- 英
- general anesthesia、(古)general anaesthesia
- 関
- 全麻
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全身麻酔(ぜんしんますい、英: General anesthesia)は、麻酔方法の一つ。中枢神経に薬物を作用させ、無痛、意識の喪失・健忘、筋弛緩、有害反射の予防、の4つを満たす状態にすることで患者の肉体的・精神的苦痛を取り除く。局所麻酔との大きな違いは意識消失の有無である。全身麻酔下では患者は苦痛を訴えることができないので、麻酔科医が注意深くモニターする必要がある。全身麻酔の大きな魅力はあらゆる部位の手術に用いることができることである。また、麻酔の目的として鎮静(意識消失)、筋弛緩、鎮痛、有害な副交感神経反射の抑制があげられるが、全身麻酔は基本的にはこれらの条件を全て満たす。
目次
- 1 歴史
- 2 概略
- 3 術前評価
- 3.1 患者の状態の評価
- 3.2 麻酔方法の選択
- 3.3 術前訪問
- 4 前投薬
- 5 導入
- 5.1 Rapid Induction(急速導入)
- 5.2 Slow Induction(緩徐導入)
- 5.3 rapid sequence induction(迅速導入)
- 6 維持
- 7 覚醒・抜管
- 8 術中合併症
- 9 全身麻酔でよく使われる薬物
- 9.1 麻酔薬
- 9.2 麻薬
- 9.3 神経遮断薬
- 9.4 筋弛緩薬
- 9.5 循環器官用薬
- 9.5.1 昇圧薬
- 9.5.2 降圧薬
- 9.5.3 血管拡張薬
- 9.5.4 抗不整脈薬
- 9.5.4.1 心拍数のコントロール
- 9.5.4.2 心室性不整脈に対して
- 10 関連
- 11 脚注
- 12 関連書
- 13 参考文献
歴史
中国後漢末期、華陀が『麻沸散』という麻酔薬を用いて手術を行った、と『三国志』に記載されている。この『麻沸散』は全身麻酔薬であろうと考えられているが、どのような物であったかは明らかではない。正確に確認できる全身麻酔の記録としては、1804年に華岡青洲が行った乳癌手術が初出である。この時用いられた麻酔薬『通仙散』はチョウセンアサガオにトリカブトやトウキなどを配合したものであった。西洋では、1846年にアメリカでウィリアム・T・G・モートンが行ったジエチルエーテルによる手術が初の全身麻酔手術となる。エーテルは取り回しに難があったため、すぐにクロロホルムに取って代わられた。1934年にアメリカのアーネスト・ヴォルワイラー(Ernest H. Volwiler)によって開発されたチオペンタールは現在でも全身麻酔薬として使用されており、WHOのエッセンシャル・ドラッグにも指定されている。
概略
- 全身麻酔は手術に付随する医療である。典型的な開腹手術を想定して概略を述べる。術前の合併症や年齢、性別、体重、その他によって麻酔の手順はまったく異なり、それぞれの患者に応じた麻酔が行われるため、この通りに行われないことも多くあることに注意が必要である。
- まずは円滑に麻酔を行うために前投与と呼ばれる薬剤投与を行う場合がある。唾液分泌、気道内分泌の抑制、有害な反射の抑制のために抗コリン薬(アトロピンやスコポラミン)を用いる。また不安の除去、鎮静、催眠の目的にジアゼパムなどを投与する。これらは以前は病室で済ませておくことが多かったが、近年は疼痛や合併症を伴う筋肉注射を避けるため手術室入室後に投与することも多い。手術室に入室すると末梢静脈ルート確保の後、手術部位によっては局所麻酔の一種である硬膜外麻酔用のカテーテルを挿入する。そして十分な酸素投与を行う。患者を入眠させる導入という操作では主に静脈麻酔薬であるバルビツレートやプロポフォールと合成麻薬であるフェンタニルを組み合わせて用いる。患者入眠後はマスクにより気道確保、人工呼吸ができることを確認し、筋弛緩薬を投与する。筋弛緩薬としてはロクロニウムが用いられることが多い。筋弛緩薬の効果が得られたら確実な気道確保のため、気管挿管を行う。