出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/11/26 16:16:32」(JST)
学童保育(がくどうほいく)とは、労働などの事情により昼間保護者が家庭にいない小学生の児童に対し、放課後や長期休暇中、保護者に代わって行う保育を指す。
現在は「放課後児童クラブ」と呼ばれることが多く、行政においても「放課後児童クラブ」という名称を使用することが一般的である。
授業終了後(長期休暇中は午前中)から、指導員の保育の下で宿題をしたり、おやつを食べたり遊んだりして、仕事を終えた保護者が帰宅するまでの時間を過ごす。「放課後児童クラブ」、「学童クラブ」、「児童クラブ」、「○○小クラブ」、「子どもクラブ」、「児童ホーム」、「留守家庭児童会」、「児童育成会」など、さまざまな名称があるが、「学童保育」という名称が最も一般的である。
戦前より共働き家庭や一人親家庭の自主的な保育活動として始まったとされている。戦後の高度経済成長期における女性の社会進出に伴う共働き家庭の増加と核家族化の進行により、いわゆる「カギっ子」が増加したことから、学校外における児童の教育の受け皿としての需要が高まり、放課後児童健全育成事業(児童福祉法)を行う第二種社会福祉事業(社会福祉法)として法制化された。また、少子化対策として成立した次世代育成支援対策推進法による児童福祉法改正で、子育て支援事業の一つに位置付けられている。
厚生労働省のホームページ[1]には「児童福祉法第6条の2第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童(放課後児童)に対し、授業の終了後に児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。」 と説明されている。
一方、児童福祉法第6条の2第2項の規定にある「おおむね10歳未満の児童」という文言は、10歳以上の児童を受け入れてはいけないという意味ではなく、10歳以上(小学校高学年)の児童を受け入れているクラブも多く見られる。なお、「放課後児童健全育成事業の実施について」(平成13年12月20日雇児育発第114号厚生労働省雇用均等・児童家庭局育成環境課長通知)において、小学校(盲・聾・養護学校も含む)に就学している4年生以上の児童の積極的な受け入れについて配慮するよう都道府県・指定都市・中核市の民生主管部(課長)あて通知されている。
学童保育の全国組織である全国学童保育連絡協議会は「共働き家庭や母子・父子家庭の小学生の子どもたちの毎日の放課後(学校休業日は一日)の生活を守る施設が学童保育です。学童保育に子どもたちが入所して安心して生活が送ることができることによって、親も仕事を続けられます。学童保育には親の働く権利と家族の生活を守るという役割もあります。」 [2]と定義している。
2001年の厚生労働省の調査では、学童保育所設置数は12,020、学童保育所登録児童数は483,919名となっている。(ちなみに同年の小学校設置数は23,808、児童数は7,296,920名である。)また、2003年の全国学童保育連絡協議会の調査では、全国3,209市町村において学童保育所を設置している市町村は2,320ある。
今後の課題としては、運営基準の明確化、財政基盤の安定化、指導員の身分の安定化、障害児の受け入れの増加等が挙げられる。また、待機児童問題も起きており、地方の実態に即した運営が求められており、行政に対して運営費補助等の拡大を求める声が上がっている。
学童保育所には、公設公営、公設民営、民設民営がある。最も多いのが自治体による公設公営で、直営が45%、外郭団体に運営を委託しているものが11%になり、56%が広義の公設公営学童保育といえる。残り約43%が民営で、自治体が設置し社会福祉法人や運営委員会、法人等に運営を委託している公設民営、保護者や地域運営委員会、法人などが施設も用意する民設民営である。
民設民営では、運営委員会・父母会が自治体からの補助金を受けているところや、自治体に学童保育に関するサービスが無かったり所定の条件を満たすことができず公的補助無しで、父母会やその他の任意団体、個人が設置・運営しているところもある。また私立保育園等により設置・運営されているところもある。
