- 英
- tetracycline TC
- ラ
- tetracyclinum
- 化
- 塩酸テトラサイクリン
- 商
- アクロマイシン、アクロマイシンV、オキシテトラコーン、テトラサイクリン・プレステロン、テラ・コートリル、テラマイシン、レダマイシン
- 関
- テトラサイクリン系抗菌薬、抗菌薬
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/11 01:22:17」(JST)
[Wiki ja表示]
テトラサイクリン
|
IUPAC命名法による物質名 |
2-(アミノヒドロキシメチリデン)-4-ジメチルアミノ-6,10,11,12a-テトラヒドロキシ-6-メチル-4,4a,5,5a-テトラヒドロテトラセン-1,3,12-トリオン
4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オクタヒドロ-3,6,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-1,11-ジオキソナフタセン-2-カルボキサミド |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
D(AU) D(US) |
法的規制 |
℞ Prescription only |
投与方法 |
経口、局所(皮膚、目)、im、iv |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
60-80% 経口、食間
<40% 筋肉 |
代謝 |
代謝無し |
半減期 |
6-11 時間 |
排泄 |
便および腎臓 |
識別 |
CAS登録番号 |
60-54-8 |
ATCコード |
A01AB13 D06AA04
J01AA07 S01AA09 S02AA08 S03AA02
|
PubChem |
CID 643969 |
DrugBank |
APRD00572 |
KEGG |
D00201 |
化学的データ |
化学式 |
C22H24N2O8 |
分子量 |
444.435 g/mol |
テトラサイクリンはテトラサイクリン系に属する抗生物質である。商品名アクロマイシン®(科薬)。化学式C22H24O8N2。数種の放線菌から産生された広範囲抗菌性抗生物質。黄色結晶、無臭。塩酸塩(塩酸テトラサイクリン)は黄色結晶性粉末。両者とも微生物のタンパク質合成を阻害し、広範囲な抗菌スペクトルを呈する。しかし近年、耐性菌が多くなり、王座をペニシリン・セフェム系に明け渡した。
目次
- 1 薬理
- 2 効果
- 3 副作用
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
薬理[編集]
30Sリボゾームサブユニットに作用し、蛋白合成初期複合体の形成を阻害する。
効果[編集]
ブドウ球菌・肺炎球菌などのグラム陽性菌、赤痢菌・大腸菌などのグラム陰性菌、リケッチア・クラミジアなどの感染症に適用。
副作用[編集]
菌交代症、胃腸障害、光線過敏症などになる。乳幼児、小児期には歯牙黄染をきたすため禁忌。 長期間使用した場合、消化管障害あるいはビタミンKやビタミンB群欠乏に注意する必要が有る。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- テトラサイクリン遺伝子発現調節システム - 脳科学辞典
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ハンドウイルカ(Tursiops truncatus)の腸内細菌とその薬剤耐性状況
- 木嶋 祥子,中馬 猛久,大塚 美加 [他],佐々木 恭子,岡本 嘉六,キジマ ショウコ,チュウマ タケヒサ,オオツカ ミカ,ササキ キョウコ,オカモト カロク,KIJIMA Shoko,CHUMA Takehisa,OTSUKA Mika,SASAKI Kyoko,OKAMOTO Karoku
- 鹿児島大学農学部学術報告 (62), 65-72, 2012-03-00
- … coliは6クラスターに分類され, 各個体に固有の株の定着が確認された。一方Vibrio科細菌では大きく5クラスターに分類され, 複数個体で同じクラスターの株を共有しており, 摂取後, 腸管内を通過していくと考えられた。MIC測定の結果, Vibrio科細菌全株はオキシテトラサイクリン(OTC), オフロキサシン(OFLX)に感受性だった。E. …
- NAID 40019245024
- 異なる水環境から単離した大腸菌の抗生物質耐性プロファイル
- 寺田 翔,三宅 英美,浦瀬 太郎
- Journal of Japan Society on Water Environment 35(5), 73-80, 2012
- … 多摩川では降雨の影響のある場合にテトラサイクリン1剤耐性の大腸菌が多く,畜産由来の抗生物質耐性大腸菌の寄与が考えられた。 …
- NAID 130002115615
Related Links
- テトラサイクリンはテトラサイクリン系に属する抗生物質である。商品名アクロマイシン R(科薬)。化学式C22H24O8N2。数種の放線菌から産生された広範囲抗菌性抗生物質。 黄色結晶、無臭。塩酸塩(塩酸テトラサイクリン)は黄色結晶性粉末。 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
販売名
アクロマイシン末
組成