その後は人工呼吸を行う。導入後は吸入麻酔薬であるセボフルランやイソフルラン、または静脈麻酔薬であるプロポフォールを持続的に投与し、麻酔の維持を行う。亜酸化窒素(笑気)は近年では環境への影響(温室効果)や、術後嘔気嘔吐を招くことから敬遠されることが多い。手術が終わりに近づくと麻酔薬を徐々に減量し、手術終了すると中止する。患者の意識が次第に回復するので、手を握ることができる、深呼吸ができるなど、筋弛緩薬の効果の消失、麻酔薬による呼吸抑制の有無などを確認し、条件を満たすなら気管のチューブを抜去する(抜管)。そして十分な確認の後病棟へ帰室させる。
術前評価
患者の状態、手術の内容を吟味し最適な麻酔方法を検討する。
患者の状態の評価
手術対象の疾患のみならず、これまでの病歴、合併症、基礎疾患についても評価する。
- 虚血性心疾患、不整脈などの循環器疾患の有無。
- 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患 などの呼吸器疾患の有無。
- 高血圧、糖尿病、高脂血症をはじめとする生活習慣病や、喫煙歴、医薬品、薬物の使用歴。
- 体型。とくに極度の肥満。
- 気道確保は容易であるか。
- アレルギーはないか。
- 最終飲食はいつか。緊急手術の場合重要である。
- 各種検査データ(血液検査、心電図)および画像検査(X線写真、CT画像、MRI画像)など。
- 過去に手術や麻酔を受けて異常が生じた血縁者はいないか。
- 過去の麻酔歴、手術データがあればそれも参考にする。
- 手術の方法や手順に不明な点があれば主治医、術者に確認する。
アメリカ麻酔科学会(en:American Society of Anesthesiologists)では全身状態を6つに分類しており、ASA-PS(ASA physical status)と呼んでいる。手術前のASA-PSと予後は相関することが判っている。
通常の待機手術であれば十分な時間をかけた術前評価が可能だが、緊急手術では不十分になってしまうことが多い。
麻酔方法の選択
実施する予定の手術方式や患者の状態に応じ、適切な麻酔方法を選択する。全身麻酔単独ではなく硬膜外麻酔や伝達麻酔など他の麻酔方法を併用することもある。合併症、基礎疾患によっては使用できない薬剤もあるのでよく検討する。
術前訪問
患者を訪問し、診察や問診、実際に行う予定である麻酔方法の説明などを行う。手術前の患者はいろいろな疑問、不安を抱えている。これらに真摯に耳を傾け、的確な説明をし不安を取り除く。術前訪問は患者の状態を自分の目で確認し情報を得ることのみならず良好な医師-患者関係を築く第一歩となる。
日本の麻酔説明パンフレットをドイツのものと比較した報告があり[1]、それによると日本の場合は麻酔の併発症による死亡率について記載されている。同文献に例として挙げられている表は、下記のように患者が記憶しやすい1桁の数値を表として自然に注意がいく形になっている。
麻酔の併発症による死亡率など
麻酔が原因と思われる死亡率 |
麻酔10万件に約1件 |
麻酔が原因と思われる心停止 |
麻酔10万件に約5件 |
重大な血圧低下 |
麻酔1万件に約1件 |
重大な低酸素状態 |
麻酔1万件に約2件 |
しかし、日本の麻酔説明パンフレットは、病院によって、頁数やどれだけ多くの数値が記載されているかにばらつきがみられる。[2][3]
前投薬
- 術前の不安を取り除いたり、術中の有害な自律神経反射を抑制する目的で行われる投薬のことである。
- 古典的な方法は鎮静薬と抗コリン薬を入室30分前程度に投与する。鎮静にはヒドロキシジン(アタラックスP)などを用い、鎮痛にはペンタゾシン(ソセゴン、ペンタジン)などを用いる。これらは筋肉注射されることが多い。場合によっては胃酸分泌抑制薬も前投与する。また、硫酸アトロピンは筋肉注射を避けたり、使用されない傾向がある。
- 近年では疼痛や合併症を伴う筋肉注射を避けるため、内服のベンゾジアゼピンを用いたり、アトロピンなどは手術室入室後に投与することが好まれる。抗コリン薬は入室後、静脈ルートから投与しても術中の有害反射を抑制する十分な効果は得られるとされている。