なお、運営委員会とは、地域の役職者(学校長、町内会長、民生・児童委員等)、保護者代表、指導員等により構成された組織で、自治体からの支援を受ける条件として設置される。父母会とは保護者自身によって構成された組織の学童保育における一般的な名称である。いずれも、学童保育所の設置や運営を目的とした組織であるが、日常の運営は父母会が行っているところが多いと言われている。
宿題、おやつ、遊び等をして、帰宅までの時間を過ごす。遊びは、学童保育所内で遊んだり、庭や近所の公園で遊んだりと様々である。学校の休業日には揃って外出することもある。
複数の学年が揃った集団での生活なので、大まかながらも時間割と役割、規則がある。例えば、おやつの時間が決まっていたり、学童保育所内の掃除の係や、ランドセルはロッカーに仕舞う等である。
この保育は指導員が行う。指導員は、帰って来る子ども達を迎え、次の行動へと促し、子どもと一緒に遊びつつ、塾や習い事のある子どもは送り出す。また、危険や体調に変わりが無いか目を配り、些細な程度であれば手当てを施し、必要に応じて保護者に連絡を入れる。そして、仕事を終え迎えに来た保護者に子どもを引き渡す。子ども達にとっては、保護者に次いで頼るべき者となるのが一般的である。
すなわち、保護者の代わりに指導員がおり兄弟姉妹の他に学年の異なる大勢の友達と時を過ごすという点を除き、一般の家庭と変わりない生活を過ごしている。塾等とは違い、構成している児童・指導員がずっと変わらない面で、児童の安心感も大きく、中には「小学校は嫌だけど学童(保育)には行きたい」とか、「家にいるより学童(保育)にいたい」という子もおり、第2の家庭としての役割も担っている場合もある。
キャンプ、クリスマスパーティー、餅つき等の行事が盛んに行われ、父母会が運営の主体となる学童保育所では、家族間の交流も活発なところが多い。
指導員になる際、現在のところ特別な資格の保持が法的に決められている訳ではないが、各施設の裁量により、保育士・小学校教諭・幼稚園教諭などの資格保持や児童指導員・児童厚生員(児童の遊びを指導する者)に関する資格取得・研修受講、子育ての経験や子供に関するボランティアの経験等を要件としている所が多い。
財政難や、季節ごとの児童数変動が大きい事(夏期休業後の退所など)を理由に嘱託やパートなどの非正規雇用が多く、また正規職員であっても身分は未だ不安定である。
(昭和26年月29日法律第45号)
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国試過去問 | 「096H018」 |
リンク元 | 「脱水症」「バイタルサイン」「脈拍」「呼吸数」「脈拍数」 |
拡張検索 | 「学童期」 |
D
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低張性脱水 | 等張性脱水 | 高張性脱水 | |
細胞外液浸透圧 | ↓↓ | ↑↑ | |
病態 | Na喪失 | 水喪失 | |
水の動き | 細胞外→細胞内 | 細胞内→細胞外 | |
血管内のvolume | 減少する | 比較的保たれる | |
疾患 | 熱傷、 利尿薬、 アジソン病 |
発熱、 発汗過多、 下痢、 急性腎不全回復期 | |
皮膚ツルゴール | ↓↓ | ↓ | ↓ |
脈拍 | ↑↑ | ↑ | ↑ |
ショック | ++ | + | ± |
ヘマトクリット | ↑ | ↑ | ↑ |
尿量 | →↓ | →↓ | ↓↓↓ 一次的な血漿浸透圧低下 のためにADHが分泌され 尿濃縮を来す |
意識障害 | +(傾眠→昏睡) | 様々 | +(興奮→昏睡) |
口渇感 | ± | - | ++ |
粘膜乾燥 | + | ++ | ++ |
深部腱反射 | ↓↓ | 様々 | ↑↑ |
嘔気・嘔吐 | +(脳浮腫) | - | ± |
頭痛 | +(脳浮腫) | - | - |
体温 | ↓(循環不全) | ↓(循環不全) | ↑(筋痙攣、 熱中枢異常) |
軽症 | 中等症 | 重症 | ||
脱水徴候 | 体準減少 | 3-5% | 6-9% | 10%以上 |
皮膚ツルゴール低下 | - | + | ++ | |
更新粘膜乾燥 | ± | + | ++ | |
