- 英
- drug allergy
- 同
- 薬物過敏症 drug hypersensitivity
- 関
原因薬剤
- 抗菌薬(アンピシリン、アモキシシリン、ペニシリン、およびST合剤) (NEL.990)
機序
症状
- SPE.312
- アナフィラキシー
- 発熱:典型的には薬物投与後7-10日後に突然敗血症様発熱
- 血清病
- 呼吸器障害
- 造血器・血液系障害:溶血性貧血、顆粒球減少症、血小板減少症
- 肝障害:肝細胞障害型、肝内胆汁うっ滞型
- 腎障害:
- 薬疹:蕁麻疹、紅斑丘疹、多型滲出性紅斑、紅皮症 → Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症、固定薬疹、自己免疫誘発、薬剤過敏性症候群
検査
- ときに好酸球増多 ← I型アレルギーを介する薬物アレルギーと思われる。
- 皮膚テスト
- スクラッチテスト、プリックテスト、皮内テスト、パッチテスト
- リンパ球刺激試験(LST):IV型アレルギーの関与が疑われる場合。 ===? リンパ球幼若化試験:陽性 ← ただし陽性率は低い。
- 再投与試験:アナフィラキシーを伴うことがあり危険。
- 特異IgE抗体測定 ← ホントにやるの?
参考
- 1. [charged] An approach to the patient with drug allergy - uptodate [1]
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/03 04:40:10」(JST)
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薬物アレルギー(やくぶつあれるぎー、英:drug allergy)とは薬によって生じるアレルギーの総称であり、抗菌薬や解熱剤などの医薬品により生じやすい。一般に医薬品は低分子のものが多いため、それ自体が抗原とはならず、生体内のタンパク質などの高分子と結合することにより、抗原性を有するアレルゲンとなる。理論的には2回目以降の投与の際に発現し、投与量に関係なく、その症状は薬の薬理作用と関係なく、その薬の拮抗薬で症状は緩和されない。また、薬物アレルギーを起こしやすい個体でのみ発生する。抗菌薬の初回投与の際にアレルギーが発現する場合があるが、これはその抗菌薬の残留した食品の摂取あるいは化学構造の類似した薬物の投与が原因であると考えられている。
目次
- 1 診断
- 1.1 薬物アレルギーではないもの
- 1.2 薬物アレルギー
- 1.3 原因薬物の診断
- 2 関連項目
- 3 参考文献
診断
薬物の副作用のうち6〜10%がアレルギーによるものであるといわれている。薬物過敏症とは免疫学的な機構によるアレルギー反応と偽アレルギー反応によるものの2種類が知られている。代表的な偽アレルギー反応を引き起こす薬物としては造影剤や抗炎症薬などが知られている。アレルギー性と偽アレルギー性ではマネジメントが異なることが知られている。
薬物アレルギーではないもの
望ましくない反応をすべて副作用と定義しているので副作用のメカニズムはさまざまである。これらの反応は殆どはアレルギーによるものではないが一般には区別されず、薬物アレルギーありと報告されることが多い。
- 過量投与
アセトアミノフェンによる肝障害やリドカインによる痙攣などは過量投与によって起こるものである。
- 治療目的以外の薬理作用
第一世代抗ヒスタミン薬による眠気、鎮静作用は薬物の作用そのものである。
- 間接的作用
抗菌薬の投与によって腸内細菌叢が変化し下痢がおこるのも薬物の作用である。
- 薬物相互作用
クラリスロマイシンの投与などでテオフィリンやジゴキシンの血中濃度が増加する。
- その他
バンコマイシン急速静注によるredman症候群、梅毒の治療によるJarisch-Herxheimer反応などはアレルギーではない。
これらは薬物アレルギーではない。多くの患者(外来患者の10%といわれる)がペニシリンアレルギーであると申告するが、たいていの場合はそうような人でも問題なく投与できることが知られている。ウイルス性の湿疹や薬物アレルギーと無関係の副作用がアレルギーとされている例が多いためである。
薬物アレルギー
薬物アレルギーはクームスの分類に従ってI型からIV型に分類される。I型の場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの前投与で予防することはできないので注意が必要である。I型アレルギーの場合はわずかな投与で重篤な症状がでるが、それ以外のアレルギーの場合は発症頻度の頻度のおいて、投与量が多く、使用頻度が高いほどアレルギーは発症しやすいといわれている。βラクタム薬はマクロライド系 よりもアレルギーの頻度が高く、薬物自体の分子構造も影響はあり、また他の薬物でアレルギーの既往があったりするさらに発生率は高くなる。
- I型アレルギー