導入
専ら用いられるのは以下の3種類の方法である。 静脈麻酔薬としては、プロポフォールや、チアミラール、チオペンタールなどのバルビツール酸系、ミダゾラムなどのベンゾジアゼピンが用いられる。
Rapid Induction(急速導入)
静脈麻酔薬を用いて入眠させる、通常の麻酔導入方法
Slow Induction(緩徐導入)
吸入麻酔薬によりマスク換気で入眠させ、麻酔を深くした後、静脈路確保を行う麻酔導入方法。覚醒状態で静脈ラインの確保が困難な小児などに用いる。
rapid sequence induction(迅速導入)
以前はCrash Inductionとも呼ばれた。緊急時の手術の場合などで、胃内容物があるような場合(フルストマック)に誤嚥性肺炎の危険性が高いと考えられる場合に行う方法で、十分な酸素化と胃内容物吸引の後、静脈麻酔薬と筋弛緩薬を一度に投与し、マスク換気を行わずに気管挿管を行う方法。入眠後は輪状軟骨を圧迫して食道を閉鎖して胃内容物の逆流を防ぐ。
導入時に用いられるテクニック
- Priming principle
- 一度に全量の筋弛緩薬を投与するのではなく、前もって少量を投与して後に全量を投与し挿管する方法。アセチルコリン受容体の一部をあらかじめ少量の筋弛緩薬で占拠しておくことで、非脱分極性筋弛緩薬でも迅速な効果の出現が得られる。
- Precurarization
- 脱分極性筋弛緩薬の線維束性攣縮による胃内容物の逆流などを防ぐために、あらかじめ少量の非脱分極性筋弛緩薬を投与しておく方法
維持
プロポフォール、あるいは吸入麻酔薬を持続投与して麻酔の維持が行われる。近年のバランス麻酔では良好な鎮痛と覚醒を得るために、吸入麻酔薬やプロポフォールなどの鎮静薬を少なめにしてオピオイドを主体とした全身麻酔を行うことが好まれる。硬膜外麻酔を併用した場合、鎮痛薬も鎮静薬も少なくてすみ、術後の鎮痛も非常に良好である。筋弛緩薬もほとんど不必要であることが多い。2007年に本邦で発売されたレミフェンタニル(アルチバ)は短時間で作用し、どんなに長時間多量に使っても直ちに効果が消失する、理想的なオピオイドであり、これにより麻酔維持が根本的にオピオイド主体に変わることが期待される。しかし術後鎮痛が問題であり、麻酔科医は現在試行錯誤の段階である。基本的には術中はバイタルサインと手術の進行を見ながら、麻酔の深度が適切であるのか、鎮静、鎮痛は十分か、出血量はどうか、輸液の量や尿量は適切か、といったところを考えながら全身管理をしていくこととなる。
- 吸入麻酔
- よく利用されるのは亜酸化窒素(笑気)、セボフルラン(セボフレン)、イソフルラン(フォーレン)である。以前は鎮痛・鎮静・筋弛緩の万能薬と考えられていたこともあったようだが、現在は筋弛緩薬、オピオイドを適切に使い、吸入麻酔薬は鎮静目的でのみ用いる、バランス麻酔が主体である。
- 静脈麻酔
- 麻酔維持に利用できるのはプロボフォール(ディプリバン、プロポフォールマルイシ)である。
- 筋弛緩薬
- 体動を防いだり、筋緊張をとりのぞいて手術操作をしやすくする目的で用いるが、十分な麻酔深度があれば不要なことも多い。高濃度の局所麻酔薬を用いて硬膜外麻酔を行えば、十分な腹壁の筋弛緩は得られる。
- 直腸麻酔(注腸麻酔)
- 直腸に直接、注入する。麻酔はあまり効果がないので幼小児における検査や包帯交換、小手術などで用いられる。チオペンタールやペントタールが使用される。
覚醒・抜管
麻酔薬を止め、意識が回復し、筋弛緩作用からの回復も十分で、一回換気量、呼吸回数、従命可能であるなどの条件を満たせば気管チューブを抜くことができる。これを抜管(ばっかん)という。この状態でも筋弛緩薬の効果は残っているため、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬であるネオスチグミンと、ムスカリン作用抑制するための硫酸アトロピンを投与し、筋弛緩薬のリバース(拮抗)をおこなう。リバースを行う場合、筋弛緩薬がある程度自然に消退していないと、再燃をおこすため危険である。抜管後、患者を観察し問題なければ帰室させる。
