イソフルラン
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- 効能又は効果. 全身麻酔. 用法及び用量. 導入: 睡眠量の静脈麻酔薬を投与し、 イソフルランと酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスとで導入する。また、イソフルラン と酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスでも導入できる。本薬による導入では、最初 0.5%から ...
- 2013年4月13日 ... 副作用等. 1. 頻脈、不整脈、血圧変動、急激な体温上昇、筋強直、血液暗赤色化、 チアノーゼ、過呼吸、ソーダライムの異常過熱、ソーダライムの急激な変色、発汗、 アシドーシス、高カリウム血症、ミオグロビン尿、ポートワイン色尿、重篤な ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エスカイン吸入麻酔液
組成
成分・含量
(1mL中)
禁忌
- 本薬または他のハロゲン化麻酔薬に対して過敏性のある患者
- 血族に悪性高熱がみられた患者〔悪性高熱があらわれやすいとの報告がある。〕
効能または効果
導入
- 睡眠量の静脈麻酔薬を投与し、イソフルランと酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスとで導入する。また、イソフルランと酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスでも導入できる。本薬による導入では、最初0.5%から始めて徐々に濃度を上げ、手術に必要な濃度にすることが望ましい。通常、4.0%以下の濃度で導入できる。
維持
- 患者の臨床徴候を観察しながら、酸素・亜酸化窒素と併用し、最小有効濃度で外科的麻酔状態を維持する。通常、2.5%以下の濃度で維持できる。
慎重投与
- 肝・胆道疾患のある患者〔肝・胆道疾患が増悪するおそれがある。〕
- 腎機能障害のある患者〔腎機能がさらに悪化するおそれがある。〕
- スキサメトニウム塩化物水和物の静注により筋強直がみられた患者〔悪性高熱があらわれることがある。〕
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- ※アドレナリン含有製剤を投与中の患者〔併用により心筋のアドレナリンに対する感受性が亢進することが知られており、頻脈、不整脈等を起こすおそれがある。〕(「相互作用」の項参照)
重大な副作用
悪性高熱
(頻度不明)
- 原因不明の頻脈・不整脈・血圧変動、急激な体温上昇、筋強直、血液の暗赤色化(チアノーゼ)、過呼吸、ソーダライムの異常過熱・急激な変色、発汗、アシドーシス、高カリウム血症、ミオグロビン尿(ポートワイン色尿)等を伴う重篤な悪性高熱があらわれることがある。本薬を使用中、もしくは使用後に悪性高熱に伴うこれらの症状を認めた場合は、直ちに投与を中止し、ダントロレンナトリウムの静脈内投与、全身冷却、純酸素での過換気、酸塩基平衡の是正など適切な処置を行うこと。また、本症は腎不全を続発することがあるので、尿量の維持を図ること。
呼吸抑制
(頻度不明)
- 麻酔中、呼吸抑制(咳、喉頭痙攣、気管支痙攣等)があらわれることがある。
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、全身紅潮、蕁麻疹等の異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
肝炎、肝機能障害
(頻度不明)
- 肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。なお、短期間内に反復投与した場合、その頻度が増すとの報告があるので、少なくとも3ヵ月以内の反復投与は避けることが望ましい。また、本剤と他のハロゲン化麻酔剤との間に交叉過敏性のあることが報告されている。
薬効薬理
麻酔作用
- 本剤の成人におけるMACは以下のとおりである。
本剤による麻酔の導入および覚醒は速やかである。
軽度の気道刺激性があるが、唾液および気管の分泌刺激は少なく、咽頭・喉頭反射は速やかに消失する。また、麻酔深度は容易に調節できる。
脳波に対する作用2)3)4)
- イソフルランは用量比例的に中枢神経系を抑制する。ヒトでは0.25MACで記憶消失を起こす。ネコおよびイヌによる実験では遅くなった脳波と同時にスパイク波が観察されたが、発作活動は認められなかった。
呼吸器系に対する作用5)6)7)
- イソフルランはイヌおよびラットにおいて、肺胞気酸素分圧の低下に反応して呼吸を抑制する。この呼吸抑制の結果、すべての主要臓器における酸素消費量も低下する。
循環器系作用8)9)10)11)
- 健常成人において1MAC濃度のイソフルランで血圧の低下が認められたが、心拍出量は2MAC濃度まで十分に保持された。また、心拍数は増加したが、不整脈を誘発することは少なく、心筋のアドレナリンに対する感受性を高めるがハロタンに比して軽度である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (2RS)-2-Chloro-2-(difluoromethoxy)-1,1,1-trifluoroethane
分子式
分子量
比重d2020
蒸気圧
- 20℃ 31.7kPa
25℃ 39.3kPa
35℃ 60.0kPa
分配係数(37℃)
- 水/ガス 0.61
血液/ガス 1.43
油/ガス 90.8
各種ゴムおよびプラスチックにおける分配係数(25℃)
- 伝導性ゴム/ガス 62.0
ブチルゴム/ガス 75.0
塩化ポリビニル/ガス 110.0
ポリエチレン/ガス 約2.0
ポリウレタン/ガス 約1.4
ブチルアセテート/ガス 約2.5
性状
- 本品は無色透明の流動性の液である。
本品はエタノール(99.5)、メタノール及びο-キシレンと混和する。
本品は水に溶けにくい。
本品は揮発性で引火性はない。
本品は旋光性を示さない。
屈折率n D20:約1.30
沸点:47〜50℃
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- general anesthetic
- 関
- 全身麻酔薬
商品
[★]
- 英
- isoflurane
- 商
- フォーレン、エスカイン
- 関
- 吸入麻酔薬
- セボフルランよりMACが低い。
- 軽度の刺激性があるために、セボフルランがよい例がある。
- 悪性高熱症は少ないが起こりうる。
- 肝臓でわずかに代謝を受ける(0.2%)。
[★]
- 英
- id
- 独
- Es
- 同
- イド
- 関
- リビドー
- フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)
参考