抗菌薬におけるアナフィラキシー反応。
- II型アレルギー
ペニシリンなどによる溶血性貧血など。
- III型アレルギー
高用量ペニシリンによる血清病、ヒドララジンによる薬剤性ループスなど。
- IV型アレルギー
接触性皮膚炎など
最も重篤な薬物アレルギーであるスティーブンス・ジョンソン症候群はその他の免疫機構であると考えられている。
原因薬物の診断
ブリックテスト、皮内試験、リンパ球幼若化試験やリンパ球刺激試験といった検査、接触性皮膚炎ならばパッチテストといった試験はあるものの、有用性は低い。確定診断が必要な場合は再投与を行う。しかし、基本的には原因薬物を中止(疑わしいものを全て)、変更するだけである。
関連項目
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
- レジデントのためのアレルギー診療マニュアル ISBN 4260001450
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Japanese Journal
- メディカルトレンド・姉妹誌から アレルギー・免疫(Vol.20 No.12) 特集 薬物アレルギー
- 薬剤感作のスクリーニングに関して (特集 薬物アレルギー)
- セツキシマブとα-gal lgE (特集 薬物アレルギー)
- 生物学的製剤による過敏症 (特集 薬物アレルギー)
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- 薬物アレルギー、薬疹とはどんな病気か. 薬剤を内服または注射後に、皮膚や粘膜に 症状を生じるものを指します。 すぐに治る症状の軽いものから、高熱とともに全身の皮膚 や粘膜に拡大して内臓障害を伴う重症なものまでさまざまです。
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[★]
- 次の文を読み、56~58の問いに答えよ。
- 72歳の女性。発熱、咽頭痛および咳嗽を主訴に来院した。
- 現病歴:2日前から37℃台の発熱、咽頭痛および咳嗽が出現した。風邪をひいたと考え市販の感冒薬を服用したが、内服後6時間程度で再び発熱したため受診した。咳をすると両側のこめかみと腰に軽度の痛みを感じる。腹痛と下痢はない。
- 既往歴:45歳時に胆石症と胆嚢炎とで手術。60歳から変形性腰椎症と骨粗鬆症とで総合病院の整形外科を定期受診している。
- 生活歴:40歳まで縫製工場で工員、その後65歳まで同工場の給食調理。現在は家族の炊事を担当するとともに、地域のボランティア活動などに参加している。夫、娘夫婦および11歳と6歳の孫の6人家族。喫煙歴はないが夫が喫煙者。飲酒は機会飲酒。ペットは飼っていない。海外渡航歴はない。
- 現症:意識は清明。身長 154cm、体重 68kg。体温 37.3℃。脈拍 80/分、整。血圧 126/62mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は軽度に汗ばんでいる。両側の眼瞼結膜と咽頭後壁とに発赤を認める。後鼻漏を認める。両側の下顎角直下のリンパ節に軽度の圧痛を認める。項部硬直を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。頭頸部、体幹および四肢に皮疹を認めない。両側下腿に軽度の圧痕を残す浮腫を認める。
- この患者への薬物治療を検討するのに有用でない情報はどれか。
- a 内服可能な剤型
- b 現在内服している薬剤
- c 薬物アレルギーの既往
- d 民間医療保険への加入状況
- e 薬物の処方を希望しているか
[正答]
※国試ナビ4※ [111B057]←[国試_111]→[111B059]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 53歳の男性。1か月以上続く咳と37℃台の微熱とを主訴に来院した。
- 既往歴 : 23歳時に肺結核で1年間入院治療した。
- 家族歴 : 母(76歳、降圧薬服用中)、妻(51歳、高脂血症薬服用中)、長男(29歳、交通事故後遺症で義肢装着中)、長男の妻(27歳、気管支喘息で気管支拡張薬服用中)、孫(生後1か月)、
- 現 症 : 身長165cm、体重55kg。体温37.2℃。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧116/72mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛や抵抗を認めない。
- 検査所見 : 胸部エックス線写真で右上肺野に石灰化陰影とその周囲に軟らかい浸潤影とを認める。結核菌の喀痰塗抹検査は陰性であった。