術中合併症
- 喉頭痙攣
- 喉頭筋の収縮により声帯の閉塞が起こることである。全身麻酔の導入時や覚醒時起こりやすいと言われている。原因としては分泌物、異物、エーテルやデスフルランといった吸入麻酔薬による気道刺激、低酸素状態、咽頭部の操作、バルビツール酸系の薬物などが考えられている。上気道の閉塞であるので吸気時に笛声音やシーソー呼吸が観察される。治療は酸素投与である。大抵は30秒ほどで軽快するが、改善傾向を認めない場合は筋弛緩薬の投与を行う。筋弛緩薬としては作用発現が早いスキサメトニウムが良いといわれている。
- 気管支痙攣
- 簡単に言うと術中の気管支喘息のことである。気管支喘息の素因のある患者にクラーレやフェンタニル、インデラルといったβ遮断薬、スキサメトニウムなど気管支攣縮作用をもつ薬物を投与するとおこるといわれている。術中はリザーバーバックが急に硬くなったり、酸素飽和度の低下によって疑う。治療としてはセボフルラン、イソフルランといった気管支拡張作用のある吸入麻酔薬を深くしたり、エフェドリンの投与、また気管支喘息の発作に基づいた治療を行う。気管チューブが刺激となって起こることもあるので、チューブの位置を変えてみることも重要である。
- 悪性高熱症
- スキサメトニウムやハロタンを用いるとおこりやすいといわれているが、2007年現在これらの麻酔薬を用いることは非常に少ないものの発生している。セボフルランといった新しい吸入麻酔薬でも起こると考えられている。初発は頻脈や不整脈であることが多く、15分で0.5度のペースで体温が上昇する。筋強直が起こるとポートワイン尿(ミオグロビン尿を伴う腎不全)が起こる。危険因子としては、家族内発生、血中CK値高値、筋ジストロフィーといった筋疾患や側弯症といった骨格疾患があげられる。こういった危険因子がある場合は麻酔計画を考え、予防することが重要である。治療にはダントロレンナトリウムを用いる。ダントロレンナトリウムによる治療がおこなわれる以前は死亡率80%を超えていたが、治療法確立以後は20%程度に抑えられている。
- 嚥下性肺炎
- Mendelson症候群ともいう。フルストマックの患者や肥満症、妊婦、イレウス、幽門狭窄症、食道裂孔ヘルニアの患者で多いといわれている。胃の内容物で起こった場合は、化学性肺炎となり重篤となる。喘息様症状、チアノーゼ、頻脈をおこし最終的に肺水腫にいたる。予防するために手術前には絶飲食となるが、妊婦の場合は予防が難しい。
- しゃっくり
- しゃっくりとは主に横隔膜への機械的な刺激などによって迷走神経が亢進状態になったときに起こるといわれている。迷走神経関与の不随意運動、ミオクローヌスであると考えられている。術中は麻酔を深くしたり、筋弛緩薬を投与したり、横隔膜刺激の原因の除去などを行う。術後は消化管機能調節薬なども効果的である。
- バッキング
- 簡単に言うと、気管挿管中の咳であり、気道反射の亢進によっておこる。多くの場合は浅麻酔が原因となるが気管チューブによる刺激が原因となる場合もある。麻酔薬(効果の早い静脈麻酔薬や筋弛緩薬)の追加、気管チューブの位置の修正が治療となる。
- 高血圧
- 高血圧に関して、二酸化炭素の蓄積、軽度の低酸素血症や浅麻酔が原因と考えられている。痛みの度合いによって必要な麻酔深度は異なるため、浅麻酔による高血圧を疑ったらオピオイドをはじめとする鎮痛薬を投与する場合が多い。
- 低血圧
- 体位変換によるものや麻酔薬の過剰投与で起こることが多い。他にも換気不全、心大血管操作、神経反射、異型輸血、アナフィラキシーショックなども考えられる。出血の場合は頻脈が先行することが多い。治療は原因除去が一番重要である。
- 不整脈
- 不適切な換気、不適切な麻酔深度など様々な原因で不整脈が生じる。完全房室ブロックや心室頻拍、心室性不整脈は致命的な不整脈である心室細動に移行することが多く危険である。
全身麻酔でよく使われる薬物
