- 英
- fundus glands
- 同
- 固有胃腺 proper gastric glands glandulae gastricae propriae
- 関
- 噴門腺、幽門腺、胃腺 gastric glands
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/13 14:23:11」(JST)
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胃底腺 |
嚢胞拡張と胃小窩の短縮を呈する胃底腺ポリープ(H&E染色)
|
ラテン語 |
glandulae gastricae |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
胃底腺(いていせん、Fundic glands)は、胃粘膜を構成する外分泌腺の一種であり、固有胃腺(こゆういせん)とも呼ばれる。胃液成分である胃酸(塩酸)、ペプシノーゲン、粘液を産生する3種類の細胞からなる複合管状腺である。胃酸分泌細胞は壁細胞(英語:parietal cell)、ペプシン分泌細胞は主細胞(英語:chief cell)、粘液分泌細胞は腺頚部粘液細胞(英語:mucous neck cell)と呼ばれる。
胃底腺の分布する領域は、胃底部から胃体部であり,胃全体の2/3を占めている。
関連項目[編集]
Japanese Journal
- 宮岡 洋一,泉 大輔,三上 博信,矢崎 友隆,森藤 吉哉,今岡 大,藤代 浩史,高下 成明,今岡 友紀,大沼 秀行
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 53(7), 1778-1785, 2011-07-20
- … ,生検では悪性所見は認めなかった.しかし,2009年の同部位からの生検で腫瘍性病変が疑われたため,確定診断の意味も含めESDを施行した.大きさ8×7mmの平坦型病変で,表層は非腫瘍性の腺窩上皮に被覆され,細胞異型はわずかだが,構造異型を認め,深達度SM1の超高分化腺癌と診断した.MUC6陽性,Pepsinogen-I陽性であり,胃底腺型と考えた.診断に苦慮したが,経過を観察でき,ESDにて治療し得た稀な症例であった. …
- NAID 10029562429
- 幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)後の残胃の癌発生に関する臨床病理組織学的検討
- 古川 健司,西川 俊郎,桂川 秀雄,山本 雅一
- 東京女子医科大学雑誌 81(1), 13-22, 2011-02-25
- … TFF2陽性細胞は、全例で胃底腺粘膜の深層〜中層に発現が認められ、H.pylori感染の発癌モデルと同様の現象が認められた。 …
- NAID 110008426932
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- stomach (Z)
- ラ
- gaster, ventriculus
- 関
- 消化器系#上皮の移行
解剖
- 胃は以下の間膜によって連結されている。
- 横隔膜の下面との間は胃横隔間膜
- 脾臓との間は胃脾間膜
胃の位置
- 噴門口:第7肋軟骨の胸骨付着部より約2cm左(T11の高さ) (KL.342)
- 胃底:胃底の上端は左第5肋骨の高さ (KL.342)
- 幽門:L1の高さ (KL.342)
胃の動脈
生理
胃腺の分布
2007年後期生理学授業プリント
HIS
胃腺の移動
- 胃底腺と幽門腺の境界は移動する。
- 年齢に伴って上昇する?らしく、これにともない胃酸の分泌が低下する。
胃液のホルモンによる分泌調節
生理
神経支配
-
- T6,7の側柱→大内臓神経(節前線維)→腹腔神経叢(節後線維)→内在神経叢内でシナプス前抑制、一部直接作用
- 迷走神経(節前線維)→内在神経系(アセチルコリン作動性ニューロン(興奮性)、VIP,NO作動性ニューロン(抑制性))
役割
- 1. タンパク質の消化
- 2. 食物の貯蔵
- 3. 殺菌
機能
- 受け入れ弛緩(胃近位部弛緩)
- 蠕動運動、逆移送
受け入れ弛緩
- 迷走神経反射。胃近位部伸展受容器→迷走神経→脳幹→迷走神経
臨床関連
[★]
- 英
- gastric glands
- 関
- 固有胃腺
- 胃腺開口部 80~100個/mm2
- 副細胞(=頚部粘液細胞) mucous neck cell
- アルカリ性の粘液を分泌。ペプシノーゲン分泌(僅か)。
- 壁細胞 parietal cell,Oxyntic cell
- 塩酸、内因子分泌(ビタミンB12の吸収に必要なタンパク質)
- 細胞内分泌細管(分泌活発な時に↑)
- 小管小胞構造(分泌時には細胞内分泌細管と融合)
- 腸クロム親和様細胞 enterochroma餌nw like cell(=ECL細胞)
- アルカリ性の粘液を分泌。ペプシノーゲン分泌(僅か)。
- ガストリン分泌→壁細胞→胃酸分泌→pH低下(pHく3)→ガストリン抑制
[★]
- 英
- pepsinogen
- 同
- ペプシノーゲン
- 関
- 主細胞
分泌細胞
分泌刺激 (Q book p.107)
分類
- 主に胃酸分泌と相関し、消化性潰瘍の高リスク群で上昇する。
- →ペプシノゲンI/II比
- ペプシノゲンI(PG I) 低下(≦70ng/mL)、PG I/II比低下(≦3)で胃癌リスク陽性
[★]
- 英
- parietal cell (Z)
- ラ
- exocrinocytus parietalis
- 同
- 酸分泌細胞、傍細胞 oxyntic cell、塩酸分泌細胞、lining cell LC、mural cell
- 関
- 胃腺、胃酸、固有胃腺
概念
- 胃底腺が分布する胃体部に多い → see 胃腺
- 塩酸、内因子分泌(ビタミンB12の吸収に必要なタンパク質)
- 細胞内分泌細管(分泌活発な時に↑)
- 小管小胞構造(分泌時には細胞内分泌細管と融合)
[★]
- 英
- D cell
- 同
- δ細胞。somatostatin cell, somatostatin-secreting cell
- 関
- 膵臓、胃腺、消化管ホルモン、膵D細胞
[★]
- 英
- fundic gland polyp, FGP
[★]
- 英
- gland
- ラ
- glandula
- 関
- 腺細胞、分泌
[★]
- 英
- fundus of stomach (Z)
- 関
- 胃