- 英
- epidemic parotiditis
- 同
- ムンプス mumps、おたふくかぜ
- 関
- ムンプスウイルス
特徴
病原体
疫学
- 幼稚園、保育所、小学校で流行
- 晩秋-春
- 5-10歳
潜伏期間
感染経路
症状
[show details]
合併症
- YN.H-79改変 uptodate.1
経過
検査
- 確定診断:急性期と回復期のペア血清でHIが4倍以上
治療
予防
免疫
妊娠との関連
- 胎児の流産、死産、催奇形性、心疾患が示唆されている
法令
- 第二種学校感染症:耳下腺腫脹が消失するまで出席停止
参考
uptodate
- 1. [charged] ムンプスの疫学、臨床症状、診断および管理 - uptodate [1]
- 2. [charged] ムンプスウイルスワクチン - uptodate [2]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/08/24 21:10:47」(JST)
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流行性耳下腺炎のデータ |
ICD-10 |
B26 |
統計 |
出展: |
世界の患者数 |
人
(20xx年xx月xx日) |
日本の患者数 |
人
(20xx年xx月xx日) |
学会 |
日本 |
|
世界 |
|
流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)は、ムンプスウイルス(英語版)の感染によって発生するウイルス性の病気。一般にはおたふく風邪として知られる。1967年にワクチンが開発される以前は、小児の疾患として全世界で一般的であり、今日でも発展途上国では脅威となっている。
目次
- 1 原因
- 2 臨床像
- 2.1 症状
- 2.2 合併症
- 2.3 診断
- 2.4 治療
- 2.5 予防
- 2.6 予後
- 3 各国において
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
原因
原因はパラミクソウイルス科のムンプスウイルスで、飛沫感染、ならびに接触感染により感染する。2歳から12歳の子供への感染が一般的であるが、他の年齢でも感染することもある。通常耳下腺が関わるが、上記年齢層よりも年上の人間が感染した場合、耳下腺、睾丸、卵巣、中枢神経系、膵臓、前立腺、胸等、他の器官も関わることがある。場合によっては、治った後も生殖機能に後遺症が残る。
潜伏期間は12-25日、通常は16-18日である[1]。
臨床像
発生に季節性は無く[2]、感染しても症状が出ない不顕感染の場合もある。しかし、一般的に成人が感染すると症状が重い場合が多い。日本では、ワクチン接種が任意となり接種率は約20%[3]から30%とされている。このため初感染が高年齢となり、合併症を伴う成人ムンプスの増加が懸念されている[2]。また、突発性難聴を示した患者の中には、抗ムンプスIgM抗体陽性者があり不顕感染でありながら突発性難聴を生じた可能性が示されている[4][5]。
一般に、ワクチン接種や一度野生株に自然感染すると一生有効な免疫を獲得するとされている。しかし、再感染例も報告されている[6]。抗体価の減少による再感染の理由として、かつては周期的な小流行に伴う刺激により抗体価が維持されてきたが、流行による刺激が無くなり徐々に抗体価が下がってきたのではないかと考える専門家もいる[6]。
症状
耳下腺が腫脹して顔が膨れた様になった流行性耳下腺炎の患者
- 顔面の疼痛
- 発症から12 - 24時間以内に唾液腺(耳下腺)の腫脹(60 - 70%で発生)。2日目に最もひどく3 - 4日でゆっくり消失。
- 発熱
- 頭痛
- 咽頭痛
- こめかみや顎の腫脹。但し、約30%の患者ではこの腫脹が認められないとする報告がある[2][。
- 膵炎
合併症
- 無菌性髄膜炎
- 10人に1人と合併症としては最多[7](40%が耳下腺の腫脹無しで発生)。
- 難聴(ムンプス難聴)
- 重篤な難治性難聴が後遺症として残ることがある。頻度は教科書的には希もしくは1万5000人に1人程度とされていることが多いが、近年はもっと高頻度とする報告が多く、184 - 533人に1人とする調査結果もある[8]。国立感染症研究所は、2001年の1年間の全国のムンプス難聴受療患者数は 650人と推計している[9]。
- 睾丸の痛み、拡大
- 思春期以降に感染した男性の約20%で精巣炎・副精巣炎。両方の精巣が侵されることは少ないため、不妊症になることもあるが頻度は高くない[10]
- 陰嚢腫脹
診断
身体検査で唾液腺の腫脹を確認する。通常この病気は臨床の根拠で診断され、試験室での確定検査は必要ないが、一般的には血清学的診断を行う。RT‐PCR 法でウイルス遺伝子を検出すれば、ワクチン株と野生株の鑑別ができる[11]。
類似の耳下腺炎症状を呈する他感染症は、パラインフルエンザウイルス(英語版)、コクサッキーウイルス(英語版)などによるもので、軽度の痛みの耳下腺腫脹を繰り返し、1 - 2週間で自然に軽快する。『流行性耳下腺炎に何度もかかる』という場合、疑う必要がある。
治療