- 経 過 : 担当医は結核症の可能性が極めて高いと判断し、治療を開始することとした。患者は外来治療を希望していたが、担当医は同居家族の状況から入院治療が必要と判断した。入院後、抗結核薬の4剤併用投与を開始した。治療開始前に行った喀痰培養で結核菌が陽性で、薬剤感受性菌であることが後日判明した。治療開始3か月の時点でも自覚症状と胸部エックス線陰影とが改善せず、喀痰塗抹検査が陽性となり、結核菌が証明された。抗結核薬の服用が不規則で飲み残しの多いことが判明し、担当医は規則的な服薬を再度強く指導した。
[正答]
※国試ナビ4※ [103F028]←[国試_103]→[103F030]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 35歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。
- 現病歴: 2週前から発熱と咳嗽とが出現し、日ごとに悪化している。
- 既往歴: 特記すべきことはない。薬物アレルギー歴はない。
- 家族歴: 特記すべきことはない。
- 生活歴: 海外渡航歴はない。ペットは飼育していない。
- 現症 : 意識は清明。身長 150cm、体重 54kg。体温 38.7℃。呼吸数 32/分。脈拍 108/分、整。血圧 80/60mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 88%。舌・口腔粘膜に乾燥を認める。右下肺野背面にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝、脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 血液所見: 赤血球 428万、Hb 11.9g/dl、Ht 30%、白血球 11,200(桿状核+分葉核好中球78%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3.5g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 27IU/l、ALT 25IU/l、LD 250IU/l(基準176-353)。CRP 8.1mg/dl。胸部エックス線写真(別冊No.3A)と喀痰のGram染色標本(別冊No.3B)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104F027]←[国試_104]→[104F029]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 35歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。
- 現病歴: 2週前から発熱と咳嗽とが出現し、日ごとに悪化している。
- 既往歴: 特記すべきことはない。薬物アレルギー歴はない。
- 家族歴: 特記すべきことはない。
- 生活歴: 海外渡航歴はない。ペットは飼育していない。
- 現症 : 意識は清明。身長 150cm、体重 54kg。体温 38.7℃。呼吸数 32/分。脈拍 108/分、整。血圧 80/60mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 88%。舌・口腔粘膜に乾燥を認める。右下肺野背面にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝、脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 血液所見: 赤血球 428万、Hb 11.9g/dl、Ht 30%、白血球 11,200(桿状核+分葉核好中球78%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3.5g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 27IU/l、ALT 25IU/l、LD 250IU/l(基準176-353)。CRP 8.1mg/dl。胸部エックス線写真(別冊No.3A)と喀痰のGram染色標本(別冊No.3B)とを別に示す。
- 外来受診時の血液検査で菌血症は認められない。治療を開始し臨床症状は軽快に向かった。
- 治療を終了する目安はどれか。
- a 解熱を確認できた日
- b 解熱後2、3日
- c 解熱後7日
- d 解熱後14日
- e 解熱後28日
[正答]
※国試ナビ4※ [104F028]←[国試_104]→[104F030]
[★]
- 17歳の女子。頭痛を主訴に母親に伴われて来院した。
- 現病歴: 2日前から頭痛と発熱とがみられていた。頭痛は後頸部が突っ張るような感じで、次第に増強してきたという。咽頭痛や咳はない。悪心や腹痛はなく、排尿時痛もない。
- 既往歴: 14歳時に虫垂炎で手術を受けた。薬物アレルギーはない。
- 家族歴:父親が高血圧症で内服加療中。