成分・含量 (1g中)
- 日本薬局方 テトラサイクリン塩酸塩 1g (力価)
効能または効果
投与経路 経口
適応菌種
- テトラサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、炭疽菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、百日咳菌、ブルセラ属、野兎病菌、ガス壊疽菌群、回帰熱ボレリア、ワイル病レプトスピラ、リケッチア属、クラミジア属、肺炎マイコプラズマ (マイコプラズマ・ニューモニエ)
適応症
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、軟性下疳、性病性 (鼠径) リンパ肉芽腫、子宮内感染、脳膿瘍、涙嚢炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、猩紅熱、炭疽、ブルセラ症、百日咳、野兎病、ガス壊疽、回帰熱、ワイル病、発疹チフス、発疹熱、つつが虫病
投与経路 トローチ
適応菌種
- テトラサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌
適応症
投与経路 口腔
〔挿入剤〕
適応菌種
適応症
〔軟膏剤〕
適応菌種
適応症
- 歯周組織炎、抜歯創・口腔手術創の二次感染、ドライソケット、感染性口内炎
投与経路 外皮
適応菌種
- テトラサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属
適応症
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
投与経路 眼科
適応菌種
- テトラサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、モラクセラ・ラクナータ (モラー・アクセンフェルト菌)、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス (コッホ・ウィークス菌)、トラコーマクラミジア (クラミジア・トラコマティス)
適応症
- 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼外傷・眼科周術期の無菌化療法
(経口の場合)
- 胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがある。また、動物実験 (ラット) で胎児毒性が認められているので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
- 小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)に投与した場合、歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがあるので、他の薬剤が使用できないか、無効の場合にのみ適用を考慮すること。
投与経路 経口
- テトラサイクリン塩酸塩として、通常成人1日1g (力価) を4回に分割経口投与する。小児には、1日体重1kgあたり30mg (力価) を4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
投与経路 トローチ
- 通常、1日4?9錠〔1錠中テトラサイクリン塩酸塩として15mg (力価) を含有〕を数回に分け、口中、舌下、頬腔で溶かしながら用いる。
投与経路 口腔
〔挿入剤〕
- 抜歯創、口腔手術創に1?3個〔1個中テトラサイクリン塩酸塩として、5mg (力価) を含有〕挿入する。
なお、創面の状態により、必要に応じて追加挿入する。
〔軟膏剤〕
投与経路 外皮
〔軟膏剤 (3%) としての使用〕
- 通常、症状により適量を1日1?数回、直接患部に塗布または無菌ガーゼにのばして貼付する。
投与経路 眼科
〔末〕
- 眼軟膏として用いる場合には、通常、無刺激性の軟膏基剤を用いて0.5?1.0%眼軟膏とし、適量を1日1?数回塗布する。
なお、症状により適宜回数を増減する。
点眼液として用いる場合には、通常、滅菌精製水等の水性溶剤または植物油等の非水性溶剤を用いて0.5?1.0%点眼液とし、適量を1日1?数回点眼する。
なお、症状により適宜回数を増減する。
本剤は調製後は、冷所に保存し、1週間以内に使用すること。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最少限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
(経口の場合)
- 肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
薬効薬理
作用機序2)
- 細菌の蛋白合成系において、aminoacyl t-RNAがm-RNA・リボゾーム複合物と結合するのを妨げ、蛋白合成を阻止させることにより抗菌作用を発揮する。
また、本剤は動物のリボゾームには作用せず、細菌のリボゾームの30Sサブユニットに特異的に作用することから、選択毒性を有すると報告されている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- テトラサイクリン塩酸塩 (Tetracycline Hydrochloride) 〔JAN〕
略号: TC
化学名:
