- 英
- bicarbonate ion, HCO3-
- 関
- 二酸化炭素、重炭酸。酸塩基平衡。血液ガス分析
基準値
- arterial blood gases [HCO3-]:22-30 mEq/l (HIM. A-3)。24±2 mEq/l
生理学
血中重炭酸イオン濃度と尿への重炭酸イオンの排泄
- 血中重炭酸イオン濃度が24mEq/l以下では原尿中の重炭酸イオンはほとんどが再吸収される。
- 血中重炭酸イオン濃度が24mEq/lを超えると、超過分は尿中に排泄される。
腎臓におけるHCO3-の再吸収量
- 1. 血清カリウム濃度と負の相関関係 血清カリウム濃度↓ → 腎HCO3-再吸収量↑
- 2. 有効循環血漿量と負の相関関係 有効循環血漿量↓ → 腎HCO3-再吸収量↑
- 3. 血清カルシウム濃度と正の相関関係 血清カルシウム濃度↑ → 腎HCO3-再吸収量↑
臨床関連
電解質異常
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/04 20:03:30」(JST)
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炭酸水素塩(たんさんすいそえん、hydrogencarbonate)または重炭酸塩(じゅうたんさんえん、Bicarbonate)は炭酸水素イオンを含む、水素塩(酸性塩)の一種である。リチウムを除くアルカリ金属塩、カドミウム塩、およびアンモニウム塩などが固体の結晶として単離されているが、アルカリ土類金属その他の炭酸水素塩は、これらの炭酸塩と過剰の二酸化炭素の反応により水溶液中でのみ存在し、固体として分離を試みると分解して炭酸塩および二酸化炭素となる。
アルカリ金属塩も水溶液の加熱および、固体の200℃程度の加熱により分解して炭酸塩となる。
炭酸水素イオン
炭酸水素イオン(たんさんすいそいおん、hydrogencarbonate, HCO3−)は炭酸の1段階目の電離により生成し、炭酸水素塩中に存在する1価の陰イオンである。このイオン を重炭酸イオン(じゅうたんさんいおん、bicarbonate)と呼ぶこともある。例えば、NaHCO3 は「炭酸水素ナトリウム」または「重炭酸ナトリウム」と呼ばれる。
天然には主に硬水中に存在し、海水中にも0.14g dm−3、0.0023mol dm−3と比較的豊富に存在する。
主な炭酸水素塩
- 炭酸水素アンモニウム (NH4HCO3)
- 炭酸水素カリウム (KHCO3) – 重炭酸カリとも呼ばれる。
- 炭酸水素カルシウム (Ca(HCO3)2) – 硬水中に存在。
- 炭酸水素ナトリウム (NaHCO3) – 重曹、重炭酸ソーダとも呼ばれる。入浴剤、食品添加物(発泡剤)、洗剤、研磨剤など身近に存在。
関連項目
炭素の無機化合物 |
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酸化物と誘導体 |
酸化物 (CO2, CO, C3O2, C2O, CO3) · 金属カルボニル · 炭酸 · 炭酸塩 · 炭酸水素塩 · オルト炭酸
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イオン化合物 |
炭化物 [:C≡C:]2- · シアン化物 [:C≡N:]- · シアン酸塩 [:O-C≡N:]- · チオシアン酸塩 [:S-C≡N:]- · 雷酸塩 [:O-N≡C:]- · チオ雷酸塩 [:S-N≡C:]-
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 十二指腸重炭酸イオン分泌における硫化水素の役割 (特集 シグナル分子および細胞保護因子としての硫化水素)
- Liver, Pancreas, and Biliary Tract 重炭酸イオン輸送異常をきたすCFTR遺伝子変異とSPINK1遺伝子変異の重複は、のう胞線維症でなくとも慢性膵炎と関連する
- 岡崎 和一,Schneider Alexander,Larusch Jessica [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 6(2), 47-51, 2011-08
- NAID 40018948600
- 頭蓋内圧亢進症急性期に高張グリセロール併用頻回低効率短時間血液透析 (frequent, low-efficient and short hemodialysis : FLESHD) が有用であった維持血液透析症例
- 岡田 一義,阿部 雅紀,水盛 邦彦,小林 伸一郎,佐々木 裕和,鈴木 紘子,谷口 真知子,逸見 聖一朗,北井 真貴,鈴木 緑,奈倉 千苗美,池田 和也,梶原 麻実子,清水 千枝,矢吹 美奈子,松本 史郎,伊藤 謙,井下 篤司,丸山 高史,福家 吉伸,藤田 宣是,相馬 正義
- 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 44(6), 581-587, 2011-06-28
- … ,頭蓋内圧亢進症急性期の血液浄化療法として腹膜透析または持続的血液濾過(hemofiltration:HF)が推奨されているが,標準的な間欠的HFまたは連日短時間血液透析も実施されている.当院では,浸透圧と重炭酸イオン(bicarbonate:HCO3-)の変化をより少なくするために低効率HFを頻回に実施しており,今回,高張グリセロールを併用した頻回低効率短時間血液透析(frequent, low-efficient and short hemodialysis:FLESHD)の安全性を …
- NAID 10029407195
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★リンクテーブル★
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- 46歳の男性。1週前から続く下肢の脱力感と全身倦怠感とを主訴に来院した。生来健康で、一人暮らしをしている。最近は飲酒量が増加し、日本酒を毎日5合飲んでいる。身長170cm、体重63kg。脈拍72/分、整。血圧138/84mmHg。胸部と腹部とに異常はない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常はない。尿中Na排泄量150mEq/日、K排泄量52mEq/日(基準25~60)。血清生化学所見:総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.5g/dl、尿素窒素13mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、CK180単位(基準10~40)、Na135mEq/l、K2.8mEq/l、Cl90mEq/l、Ca7.0mg/dl、Mg1.5mg/dl(基準1.8~2.5)、アルドステロン8ng/dl(基準5~10)、血漿レニン活性1.5ng/ml/時間(基準1.2~2.5)。
- 補充療法として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F038]←[国試_100]→[100F040]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104G015]←[国試_104]→[104G017]
[★]
- 55歳の男性。3日前から発熱と1日10回以上の水様性下痢とが持続している全身の脱力感と立ちくらみとがあり、歩行が困難となったため来院した。低下していると考えられる血液検査所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H017]←[国試_099]→[099H019]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B014]←[国試_096]→[096B016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103E001]←[国試_103]→[103E003]
[★]
- 英
- carbon dioxide
- 同
- CO2
- 商
- HF-ソリタ血液ろ過用補充液・BWキット、サリベート、トレーランG、ビカーボン輸液
- 関
- 重炭酸イオン HCO3-、pCO2
体内でのCO2産生
- 安静時:200ml/min (SP.655), 13,000 mM/day (SP.655) ← なんでmolar表記にするわけ?
[★]
- 英
- sodium bicarbonate
- 関
- 炭酸水素ナトリウム、重炭酸イオン
- 高カリウム血症の補正に用いられうる → アルカレミアに傾けて細胞内液からH+を流出させ、K+を流入させる。
[★]
- 英
- carbonate
- 同
- CO32−
- 関
- 重炭酸イオン
[★]
重炭酸イオン bicarbonate HCO3-
[★]
- 英
- carbonic acid-bicarbonate buffer system
- 関
- 緩衝液
[★]
- 英
- bicarbonate, Bi
- 同
- バイカーボネイト、炭酸水素 hydrogencarbonate
- 関
- 重炭酸イオン
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- Io
- 関
- カリスト、ユーロパ、ガニメデ、木星
[★]
- 英
- ion
- 関
- イオン性