- 現 症:意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍76/分、整。血圧116/70mmHg。呼吸数22/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直とjolt accentuationとを認める。
- 患者と母親は腰椎穿刺(髄液検査)に同意し、局所麻酔下での穿刺を希望した。リドカインによる局所麻酔を開始したところ、患者は悪心と呼吸困難とを訴えた。脈拍124/分、整。血圧76/48mmHg。呼吸数28/分。胸部全体にwheezesを聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G059]←[国試_106]→[106G061]
[★]
- 17歳の女子。頭痛を主訴に母親に伴われて来院した。
- 現病歴: 2日前から頭痛と発熱とがみられていた。頭痛は後頸部が突っ張るような感じで、次第に増強してきたという。咽頭痛や咳はない。悪心や腹痛はなく、排尿時痛もない。
- 既往歴: 14歳時に虫垂炎で手術を受けた。薬物アレルギーはない。
- 家族歴:父親が高血圧症で内服加療中。
- 現 症:意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍76/分、整。血圧116/70mmHg。呼吸数22/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直とjolt accentuationとを認める。
- 患者と母親は腰椎穿刺(髄液検査)に同意し、局所麻酔下での穿刺を希望した。リドカインによる局所麻酔を開始したところ、患者は悪心と呼吸困難とを訴えた。脈拍124/分、整。血圧76/48mmHg。呼吸数28/分。胸部全体にwheezesを聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G060]←[国試_106]→[106G062]
[★]
- 17歳の女子。頭痛を主訴に母親に伴われて来院した。
- 現病歴: 2日前から頭痛と発熱とがみられていた。頭痛は後頸部が突っ張るような感じで、次第に増強してきたという。咽頭痛や咳はない。悪心や腹痛はなく、排尿時痛もない。
- 既往歴: 14歳時に虫垂炎で手術を受けた。薬物アレルギーはない。
- 家族歴:父親が高血圧症で内服加療中。
- 現 症:意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍76/分、整。血圧116/70mmHg。呼吸数22/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直とjolt accentuationとを認める。
- 髄膜炎を疑い、腰椎穿刺(髄液検査)を予定した。穿刺後の合併症として頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G058]←[国試_106]→[106G060]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D069]←[国試_099]→[099D071]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105B024]←[国試_105]→[105B026]
[★]
- 英
- pyrexia
- 同
- 熱 fever, thermogenesis
- 関
- 熱型、≠高体温(体温調節機構の破綻による)、不明熱
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
概念
分類
- 微熱:37.5℃以上 37.0~37.9℃(YN.)
- 発熱:38.0℃以上
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
- 37.1~38.0℃:微熱
- 38.1~38.5℃:軽度発熱
- 38.6~39.0℃:中等度発熱
- 39.1℃~:高熱
小児
病態生理
- 発熱サイトカイン(IL-1, TNF)が視床下部に作用してPGE2の産生を亢進し、PGE2により体温調節中枢を司る細胞内のcAMP濃度が上昇することでの体温セットポイントがあがる。
熱源の精査
- 咽頭、肺、胆道系、泌尿器系、皮膚・軟部組織(蜂窩織炎、褥瘡)
疾患と発熱
膠原病と発熱
発熱40℃(PMID 8107744)
発熱の後に関節炎(PMID 8107744)
原因不明の熱の鑑別
- 感染症
- 腫瘍
- 膠原病
- 薬剤熱 → 比較的元気、比較的徐脈、比較的CRP
- 体温1℃上昇に付き心拍数20上がる。これ以上の上昇が見られる場合、敗血症を疑う。 ← 1℃に付き10上がるという資料もあり(比較的徐脈)
発熱を伴う内科的緊急疾患