- (4S , 4aS , 5aS , 6S , 12aS )-4-Dimethylamino-3, 6, 10, 12, 12a-pentahydroxy-6-methyl-1, 11-dioxo-1, 4, 4a, 5, 5a, 6, 11, 12a-octahydrotetracene-2-carboxamide monohydrochloride
- 本品は、黄色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は、水に溶けやすく、エタノール (95) にやや溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 61歳の男性。発熱と皮疹を主訴に来院した。一昨日から発熱があり、昨日から体幹に紅斑が出現した。本日になり紅斑が四肢にも広がってきたため来院した。発熱は持続し、頭痛を伴っている。紅斑に痒みは伴っていない。腹痛や下痢を認めない。1週間前に山に入り、伐採作業をした。同様の症状を訴える家族はいない。意識は清明。身長 162cm、体重 62kg。体温 38.8℃。脈拍 96/分、整。血圧 146/88mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)。体幹、四肢に径2~3cmの紅斑が散在する。右鼠径部に、周囲に発赤を伴った直径5mmの痂皮を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭の発赤や桃の腫大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察に異常を認めない。関節の腫脹を認めない。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 488万、Hb 14.1g/dL、Ht 42%、白血球 4,300(桿状核好中球 12%、分葉核好中球 55%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 15%、リンパ球 16%)、血小板 9万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.9g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 76U/L、ALT 46U/L、LD 356U/L(基準 176~353)、γ-GTP 45U/L(基準 8~50)、CK 46U/L(基準 30~140)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、血糖 96mg/dL、Na 134mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 98mEq/L。CRP7.4mg/dL。
- 適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D056]←[国試_113]→[113D058]
[★]
- 64歳の女性。皮膚の黄染を主訴に来院した。 5年前から肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなかったためそのままにしていた。 3週前から皮膚の痒みが出現し、 1週前に皮膚が黄色いことに気付いたという。服薬歴に特記すべきことはない。輸血歴はない。飲酒は機会飲酒。身長163cm、体重57kg。眼球結膜に黄染を認める。右肋骨弓下に肝を4cm、左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球335万、 Hb10.8g/dl、 Ht35%、白血球3,300、血小板8.5万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dl、アルブミン 3.2g/dl、総ビリルビン 2.8mg/dl、直接ビリルビン 1.8mg/dl、 AST 186IU/l、 ALT 148IU/l、 LD 184IU/l(基準176-353)、ALP 559IU/l(基準115-359)、 γ-GTP 253IU/l(基準8-50)。免疫学所見: CRP 2.4mg/dl。 HBs抗原 陰性、HCV抗体 陰性。リウマトイド因子(RF) 陰性、抗核抗体 40倍(基準20以下)、抗ミトコンドリア抗体 80倍(基準20以下)。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D042]←[国試_106]→[106D044]
[★]
- 6歳の男児。けいれんのため搬入された。5日前に発熱と咽頭痛とを認め、伝染性単核球症と診断されていた。本日、早朝に全身のけいれんを認めたため救急搬送された。来院時、けいれんはなく意識は清明。体温 38.5℃。脈拍 120/分、整。呼吸数 24/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝を右季肋下に4cm、脾を左季肋下に5cm触知する。尿中β2-マイクログロブリン 23,000ng/L(基準 230以下)。血液所見:Hb 12.1g/dL、白血球 2,200(桿状核好中球 34%、分葉核好中球 38%、単球 3%、リンパ球 15%、異型リンパ球 10%)、血小板 6.0万、APTT 45.2秒(基準対照 32.2)、血清FDP 80ng/mL(基準 10以下)、Dダイマー 30ng/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:AST 386IU/L、ALT 341IU/L、LD 2,594IU/L(基準 176~353)、フェリチン 5,000ng/mL(基準 28~280)。
