- 英
- secretin
- 商
- セクレパン
- 関
- 消化管ホルモン、セクレチン誘発試験
- SP.696-(膵液), 747-(消化管ホルモン)
- WIL. chapter38
分類
性状
- グルカゴン、GLP, VIPに似た27残基のアミノ酸
産生組織
標的組織
受容体
作用
食道
胃
膵臓
- (胆汁の分泌に関して?)セクレチンはコレシストキニンに拮抗する作用がある (SP.706)
- 十二指腸管腔をアルカリ性にすることで十二指腸の酵素が機能できるようにする。
胃と十二指腸の粘液細胞
- HCO3-分泌亢進 (First Aid step 1 2006 p.268)
肝?胆?
- 胆汁の産生促進(CBT QB vol2 p.295)
分泌の調整
- 分泌促進:十二指腸や上部空腸粘膜に蛋白質消化物や酸が触れたとき (SP.748)
- 分泌抑制:ソマトスタチン
分子機構
生合成
血清中セクレチンの意義
高値
-
- 「慢性膵炎の存在下でセクレチンレベルが上昇する」(QB.A-293)に関して教科書レベルでの記載はない。病態生理的には理解できるが。
低値
臨床関連
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/10 11:41:46」(JST)
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セクレチン (secretin) は小腸粘膜で合成され、膵臓からの重炭酸塩の外分泌を亢進させる消化管ホルモンである。塩酸を含むため酸性を帯びた粥状液が胃から送られてくることによって十二指腸の pH が低下すると分泌される。27個のアミノ酸からなるペプチドホルモンであり、そのうち14個はグルカゴンと同じ配列を持つ。
1902年、血液によって運搬されて生理学的効果を及ぼす基質として初めて同定された。この種の基質は「ホルモン」と名づけられ、セクレチンは最初に発見された1つとなった。ホルモンの語はウィリアム・ベイリス (William Bayliss) とアーネスト・スターリング (Ernest H. Starling) によって作り出され、この種の伝達物質を分類するのに用いられた。
機能
肝臓、膵臓、十二指腸腺からの重炭酸塩(塩基)の分泌をうながし、酸性粥状液を中和させる。またコレシストキニンの効果を強める。生長の健全な促進や膵臓の整調を行うことが知られている。
G細胞からのガストリンの放出を抑制して胃酸の分泌を抑えることにより、胃から十二指腸に消化物が送られる際の pH の調整を補助する。膵臓アミラーゼや膵臓リパーゼなどの消化酵素が機能するには中性付近が最適なので、この機能は重要である。
内分泌器:ホルモン(ペプチドホルモン、ステロイドホルモン) |
|
視床下部 - 脳下垂体 |
視床下部
|
GnRH - TRH - ドーパミン - CRH - GHRH - ソマトスタチン - ORX - MCH - MRH - MIH
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|
脳下垂体後葉
|
バソプレッシン - OXT
|
|
脳下垂体中葉
|
インテルメジン
|
|
脳下垂体前葉
|
αサブユニット糖タンパク質ホルモン(FSH - LH - TSH) - GH - PRL - POMC(ACTH - MSH - エンドルフィン - リポトロピン)
|
|
|
副腎 |
副腎髄質
|
副腎髄質ホルモン(アドレナリン - ノルアドレナリン - ドーパミン)
|
|
副腎皮質
|
副腎皮質ホルモン(アルドステロン - コルチゾール - DHEA)
|
|
|
甲状腺 |
甲状腺
|
甲状腺ホルモン(T3 - T4 - カルシトニン)
|
|
副甲状腺
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PTH
|
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|
生殖腺 |
精巣
|
テストステロン - AMH - インヒビン
|
|
卵巣
|
エストラジオール - プロゲステロン - インヒビン/アクチビン - リラキシン(妊娠時)
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|
その他の内分泌器 |
膵臓
|
グルカゴン - インスリン - ソマトスタチン
|
|
松果体
|
メラトニン
|
|
|
内分泌器でない器官 |
胎盤:hCG - HPL - エストロゲン - プロゲステロン - 腎臓:レニン - EPO - カルシトリオール - プロスタグランジン - 心臓:ANP - BNP - ET - 胃:ガストリン - グレリン - 十二指腸:CCK - GIP - セクレチン - モチリン - VIP - 回腸:エンテログルカゴン - 脂肪組織:レプチン - アディポネクチン - レジスチン - 胸腺:サイモシン - サイモポイエチン - サイムリン - STF - THF - 肝臓:IGFs(IGF-1 - IGF-2) - 耳下腺:バロチン - 末梢神経系:CGRP - P物質
|
|
誘導タンパク質 |
NGF - BDNF - NT-3
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 早期授乳の糞便中エラスターゼ1と血漿セクレチンに及ぼす影響
- 金子 徳胤,HISATA Ken,SHOJI Hiromichi,TANAKA Kyoko,NAKAZAWA Tomoyuki,SHIMIZU Toshiaki
- Pediatrics international : official journal of the Japan Pediatric Society 52(4), 607-610, 2010-08-01
- NAID 10028183599
- 肝外胆管に拡張のない膵・胆管合流異常での胆道内における膵液逆流, うっ滞の検討 : セクレチン負荷MRCPからみた考察
- 大東 誠司,小野寺 久
- 胆道 = Journal of Japan Biliary Association 24(1), 65-72, 2010-03-31
- NAID 10027884010
- セクレチン (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (内分泌学的検査 膵・消化管関係)
- WS-8-11 セクレチン負荷dynamic MRCPを用いた膵・胆管合流異常の検討 : 術式選択への応用(ワークショップ8 膵管胆管合流異常症における手術適応と再建術式,第64回日本消化器外科学会総会)
- 大東 誠司,鈴木 研裕,武田 崇志,須藤 一起,塩崎 弘憲,小野寺 久
- 日本消化器外科学会雑誌 42(7), 998, 2009-07-01
- NAID 110007717001
Related Links
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- 世界大百科事典 第2版 セクレチンの用語解説 - 十二指腸粘膜内のセクレチン分泌細胞 (S細胞)から分泌される消化管ホルモンで,27個のアミノ酸からなるポリペプチド。胃液 で酸性になった胃の内容物が十二指腸に送りこまれると,セクレチンが分泌されて膵臓 ...