流行性耳下腺炎の特異的治療法は存在しない。首やほかの腫脹箇所を冷やしたり暖めたりすることで症状が軽減される場合もある。また、アセトアミノフェンやイブプロフェンを鎮痛のために経口投与する(ライ症候群発症の可能性のため、アスピリンをウイルス性疾患(英語版)を持つ子供には投与しない)。また、暖かい塩水のうがい薬、柔らかい食物、および特別な流動食は、兆候を軽減するかもしれない。発熱による脱水症状を軽減するため水分の摂取を行う。酸味のある果実ジュースは、飲み込む際に耳下腺の痛みを感じさせる場合がある。膵炎により強い吐き気や嘔吐が生じた場合は輸液を行う。
予防
ワクチン接種
幼児期の予防接種が欠かせないとされている全世界105カ国(2004年時点)ではMMRワクチンとして定期接種を行っているが、日本ではMMR接種の行われた1988年から1993年迄の期間を除き、任意接種としておたふくかぜワクチンの単独接種が行われており、一部の自治体では公費助成が行われている。
おたふくかぜワクチンの抗体陽転率は90 - 98%と他のワクチンと比べて低いが、流行時の有効率は星野株で約90%とされている。ワクチン接種後のおたふくかぜ罹患の多くは二次性ワクチン不全と考えられており、MMRを接種する多くの国では2回接種により二次性ワクチン不全を防いでいる。
予防効果
ワクチンの2回接種率が高い米国で、2006年1月から年末までに、18 - 24歳の大学生を中心に計6,584人が発症、85人が入院、死亡0人と言う20年ぶりの流行が発生した。疫学的な調査の結果、ワクチン2回接種でも予防効果は不十分である事が示唆された[12]。レポートによれば、18 - 24歳で1,020人中858人(84%)が2回接種を受けていたが発症している。詳細はNEJM誌2008年4月10日号に掲載されている[13]。
予後
予後は一般的によい。耳下腺の腫脹がなくなれば感染力はなくなる。高度感音性難聴になることがあるが、頻度は1万分の1から数百分の1と、文献により異なる。男性が不妊症になることもある。
各国において
日本
日本において、流行性耳下腺炎の予防接種は任意接種である。
また、学校保健安全法上の学校感染症に指定されており、感染時は出席停止などの処置が執られる。5類感染症定点把握疾患指定。
脚注
- ^ Kleigman; Stanton; St Geme; Schor (2016). Nelson TEXTBOOK of PEDIATRICS 20th EDITION. Philadelphia: ELSEVIER. p. 1552. ISBN 978-1-4557-7566-8.
- ^ a b c 竹島慎一、吉本武史、志賀裕二ほか、【原著】成人無菌性髄膜炎の臨床的検討(第2報)―ムンプス髄膜炎13例について― 臨床神経学 Vol.55 (2015) No.9 p.630-636, doi:10.5692/clinicalneurol.cn-000718
- ^ 石川敏夫、市村恵一、ムンプス難聴の臨床統計 耳鼻咽喉科臨床 Vol.97 (2004) No.4 P285-290, doi:10.5631/jibirin.97.285
- ^ 内田真哉、松波達也、鈴木敏弘ほか、抗ムンプスIgM抗体陽性の突発難聴 AUDIOLOGY JAPAN Vol.43 (2000) No.5 P419-420, doi:10.4295/audiology.43.419
- ^ 内田真哉、鈴木敏弘、久育男、健常者および急性感音難聴患者の抗ムンプスIgM抗体陽性率 AUDIOLOGY JAPAN Vol.46 (2003) No.5 P291-292, doi:10.4295/audiology.46.291
- ^ a b 大屋耕子、再感染によるムンプス難聴例 耳鼻咽喉科臨床 Vol.96 (2003) No.6 P499-502, doi:10.5631/jibirin.96.499
- ^ 病気とワクチン おたふくかぜ 北里第一三共ワクチン
- ^ ムンプス難聴の発生頻度調査 (PDF) 近畿外来小児科学研究グループ、2004年[リンク切れ]
- ^ ムンプス難聴と聴覚補償 国立感染症研究所 IASR Vol. 34 p. 228-230: 2013年8月号
- ^ 流行性耳下腺炎 メルクマニュアル
- ^ 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)国立感染症研究所
- ^ 大西淳子「おたふくかぜ、ワクチン2回接種でも青年期の発症防げず: 2006年に米国で起こったアウトブレイクの調査結果」、『日経メディカルオンライン』、日経BP、2008年4月22日。
- ^ Gustavo H Dayan; M Patricia Quinlisk; Amy A Parker; et.cl. (April 10, 2008). “Recent Resurgence of Mumps in the United States” (英語). NEJM 358 (15): 1580-1589. ISSN 0028-4793. OCLC 4639215595. PMID 18403766. http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/15/1580.