- 内科レジデントの鉄則 第2版 p.6
院内における発熱の鑑別疾患
- 感染性 :肺、泌尿器、褥瘡、クロストリジウム・ディフィシル感染症、カテーテル関連感染症
- 非感染性:薬剤熱、偽痛風、深部静脈血栓症
小児科における発熱の原因
年齢
|
原因
|
乳児(生後3ヶ月未満)
|
敗血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、肺炎、B群溶連菌感染、グラム陰性桿菌
|
乳児(生後3ヶ月以降)
|
ウィルス感染(突発性発疹などの発疹性疾患)、中耳炎、尿路感染症、消化器・呼吸器疾患、川崎病
|
幼児、学童期
|
溶連菌感染症、伝染性単核球症、膠原病、factitious fever(詐病)、学校での感染症の流行
|
- 乳児における中耳炎、尿路感染症は症状が発熱であることが多く原因が追及しづらい。鼓膜を観察したり、尿の培養をすることが重要かもしれない。
小児における発熱
- SPE.63
新生児・乳児における発熱
see also step beyond resident 2 救急で必ず出会う疾患編 p.20
- 3ヶ月未満は免疫力が弱く重症細菌感染症にかかりやすい。
- 生後 :対処
- 0-1ヶ月 :入院。血液検査・各種培養検査を。
- 2-3ヶ月 :外来で小児科医が診察し、血液検査で細菌感染が疑われれば入院
- 4-6ヶ月 :外来で小児科医が診察し、発熱以外に所見がなければ、十分な水分摂取を指示し、翌日再診を。
- 6ヶ月以降:食欲・機嫌がよければ、翌日再診を。
漢方医学
[show details]
- 臨床医の漢方治療指針より
|
実熱
|
虚熱
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発病
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急速に発病
|
緩徐に発病
|
症状
|
悪寒、高熱 顔面紅潮 苦痛あり、四肢運動多 声大きく明瞭 口渇強い 便秘 色調濃い尿
|
軽度悪寒、熱覚 顔面蒼白 苦痛少なく、静かに臥床 声小さい 口渇少ない 軟便、下痢 薄い色調の尿
|
脈
|
早く大きく、緊張
|
小さく早く、緊張なし
|
舌苔
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厚くて乾燥、白~黄~褐色
|
薄くて白い、無苔、鏡面舌
|
その他
|
頭痛、関節痛、無汗~発汗
|
倦怠感、眩暈感、盗汗
|
実熱
|
麻黄湯
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悪寒、発熱、頭痛、関節痛
|
葛根湯
|
悪寒、発熱、頭痛、肩背部のこり
|
小柴胡湯
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午後からの発熱、食欲不振、口の苦み
|
柴胡桂枝湯
|
詳細孤島の症状、関節痛、腹痛
|
大柴胡湯
|
胆嚢炎、便秘
|
柴陥湯
|
詳細孤島の症状、咳嗽、胸痛
|
黄芩湯
|
発熱、腹痛、下痢
|
虚熱
|
桂枝湯
|
発熱、軽度の頭痛、発汗
|
桂麻各半湯
|
発熱、発疹
|
参蘇飲
|
発熱、食欲不振、咳嗽、あつがる
|
柴胡桂枝乾姜湯
|
微熱、上半身の自汗、盗汗、食欲不振、背部の冷汗
|
竹じょ温胆湯
|
発熱、咳嗽、不眠
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補中益気湯
|
微熱、倦怠感、食欲不振、盗汗
|
滋陰降火湯
|
微熱、下半身の脱力感、盗汗、咳嗽
|
滋陰至宝湯
|
微熱、倦怠感、食欲不振、精神不安定状態
|
真武湯
|
陰病、微熱、食欲不振、倦怠感、いつも寝ている
|
麻黄細辛附子湯
|
陰病、微熱、寒がる
|
[★]
- 英
- drug hypersensitivity
- 関
- 薬剤アレルギー、薬物アレルギー、薬物過敏症
[★]
- 英
- adverse drug reaction
- 関
- 薬物アレルギー
[★]
- 英
- drug allergy test
- 同
- 薬物過敏症試験 drug hypersensitivity test
[★]
- 英
- allergy
- 同
- アレルギー反応 allergic reaction
- 関
- 過敏症 hypersensitivity
クームス分類
クームス分類
診療ガイドライン
- http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/index.html
検査
[★]
- 英
- drug, medication, medicament
- 同
- 薬
- 関
- 薬物中毒、薬物依存、薬物濫用
- 剤、処方、ドラッグ、麻薬、薬剤、薬剤負荷、薬物療法、薬物適用、薬品
[★]
- 英
- allele
- 関
- アリル、対立遺伝子、アレレ