- 英
- ringworm
- ラ
- tinea, trichophytia
- 関
- 真菌、表在性真菌症、皮膚糸状菌症、みずむし(水虫)
起因菌
感染部位
生存部位による区分
- 浅在性白癬 tinea superficialis
- 深在性白癬 tinea profunda
体部位による名称の違い
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/12 04:17:26」(JST)
[Wiki ja表示]
白癬(はくせん)とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つである。原因菌は主にトリコフィトン属(英語版)(白癬菌属)に属する種いわゆる白癬菌と呼ばれる一群の真菌によって生じる。
目次
- 1 菌の種類
- 2 病型
- 3 検査
- 4 治療
- 5 関連項目
- 6 脚注
- 7 外部リンク
菌の種類
Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytes・Trichophyton tonsurans・Microsporum canis・Microsporum gypseum・Trichophyton verrucosumなどがある。
- Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytesが一般的な白癬菌感染症の原因菌である。
- Trichophyton tonsuransは、近年10代の柔道・レスリング選手を中心に流行している原因菌である。試合などで皮膚が接触したりすることにより感染が広まっている。
- Microsporum canisは、猫に寄生しているため、小児・猫飼育者による感染報告が多い。
- Microsporum gypseumは、土壌に寄生しているため、土いじりを好む小児に感染しやすい。
- Trichophyton verrucosumは、牛に寄生しているため、酪農業を営む人に感染しやすい。
病型
腕に生じたタムシ。
Trichophyton mentagrophytesの感染で生じた。
- 体部白癬(たむし)
- 被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症。Trichophyton rubrumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。
- 股部白癬(いんきん)
- 股に生じる白癬菌感染症。Trichophyton rubrumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。頑固な白癬菌という意味で「頑癬」とも呼ばれる。
- 足白癬(水虫)
- 足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症。Trichophyton ruburumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。Trichophyton rubrumの場合は、角化型の白癬で痒みが少なく、高齢者に多い特徴がある。一方、Trichophyton mentagrophytesの場合は、小水疱を主とする病変で小水疱型白癬とも呼ばれる。この場合、痒みが強く比較的若年者に多いという違いがある。また水疱型白癬とよく似た症状で痒みの伴わない掌蹠膿疱症がある、こちらは無菌性で白癬とは関係がない。
- 爪白癬(爪水虫)
- 手の爪・足の爪を侵す白癬菌感染症。一般的に「爪水虫」と呼ばれる。ほとんどがTrichophyton rubrumが原因であり、Trichophyton mentagrophytesによるものは少ない。
- 頭部白癬(しらくも)・ケルズス禿瘡
- 頭部に生じる白癬菌感染症。毛嚢を破壊し難治性の脱毛症を生じるものはケルズス禿瘡と呼ばれる。Microsporum canis・Trichophyton verrucosumが原因の比率が高いため、猫飼育者・酪農家は注意が必要。その他、Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytes・Trichophyton tonsuransがある。
検査
病院にて、皮膚の表面をこすり、落屑を顕微鏡で見る皮膚真菌検査という検査方法が一般的である。実際は、落屑を苛性カリ溶液を加えて皮膚を溶かし、溶けずに残る白癬菌を確認する。
治療
白癬菌を殺す働きのある抗真菌薬を使用するのが一般的。抗真菌薬の外用剤は病院・診療所や薬局・ドラッグストア(店舗販売業)で手に入れることができる。また、爪白癬や広範囲の真菌感染症の場合は内服薬を使用する。内服薬の服用には医師の診断が必要であり、病院・診療所で診察を受け、その医療機関で交付を受けるか、処方せんに基づき薬局で入手することになる。
関連項目
- 皮膚科学
- 皮膚糸状菌症
- アトピー性皮膚炎 - 真菌が原因である場合もある。その場合、保湿やステロイドなどの治療によって悪化することがある。
脚注
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、白癬に関連するカテゴリがあります。 |
- 頭部白癬(しらくも) - 法研 「家庭医学大全科・医者からもらった薬がわかる本 検索サービス」
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 症例 足白癬と診断され治療されていた趾間部有棘細胞癌の1例
- 患者の訴えから考える OTCセレクトガイド(第9回)水虫
- 三上 彰貴子
- 日経ドラッグインフォメーションpremium -(-) (176), 72-76, 2012-06
- … 水虫は、白癬菌が皮膚に感染して、角質内で増殖した状態をいう。 …
- NAID 40019349099
Related Links
- 白癬(はくせん)とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つである。原因菌は主 にトリコフィトン属(英語版)(白癬菌属)に属する種いわゆる白癬菌と呼ばれる一群の 真菌によって生じる。 目次. 1 菌の種類; 2 病型; 3 検査; 4 治療; 5 関連項目; 6 脚注 ...
- 足白癬(あしはくせん)は、白癬菌(はくせんきん)が足の皮膚の角質やその下の皮下 組織を侵食する事によって炎症などが起きる感染症で、足の指や足裏などに水疱や 皮膚の剥離(薄く皮が剥ける)などを伴い、多くの場合、発赤や痛痒感などの苦痛を伴う 。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sexually transmitted disease, STD, STI
- 同
- 性行為感染症
- 関
- 性病
定義
- 性行為を介して、ヒトからヒトへ病原微生物が直接伝播する感染症の総称
- 性行為は性交のみに限らず、また異性間の場合も同性間の場合も含まれ,性器以外の性交に類似した行為も該当する。
疫学
♂:淋菌性尿道炎 > クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ
♀:クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ > 淋菌性尿道炎
性感染症
治療薬
- QB.Q-265
URL
- http://sks.oriaca.net/
- http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5109-203.pdf
[★]
- 英
- mycosis, mycotic disease
- 同
- 真菌感染症 fungal infection、真菌感染
- 関
- 真菌、抗真菌薬
-
-
代表的な真菌症 CBT QB vol2 p.193
[★]
- 英
- burning feet syndrome
- 同
- burning feet症候群、灼熱脚、灼熱足、灼熱足症候群
病態
疫学
症状
- 分布:くるぶし以遠、下腿遠位以遠
- 足が焼け付くように痺れる、痛む
- 異常知覚、温痛覚鈍麻、踵骨腱反射の消失
原因
高頻度
まれ
[★]
- 英
- dermatophyte
- 関
- 皮膚糸状菌症、白癬菌属、ミクロスポルム属
[★]
- 英
- dermatophytosis
- 関
- 皮膚糸状菌
SMB. 352
- →白癬
[★]
- ラ
- tinea sycosis, sycosis trichophytica
- 同
- 真菌性毛瘡 mycotic sycosis、須毛白癬 ringworm of beard tinea barbae
- 関
- 尋常性毛瘡、毛瘡
[show details]
[★]
- ラ
- tinea cruris
- 同
- 陰股部白癬 ringworm of genitocrural region、頑癬 trichophytia eczematosa marginata
- 関
- いんきん、いんきんたむし jockey itch
[★]
- 英
- ringworm of scalp
- ラ
- tinea capitis, tinea tonsurans
- 同
- しらくも
[★]
- ラ
- tinea pedis
- 同
- アスリート足 athlete's foot
[★]
- ラ
- tinea cruris
- 関
- 股部白癬、いんきん