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、流行性耳下腺炎に関連するカテゴリがあります。 |
MMRワクチン
外部リンク
- 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ) - 国立感染症研究所感染症情報センター
- おたふくかぜワクチンの公費助成について - 厚生労働省健康局結核感染症課
- 橋本裕美、ムンプス難聴の発生頻度調査-小児科外来40施設によるprospective study- AUDIOLOGY JAPAN Vol.53 (2010) No.5 October p.647-648, doi:10.4295/audiology.53.647
日本の感染症法における感染症 |
一類感染症 |
エボラ出血熱 - クリミア・コンゴ出血熱 - 痘そう - 南米出血熱 - ペスト - マールブルグ病 - ラッサ熱
|
二類感染症 |
急性灰白髄炎 - 結核 - ジフテリア - 重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る) - 中東呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る) - 鳥インフルエンザ (H5N1) - 鳥インフルエンザ (H7N9)
|
三類感染症 |
コレラ - 細菌性赤痢 - 腸管出血性大腸菌感染症 - 腸チフス - パラチフス
|
四類感染症 |
E型肝炎 - ウエストナイル熱 - A型肝炎 - エキノコックス症 - 黄熱 - オウム病 - オムスク出血熱 - 回帰熱 - キャサヌル森林病 - Q熱 - 狂犬病 - コクシジオイデス症 - サル痘 - ジカウイルス感染症 - 重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る) - 腎症候性出血熱 - 西部ウマ脳炎 - ダニ媒介脳炎 - 炭疽 - チクングニア熱 - つつが虫病 - デング熱 - 東部ウマ脳炎 - 鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く) - ニパウイルス感染症 - 日本紅斑熱 - 日本脳炎 - ハンタウイルス - Bウイルス病 - 鼻疽 - ブルセラ症 - ベネズエラウマ脳炎 - ヘンドラウイルス感染症 - 発しんチフス - ボツリヌス症 - マラリア - 野兎病 - ライム病 - リッサウイルス感染症 - リフトバレー熱 - 類鼻疽 - レジオネラ症 - レプトスピラ症 - ロッキー山紅斑熱
|
五類感染症 |
アメーバ赤痢 - ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く) - 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く) - クリプトスポリジウム症 - クロイツフェルト・ヤコブ病 - 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 - 後天性免疫不全症候群 - ジアルジア症 - 先天性風しん症候群 - 梅毒 - 破傷風 - バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - バンコマイシン耐性腸球菌感染症 - 風しん - 麻しん - 侵襲性インフルエンザ菌感染症 - 侵襲性髄膜炎菌感染症 - 侵襲性肺炎球菌感染症 - RSウイルス感染症 - 咽頭結膜熱 - A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 - 感染性胃腸炎 - 水痘 - 手足口病 - 伝染性紅斑 - 突発性発しん - 百日咳 - ヘルパンギーナ - 流行性耳下腺炎 - インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く) - 急性出血性結膜炎 - 流行性角結膜炎 - 性器クラミジア感染症 - 性器ヘルペスウイルス感染症 - 尖圭コンジローマ - 淋菌感染症 - クラミジア肺炎(オウム病を除く) - 細菌性髄膜炎 - マイコプラズマ肺炎 - 無菌性髄膜炎 - ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 - メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - 薬剤耐性アシネトバクター感染症 - 薬剤耐性緑膿菌感染症
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ワクチンプログラムを中心とした職業感染防止活動の報告
- 市川 ゆかり,平岡 康子,堀田 裕
- 日本環境感染学会誌 26(2), 94-97, 2011
- … 職業感染防止対策として,職員・委託業者・実習生を対象に,麻疹・水痘・風疹・流行性耳下腺炎(ムンプス)・HBs抗体測定とワクチン接種を推進し,職業感染管理システムを構築してきた.その結果,麻疹,水痘,風疹の抗体保有率は90%以上を確保できたが,ムンプスに関しては約80.0%であった.HBs抗体は,職員の約80%が抗体を保有しているが,新入職員・実習生の抗体保有率は低く,就学中にB型肝炎ワクチン …
- NAID 130000852285
- P4-4-1 流行性耳下腺炎罹患後,血小板減少にて発見されたシェーグレン症候群の1例(P4-4自己免疫,自己免疫性疾患3,一般演題,第22回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 水野 和徳,土市 信之,長沖 優子,横山 忠史,井上 巳香,前馬 秀昭,酒詰 忍,太田 和秀
- アレルギー 59(3・4), 435, 2010-04-10
- NAID 110008015589
- 麻疹・流行性耳下腺炎・伝染性紅斑 (周産期診療指針2010) -- (産科編 合併症妊娠と感染)
Related Links
- 感染症の話トップページへ 2003年第35週号(2003年8月25~31日)掲載 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ) 流行性耳下腺炎(mumps)は2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹 ...
- 5類感染症,小児感染症,ワクチン ... 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ) 流行性耳下腺炎(mumps)は2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症 であり ...
- 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)の概要。 唾液をつくる耳下腺(耳の前~下)、顎下腺(あごの下)がはれて痛む発熱性の病気です。 ムンプスウイルスが原因です。飛沫感染し、潜伏期間は2~3週間です。 突然の発熱 ...
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[★]
- 次の文を読み、45、46の問いに答えよ。
- 20歳の男性。医学部在籍中の2年次学生である。1週間の病院実習に初めての参加を予定しており、10か月前(1年次)に受けた抗体検査の結果を持って病院実習担当の医師に相談に来た。
- 既往歴:感染症の既往はないという。予防接種で発熱などの副反応が出たことはない。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴:特記すべきことはない。
- 検査所見:10か月前の抗体検査の報告書を示す。
- 血中抗体価報告書氏名◯◯◯◯
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測定方法
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検査結果
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病院実習の基準を満たす陽性
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単位
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麻疹
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(IgG-EIA法)
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20.4
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(≧ 16.0)
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風疹
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(IgG-EIA法)
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10
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(≧ 8.0)
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水痘
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(IgG-EIA法)
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6.4
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(≧ 4.0)
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流行性耳下腺炎
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(IgG-EIA法)
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陽性
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陽性
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B型肝炎
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(CLIA法)
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4.8
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(≧ 10.0)
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mIU/mL
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結核
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(IGRA)*
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陰性
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陰性
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|
- *結核菌特異的全血インターフェロン γ遊離測定法
- その後の経過:相談に来た学生は医学部を卒業し、5年後に研修医として同じ大学病院で勤務を始めた。この研修医が平日に救急外来で勤務していたところ、54歳の男性が自転車の転倒による挫創のため来院した。初診患者でこの病院に受診歴はない。この研修医が創部の縫合処置を行っている最中、誤って縫合針を自分の指に刺した。研修医は創部から血を絞り出し流水で十分に洗浄すると同時に、直ちに研修医自身と患者の血液検査を行った。
- 外傷患者の血液検査結果が陽性だった場合、できるだけ早期に研修医に対する内服予防投与の開始が必要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114E045]←[国試_114]→[114E047]
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- 20歳の男性。医学部在籍中の2年次学生である。1週間の病院実習に初めての参加を予定しており、10か月前(1年次)に受けた抗体検査の結果を持って病院実習担当の医師に相談に来た。
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測定方法
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検査結果
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病院実習の基準を満たす陽性
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単位
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麻疹
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(IgG-EIA法)
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20.4
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(≧ 16.0)
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風疹
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(IgG-EIA法)
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10
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(≧ 8.0)
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水痘
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(IgG-EIA法)
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(≧ 4.0)
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流行性耳下腺炎
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(IgG-EIA法)
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陽性
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陽性
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B型肝炎
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(CLIA法)
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(≧ 10.0)
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mIU/mL
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結核
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(IGRA)*
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陰性
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陰性
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- *結核菌特異的全血インターフェロン γ遊離測定法
- a 「BCG接種が必要です」
- b 「MRワクチンの再接種が必要です」
- c 「帯状疱疹になる可能性が高いです」
- d 「B型肝炎ワクチンの接種状況を教えてください」
- e 「流行性耳下腺炎患者の診療には参加できません」
[正答]
※国試ナビ4※ [114E044]←[国試_114]→[114E046]
[★]
- 2歳の男児の予防接種歴を記載した証明書を以下に示す。
IMMUNIZATION RECORD
Date: 9 Feb. 2020
Name: Taro Kosei
Date of Birth: 17 Jan. 2018
Type of Immunization
|
Lot.No.