- 治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A037]←[国試_109]→[109A039]
[★]
- 25歳の初産婦。重症妊娠中毒症のため入院中であったが、妊娠38週で肝機能異常を伴うようになったので分娩誘発が行われた。遷延したものの経膣分娩で出産した。産褥3日に38℃を超える発熱が6時間持続している。触診上子宮底は臍下2cm、強度の圧痛を訴える。膣鏡診で、子宮口は開いており、悪臭を伴う赤色帯下が中等量認められる。血液所見:赤血球350万、Hb 10.5 g/dl、白血球22,000、血小板17万。血清生化学所見:GOT160単位(基準40以下)、GPT120単位(基準35以下)。
- 適切な治療薬はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095G055]←[国試_095]→[095G057]
[★]
- 52歳の男性。会社の健康診断で胸部エックス線検査を受け、異常を指摘されて来院した。自覚症状は特にない。胸部エックス線写真、経気管支肺生検組織PAS及びGrocott染色標本を以下に示す。適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D057]←[国試_095]→[095D059]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107D010]←[国試_107]→[107D012]
[★]
- 頻度が最も高い非淋菌性尿道炎に対する治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100B071]←[国試_100]→[100B073]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- drug-induced liver injury, drug-induced hepatopathy, drug-induced liver disease
- 同
- 薬剤性肝障害
- 関
- 薬物性肝炎 drug-induced hepatitis
[show details]
概念
疫学
分類
- 中毒性肝障害:薬物が肝細胞を障害
- アレルギー性肝障害:IV型アレルギーの機序により肝細胞が障害
原因薬物
- 抗菌薬(21.9%)が最も多く、抗炎症薬(11.86%)がこれに次ぐ。(第32回日本肝臓学会西部会より)
薬物と障害部位
肝細胞傷害型
|
肝壊死型
|
中心帯壊死(zone 3)
|
四塩化炭素,アセトアミノフェン,ハロタン
|
中間帯壊死(zone 2)
|
フロセミド
|
周辺帯壊死(zone 1)
|
リン,硫酸鉄
|
肝炎型
|
イソニアジド,メチルドパ,ケトコナゾール
|
肝線維症型
|
メトトレキサート,塩化ビニル,ビタミンA
|
脂肪肝型
|
小滴性
|
テトラサイクリン,バルプロ酸,リン
|
大滴性
|
エタノール,メトトレキサート
|
リン脂質症
|
アミオダロン,DH剤
|
胆汁うっ滞型
|
hepatocanalicular
|
クロルプロマジン,エリスロマイシンエストレート
|
canalicular
|
C-17アルキル化ステロイド,経口避妊薬,シクロスポリンA
|
ductular
|
ベノキサプロフェン
|
血管障害型
|
肝静脈血栓
|
経口避妊薬,抗腫瘍薬
|
門脈血栓
|
経口避妊薬
|
静脈閉塞性疾患
|
蛋白同化ステロイド,経口避妊薬,抗腫瘍薬
|
肝紫斑病
|
蛋白同化ステロイド,経口避妊薬,トロトラスト,アザチオプリン,ファロイジン,塩化ビニル
|
肉芽腫形成型
|
アロプリノール,カルバマゼピン
|
腫瘍形成型
|
限局性結節性過形成
|
経口避妊薬
|
腺腫
|
経口避妊薬,蛋白同化ステロイド
|
癌腫
|
経口避妊薬,蛋白同化ステロイド,トロトラスト,塩化ビニル
|
血管肉腫
|
トロトラスト,塩化ビニル,蛋白同化ステロイド
|
病態
- 投与開始から5-90日の経過で発症し、肝障害に基づく症状・検査値異常をきたす。 ← 長期間服用(例えば2年)している薬物は除外できる。最近服用を始めた薬物の問診が重要
身体所見
症状
検査
治療
薬物性肝障害判定基準
- 参考1
表 DDW-J 2004薬物性肝障害ワークショップのスコアリング(肝臓 2005; 46: 85-90より引用)
|
|
肝細胞障害型
|
|
胆汁うっ滞または混合型
|
|
スコア
|
1. 発症までの期間
|
初回投与
|
再投与
|
初回投与
|
再投与
|
|
a.投与中の発症の場合 投与開始からの日数
|
5~90日
|
1~15日
|
5~90日
|
1~90日
|
2
|
<5日、>90日
|
>15日
|
<5日、>90日
|
>90日
|
1
|
b.投与中止後の 発症の場合 投与中止後の日数
|
15日以内
|
15日以内
|
30日以内
|
30日以内
|
1
|
>15日
|
>15日
|
>30日
|
>30日
|
0
|
2. 経過
|
ALTのピーク値と正常上限との差
|
|
ALPのピーク値と正常上限との差