ここでは全身麻酔でよく使われる薬を述べていく。
麻酔薬
吸入麻酔薬
- 強力な鎮痛作用を持つが、最小肺胞濃度が高いため単独で全身麻酔をするのは困難である。以下の吸入麻酔薬と併用して用いられる。しかし現在では全静脈麻酔(TIVA)の普及や、オピオイド主体のバランス麻酔が普及していること、また、術後の嘔気嘔吐の頻度が高まったり、笑気自体が温室効果の原因となるなど、次第に敬遠される方向にある。若手麻酔科医は吸入麻酔を用いる際も笑気をまったく用いない者も多く、次第に使用量は減少している。
- 強烈なエーテル臭と気道の刺激性から、緩徐導入は困難であるが、生体内代謝率の低さから、肝・腎機能の低下した患者の麻酔などで好んで用いられる。
- 血液ガス分配係数の小ささと臭いが穏やかなことから緩徐導入に向く。ほぼどんな用途でももちいることができ現在最も頻用されている吸入麻酔薬である。低流量麻酔下(総流量2L以下)では、旧タイプの二酸化炭素吸収剤との接触により発生するCompound Aが腎機能障害をおこすとされたこともあるが、現在ではほとんど問題とされることはない。
静脈麻酔薬
- チオペンタール(ラボナール)/チアミラール(イソゾール)
- よく用いられているバルビツール系静脈麻酔薬。小児にも成人にも使用可能である。喘息には禁忌とされるが、エビデンスはない。
- プロポフォール(ディプリバン、プロポフォールマルイシ)
- 肝臓での代謝が早く麻酔の導入にも維持にも好んで用いられる現在最も主流の全身麻酔薬である。疼痛効果がないのでフェンタニルなどの麻薬鎮痛薬や硬膜外麻酔などの局所麻酔と併用する。小児に対する麻酔目的での使用は禁忌ではないが、避けられる傾向にある。これは集中治療分野で、長期間鎮静のために投与された患者にPropofol Infusion Syndromeという重篤な病態が発生した報告があるためである。
- 短時間作用性のベンゾジアゼピン。循環抑制が軽く、重症患者の麻酔導入や、麻酔前投薬にも用いられる。
- 解離性麻酔薬と呼ばれる。視床、大脳新皮質は抑制するが、大脳辺縁系を賦活する。血圧上昇、頻脈などをおこす。体性痛を非常によく抑え、熱傷の疼痛除去でも好んで用いられる。近年麻薬指定された。
麻薬
- レミフェンタニル(アルチバ)
- フェンタニル(フェンタニル)
- モルヒネ(塩酸モルヒネ)
- 拮抗薬にナロキソンがある。
神経遮断薬
- NLA(神経遮断麻酔)をフェンタニルとの併用で行う。
筋弛緩薬
- 非脱分極性筋弛緩薬である。拮抗薬にネオスチグミン(ワゴスチクミン)がある。
- 非脱分極性筋弛緩薬である。ベクロニウムと比較して作用時間が長い。
- 脱分極性筋弛緩薬である。
- 非脱分極性筋弛緩薬である。作用はベクロニウムに類似するが、作用発現までの時間が短い(1~2分)。スガマデックス(ブリディオン)で拮抗されるが、ネオスチグミンでも拮抗される。
循環器官用薬
昇圧薬
- エフェドリン(エフェドリン)
- エチレフリン(エホチール)
- メトキサミン(メキサン)
- ドパミン(イノバン)
- ドブタミン(ドブトレックス)
- アドレナリン(ボスミン)
- ノルアドレナリン(ノルアドレナリン)
降圧薬
- カルシウム拮抗薬
- カルシウム拮抗薬
血管拡張薬
- 虚血性心疾患の治療にも用いられる
- プロスタグランジンE1(プロスタンディン)
- ニコランジル(シグマート)
- 冠血管拡張薬
抗不整脈薬
心拍数のコントロール
- 徐脈に対して
- アトロピン(硫酸アトロピン)
- イソプロテレノール(プロタノール)
- 頻脈に対して
- ベラパミル(ワソラン)
- ジソピラミド(リスモダンP)
- ジルチアゼム(ヘルベッサー)
- エスモロール(ブレビブロック)
- ランジオロール(オノアクト)
心室性不整脈に対して
関連
- 静脈麻酔薬
- 吸入麻酔薬
- 周術期管理
- 術中合併症
- 術後合併症
- 麻酔
- 歯科麻酔学
脚注
- ^ 嶋田 文彦, 野坂 修一 (2008). "麻酔説明関連文書の比較". 日本臨床麻酔学会誌 28 (7): 993–999.