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★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G041]←[国試_100]→[100G043]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G035]←[国試_098]→[098G037]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097G043]←[国試_097]→[097G045]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106G035]←[国試_106]→[106G037]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103E001]←[国試_103]→[103E003]
[★]
- a. 経口法は静注法より胆管像が鮮明である
- b. 経口薬ではヨード過敏は起こらない
- c. 血清直接ビリルビン5mg/dL以上では造影困難である。
- d. 胆嚢収縮能の評価にはセクレチンを用いる。
- e. 断層撮影で結石の種類が判別できる。
[★]
- 英
- gastrointestinal hormone
- 同
- 胃腸ホルモン gut hormone
- 資料によって書いてあることがバラバラ
種類
胃腸内分泌細胞と消化管ホルモン (HIS.332)
[★]
- 英
- somatostatin (Z)
- 同
- 膵ソマトスタチン pancreatic somatostatin、成長ホルモン分泌抑制因子 growth hormone release inhibiting hormone(GH-RIH)、somatotropin release inhibiting factor(SRIF)
- 関
- 消化管ホルモン
- 成長ホルモンに拮抗する作用を有する
- 成長に必要な栄養の消化吸収を抑制
分類
- 消化管ホルモン?・中枢神経系のホルモン(様々なところで発現しており、多くの生理活性により神経の調節を行っている(参考1))?
性状
- 環状構造を取っており、ジスルフィド結合によりこの構造が保たれている。
- 二つの型があり、共通のpreprohormonが転写後プロセッシングを受けてsomatostatin-14(14 a.a.)とsomatostatin-28(28 a.a.)ができる。somatostatin-14はsomatostatin-28のC末の配列と同一である。
産生組織
参考1
- 神経系:大脳皮質、視床下部、脳幹、脊髄の皮質に豊富。心臓、甲状腺、皮膚、眼、胸腺の神経に局在している。
- 消化器系:消化管と膵臓に豊富。そこで傍分泌あるいは内分泌のような形でD細胞により、そして腸神経によって産生されている。
標的組織
受容体
- G蛋白共役型受容体(5つのサブタイプがある。どのサブタイプもGiαサブユニットを介する)
作用
First Aid step 1 p.269
- 総じて、消化活動を止めさせる方向に作用
- (下垂体で?)
参考1より
- ソマトスタチンにより抑制されるホルモン (↓ホルモンとは思えない物もまじっていいる気が)
分泌の調整
分泌亢進
分泌抑制
臨床関連
参考
- 1.[charged]Physiology of somatostatin and its analogues - uptodate [1]
[★]
- 英
- pancreatic juice
- 関
- 膵臓
概念
分泌量
構造
- 腺房細胞
- 消化酵素分泌、チモーゲン顆粒(+)
- 腺房細胞は隣接する細胞とGap junctionを形成
- →cAMP,Ca2+などは隣接細胞に拡散
- →腺房が分泌の機能単位
- 介在導管intercalated duct
- 一部は中心腺房細胞として腺房内に入り込んでいる。チモーゲン顆粒(-)
- 小葉内導管intralobular duct
- 小葉外導管extralobular duct
成分
- 陽イオン:Na+,K+(ほぼ血漿濃度)、Ca2+,Mg2+(濃度低い)
- 陰イオン:HCO3-(血漿濃度の4倍),
- Cl-,SO42-,HPO42-(濃度低い)
- なお、HCO3-とCl-は分泌速度依存的
- 膵液の分泌速度が速いとき、HCO3-↑、Cl-↓
- 膵液の分泌速度が遅いとき、HCO3-↓、Cl-↑
-
- 膵αアミラーゼ
- トリプシノーゲン
- キモトリプシノーゲン
- プロカルポキシペプチダーゼA,B
- プロエラスターゼ
- 膵リパーゼ(ステアプシン)
- コレステロールエステルヒドロラーゼ
- プロホスホリパーゼA2
- リボヌクレアーゼ
- デオキシリボヌクレアーゼ
生理的分泌調節機構
- 全食事中の約20%分泌
- 味覚・嗅覚(無条件性)、聴覚・視覚(条件性)→迷走神経(ACh作動性)→膵腺房→膵液分泌↑→胃G細胞→ガストリン↑
