- 英
- osteochondroma
- 同
- 外骨腫 exostosis, 軟骨性外骨腫 cartilaginous exostosis
- 関
- 軟骨、骨腫瘍
疫学
- 10歳代が45% (SOR.311) → 患者の骨成長が終わると骨軟骨腫の発育も停止する。
病因
病理
- 骨端軟骨線を模倣する構造のうえに軟骨帽と呼ばれる軟骨が存在する。軟骨層の下部で軟骨内骨化が生じて骨性の腫瘤が成長している。
- 骨性の腫瘤の内腔は正常骨の骨髄腔と連続している。
症状
治療
予後
- 完全切除しなければ再発しうる。
- 骨成長がおわっても骨軟骨腫の増大が見られる場合には軟骨肉腫への悪性化が疑われる。
参考
- 1. [charged] Overview of benign bone tumors in children and adolescents - uptodate [1]
- 2. wiki en
- http://www.bookterra.com/index.php/Diagnostic_Radiology/Musculoskeletal_Imaging/Tumors_Basic/Osteochondroma
国試
WordNet
- benign tumor containing both bone and cartilage; usually occurs near the end of a long bone
- a benign outgrowth from a bone (usually covered with cartilage)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/17 08:45:17」(JST)
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骨軟骨腫 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
C40-C41 |
ICD-O: |
9210/0 |
DiseasesDB |
34033 |
MeSH |
D015831 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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骨軟骨腫 / 大腿骨下端 (X線)
骨軟骨腫 / 大腿骨下端 (MRI)
骨軟骨腫(こつなんこつしゅ、英:osteochondroma、独:Osteochondrom)は、軟骨性外骨腫ともいい、原発性骨腫瘍のうちで最も発生頻度の高い良性の腫瘍である。
概要
骨軟骨腫が生じると、骨外へ広がり、様々な形状の骨状腫瘤を形成する。性別では男性の方がやや多く、年齢では10歳代に最も多く見られる。単発性と多発性とに分けられ、単発例が約70%、多発例は約30%の割合で発生する。単発例の好発部位は脛骨近位骨幹端で、他に大腿骨、上腕骨、手指の指骨、肩甲骨などにも生じる。多発例においては遺伝性、家族性として起こることがある。
症状
骨性の硬い腫瘤、疼痛、関節の可動性制限などが現れる。多発例では四肢の変形、短縮などを生じることがある。
X線像では正常骨の骨皮質と連続して骨外へ膨隆する腫瘍陰影が確認でき、その形状には球状、きのこ状、台地状、珊瑚状など様々なものがある。腫瘍と骨髄もまた連続を成している。病理組織学的には腫瘤の頂上部に軟骨帽と呼ばれる軟骨組織を持つようになる。この軟骨組織は骨端軟骨と類似したものであり、その下層において軟骨内骨化、骨形成、骨髄形成が認められる。
治療
多発性の骨軟骨腫では、症例の10%程度に悪性の軟骨肉腫への移行が見られるため、注意を要する。痛みや運動機能障害などの支障がある場合は、症状のある部位に切除術を施す。
関連項目
参考文献
『南山堂 医学大辞典』 南山堂 2006年3月10日発行 ISBN 978-4-525-01029-4
UpToDate Contents
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Related Links
- gooヘルスケア 家庭の医学。骨軟骨腫。どんな病気か 骨軟骨腫(外骨腫(がいこつしゅ) )は、骨の表面から外側へ飛び出した骨性のこぶで、表面は軟骨組織がおおっています。 この軟骨は、帽子をかぶったようにみえるので軟骨帽(なんこつぼう)と呼ばれて.