|
Date of Vaccination
|
Haemophilus influenzae type b 1st
|
Hib123
|
20 Mar. 2018
|
Haemophilus influenzae type b 2nd
|
Hib234
|
20 Apr. 2018
|
Haemophilus influenzae type b 3rd
|
Hib345
|
20 May. 2018
|
Haemophilus influenzae type b 4th
|
Hib456
|
20 Jan. 2019
|
Pneumococcal 1st
|
P123
|
20 Mar. 2018
|
Pneumococcal 2nd
|
P234
|
20 Apr. 2018
|
Pneumococcal 3rd
|
P345
|
20 May. 2018
|
Pneumococcal 4th
|
P456
|
20 Jan. 2019
|
Hepatitis B Virus 1st
|
HB123
|
20 Mar. 2018
|
Hepatitis B Virus 2nd
|
HB234
|
20 Apr. 2018
|
Hepatitis B Virus 3rd
|
HB345
|
20 Aug. 2018
|
DPT-IPV※ 1st
|
D123
|
20 Apr. 2018
|
DPT-IPV※ 2nd
|
D234
|
20 May. 2018
|
DPT-IPV※ 3rd
|
D345
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20 Aug. 2018
|
DPT-IPV※ 4th
|
D456
|
20 Jan. 2019
|
BCG
|
B123
|
20 Jun. 2018
|
Measles, Rubella 1st
|
M123
|
20 Jan. 2019
|
Measles, Rubella 2nd
|
ー
|
ー
|
Varicella 1st
|
V123
|
20 Jan. 2019
|
Varicella 2nd
|
V234
|
20 Nov. 2019
|
※DPT-IPV: Diphtheria, Pertussis, Tetanus, Polio
[正答]
※国試ナビ4※ [114F021]←[国試_114]→[114F023]
[★]
- 55歳の男性。開口障害を訴えて来院した。2週前に庭で古釘を足に刺したが放置していた。1週前から微熱、開口障害および肩・頭部のこわばり感が出現し悪化してきた。咽頭に異常はなく、顎関節部に疼痛と腫脹とを認めない。体温37.5℃。白血球7,400。血清アミラーゼ120単位(基準37~160)。CRP2.8mg/dl。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G054]←[国試_099]→[099G056]
[★]
- 生後2か月の乳児。ワクチン接種の相談のため母親に連れられて来院した。成長と発達とに異常を認めない。母親の話では、近隣の市から引っ越してきたばかりで、これまで予防接種を受けたことがない。
- まず受けるように勧める予防接種の対象疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E041]←[国試_109]→[109E043]
[★]
- a 百日咳 - 特有の咳が消失するまで
- b 麻疹 - 発疹が消失するまで
- c 流行性耳下腺炎 - 耳下腺の腫脹が消失するまで
- d 風疹 - 発疹が消失するまで
- e 水痘 - すべての発疹が痂皮化するまで
[正答]
※国試ナビ4※ [106B011]←[国試_106]→[106B013]
[★]
- 学校伝染病と出席停止期間の基準の組合せで誤っているのはどれか。
- a. インフルエンザ - 解熱するまで
- b. 風疹 - 発疹が消失するまで
- c. 流行性耳下腺炎 - 耳下腺の腫脹が消失するまで
- d. 麻疹 - 解熱した後3日を経過するまで
- e. 水痘 - すべての発疹が痂皮化するまで
[正答]
※国試ナビ4※ [100G020]←[国試_100]→[100G022]
[★]
- 予防接種後に他の疾患の予防接種を行うまで、1か月以上の間隔をおいた方がよいのはどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B008]←[国試_096]→[096B010]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [098G058]←[国試_098]→[098G060]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106A003]←[国試_106]→[106A005]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104I032]←[国試_104]→[104I034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H014]←[国試_098]→[098H016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112C008]←[国試_112]→[112C010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105E032]←[国試_105]→[105E034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G019]←[国試_097]→[097G021]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096E041]←[国試_096]→[096E043]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 関
- 学校保健安全法、学校保健安全法施行令、法令
第一章 環境衛生検査等
(環境衛生検査)
第1条
- 学校保健安全法(昭和三十三年法律第五十六号。以下「法」という。)第五条の環境衛生検査は、他の法令に基づくもののほか、毎学年定期に、法第六条に規定する学校環境衛生基準に基づき行わなければならない。
- 2 学校においては、必要があるときは、臨時に、環境衛生検査を行うものとする。
第二章 健康診断
第一節 就学時の健康診断
(方法及び技術的基準)
第3条
- 法第十一条の健康診断の方法及び技術的基準は、次の各号に掲げる検査の項目につき、当該各号に定めるとおりとする。
