筋痙攣 - イップス - ハンガーノック
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 能見 修也,石橋 恭之,津田 英一,山本 祐司,塚田 晴彦,藤 哲
- 日本臨床スポーツ医学会誌 = The journal of Japanese Society of Clinical Sports Medicine 19(1), 43-49, 2011-01-31
- NAID 10027910267
- 当院[医療法人いまむら整形外科医院]における前足部疲労骨折の発生部位の特徴と早期発見,早期復帰のための検討
- サッカーでの第5中足骨疲労骨折 (特集 手術後の再受傷・再損傷予防の取り組み--そのメカニズムとリハビリテーションの実際) -- (手術後の再受傷・再損傷メカニズムの解明)
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★リンクテーブル★
[★]
- 10歳の男児。左膝の痛みを主訴に来院した。3か月前にサッカーの練習中に膝の痛みを自覚した。その後、徐々に疹痛が強くなり腫脹も出現したため自宅近くの診療所を受診していた。左膝関節エックス線写真で異常陰影が認められたため、紹介されて受診した。荷重時に疹痛があり、松葉杖をついている。左の大腿遠位から膝にかけて腫脹があり、同部にびまん性に圧痛を認める。安静時痛は軽度で、左膝関節の自動可動域は伸展-30°、屈曲90°である。赤沈7mm/1時間。血液所見:赤血球 502万、Hb 13.6g/dL、白血球 8,900。血液生化学所見:LD 417IU/L(基準 176~353)、ALP 1,259IU/L(基準 359~1,110)、プロカルシトニン 0.05ng/mL以下(基準 0.05以下)。CRP 0.9mg/dL。左膝関節エックス線写真正面像(別冊No. 21A)と側面像(別冊No. 21B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D048]←[国試_110]→[110D050]
[★]
- 14歳の男子。右肘部痛を主訴に来院した。8歳から野球のリトルリーグに所属し、1日4時間の投球練習を毎日行ってきた。6か月前からボールを投げる動作時に右肘部の痛みを自覚していた。疼痛が改善しないため近医を受診し、右肘関節エックス線単純写真で異常陰影を指摘されていた。身長165cm、体重64kg。右肘関節外側に軽度の腫脹と圧痛とを認める。関節可動域は、屈曲105°、伸展-20°である。屈曲伸展運動で、ひっかかり感がある。右肘関節エックス線単純写真正面像 を以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A045]←[国試_099]→[099A047]
[★]
- 12歳の男児。右肘部痛を主訴に来院した。8歳から野球のリトルリーグに所属し、1日4時間の投球練習を毎日行ってきた。6か月前からボールを投げるときに右肘部の痛みを自覚し、2か月前から増悪してきた。身長167cm、体重64kg。右肘関節外側に軽度の圧痛を認める。関節可動域は屈曲125度、伸展0度である。屈曲伸展運動でひっかかる感じがある。右肘関節エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I040]←[国試_105]→[105I042]
[★]
- 手術で用いられる器具(別冊No. 1)を別に示す。
- この器具を用いるのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A008]←[国試_104]→[104A010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B054]←[国試_100]→[100B056]
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- 英
- stress fracture
- 関
- 疲労骨折
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- 英
- march fracture
- 関
- 疲労骨折
[★]
- 同
- fatigue fracture of the leg
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- 英
- fracture
- 関
高齢者における骨折の好発部位
- 参考1
多い
- 上腕骨頚部:転倒して手を伸ばしてついた、直接方外側を打った場合に外科頚骨折しやすい。特に高齢者、特に女性に多い。
- 橈骨遠位部:コーレス骨折(Colles骨折)は10歳前後の小児と骨粗鬆症を有する老人に多い。
- 椎骨(椎体圧迫骨折):骨粗鬆症を生じている女性に多い。
- 大腿骨頚部
やや多い
- 肋骨
- 上腕骨遠位部
- 坐骨?
- 大腿骨遠位部
- 脛骨近位部
- 脛骨位部
小児の骨折
- →小児骨折
骨折による骨癒合しにくい部位
- 血流が乏しいことによる
- 大腿骨頚部内側骨折、手根骨舟状骨骨折、脛骨中下1/3骨折、距骨骨折
骨折による出血量
- SOR.631
診察
- 1. 皮下骨折/開放骨折
- 2. 血管損傷の有無
- 3. 末梢神経損傷の有無
- 4. 軟部組織の損傷
- 5. 受傷部位周辺臓器の損傷
- 6. 受傷後の時間経過
参考
- http://www.biomech.mech.nagoya-u.ac.jp/iplweb/impact_bio/pdf/1st/Harada.pdf
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- 英
- fatigue
- 関
- 筋疲労、慢性疲労、慢性疲労症候群