- 英
- prothrombin
- 同
- 第II因子 factor II
- 関
- 血液凝固因子
概念
検査
プロトロンビンが関与する検査値
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/17 19:04:27」(JST)
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トロンビン(Thrombin、第IIa因子とも)は、血液の凝固に関わる酵素(セリンプロテアーゼ)の一種。EC番号はEC 3.4.21.5であり、フィブリノーゲンをフィブリンにする反応を触媒する。遺伝子は人の場合、第十一染色体のp11-q12に存在する。
トロンビンは血液中に存在するプロトロンビン(第II因子)が第V因子によって活性化されることによって生まれる。第V因子、第VIII因子及び第IX因子を活性化させるので凝血反応の中核的な存在であり、血液凝固を阻止する際にはこの酵素の働きを止めることが重要である。
また血小板を活性化することで凝血を促進する機能もある。この場合には血小板表面の受容体(Gタンパク質共役型受容体)を介して働く。
参考文献
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、トロンビンに関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
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Japanese Journal
- 複数の凝固因子インヒビター偽陽性を示したループスアンチコアグラント・低プロトロンビン血症症候群
- 森永 信吾,井手 瑶子,楠本 優,緒方 美佳,高木 一孝,松本 恵美子
- 臨床血液 53(7), 716-720, 2012-07-30
- NAID 10030990370
- 症例 超緊急生体肝移植により救命し得た亜急性型劇症肝炎の一例
- 財津 瑛子,池上 徹,増田 稔郎 [他]
- 福岡医学雑誌 103(7), 145-149, 2012-07-25
- … 劇症肝炎は肝炎発現後8週間以内に肝性昏睡Ⅱ度以上の脳症を来しプロトロンビン時間(PT)40%以下を示すものと定義される.その中でも亜急性型は急性肝炎発症後10日以降に脳症が発症したものをいい,予後不良と言われている.肝移植は劇症肝炎に対する根本的治療であり,予後不良である亜急性劇症肝炎においても高い治療効果が期待できる.劇症肝炎に対する肝移植は,肝不全による急性脳障害が不可逆性 …
- NAID 40019478871
- 症例報告 複数の凝固因子インヒビター偽陽性を示したループスアンチコアグラント・低プロトロンビン血症症候群
Related Links
- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. プロトロンビン時間(ぷろとろんびんじかん);PT(prothrombin time)は、血液の凝固 因子に関する指標の一つ。外因系及び共通系の凝固異常を判定する検査として用いられる 。 ...
- プロトロンビン時間とは、出血が始まってから肝臓でプロトロンビン(血液凝固因子)が つくられるまでの時間を測定する検査です。肝硬変や肝臓がんなどの肝機能障害がみ られると、時間は長くなるので、肝機能検査の一つとしても測定されます。
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [107A017]←[国試_107]→[107A019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097H036]←[国試_097]→[097H038]
[★]
- 英
- coagulation factor (Z), clotting factor, blood coagulation factor, blood coagulation factors
- 関
- ビタミンK
血液凝固因子
表
- 15種類ある
産生部位
臨床関連
-凝固因子
[★]
- 英
- warfarin
- ラ
- warfarinum kalium
- 商
- アレファリン、ワーファリン、ワーリン、ワルファリンK、ワルファリンカリウム
- 化
- ワルファリンカリウム warfarin potassium
- 関
- ビタミンK。血液凝固因子
- 血液凝固阻止剤
構造
作用機序
- ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠1mg/ワーファリン錠5mg
- 本薬は、ビタミンK作用に拮抗し肝臓におけるビタミンK依存性血液凝固因子(プロトロンビン、第VII、第IX、及び第X因子)の生合成を抑制して抗凝血効果及び抗血栓効果を発揮する。
- また、本薬によって血中に遊離するPIVKA(Protein induced by Vitamin K absence or antagonist:プロトロンビン前駆体)が増加することにより抗凝血作用及び血栓形成抑制作用を持つ。23)
薬理作用
動態
適応
- ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠1mg/ワーファリン錠5mg
- 血栓塞栓症(静脈血栓症、心筋梗塞症、肺塞栓症、脳塞栓症、緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防
注意
禁忌
- 出血時、出血の可能性、術後、肝障害、腎障害、過敏症及びその既往歴、妊婦又は妊娠の可能性(催奇形性)
副作用
重大な副作用
- ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠1mg/ワーファリン錠5mg
- (頻度不明)脳出血等の臓器内出血、粘膜出血、皮下出血等を生じることがある。このような場合には、本剤の減量又は休薬、あるいはビタミンK製剤投与、新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置を行うこと。また、同時に血液凝固能検査(トロンボテスト等)を行うことが望ましい。
- (頻度不明)本剤投与開始による早期にプロテインC活性の急速な低下が原因で、一過性の過凝固状態となることがある。その結果、微小血栓を生じ皮膚壊死に至る可能性がある。投与前にプロテインC活性を確認することが望ましい。
- (頻度不明)AST(GOT)、ALT(GPT)、Al‐Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤を減量又は休薬するなど、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
- ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠1mg/ワーファリン錠5mg
発疹、紅斑、蕁麻疹、皮膚炎、発熱
-
- (頻度不明)AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等
相互作用
- クマリン誘導体は血漿蛋白質と結合しうるので、薬効が増強されるおそれあり。
- バルビツール酸系薬で、作用減弱
- アスピリン+ワルファリンは使用しない(相互作用がありのため?) ⇔ アスピリン+ヘパリンならよい。
添付文書
- ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠1mg/ワーファリン錠5mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3332001F1024_1_19/3332001F1024_1_19?view=body
ヘパリンとワルファリンの比較
- http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/myocardial-infarction.htmlより
- also see YN.G-96
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ワルファリン
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ヘパリン
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投与方法
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経口可能
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注射のみ
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in vitro
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有効
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有効
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in vivo
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有効
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無効
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その他
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遅行性(12~36時間有する)
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ヘパリナーゼ(肝臓)で分解
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持続性(2~5日有効)
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[★]
- 英
- vitamin K, VK
- 関
- ビタミン、(薬剤として存在)フィトナジオン(=ビタミンK1)
種類
生理作用
- ビタミンKはγ-glutamyl carboxylase(多分、Ca2+を補酵素として用いる酵素の総称で、γ-carboxyglutamate residueを有する)に必要である。
- 血液凝固に必要な因子の肝臓における生合成を促進 (SPC.360)
-
- 促進というより、凝固因子のグルタミン酸をγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)に変換しないとセリンプロテアーゼとしての酵素活性を発揮できないということ?
