- 英
- umbilical hernia
- 関
- 傍臍ヘルニア、臍帯ヘルニア
- 臍脱後に閉鎖するはずの臍輪が開存したままの状態
- 臍輪を通って細部皮下に腹膜が袋状に突出し、その中に腸管や大網が腹腔から脱出する
- ヘルニア門:臍輪
- ヘルニア嚢:腹膜
- ヘルニア内容:腸管、大網
参考
- http://piedmont-surgical.com/hernia/umbilical-hernia-repair/
- http://fitsweb.uchc.edu/student/selectives/Luzietti/hernia_ventral.htm
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=LRsZjWzka5c</youtube>
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/07 08:09:38」(JST)
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臍ヘルニア(さいヘルニア)とは、俗に言うでべそである。
目次
- 1 概要
- 2 処理
- 3 大人の臍ヘルニア
- 4 関連項目
概要
新生児の臍に存在するヘルニアは、時にはかなり大きいこともあるが、これらのヘルニアは5歳ごろにどのような処置をしなくてもおさまる傾向にある。 新生児の腹壁より底にある傷は鼠蹊部ヘルニアより大きいので、ヘルニアで腸管などの内臓器官が出ることはまれである。 赤ちゃんの腹部の器官が腹腔で覆われ、臍になり始める段階にこの奇形になる傾向がある。
処理
開口部が小さいとき(1または2cm)、90%は3年以内(サイズにかかわらずすべての臍ヘルニアの85%の初期状態)に閉じて、これらのヘルニアが症状がなく、縮少されたならば、手術は全く必要ない(該当しない場合、手術を考えなければならない)。 いくつかの共同体では、母親は通常、閉鎖が起こるまでヘルニア穴の上にコインをテープで貼って小さなふくらみを押す。 また、医者によっては絆創膏を臍に貼り付ける場合もあるが、このような処理は、コインでの腸の血液が止まったり、絆創膏により皮膚がただれる場合があるので医学的に推薦されない。さらに、包帯等でヘルニアを萎縮させる証拠はない。
大人の臍ヘルニア
大人の臍ヘルニアは主に妊婦に頻繁に見られる。原因は繊維の異常な白線の交差である。 生まれた時の臍の緒の切り方が、臍ヘルニアの原因であると言われているが、これは俗説である。 臍の緒を自然に落とさせることで、幼児のうちに臍ヘルニアの可能性をなくすと言われている。 臍ヘルニアは、複雑な経頚静脈性肝内門脈体静脈分路として報告された。
関連項目
UpToDate Contents
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- 1. 腹部ヘルニアの概要 overview of abdominal hernias
- 2. 臍のケアおよび臍の異常の管理 care of the umbilicus and management of umbilical disorders
- 3. 新生児の評価 assessment of the newborn infant
- 4. 肝硬変の合併症、予後、および管理の概要 overview of the complications prognosis and management of cirrhosis
- 5. 腹壁ヘルニア手術後の創傷感染:疫学、病因、および予防 wound infections following abdominal wall hernia repair epidemiology pathogenesis and prevention
Japanese Journal
- 本邦における乳幼児臍ヘルニアの診療方針に対するアンケート調査報告
- 14.巨大臍ヘルニアに対する臍形成術の比較(一般演題,第29回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
- 川瀬 弘一,北川 博昭,脇坂 宗親,島 秀樹,佐藤 英章,古田 繁行,浜野 志穂,長江 秀樹,青葉 剛史
- 日本小児外科学会雑誌 46(6), 994, 2010-10-20
- NAID 110007817519
Related Links
- 臍ヘルニアは、俗に言う「でべそ」です。おへそが膨らんでいる状態で、新生児から乳児に多く、自然に治ることが多いです。見た目で気になる「臍ヘルニア(でべそ)」の原因は何か、治療することはできるのか、について解説いた ...