大泉門陥凹 | - | + | ++ | |
眼球陥凹 | - | + | ++ | |
尿量 | やや乏尿 | 乏尿 | 著明乏尿 | |
末梢循環不全 | 皮膚色 | やや蒼白 | 蒼白 | チアノーゼ |
脈拍減弱 | - | + | ++ | |
血圧低下 | - | ± | + | |
中枢神経症状 | 意識障害 | - | + | ++ |
痙攣 | - | ± | + |
等級 | 体重減少 | 皮膚 | 粘膜 | 循環 | 尿量 | 口渇感 | 啼泣時の涙 | 大泉門 | 症状のまとめ | ||||
乳児 | 年長児 | 緊張度 | 色調 | 末梢体温 | 脈拍 | 血圧 | |||||||
軽度 | <5% | <3% | 良好 | 青白い | 少しひんやり | 乾燥 | 正常 | 正常 | 軽度低下 | 軽度 | 出る | 平坦 | 濃縮尿 |
中等度 | <10% | <6% | | | | | | | | | 速脈を触れる | 正常か低下 | | | | | | | | | 末梢循環不全 |
重度 | <15% | <9% | かなり低下 | 斑点状 | 冷たい | カラカラに乾燥 | 速脈、わずかに触れる | 低下 | 無尿 | 強度 | 出ない | 明らかに陥没 | 血圧低下・ショック・意識障害 |
脈拍数 | 呼吸数 | 高血圧基準値 | ||
収縮期血圧 | 拡張期血圧 | |||
新生児 | 120 | 40~50 | ||
乳児 | 120 | 30~40 | 110 | 70 |
幼児 | 90 | 20~30 | 120 | 70 |
学童 | 80 | 18~20 | 130 | 80 |
中高生 | 70 | 16~18 | 140 | 85 |
新生児 | 乳児(1歳) | ||
心拍数 | 120~160 | 100~130 | /分 |
呼吸数 | 30~50 | 20~40 | /分 |
体重 | 3.1 | 9.3 | kg |
身長 | 50 | 75 | cm |
頭囲 | 33 | 46 | cm |
胸囲 | 33 | 46 | cm |
血圧 | 70/40 | 95/50 | mmHg |
体温 | 37℃ |
心拍数(/min) | |||
年齢 | 覚醒時 | 平均 | 睡眠時 |
<生後3ヶ月 | 85~205 | 140 | 80~160 |
3ヶ月~2歳 | 100~190 | 130 | 75~160 |
2~10歳 | 60~140 | 80 | 60~90 |
>10歳 | 60~100 | 75 | 50~90 |
年齢 | 呼吸数(/min) | |
乳児 | (<1歳) | 30~60 |
幼児 | (1~3歳) | 24~40 |
就学前小児 | (4~5歳) | 22~34 |
学童 | (6~12歳) | 18~30 |
思春期 | (13~18歳) | 12~16 |
年齢 | 血圧(mmHg) | |
満期産新生児 | (0~28日) | <60 |
乳児 | (1~12ヶ月) | <70 |
小児 | (1~10歳) | <70+(年齢×2) |
(10歳~) | <90 |
脈拍数 | |
新生児 | 120 |
乳児 | 120 |
幼児 | 90 |
学童 | 80 |
中高生 | 70 |
呼吸数(回/分) | 脈拍数(回/分) | 脈拍数/呼吸数比 | |
新生児 | 40~50 | 120 | 2.4~3.0 |
乳児 | 30~40 | 120 | 3.0~4.0 |
幼児 | 20~30 | 90 | 3.0~4.5 |
学童 | 18~20 | 80 | 4.0~4.4 |
成人 | 16~18 | 70 | 3.9~4.4 |
呼吸数(回/分) | 脈拍数(回/分) | 脈拍数/呼吸数比 | |
新生児 | 40~50 | 120 | 2.4~3.0 |
乳児 | 30~40 | 120 | 3.0~4.0 |
幼児 | 20~30 | 90 | 3.0~4.5 |
学童 | 18~20 | 80 | 4.0~4.4 |
成人 | 16~18 | 70 | 3.9~4.4 |
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