- ^ 日本医科大学附属病院 麻酔科 (2006年4月1日). “麻酔を受ける患者さんへ” (日本語). 2010年3月1日閲覧。
- ^ 広島大学病院 麻酔・疼痛治療科. “麻酔を受けられる皆様に―第7版―” (日本語). 2010年3月1日閲覧。
関連書
- 中田力『脳のなかの水分子』意識が創られるとき 紀伊國屋書店 ISBN 4314010118
参考文献
- 麻酔科研修の手引き:杏林大学の研修医マニュアル
- 麻酔科必修マニュアル 羊土社 ISBN 4897063442
- STEP 麻酔科 海馬書房 ISBN 4907704275
- イヤーノート内科外科等編 2007年版 メディックメディア ISBN 9784896321500
- 麻酔科シークレット メディカルサイエンスインターナショナル ISBN 9784895923224
- 麻酔科研修の素朴な疑問に答えます ISBN 4895924440
- 麻酔の研修ハンドブック ISBN 4765309762
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Japanese Journal
- 臓器別専門外来でのReview of systems聴取の重要性が示唆されたAmelanotic melanomaの1剖検例
- 石井 彰,菅原 斉,渡辺 珠美,松本 充也,松林 洋志,出光 俊郎,兵頭 隆史,山田 茂樹,川上 正舒
- 自治医科大学紀要 34, 129-134, 2012-03-01
- … 外来での経鼻的鼻腔腫瘤生検では腫瘍組織を認めず,全身麻酔下での腫瘍摘出術目的に入院。 …
- NAID 110008922666
- ラット脳カルシウムATPase活性の静脈麻酔薬による抑制
- 田仲 宏光,出山 義昭,吉村 善隆,鈴木 邦明,福島 和昭
- 北海道歯学雑誌 32(2), 222-229, 2012-03
- … 全身麻酔薬の作用を受ける機能性タンパク質としてGABA受容体,アセチルコリン受容体などの報告があるが,これらに対する作用のみで全身麻酔作用のすべてを説明することはできないと考えられている.本研究はラット脳に存在するカルシウム(Ca)で活性化されるATPaseが,静脈麻酔薬の直接の作用点となり得るかを検討することを目的に行なった.ラット脳のホモジェネートから調整した膜分画( …
- NAID 120003918970
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- 現症:意識レベルは JCSI-3。身長 160 cm、体重 60 kg。体温 35.5℃。脈拍 120/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 98% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。表情は苦悶様で左大腿部の痛みを訴えている。顔面は蒼白で、皮膚は冷たく湿潤している。心音と呼吸音とに異常を認めない。左大腿部に挫滅創と活動性外出血とを認め、骨が露出している。濃い尿を少量認める。
- 検査所見:尿所見:比重 1.030、蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 250万、Hb 7.0 g/dl、Ht 21%、白血球 13,000(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 70%、単球 4%、リンパ球 20% )、血小板 4.5万、 PT 20秒 (基準 10~14)、 APTT 50秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 5.0 g/dl、アルブミン 3.0 g/dl、尿素窒素20 mg/dl、クレアチニン 0.9 mg/dl、血糖 120 mg/dl、Na 145 mEq/l、K 5.0 mEq/l、Cl 109 mEq/l。下肢エックス線写真で左大腿骨骨折と左脛骨骨折とを認める。胸部エックス線写真と全身 CTで下肢を除いて異常を認めない。左大腿骨開放骨折に対し、赤血球濃厚液、新鮮凍結血漿および濃厚血小板を準備し、止血、デブリドマン及び骨整復固定術が予定された。急速輸液を行った。
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[正答]
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- 73歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
- 現病歴 1週間便が出ていない。2日前に腹痛を自覚したが我慢していた。昨日から尿が出ていない。今朝、家族に伴われて受診した。
- 既往歴 60歳から高血圧症で内服治療中。昨年の人間ドックで便潜血反応陽性のため、精査が必要といわれたが、受診しなかった。
- 現症 意識レベルはJCS I-1。身長160cm、体重60kg。体温38.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧72/42mmHg。表情は苦悶様で、腹部全体に痛みを訴えている。心音に異常を認めない。腹部は膨隆し、板状硬であり、反跳痛を認める。腸雑音を聴取しない。皮膚は暖かい。
- 検査所見 血液所見:赤血球 350万、Hb 9.0g/dl、Ht27%、白血球 15,000(好中球83%、好酸球1%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球13%)、血小板 5.2万。血液生化学所見:血糖90mg/dl、HbA1c5.0%(基準4.3-5.8)、総蛋白6.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸5.0mg/dL、Na 145mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 100mEq/l。免疫学所見: CRP 10.0mg/dl、CEA 20 ng/ml(基準5以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E066]←[国試_105]→[105E068]
[★]
- 病院運営委員会での報告内容を以下に示す。
- 80歳の男性。脳梗塞後遺症のために入院中であった。上顎の義歯は装着できなくなり使用中止としていた。夕食後に口腔ケアを行ってから、下顎ブリッジ義歯を装着した。翌朝の食事介助時に義歯がないことに看護師が気付き、頚部エックス線写真と単純CTで食道部に義歯を確認し、手術室で全身麻酔下に喉頭鏡を用いて摘出した。
- ① 食事以外で誤嚥する可能性を予測していなかった。
- ② 義歯に緩みがあった。
- ① 自己管理できない患者の義歯は訪室時毎回チェックする。状況によっては食事中のみの装着とし、その情報を共有する。
- ② 定期的な口腔ケアを実施する。
- a 手術部
- b 医療安全管理室
- c 感染対策チーム
- d 栄養サポートチーム
- e 光学治療部(内視鏡室)
[正答]
※国試ナビ4※ [104H026]←[国試_104]→[104H028]
[★]
- 60歳の女性。1か月前からの労作時の息切れを主訴に来院した。6か月前から咳嗽を自覚していた。体温36.7℃。呼吸数20/分。脈拍92/分、整。血圧138/76mmHg。聴診で両側下肺野にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 420万、Hb 14.2g/dl、Ht 42%、白血球 5,800、血小板 28万。免疫学所見: CRP 0.3mg/dl、CEA 2.3ng/ml(基準5以下)。血液生化学検査に異常を辞めない。胸部エックス線写真(別冊No.19A)、胸部CT(別冊No.19B)及び気管支肺胞洗浄液の写真(別冊No.19C)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I062]←[国試_105]→[105I064]