|
|
投与中止後のデータ
|
8日以内に50%以上の減少
|
|
(該当なし)
|
3
|
30日以内に50%以上の減少
|
|
180日以内に50%以上の減少
|
2
|
(該当なし)
|
|
180日以内に50%未満の減少
|
1
|
不明または30日以内に50%未満の減少
|
|
不変、上昇、不明
|
0
|
30日後も50%未満の減少か再上昇
|
|
(該当なし)
|
-2
|
投与続行および不明
|
|
|
0
|
3. 危険因子
|
肝細胞障害型
|
胆汁うっ滞または混合型
|
|
飲酒あり
|
飲酒または妊娠あり
|
1
|
飲酒なし
|
飲酒、妊娠なし
|
0
|
4. 薬物以外の原因の有無2)
|
カテゴリー1、2がすべて除外
|
2
|
カテゴリー1で6項目すべて除外
|
1
|
カテゴリー1で4つか5つが除外
|
0
|
カテゴリー1の除外が3つ以下
|
-2
|
薬物以外の原因が濃厚
|
-3
|
5. 過去の肝障害の報告
|
過去の報告あり、もしくは添付文書に記載
|
1
|
|
なし
|
0
|
6.好酸球増多(6%以上)
|
あり
|
1
|
|
なし
|
0
|
7. DLST
|
陽性
|
2
|
|
擬陽性
|
1
|
|
陰性および未施行
|
0
|
8.偶然の再投与が行われた時の反応
|
肝細胞障害型
|
胆汁うっ滞または混合型
|
|
単独再投与
|
ALT倍増
|
ALP(T.Bil)倍増
|
3
|
初回肝障害時の併用薬と共に再投与
|
ALT倍増
|
ALP(T.Bil)倍増
|
1
|
偶然の再投与なし、または判断不能
|
|
|
0
|
1) 薬物投与前に発症した場合は「関係なし」、発症までの経過が不明の場合は「記載不十分」 と判断して、スコアリングの対象としない。 投与中の発症か、投与中止後の発症化により、a またはb どちらかのスコアを使用する。 2) カテゴリー1:HAV、 HBV、 HCV、 胆道疾患(US)、アルコール、ショック肝 カテゴリー 2:CMV、 EBV. ウイルスはIgM HA 抗体、HBs 抗原、HCV 抗体、IgM CMV 抗体、IgM EB VCA 抗体で判断する。 判定基準:総スコア 2点以下:可能性が低い 3、4点:可能性あり 5点以上:可能性が高い
|
参考
- 1. 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性肝障害 平成20年4月 厚生労働省
- http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0804002.pdf
- 2. 薬物性肝障害スコア計算ソフト 帝京大学医学部内科 滝川一 田辺三菱製薬 提供
- http://www.jsh.or.jp/medical/date/scoresoft.xls
- http://www.jsh.or.jp/medical/date/dil05.pdf
-薬剤性肝障害
[★]
- 英
- sexually transmitted disease, STD, STI
- 同
- 性行為感染症
- 関
- 性病
定義
- 性行為を介して、ヒトからヒトへ病原微生物が直接伝播する感染症の総称
- 性行為は性交のみに限らず、また異性間の場合も同性間の場合も含まれ,性器以外の性交に類似した行為も該当する。
疫学
♂:淋菌性尿道炎 > クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ
♀:クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ > 淋菌性尿道炎
性感染症
治療薬
- QB.Q-265
URL
- http://sks.oriaca.net/
- http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5109-203.pdf
[★]
- 英
- bullous pemphigoid BP
- 関
- 類天疱瘡
概念
病因
病理
蛍光抗体法
治療
ステロイド
免疫抑制剤
抗炎症製剤
- テトラサイクリン系、ダプソンのような抗炎症作用のある薬剤としばしばニコチンアミドと組み合わせて水疱性類天疱瘡に利用されるが、有用とのデータは限られている。
- ステロイドを温存したい場合や、ステロイドによる副作用が懸念される場合に考慮される。
- 抗生剤(テトラサイクリン系(テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノマイシン)、エリスロマイシン)+ニコチン酸アミド
参考
- 1. [charged] Bullous pemphigoid and other pemphigoid disorders - uptodate [1]
[★]
- 関
- 潰瘍性大腸炎、AFM療法
- 慈恵医大柏病院(千葉県柏市)消化器・肝臓内科の大草敏史教授ら
- 抗生物質3剤を2週間服用するATM療法を行うと、半数の患者の症状が著しく改善
- Fusobacterium variumがUCの発症に関与していると考えて考えられた治療
- レジメン
PMID 20216533
- Newly developed antibiotic combination therapy for ulcerative colitis: a double-blind placebo-controlled multicenter trial.