- ただのでべそと臍ヘルニアは、見た目は同じでも、身体の内側のしくみは異なります。臍ヘルニアは健康保険を使って治療することが可能です。臍ヘルニアのしくみから治療法までを詳しく解説します。
- 臍ヘルニア。臍ヘルニアとはどんな病気か 小児では外鼠径(がいそけい)ヘルニアの次に多い病気で、小児期特有の病気です。原因は何か 臍帯(さいたい)付着部の臍輪閉鎖不全(さいりんへいさふぜん)が原因です。臍輪の下方に gooヘルス ...
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★リンクテーブル★
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- 3か月の乳児。へその膨らみを心配する母親に連れられて来院した。生後間もなくからへその膨らみがあったが、出産した病院からは様子を見るように指示されて退院した。指示を守って育児をしていたが、徐々に膨らみは大きくなってきた。お腹がすいてミルクを欲しがるときには、号泣して、膨らみは直径3cmになり、皮膚も赤黒くなると言う。ミルクの飲みは良い。身長63cm、体重6.5kg。母親が持ってきた号泣時の写真を以下に示す。
- 母親への説明で正しいのはどれか。
- a. 「もう少し成長すると自然に治ることが多いです」
- b. 「心血管系奇形の合併が多いので検査が必要です」
- c. 「泣いて膨らんだ時に診察しないと分かりません」
- d. 「膨らんだときは手で押し込んでください」
- e. 「穿刺して診断をつける必要があります」
[正答]
※国試ナビ4※ [102D039]←[国試_102]→[102D041]
[★]
- 77歳の女性。今朝から腹痛と左大腿内側部痛とが出現したため来院した。昨晩から悪心と嘔吐とが統いている。26歳時に帝王切開の既往がある。腹部はやや膨隆し、腸雑音の亢進を認める。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球378万、Hb10.8g/dl、Ht34%、白血球8,100、血小板17万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.0g/dl、AST30単位、ALT25単位、LDH410単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)。CRP2.5mg/dl。骨盤部造影CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
D
- CT:ヘルニア嚢の前方に恥骨筋、後方に外閉鎖筋、その内側には内閉鎖筋が存在する。
※国試ナビ4※ [099A029]←[国試_099]→[099A031]
[★]
- 生後20日の新生児。甲状腺機能異常を指摘され来院した。在胎41週、出生体重3,320g、Apgarスコア9点(1分)。母親は生来健康である。生後5日の新生児マススクリーニングで異常を指摘され、生後12日に産科で再検査を受けた。TSH 12.0μl(基準0.2~4.0)、FT4 1.5ng/dl(基準0.8~2.2)であったため小児科を紹介された。臍ヘルニアは認めず、便秘もない。四肢の運動は活発である。
- まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100I001]←[国試_100]→[100I003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106D006]←[国試_106]→[106D008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103B011]←[国試_103]→[103B013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110A017]←[国試_110]→[110A019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104I009]←[国試_104]→[104I011]
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[正答]
※国試ナビ4※ [111I032]←[国試_111]→[111I034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107E009]←[国試_107]→[107E011]
[★]
- 英
- neonate
- 同
- 新産児 newborn
- 関
- 胎児 fetus,乳児 infant
- neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant
定義
- 早期新生児期:出生後1週未満
- 後期新生児期:7日から28日未満
出生後にみとめられるもの
- 098G051
- 吸啜反射:出生時より
- 胎便:出生直後-3日頃
- 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク ← 出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
- 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
- 臍帯の脱落:出生後5-7日
解剖
生理
腎機能
免疫
- 細胞性免疫>液性免疫
- 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
- 出生後5ヶ月で消失
血液
- Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
- Hb:17-19g/dL
- 白血球:9,000-30,000/mm3
- 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)
身体所見
身体の大きさ
- QB.P-329
- 前後径、肩幅:11cm
- 大横径、小斜径、殿幅:9cm
- 体重:3300g
- 頭囲:33cm
- 胸囲:33cm
呼吸器
- SPE.78
- 腹式呼吸
- 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
- 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。
経過観察できる所見
- QB.O-76改変
診察箇所と疑われる疾患
- SPE.77
出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
身長、体重による区分
- SPE.48
- 日本での定義/体重のみで評価
- light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
- apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
- heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
- 参考1
- 体重による評価
- light for date LFD
- appropriate for date AFD
- hearve for date
- 参考1
- 身長と体重による評価
- small for date SFD / small for gestational age SGA
- large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?
