抗リン脂質抗体症候群
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Japanese Journal
- 抗リン脂質抗体症候群(APS)による深部静脈血栓症にカテーテル治療が奏功し,下大静脈フィルターの永久留置を回避できた1例
- 下平 雅規,手島 保,田辺 康宏,北條 林太郎,高野 誠,仲井 盛,弓場 隆生,小宮山 浩大,辰本 明子,深水 誠二,櫻田 春水
- 心臓 42(8), 1106-1112, 2010
- … 入院中の検査で, 抗カルジオリピン抗体およびループスアンチコアグラント陽性が判明し, 抗リン脂質症候群(APS)に起因するDVTと診断した. …
- NAID 130002147071
- 知覚システムの協調を考えた機能回復を促すシーティングアプローチ:若年性脳底動脈閉塞患者の機能回復過程をとおして
- 土中 伸樹,松本 太蔵,原田 英昭
- 日本理学療法学術大会 2007(0), B1155-B1155, 2008
- … 診断:脳底動脈閉塞症による脳幹梗塞、高脂血症、抗リン脂質症候群 障害名:完全四肢麻痺、閉じ込め症候群、構音・嚥下障害(重度)、痛み刺激にて除皮質硬直が出現する。 …
- NAID 130005015347
- 新しい検査の意義と使い方 : 3. 抗リン脂質抗体
- 渥美 達也
- 日本内科学会雑誌 96(10), 2138-2143, 2007-10-10
- … 抗リン脂質抗体は,自己免疫性血栓症および妊娠合併症と定義される抗リン脂質症候群(APS)の診断のために測定される.抗カルジオリピン抗体,ループスアンチコアグラントがひろく測定されているが,抗β2-グリコプロテインI抗体とホスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体も有用な検査法である.APS以外にも抗リン脂質抗体と関連する臨床症状があり,最近それらは抗リン脂質抗体関連疾患群として提唱 …
- NAID 10019543772
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- (概要、臨床調査個人票の一覧は、こちらにあります。) 1.「原発性抗リン脂質抗体症候群」とはどのような病気ですか 抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome, APS)は血中に抗リン脂質抗体とよばれる自己抗体が存在し ...
- 抗リン脂質抗体症候群(APS)とは、抗リン脂質抗体という自己抗体が血液中に存在し、血液中にできた血栓(血の塊)がつまる血栓症や、習慣流産などの妊娠合併症を引き起こす自己免疫疾患(免疫システムが、誤って自分自身の正常 ...
- 1. 概念 抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)は1993年、Hughesら1)によって提唱された疾患概念で、抗カルジオリピン抗体(aCL)、もしくは試験管内でリン脂質依存性凝固反応を抑制する物質として報告されたループスアンチ ...
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [104C006]←[国試_104]→[104C008]
[★]
- 英
- antiphospholipid syndrome, antiphospholipid antibody syndrome, anti-phospholipid syndrome, anti-phospholipid antibody syndrome, APS
- 同
- 抗リン脂質症候群
- 関
- [[]]
概念
分類
- 全身性エリテマトーデスに合併(SLEの20-40%に合併)
- 劇症型(catastrophic APS):血小板減少症・重症、3部位以上の多臓器不全
病因
疫学
症状
- 胎盤内の血栓形成→胎盤機能不全。妊娠5-6か月に多い。明らかな基礎疾患のない習慣流産患者のうちの20%を占める。3回続けて流産した場合は疑われる。
- 1. 静脈血栓症:深部静脈血栓症(Budd-Chiari症候群、下肢、腎、網膜など)、肺塞栓症、腸間膜静脈血栓症
- 2. 動脈血栓症:脳血管障害(一過性脳虚血発作、脳梗塞)、末梢動脈閉塞、腸間膜動脈血栓症、心筋梗塞、網膜動脈血栓症
- 3. 習慣性流産:子宮内胎児死亡
- 4. 血小板減少症(出血傾向は来さないことが多い)
- 5. その他:網状皮斑(livedo),皮膚潰瘍、溶血性貧血、偏頭痛、舞踏病、てんかん、肺高血圧症など
REU.188
- SLE様症状(蝶形紅斑、DLE、光線過敏症など)もありうる
診断
診断基準 REU.190
- 臨床症状1椎上、検査基準1つ以上を満たしたとき、抗リン脂質抗体症候群と診断
- 1. 血栓症:動脈、静脈、小血管
- 2. 妊娠合併症
- a. 妊娠10週以降の胎児死亡
- b. 重症子癇前症、子癇、あるいは重症胎盤機能不全による34週以前の早産
- c. 3回以上続けての妊娠10週以前の自然流産
検査
- → 梅毒血清反応(STS):偽陽性
- 抗β2-GFI/カルジオリピン複合体抗体
- → リン脂質依存性の血液凝固反応の阻害(内因系) → APTT:延長。PT:正常
治療
- 動脈血栓症の再発予防・・・アスピリン少量内服が第一選択
- 静脈血栓症の再発予防・・・ワルファリン
予後
予防
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候
[★]
- 英
- anti
- 関
- アンチ