- 一 栄養状態は、皮膚の色沢、皮下脂肪の充実、筋骨の発達、貧血の有無等について検査し、栄養不良又は肥満傾向で特に注意を要する者の発見につとめる。
- 二 脊柱の疾病及び異常の有無は、形態等について検査し、側わん症等に注意する。
- 三 胸郭の異常の有無は、形態及び発育について検査する。
- 四 視力は、国際標準に準拠した視力表を用いて左右各別に裸眼視力を検査し、眼鏡を使用している者については、当該眼鏡を使用している場合の矯正視力についても検査する。
- 五 聴力は、オージオメータを用いて検査し、左右各別に聴力障害の有無を明らかにする。
- 六 眼の疾病及び異常の有無は、伝染性眼疾患その他の外眼部疾患及び眼位の異常等に注意する。
- 七 耳鼻咽頭疾患の有無は、耳疾患、鼻・副鼻腔疾患、口腔咽喉頭疾患及び音声言語異常等に注意する。
- 八 皮膚疾患の有無は、伝染性皮膚疾患、アレルギー疾患等による皮膚の状態に注意する。
- 九 歯及び口腔の疾病及び異常の有無は、齲歯、歯周疾患、不正咬合その他の疾病及び異常について検査する。
- 十 その他の疾病及び異常の有無は、知能及び呼吸器、循環器、消化器、神経系等について検査するものとし、知能については適切な検査によつて知的障害の発見につとめ、呼吸器、循環器、消化器、神経系等については臨床医学的検査その他の検査によつて結核疾患、心臓疾患、腎臓疾患、ヘルニア、言語障害、精神神経症その他の精神障害、骨、関節の異常及び四肢運動障害等の発見につとめる。
第二節 児童生徒等の健康診断
(時期)
第5条
- 法第十三条第一項の健康診断は、毎学年、六月三十日までに行うものとする。ただし、疾病その他やむを得ない事由によつて当該期日に健康診断を受けることのできなかつた者に対しては、その事由のなくなつた後すみやかに健康診断を行うものとする。
- 2 第一項の健康診断における結核の有無の検査において結核発病のおそれがあると診断された者(第六条第三項第四号に該当する者に限る。)については、おおむね六か月の後に再度結核の有無の検査を行うものとする。
(検査の項目)
第6条
- 法第十三条第一項の健康診断における検査の項目は、次のとおりとする。
- 一 身長、体重及び座高
- 二 栄養状態
- 三 脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無
- 四 視力及び聴力
- 五 眼の疾病及び異常の有無
- 六 耳鼻咽頭疾患及び皮膚疾患の有無
- 七 歯及び口腔の疾病及び異常の有無
- 八 結核の有無
- 九 心臓の疾病及び異常の有無
- 十 尿
- 十一 寄生虫卵の有無
- 十二 その他の疾病及び異常の有無
- 2 前項各号に掲げるもののほか、胸囲及び肺活量、背筋力、握力等の機能を、検査の項目に加えることができる。
- 3 第一項第八号に掲げるものの検査は、次の各号に掲げる学年において行うものとする。
- 一 小学校(特別支援学校の小学部を含む。以下この条、第七条第六項及び第十一条において同じ。)の全学年
- 二 中学校(中等教育学校の前期課程及び特別支援学校の中学部を含む。以下この条及び第七条第六項において同じ。)の全学年
- 三 高等学校(中等教育学校の後期課程及び特別支援学校の高等部を含む。以下この条及び第七条第六項において同じ。)及び高等専門学校の第一学年
- 四 大学の第一学年
- 4 第一項各号に掲げる検査の項目のうち、小学校の第四学年及び第六学年、中学校及び高等学校の第二学年並びに高等専門学校の第二学年及び第四学年においては第四号に掲げるもののうち聴力を、小学校の第四学年以上の学年並びに中学校、高等学校及び高等専門学校の全学年においては第十一号に掲げるものを、大学においては第一号、第三号、第四号、第七号、第十号及び第十一号に掲げるもの(第一号にあつては、座高に限る。)を、それぞれ検査の項目から除くことができる。
(感染症の種類)
第18条
- 学校において予防すべき感染症の種類は、次のとおりとする。 → 学校感染症
- 2 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第六条第七項から第九項までに規定する新型インフルエンザ等感染症、指定感染症及び新感染症は、前項の規定にかかわらず、第一種の感染症とみなす。
(出席停止の期間の基準)
第19条
- 令第六条第二項の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類に従い、次のとおりとする。
- 一 第一種の感染症にかかつた者については、治癒するまで。
- 二 第二種の感染症(結核を除く。)にかかつた者については、次の期間。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りでない。
- イ インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H五N一)及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)にあつては、解熱した後二日を経過するまで。
- ロ 百日咳にあつては、特有の咳が消失するまで。
- ハ 麻しんにあつては、解熱した後三日を経過するまで。
- ニ 流行性耳下腺炎にあつては、耳下腺の腫脹が消失するまで。
- ホ 風しんにあつては、発しんが消失するまで。
- ヘ 水痘にあつては、すべての発しんが痂皮化するまで。
- ト 咽頭結膜熱にあつては、主要症状が消退した後二日を経過するまで。
- 三 結核及び第三種の感染症にかかつた者については、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。
- 四 第一種若しくは第二種の感染症患者のある家に居住する者又はこれらの感染症にかかつている疑いがある者については、予防処置の施行の状況その他の事情により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。
- 五 第一種又は第二種の感染症が発生した地域から通学する者については、その発生状況により必要と認めたとき、学校医の意見を聞いて適当と認める期間。
- 六 第一種又は第二種の感染症の流行地を旅行した者については、その状況により必要と認めたとき、学校医の意見を聞いて適当と認める期間。
第四章 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の職務執行の準則
(学校医の職務執行の準則)
第22条
- 学校医の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。
- 一 学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与すること。