- Ohkusa T, Kato K, Terao S, Chiba T, Mabe K, Murakami K, Mizokami Y, Sugiyama T, Yanaka A, Takeuchi Y, Yamato S, Yokoyama T, Okayasu I, Watanabe S, Tajiri H, Sato N; Japan UC Antibiotic Therapy Study Group.
- Am J Gastroenterol. 2010 Aug;105(8):1820-9. Epub 2010 Mar 9.
PMID 16334443
- Effectiveness of antibiotic combination therapy in patients with active ulcerative colitis: a randomized, controlled pilot trial with long-term follow-up.
- Ohkusa T, Nomura T, Terai T, Miwa H, Kobayashi O, Hojo M, Takei Y, Ogihara T, Hirai S, Okayasu I, Sato N.
- Scand J Gastroenterol. 2005 Nov;40(11):1334-42.
PMID 15813838
- Mucosa-associated bacteria in ulcerative colitis before and after antibiotic combination therapy.
- Nomura T, Ohkusa T, Okayasu I, Yoshida T, Sakamoto M, Hayashi H, Benno Y, Hirai S, Hojo M, Kobayashi O, Terai T, Miwa H, Takei Y, Ogihara T, Sato N.
- Aliment Pharmacol Ther. 2005 Apr 15;21(8):1017-27.
[★]
- 英
- chloramphenicol, CP
- 化
- コハク酸クロラムフェニコールナトリウム
- 商
- クロロマイセチンサクシネート、クロロマイセチン Chloromycetin、(クロラムフェニコール、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム)オフサロン、コリマイ、コリナコール。(クロラムフェニコール、フラジオマイシン、プレドニゾロン)クロマイ、ハイセチンP。ハイセチン
- 関
- 抗菌薬。化膿性疾患用剤
特徴
- a broad-spectrum bacteriostatic agent ← クロラムフェニコール & テトラサイクリン
- 50SリボソームのA siteに結合してpeptide bond formationを妨げる。
- 静菌的に作用する。
- 毒性が強いので、激しい感染症のケース、または局所薬として用いられる。
作用機序
- リボソームの50Sサブユニットに作用
- inhibits 50S peptidyltransferase
適応
- 副作用のためUSでの使用は稀
- meningitis (Haemophilus influenzae, Neisseria meningitidis, Streptococcus pneumoniae).
禁忌
- 肝機能や腎機能が未熟なため
副作用
[★]
- 英
- chlortetracycline、chlortetracycline bisulfate、chlortetracycline hydrochloride
- 関
- 塩酸クロルテトラサイクリン、重硫酸クロルテトラサイクリン
[★]
- 英
- chlortetracycline hydrochloride
- 関
- クロルテトラサイクリン、重硫酸クロルテトラサイクリン
[★]
テトラサイクリン塩酸塩、エピジヒドロコレステリン
- 関
- 歯科用抗生物質製剤
[★]
- 英
- rolitetracycline nitrate
- 関
- ロリテトラサイクリン
[★]
- 英
- tetracycline-resistant Streptococcus pneumoniae
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3