成熟新生児の身体所見
- 参考2 G10.M235 SPE.78 など
- 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
- 産瘤(経腟分娩による場合)
- 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
- 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
- 頭髪の長さは2cm前後
- 耳介の巻き込み
- 面疱は鼻に限局
- うぶ毛は背中、肩甲部に限局 ← 未成熟の場合、うぶ毛は多い
- 皮膚は厚く、血管は透けない
- 足底にしわを認める ← 未成熟の場合、しわは少ない
- 四肢に浮腫を認めない
- 関節屈曲部に胎脂が残る
新生児と疾患
在胎週数と疾患
参考
- 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
- http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55
国試
[★]
- 英
- trisomy
- 同
- 三染色体、三染色体性
- first aid step1 2006 p.110
トリソミー
覚え方
臨床関連
[★]
- 英
- cretinism
- 同
- 新生児甲状腺機能低下症 hypothyroidism of the newborn neonatal hyperthyroidism, hypothyroidism of the newborn
- 先天性甲状腺機能低下症 congenital hypothyroidism
- クレチン病
- 関
- 甲状腺機能低下症、新生児マススクリーニング。成長#ホルモン(乳児期の成長にはインスリンと甲状腺ホルモンが必要)
概念
- 新生児マススクリーニングで見いだされる最も頻度の高い疾患であり、知能障害、発育障害、クレチン顔貌(鞍鼻など)、徐脈が特徴的である。
疫学
病因
- 甲状腺特異的な転写因子、tyroid transcription factor 1(TTF1), TTF2, PAX8
- YN.D-37
症候
身体所見
検査
治療
参考
uptodate
- 1. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の臨床的特徴および検出 - uptodate [1]
- 2. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の治療および予後 - uptodate [2]
国試
[★]
- schisis
- 英
- gastroschisis
- 同?
- 胃壁破裂、胃壁破裂症、胃壁裂
- 関
- 臍帯ヘルニア、臍ヘルニア、Prune Belly症候群
[show details]
胃壁破裂 : 38 件
胃壁破裂症 : 60 件
腹壁破裂 : 約 6,670 件
胃壁裂 : 32 件
まとめ
- PED.1067 SSUR.689 NSU.760
- 腹壁の欠損部が臍帯の側方に存在するために、腹腔内蔵機が被膜(羊膜)に被覆されずに露出する先天性の腹壁異常である。低体重児に多く、腸回転異常、メッケル憩室、腸閉鎖や腸穿孔を伴うことがあるが、臍帯ヘルニアと違い重症奇形の合併は稀である。低体温・脱水・感染などのリスクが高いために、緊急手術を要する。出生後搬送するときにはまず胃管挿入により消化管の減圧を図り、末梢血管を確保する(PED)。脱出腸管は透明な袋で覆い、腸管の状態を確認できるようにする。手術は一期的に腹壁を閉鎖するか、あるいは段階的に脱出腸管を完納していく方法がある。
病態
- 腹壁に欠損を生じており(腹膜さえない)、内蔵器が直接脱出 → 低体温・脱水・感染などのリスクが高い。
治療
合併症
- 臍帯ヘルニアに比較して頻度が少なく、重症奇形の合併は稀 (SSUR.689)
[★]
発症時期
[★]
- 英
- infantile umbilical hernia (KH)
- 生後6ヶ月以内の乳児において、臍輪の狭窄が遅れると、腹圧が高まったとき、腹腔内の腸管や大網などが壁側腹膜に包まれたままこの穴から飛び出してくる。 (KH. 100)
[★]
- 英
- paraumbilical hernia
- 関
- 臍ヘルニア
[★]
- 英
- hernia
- 同
- 脱腸
- 関
- 真性ヘルニア true hernia
-
-
[★]
- 英
- umbilicus (M,KA), navel