- 二 学校の環境衛生の維持及び改善に関し、学校薬剤師と協力して、必要な指導及び助言を行うこと。
- 三 法第八条の健康相談に従事すること。
- 四 法第九条の保健指導に従事すること。
- 五 法第十三条の健康診断に従事すること。
- 六 法第十四条の疾病の予防処置に従事すること。
- 七 法第二章第四節の感染症の予防に関し必要な指導及び助言を行い、並びに学校における感染症及び食中毒の予防処置に従事すること。
- 八 校長の求めにより、救急処置に従事すること。
- 九 市町村の教育委員会又は学校の設置者の求めにより、法第十一条の健康診断又は法第十五条第一項の健康診断に従事すること。
- 十 前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する指導に従事すること。
- 2 学校医は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校医執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。
(学校歯科医の職務執行の準則)
第23条
- 学校歯科医の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。
- 一 学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与すること。
- 二 法第八条の健康相談に従事すること。
- 三 法第九条の保健指導に従事すること。
- 四 法第十三条の健康診断のうち歯の検査に従事すること。
- 五 法第十四条の疾病の予防処置のうち齲歯その他の歯疾の予防処置に従事すること。
- 六 市町村の教育委員会の求めにより、法第十一条の健康診断のうち歯の検査に従事すること。
- 七 前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する指導に従事すること。
- 2 学校歯科医は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校歯科医執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。
(学校薬剤師の職務執行の準則)
第24条
- 学校薬剤師の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。
- 一 学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与すること。
- 二 第一条の環境衛生検査に従事すること。
- 三 学校の環境衛生の維持及び改善に関し、必要な指導及び助言を行うこと。
- 四 法第八条の健康相談に従事すること。
- 五 法第九条の保健指導に従事すること。
- 六 学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導及び助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うこと。
- 七 前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事すること。
- 2 学校薬剤師は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校薬剤師執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。
法令
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33F03501000018.html
[★]
- 関
- 感染症法、法令
第1条
(五類感染症)
第三章 感染症に関する情報の収集及び公表
(医師の届出)
第4条
- 3 法第十二条第一項第二号に規定する厚生労働省令で定める五類感染症(法第十二条第一項の規定により、当該感染症の患者について届け出なければならないものに限る。)は、次に掲げるものとする。
- 一 アメーバ赤痢
- 二 ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く。)
- 三 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く。)
- 四 クリプトスポリジウム症
- 五 クロイツフェルト・ヤコブ病
- 六 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
- 七 後天性免疫不全症候群
- 八 ジアルジア症
- 九 髄膜炎菌性髄膜炎
- 十 先天性風しん症候群
- 十一 梅毒
- 十二 破傷風
- 十三 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
- 十四 バンコマイシン耐性腸球菌感染症
- 十五 風しん
- 十六 麻しん
(指定届出機関の指定の基準)
第6条
- 法第十四条第一項 に規定する厚生労働省令で定める五類感染症は、次の表の各項の上欄に掲げるものとし、同項 に規定する五類感染症の発生の状況の届出を担当させる指定届出機関の指定は、地域における感染症に係る医療を提供する体制、保健所の設置の状況、人口等の社会的条件、地理的条件等の自然的条件その他の地域の実情を勘案して同欄に掲げる五類感染症の区分(以下この条並びに次条第一項及び第三項において「五類感染症指定区分」という。)に応じ、原則として当該各項の下欄に定める病院又は診療所のうち当該五類感染症指定区分の感染症に係る指定届出機関として適当と認めるものについて行うものとする。
(感染症の発生の状況及び動向の把握)
第7条
- 法第十四条第二項 の届出は、当該指定届出機関に係る五類感染症指定区分の感染症の患者又はこれらにより死亡した者については診断し、又は検案した日の属する週の翌週(診断し、又は検案した日が日曜日の場合にあっては、当該診断し、又は検案した日の属する週)の月曜日(前条第一項の表の四の項の上欄に掲げる五類感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター感染症又は薬剤耐性緑膿菌感染症に係るものにあっては、診断した日の属する月の翌月の初日)に、当該指定届出機関に係る疑似症指定区分の疑似症の患者については直ちに行うものとする。ただし、次に掲げる場合は、当該届出をすることを要しない。