- bone Gla proteinやmatrix Gla proteinといった骨の石灰化に関与する蛋白質の補酵素として働いており、またビタミンK1(phylloquinone)やビタミンK2は骨粗鬆症の治療薬として臨床試験が進められている(参考1)。
体内産生
- 低栄養or肝障害の存在するとき腸内細菌を死滅させるような広域抗生剤の使用 → ビタミンK欠乏症
吸収
適応
- クマリン誘導体による低プロトロンビン血症による出血
==禁忌
臨床関連
- 特発性乳児ビタミンK欠乏性出血症(乳児ビタミンK欠乏性出血症)
- 新生児メレナ
- 閉塞性黄疸、膵臓疾患、小腸疾患(例えばクローン病)、下痢、抗菌薬の長期連用
- ビタミンKに依存している血液凝固因子の血中半減期は、以下の通りなので、PTでビタミンK欠乏症のスクリーニングが行われるらしい
- 半減期(hr):F II(50-80) > F X(25-60) > F IX](24) >F VII(6)
参考
- 1. [charged] ビタミンKの概要 - uptodate [1]
[★]
- 英
- heparin
- 化
- ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム
- 商
- カプロシン、ヘパフィルド、ペミロック、デリバデクス、ノボ・ヘパリン、ヘパフラッシュ。(軟膏)ペセタ
- 関
- 血液凝固因子、抗凝固薬(抗凝血薬)
構造
作用機序
薬効薬理
- カプロシン注2万単位/20mL/**カプロシン注5万単位/50mL/**カプロシン注10万単位/100mL
- (1) ヘパリンはO-及びN-硫酸基を持ったムコ多糖類で、その強い陰イオン活性によって蛋白質と反応し、抗凝血作用をあらわす。
- (2) ヘパリンは、ヘパリンCo-factor(Antithrombin III)と結合することにより、種々の活性化凝固因子(トロンビン、Xa、IXa、XIa、XIIa)に対する阻害作用を促進して抗凝血作用を発揮する。
薬理作用
動態
相互作用
臨床検査
- 赤沈、血液生化学検査の採血の際、抗凝固薬として用いる。 ← 血算にはEDTA・2Kを用いる。ヘパリンを用いると血小板が凝集してしまう。
ヘパリンとワルファリンの比較
- http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/myocardial-infarction.htmlより
- also see YN.G-96
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ワルファリン
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ヘパリン
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投与方法
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経口可能
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注射のみ
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in vitro
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有効
|
有効
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in vivo
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有効
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無効
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その他
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遅行性(12~36時間有する)
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ヘパリナーゼ(肝臓)で分解
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持続性(2~5日有効)
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参考
- カプロシン注2万単位/20mL/**カプロシン注5万単位/50mL/**カプロシン注10万単位/100mL
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3334400A5033_1_01/3334400A5033_1_01?view=body
[★]
- 関
- 血液凝固因子
血液凝固試験 (PT. 265)
- 指先または耳たぶを鋭利なメスで刺して出血させ、出血するまでの時間を測定する。3-6分が正常である。出血時間延長は血小板の減少で起こりやすいが、傷の大きさ、血液循環にも影響される(PT.265)
- 採血して血液をガラス管に採り、30秒ごとに上下を逆にして凝固したか否かを判定する。正常値は5-8分である。延長は血友病に典型的に見られるが、内因系のどの因子が減少しても生ずる(PT.265)
- 採血した血液に直ちにシュウ酸ナトリウムを加え、プロトロンビンのトロンビンへの変化を防止する。次に突然大量のCa2+と組織トロンボプラスチンを加える。凝固までの時間を測定し、プロトロンビン時間とする。正常値は12秒。遅延はプロトロンビン濃度の減少を意味する(PT.265)
[★]
- 英
- prothrombin time percentage activity PT%
- 関
- プロトロンビン時間比
[★]
- 英
- prothrombin level
- 関
- プロトロンビン濃度
[★]
- 英
- prothrombin ratio PR
- 関
- 国際標準化比
[★]
- 英
- prothrombin level
- 関
- プロトロンビン量
[★]
- 英
- prothrombin consumption test, PCT
[★]
- 英
- thrombin
- 同
- 第IIa因子 factor IIa、F IIa、フィブリノゲン分解酵素 fibrinogenase
- 商
- アナクト、アンスロビン、タココンブ、タコシール、ノイアート、ノンスロン、ベリプラストP、ボルヒール
- 関
- 血液凝固因子、Thrombinar, Thrombogen, Thrombostat
[★]
- 英
- pro
[★]
- 英
- bottle
- 関
- ビンづめ
[★]
- 英
- proto
- 関
- 原、元