[★]
- 78歳の男性。全身麻酔で冠動脈バイパス術を受けた。手術終了後、未覚醒の状態で、人工呼吸管理下にある。心拍数92/分、整。血圧132/72mmHg。動脈血ガス分析(100%酸素投与下) : pH7.30、 PaCO2 53Torr、 PaO2 270Torr、 HCO3- 22mEq/L。術前と術後の胸部エックス線写真(別冊No. 5A、 B)を別に示す。
- 術後の病態として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E044]←[国試_106]→[106E046]
[★]
- 加齢性白内障に対する眼内レンズ挿入を伴う手術治療で正しいのはどれか。
- a 高齢者では全身麻酔下で行うことが望ましい。
- b 水晶体超音波乳化吸引術が主に行われる。
- c 糖尿病を合併する場合は眼内レンズ挿入の適応がない。
- d 術後約1か月は抗菌薬の内服が必要である。
- e 眼内レンズは定期的に入れ替える必要がある。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C009]←[国試_104]→[104C011]
[★]
- 42歳の男性。全身麻酔下で緊急脳動脈瘤クリッピング術を行う。術前の胸部エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 使用すべきでない麻酔薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G041]←[国試_104]→[104G043]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108B027]←[国試_108]→[108B029]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106E021]←[国試_106]→[106E023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107G028]←[国試_107]→[107G030]
[★]
- 世界で最初に全身麻酔を成功させ、乳癌手術を行ったのは誰か。
- a. 緒方洪庵
- b. 杉田玄白
- c. 華岡青洲
- d. William Halsted
- e. Philipp F. von Siebold
[正答]
※国試ナビ4※ [098E047]←[国試_098]→[098E049]
[★]
[★]
- 英
- hypertrophic obstructive cardiomyopathy, HOCM
- 同
- 特発性肥厚性大動脈弁下狭窄症 idiopathic hypertrophic subaortic stenosis IHSS
- 関
- 肥大型心筋症
- 非対称性心室中隔肥大、肥大型閉塞性心筋症、肥大性閉塞性心筋症、特発性肥大性大動脈弁下狭窄症
病態
- 心筋の肥大に伴い左室流出路狭窄を来しており、心拍出量が低下する。
- 心房細動などにより心房からの駆出量が減少すれば、心拍出量低下に繋がる。
類似疾患との鑑別
- QB.C-495改変
病理
病態
左室流出路狭窄の増悪・寛解因子
症状
合併症
検査
心エコー
[show details]
僧帽弁
- 僧帽弁前尖の収縮期前方運動(SAM):循環血液量の減少と左室の過収縮による(YN.C-135)
- 僧帽弁後退速度 DDRの低下:左心室のコンプライアンスが低下することにより、左室への血液流入速度が低下するため(YN.C-135)
大動脈弁
- 大動脈弁の収縮中期半閉鎖:HOCMでは収縮中期に駆出される血液量低下のために大動脈弁が閉鎖しそうになる(参考2)
心臓カテーテル検査
- 左室~大動脈圧:左室流入路圧 > 左室流出路圧
- ブロッケンブロウ現象:期外収縮が起きた場合、心室性期外収縮の休止期後の期外収縮後増強により収縮力が増強し、左室流出路閉塞が増強するためにかえって大動脈圧が低下する
- 造影:左室流出路狭窄
治療
- 治療目標:自覚症状の軽減、突然死、不正脈の予防
- βブロッカー、カルシウム拮抗薬 → 左室流出路狭窄の軽減 ⇔ ×硝酸薬、ジギタリス:左室流出路狭窄を増強
- Ia群抗不整脈薬
予後
国試
[★]
- 英
- asthmatic attack
- 同
- 喘息の急性増悪 acute exacerbation ofasthma
- 関
- 気管支喘息発作、喘息発作重積状態、気管支喘息
概念
- 気管支喘息患者に起こる発作。
- 症状は咳、喘鳴、呼吸困難であり、病態として気道狭窄と気道の過敏性が存在している。身体所見としてはweezeを聴取し、呼気の延長が見られる。
管理
- 参考1
治療目標: 呼吸困難の消失、体動、睡眠正常、日常生活正常ピークフ口-(PEF)の正常値(予測値できれば自己最良値70%以上)、,酸素飽和度>90%*、平常服薬・吸入で喘息症状の悪化なし
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喘息症状の程度
|
呼吸困難
|
動作
|
治療
|
自宅治療可/救急/外来入院/ICU**
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検査値*
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1.軽度
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苦しいが横になれる
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やや困難
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・β2刺激薬吸入、頓用*1 ・テオフイリン薬頓用
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自宅治療可
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PEF 70~80%
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2.中等症
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苦しくて横になれない
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・かなり困難 ・かろうじて歩ける
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・β2刺激薬ネブライザー吸入反復*2 ・β2刺激薬皮下注(ボスミン)*3 ・aminophylline点滴*4 ・副腎皮質ステロイド薬静注*5 ・酸素*6 ・抗コリン薬吸入考慮
|
救急外来 ・1時間で症状が改善すれば帰宅治療へ ・4時間で反応不十分/2時間で反応なければ入院し高度喘息症状の治療へ
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PEF 50~70% PaO2 60Torr以上 PaCO2 45Torr以下 SpO2 90%以上..