- 一 当該指定届出機関(患者を三百人以上収容する施設を有する病院であって、その診療科名中に内科及び外科を含むもののうち、都道府県知事が指定するものに限る。)に係る前条第一項の表の二の項の上欄に掲げる五類感染症の患者に係るものにあっては、当該患者が入院を要しないと認められる場合
- 二 当該指定届出機関に係る疑似症指定区分の疑似症の患者に係るものにあっては、当該疑似症が二類感染症、三類感染症、四類感染症又は五類感染症の患者の症状であることが明らかな場合
- 2 法第十四条第二項 に規定する厚生労働省令で定める事項は、前条第一項の表の二の項の上欄に掲げる五類感染症に係るものについて前項第一号の指定届出機関が届け出る場合にあっては診断した患者に係る集中治療室及び人工呼吸器の使用の有無並びに脳波検査その他急性脳症の発症の有無を判断するために必要な検査の実施に関する事項とし、前条第一項の表の五の項の上欄に掲げる五類感染症に係るものにあっては原因となった病原体の名称及びその識別のために行った検査の方法とする。
- 3 法第十四条第三項 に規定する報告は、五類感染症指定区分の感染症の患者又はこれらにより死亡した者に係るものについては同条第二項 に規定する届出を受けた後七日以内に、疑似症指定区分の疑似症の患者に係るものについては直ちに行うものとする。
法令
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則(平成十年十二月二十八日厚生省令第九十九号)
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H10/H10F03601000099.html
[★]
- 英
- vaccine
- 関
- 予防接種 immunization、感染症、感染症予防法、シードロット・システム。immunization
種類
副反応
風疹ワクチン
おたふくかぜワクチン
- 2-3週間後、まれに、発熱、耳下腺腫脹、咳、鼻水
- MMRの際に無菌性髄膜炎が数千人に一人
- 髄膜炎の症状:発熱、頭痛、嘔吐
学校伝染病、予防接種、ワクチン (学校伝染病、予防接種、ワクチン.xls)
日本で使われているワクチン
その他マイナーなワクチン
- 1ヶ月に1回、6ヶ月続けて。
- 適応は低体重児と免疫不全児だった気がする
接種間隔
参考
- 1. 国立感染症研究所 感染症情報センター:予防接種のページ
- http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html
- 2. 日本で接種可能なワクチンの種類 - 国立感染症研究所
- http://idsc.nih.go.jp/vaccine/atopics/atpcs003.html
[★]
- 英
- school infectious disease, communicable disease at school
- 旧
- 学校伝染病
- 関
- ワクチン、感染症法、学校保健安全法、学校保健安全法施行規則
概念
- 参考1 学校保健安全法施行規則
分類
- 学校保健安全法施行規則(昭和三十三年六月十三日文部省令第十八号)による
- 第一種:稀で重篤な感染症(第一類感染症と第二類感染症が中心)
-
- エボラ出血熱
- クリミア・コンゴ出血熱
- 痘そう
- 南米出血熱
- ペスト
- マールブルグ病
- ラッサ熱
- 急性灰白髄炎
- ジフテリア
- 重症急性呼吸器症候群
- 鳥インフルエンザ
- その他(新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症)
- 第二種:飛沫感染により、学校で流行する可能性のある疾患
-
- インフルエンザ:解熱した後2日を経過するまで
- 百日咳:特有の咳が消失するまで
- 麻疹:解熱した後3日を経過するまで
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ):耳下腺腫脹が消失するまで
- 風疹:発疹が消失するまで
- 水痘:すべての発疹が痂皮化するまで
- 咽頭結膜熱(プール熱):主要症状が消退した後2日を経過するまで
- 結核:病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで
- 第三種:飛沫感染はしないが、学校教育活動により学校で流行する可能性のある疾患
- 出席停止の期間:病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで
- コレラ
- 細菌性赤痢
- 腸管出血性大腸菌感染症
- 腸チフス
- パラチフス
- 流行性角結膜炎
- 急性出血性結膜炎
- その他の感染症
第三種学校感染症
- 参考2
法令
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33F03501000018.html
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87
- http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1101181.pdf
国試
[★]
- 英
- sensorineural hearing loss (SOTO), SNHL, sensori-neural hearing loss
- 同
- 感音難聴
- 関
- 伝音性難聴、難聴
[show details]
分類
内耳性難聴と後迷路性障害の鑑別
原因
[★]
- 関
- 流行性耳下腺炎、ワクチン
参考
- http://www.dear-mom.net/yobou09.html
[★]
- 英
- mumps virus
- 関
- ムンプスウイルス、おたふく風邪ウイルス
[★]
- 英
- (n
- 関
- 麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン
[★]
- 英
- mumps meningoencephalitis
[★]
- 英
- parotitis
- 関
- 唾液腺、反復性耳下腺炎
関連疾患
[★]
- 英
- parotid gland (KH,Z)
- ラ
- glandula parotis
- 関
- 顎下腺、舌下腺。唾液腺。唾液。大唾液腺
解剖
神経
関係する臓器、組織
[★]
- 英
- fashion、epidemic、prevalence、prevail、prevalent、epidemic
- ラ
- epidemia
- 関
- 伝染性、普及、方法、蔓延、有病率、様式、罹患率、流行性、流行病、伝染病
- 集団発生
[★]
- 英
- endemicity、epidemicity、epidemic、prevalent
- 関
- 伝染性、蔓延、流行、流行病、伝染病
[★]
- 関
- 炎光、炎症