- 2-1. 胃壁伸展→迷走神経局所反射(Ach作動性)
- →膵腺房→膵液分泌↑ →胃G細胞→ガストリン↑
- 2-2. 食物ペプチド,アミノ酸→胃G細胞→ガストリン↑→膵液分泌↑
- 全食事中の約80%分泌
- 3-1. フェニールアラニン・脂肪酸,モノグリセリド→小腸I細胞→CCK↑→膵腺房→膵液分泌↑
- 3-2. 腸pH<4.5→小腸S細胞→セクレチン↑→導管→Na+,HCO3-分泌↑
- 3-3. アミノ酸,脂肪酸,→十二指腸粘膜→迷走神経反射→ACh↑→膵腺房→膵液分泌↑
電解質の分泌調節
- ACh(迷走神経),CCK→[Ca2+]i↑→K+,Cl-チャンネル活性化→血漿成分に近い電解質および酵素を分泌。すなわちCl-のみ分泌されるため、細胞間隙からNa+,H2Oが移動する結果等張となる。
- セクレチン→cAMP↑→Cl-チャンネル活性化→HCO3-/Cl-交換輸送→HCO3-分泌→電気的勾配に従ってNaが分泌される。
消化器ホルモンによる分泌調節
[★]
- 英
- octreotide
- 化
- 酢酸オクトレオチド octreotide acetate
- 商
- サンドスタチン Sandostatin
- 関
- その他のホルモン剤
特徴
構造
作用機序
薬理作用
下垂体
消化管
膵臓
薬効薬理
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- (1) 本剤はVIP産生腫瘍患者において血中VIP濃度を低下させる。17,18)
- (2) 本剤はカルチノイド症候群の患者において、セロトニンの主要代謝物である5-HIAAの尿中排泄量を低下させる。19)
- (3) 本剤はガストリン産生腫瘍患者において血中ガストリン濃度を低下させる。20)
- 本剤は先端巨大症患者の下垂体腺腫細胞からのGH放出を抑制する(in vivo11)、in vitro21))。
3. 消化管閉塞に伴う消化器症状
- (1) 本剤はイヌ及びラットにおいて、消化液分泌を抑制することが報告されている。22~26)
- (2) 本剤は空腸からの腸液の吸収(ラット)及び回腸からの水・電解質の吸収(ウサギ)を促進することが報告されている。26~28)
動態
効能又は効果
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- 消化管ホルモン産生腫瘍(VIP産生腫瘍、カルチノイド症候群の特徴を示すカルチノイド腫瘍、ガストリン産生腫瘍)
- 2. 下記疾患における成長ホルモン、ソマトメジン-C分泌過剰状態及び諸症状の改善
- 先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置、他剤による治療で効果が不十分な場合又は施行が困難な場合)
- 3. 進行・再発癌患者の緩和医療における消化管閉塞に伴う消化器症状の改善
注意
禁忌
副作用
添付文書
- サンドスタチン皮下注用 50μg/*サンドスタチン皮下注用 100μg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499403A1037_1_02/2499403A1037_1_02?view=body
[★]
- 英
- pancreas (Z)
体表解剖
- 左前方からみると、前腋窩線が前縁となり第9-11肋骨に見える (2007年度後期授業プリント)
- 前面より見ると第6-8肋骨に位置するように見える? (M.157 N.278)
発生
- 腹側膵芽:肝芽、胆嚢の近位に連なる。将来の主膵管、膵管胆管合流部、膵頭となる。十二指腸のまわりを背側から回り込んで後方から背側膵芽と融合する
- 背側膵芽:将来の膵体部、膵尾部、副膵管となる。
組織
内分泌
外分泌
- HIS.353
機能
- ランゲルハンス島のα、β、δ細胞からそれぞれ、インスリン、グルカゴン、ソマトスタチンが分泌される。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
検査
超音波エコー
- 加齢につれて脂肪置換により、高エコーとなる。(SRA.507-509)
- 急性膵炎、腫瘤形成型膵炎では膵臓は肥大し、エコーレベルが低下。(SRA.507-509)
- 膵腫瘍:一般的に低エコー(SRA.507-509)
- 漿液性嚢胞腺腫:多数の小さな嚢胞とその間の間質からなるために、嚢胞性腫瘍でありながら肝臓の血管腫と同様に高エコーを呈する。(SRA.507-509)
臨床関連
[★]
- 英
- secretin test
- 同
- パンクレオザイミン・セクレチン試験 pancreozymin secretin test
- 関
- セクレチン
概念
判定
機能低下
機能亢進
[★]
- 関
- セクレチン
[★]
- 英
- pancreozymin secretin test
- 関
- セクレチン試験
[★]
- 英
- secretin cell
- 関
- セクレチン分泌細胞