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3.高度
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苦しくて動 けない
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・歩行不能 ・会話困難
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・β2刺激薬皮下注(ボスミン)*3 ・aminophylline持続点滴*7 ・副腎皮質ステロイド薬静注反復*5 ・酸素*8 ・β2刺激薬ネプライサ吸入反復*2
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救急外来 ・1時間以内に反応なければ入院治療 ・悪化すれば重篤症状の治療へ
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PEF 50%以下 PaO2 60丁0rr以下 PaCO2 45Torr以上 SpO2 90%以下.:
|
4. 重篤症状 (大発作の治療に反応しない 発作・上記治療でも悪化)
|
(状態) ・チアノーゼ ・錯乱 ・意識障害 ・失禁 ・呼吸停吐
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・会話不能 ・体勤不能
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上記治療継続. ・症状、呼吸機能悪化で挿管*9 ・酸素吸入にもかかわらずPaO2 50Torr以下および/または意識障害を伴う急激なPaCO2の上昇 ・人工呼吸*9 ・気管支洗浄 ・全身麻酔(isoflurane, sevoflurane, enflurane etc.)を考慮
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ただちに入院、ICU**
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PEF 測定不能 PaO2 60Torr以下 PaCO2 45Torr以上 SpO2 90%以下
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参考
- 1. 呼吸器疾患最新の治療2004-2006 p.261
国試
[★]
- 英
- local anesthesia, regional anesthesia
- 関
- 全身麻酔、浸潤麻酔、局所麻酔薬、局所麻酔薬中毒
局所麻酔の様式
- SPC.171
[★]
- 英
- neurolept anesthesia, NLA
- 同
- 神経遮断麻酔
- 関
- 全身麻酔
ニューロレプト原法
- ドロペリドール + フェンタニル
ニューロレプト麻酔
- ドロペリドール + フェンタニル + 笑気
メリット
デメリット
- 導入に時間がかかる。麻酔深度を調節できない。呼吸抑制が強い。
ニューロレプト麻酔変法
- ジアゼパム ペンタゾシン
[★]
- 英
- general anesthesia
- 関
- 全身麻酔
[★]
- 英
- general anesthetic
- 関
- 全身麻酔薬
商品
[★]
- 英
- general anesthetic
- 関
- 麻酔薬
[★]
- 英
- maintenance of general anesthesia
[★]
- 英
- anesthesia
- 関
- 麻酔機、術前準備
全身麻酔
1. Semi-rapid induction (成人の場合の基本)
目的別の麻酔方法
- 心臓手術:on-pump CAB, off-pump CAB
- 肺手術:一側肺換気
- 産科麻酔:筋弛緩薬以外は胎盤を通過すると考えて良いと思われる。硬膜外麻酔でオピオイドを投与するのは分娩後。
参考
- 1. 研修医用のマニュアル - 神戸大学大学院医学系研究科 外科系講座 麻酔科学分野
- http://www.med.kobe-u.ac.jp/anes/manual.html
- 2. 麻酔科レジデントマニュアル 麻酔応用編 筑波大学附属病院麻酔科 2011 年ver.1.4
- http://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/anesthesiology/tsukuba_new_anesthesiology/pdf/manual3advanced110325.pdf
[★]
- 英
- whole body、total body、systemic、general、whole-body
- 関
- 一般、全身性、全身的、通常、一般的、普遍的、浸透移行性、全般