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★リンクテーブル★
[★]
- 10歳の男児。左膝の痛みを主訴に来院した。3か月前にサッカーの練習中に膝の痛みを自覚した。その後、徐々に疹痛が強くなり腫脹も出現したため自宅近くの診療所を受診していた。左膝関節エックス線写真で異常陰影が認められたため、紹介されて受診した。荷重時に疹痛があり、松葉杖をついている。左の大腿遠位から膝にかけて腫脹があり、同部にびまん性に圧痛を認める。安静時痛は軽度で、左膝関節の自動可動域は伸展-30°、屈曲90°である。赤沈7mm/1時間。血液所見:赤血球 502万、Hb 13.6g/dL、白血球 8,900。血液生化学所見:LD 417IU/L(基準 176~353)、ALP 1,259IU/L(基準 359~1,110)、プロカルシトニン 0.05ng/mL以下(基準 0.05以下)。CRP 0.9mg/dL。左膝関節エックス線写真正面像(別冊No. 21A)と側面像(別冊No. 21B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D048]←[国試_110]→[110D050]
[★]
- 12歳の男児。右肘部痛を主訴に来院した。8歳から野球のリトルリーグに所属し、1日4時間の投球練習を毎日行ってきた。6か月前からボールを投げるときに右肘部の痛みを自覚し、2か月前から増悪してきた。身長167cm、体重64kg。右肘関節外側に軽度の圧痛を認める。関節可動域は屈曲125度、伸展0度である。屈曲伸展運動でひっかかる感じがある。右肘関節エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I040]←[国試_105]→[105I042]
[★]
- 10歳の男児。右下肢痛のため家族に伴われて来院した。 4か月前から誘因なく右大腿部痛が出現したという。痛みは安静時、運動時ともにあり、夜間に増悪する。右下肢の皮膚、筋および関節に異常を認めない。右大腿骨のエックス線検査で異常が疑われたため撮影した両大腿部の単純CT(別冊No.7)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D028]←[国試_105]→[105D030]
[★]
- 2歳2か月の男児。仙骨部の皮下腫瘤を主訴に来院した。腰痛は出生時から認められ定期的に受診している。ひとり歩き1歳3か月。身長80cm、体重11 kg。頭囲48cm。言語発達に異常を認めない。腫瘤は径5cmの半球状で、正常な皮膚に
- 覆われている。腰仙部MRIのT1強調正中矢状断像を以下に示す。診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A002]←[国試_099]→[099A004]
[★]
- 12歳の男児。6か月前から自覚していた左下腿遠位の無痛性の隆起を主訴に来院した。膝関節と足関節との可動域は正常である。左下腿骨エックス線単純写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I053]←[国試_102]→[102I055]
[★]
- 12歳の男児。6か月前から左下腿遠位に無痛性の隆起を自覚し来院した。膝関節と足関節との可動域は正常である。左下腿骨のエックス線単純写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A045]←[国試_096]→[096A047]
[★]
- 英
- bone tumor, bone tumors
- ラ
- tumores ossium
- 関
疫学
分類
X線像による分類
- SOR.306
年齢による分類
[★]
- 英
- chondrosarcoma
- 関
- 軟骨、骨腫瘍
疫学
- 成人~老人、30-50歳に多い。
- 男性に多い(男女比=2:1)
- 原発性悪性骨腫瘍の中では2,3番目に多い(骨肉腫、軟骨肉腫・骨髄腫)
分類
好発部位
- 大腿近位、骨盤、肋骨、上腕骨近位が70% (SOR.323)
検査
- 単純X線写真:境界不明瞭な当量帽、膨隆性骨は改造、内部斑紋状、ポップコーン様石灰化
- MRI:(T1)高信号/低信号混在。(T2)硝子様軟骨組織が高信号
- CT:軟組織への浸潤、石灰化
- 99mTcシンチ:集積像
治療
- 分化型:患肢を温存した広範囲切除術
- 未分化型:患肢の離断・切断術
- 極めて未分化:骨肉腫に準じた化学療法
参考
- 1. [charged] Chondrosarcoma - uptodate [2]
- 2. Chondrosarcoma of the Bone
- http://sarcomahelp.org/chondrosarcoma.html
- 3. Conventional Chondrosarcoma, Juxtacortical, Periosteal or Peripheral
- http://www.orthopaedia.com/display/PORT/Conventional+Chondrosarcoma,+Juxtacortical,+Periosteal+or+Peripheral
[★]
外骨腫、骨軟骨腫
- 関
- exostosis、osteochondroma
[★]
- 英
- cartilaginous exostosis
- 関
- 骨軟骨腫
[★]
- 英
- synovial osteochondromatosis
- 関
- 滑膜性骨軟骨腫症、滑膜性骨軟骨腫、滑膜軟骨腫症
- 同
- synovial osteochondromatosis
[★]
- 英
- synovial osteochondromatosis
- 関
- 滑膜骨軟骨腫症、滑膜性骨軟骨腫症
[★]
- 英
- synovial osteochondromatosis
- 関
- 滑膜骨軟骨腫症、滑膜性骨軟骨腫
[★]
- 英
- cartilage (M)
- 同
- 軟骨組織
- 関
- [[]]
分類
[★]
- 関
- がん、腫瘍、腫瘤、良性新生物
[★]
- 英
- chondroma
- 関
- 同
- chondroma
[★]
- 英
- osteochondral
- 関
- 骨軟骨性
[★]
- 英
- osteoma
- 関
- 骨腫瘍