- incontinence
- 英
- urinary incontinence
- ラ
- incontinentia urinae
- 関
- 神経因性膀胱
定義
分類
- 真性尿失禁 true incontinence:尿道から漏出
- 仮性尿失禁 false incontinence:尿道以外から漏出
参考
- http://www.ncgg.go.jp/hospital/pdf/sec16/guidelines.pdf
- http://www.pref.aichi.jp/korei/Zaitaku/hainyo/hainyomanual.pdf
WordNet
- involuntary urination or defecation (同)incontinency
PrepTutorEJDIC
- 自制のできないこと,不節制,淫乱(いんらん) / 大小便をもらすこと,失禁
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尿失禁 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
R32 |
ICD-9 |
788.3 |
DiseasesDB |
6764 |
MedlinePlus |
003142 |
eMedicine |
med/2781 |
Patient UK |
尿失禁 |
MeSH |
D014549 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
尿失禁(にょうしっきん)とは、尿を失禁する事である。
分類
真性尿失禁
真性尿失禁(しんせいにょうしっきん)は尿路異状による尿失禁。尿道外尿失禁とも言う。
原因は、尿管異所開口、膀胱腟瘻等による。
根治療法として手術療法を行う。手術は尿路再建術を行う。また、人工尿道括約筋を埋め込む手術療法もある。
仮性尿失禁
仮性尿失禁(かせいにょうしっきん)は尿路自体には異状は無いが、尿路の周辺臓器の異状による尿失禁。
- 切迫性尿失禁
- 切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)は、尿意が切迫してから起こる尿失禁。
- 概念
- 上位運動神経障害の一つ。大脳(下行路)の障害によっておこる。無抑制性神経因性膀胱。
過活動膀胱の一症状。
-
- 病態
- 尿道括約筋などを動かす中枢神経が障害された物。感覚神経は健在なので尿意は感じるが、運動神経が障害されていて骨盤底筋群を意図的に動かせない。
- 原因
- 大脳の障害による。脳血管障害、パーキンソン病などの発病後の排泄中枢の障害など。
- 統計
- 70歳以上に多い。脳血管障害が高齢者に多いため。
- 症状
- 尿意を感じるにも関わらず意図的に制止出来ずに失禁を起こす。
- 治療
- 薬物療法として抗コリン薬を用いる。抗コリン薬は神経から筋肉への指令を抑えて不随意な収縮を抑える。
- 反射性尿失禁
- 反射性尿失禁(はんしゃせいにょうしっきん)は、反射的に起こる尿失禁。
- 概念
- 上位神経障害の一つ。脊髄(下行路、上行路)の障害によっておこる。自動性(反射性)神経因性膀胱。
- 病態
- 上位神経が障害されている。上位感覚神経障害により尿意が大脳まで伝わらず、上位運動神経障害により尿道括約筋などを動かすことが出来ない。下位運動神経の脱抑制の為に反射亢進となる。
- 症状
- 尿意が大脳まで伝わらないので尿意は切迫しない。膀胱からの感覚は脊髄反射を介して膀胱括約筋などを刺激して反射的に尿を失禁する。
- 治療
- 薬物療法として抗コリン薬を用いる。抗コリン薬は神経から筋肉への指令を抑えて反射を抑える。
- 溢流性尿失禁(奇異性尿失禁)
- 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)は、尿が膀胱に入りきらずに溢れ出てくる尿失禁。奇異性尿失禁(きいせいにょうしっきん)とも言う。神経因性膀胱や前立腺肥大等が原因となる。
- 病態
- 神経因性膀胱の場合
- 自律性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(遠心路、求心路)の障害によって起こる。
- 知覚麻痺性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(求心路)の障害によって起こる
-
- 下位感覚神経障害によって膀胱から脊髄まで情報が伝わらず、下位運動神経障害によって脊髄からの運動指令が膀胱まで伝わらない。
- 前立腺肥大等の場合
-
- 前立腺肥大によって尿道が物理的に圧迫されると起こる。神経系が正常であって腹圧をかけても排尿できない。排尿できずに尿が膀胱に溜まり、入りきらなくなって少しずつ漏れ出てくる。
- 統計
- 50歳以上の男性に多くみられる。
- 原因
- 神経因性膀胱や前立腺肥大等。
- 症状
- 神経因性膀胱の場合
- 膀胱から脊髄まで情報が伝わないので残尿感が無く尿意も感じないが膀胱は常に一杯で少量の持続的な失禁がある。
- 前立腺肥大等の場合
- 少量の持続的な失禁がある。神経系が正常なので常に残尿感がある。
- 治療
- 用手排尿やカテーテルによる自己導尿を覚える。前立腺肥大の場合は根治療法として手術療法を行う。
- 腹圧性尿失禁
- 腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)は、腹圧をかけると起こる尿失禁。
- 統計
- 35歳以上の女性に多くみられるが、10代や20代の若い女性でも珍しくない。
- 原因:出産や肥満による骨盤底筋群のゆるみで発生する。
- 症状:くしゃみ、大笑い、重いものを持ち上げるとき等通常より力がかかったときに尿が漏れる。日常の排尿は自分の意志で出来る。
- 治療
- 骨盤底筋群を鍛える事。
- 機能性尿失禁
- 機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)は尿路系以外の身体精神障害により起こる尿失禁。
- 概念
- 左片麻痺などで体の自由が利かず尿意を感じてからトイレに行くまでに時間がかかり間に合わない等の身体障害等で起こる。
関連項目
参考文献
- 『EBMに基づく尿失禁ガイドライン2004年版』 厚生科学研究班編 (Minds医療情報サービス)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 理学療法で頻尿・失禁や便秘は改善するか? (特集 老年症候群と理学療法) -- (老年症候群と理学療法)
- 感度の異なる排尿検知装置の試作と高齢者介護施設における臨床評価
- 松永 美輝恵,井関 智美,田内 雅規,Mikie Matsunaga,Masaki Tauchi,Satomi Iseki
- 岡山県立大学保健福祉学部紀要 = Bulletin of Faculty of Health and Welfare Science, Okayama Prefectural University 20, 53-62, 2014-03-12
- … それらを高齢者介護施設に入所する尿失禁者各5 名に装着し、4~ 11日間日勤帯に計測を行った。 …
- NAID 120005397780
- プライマリケア・マスターコース 日常診療ケーススタディ 本命?対抗?大穴? 危険な○○見逃し回避術(最終回・11)排尿困難・失禁
- 講演 尿失禁と骨盤臓器脱 : 下の悩み解消のための医療連携 (O.li.v.e. PLUS 第6回抗加齢ウィメンズヘルス研究会 : Living with Aging)
- 加藤 久美子 [演]
- O.li.v.e. : osteo lipid vascular & endocrinology : 骨代謝と生活習慣病の連関 4(1), 52-54, 2014-02
- NAID 40019993816
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- 尿失禁とは、自分の意志とは関係なく尿がもれてしまう状態を指し、加えてこれにより 社会的・衛生的に支障を生ずるものと定義づけられています。
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[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 63歳の女性。腹部膨隆と尿失禁とを主訴に来院した。
- 現病歴:2年前から腹部膨満感を認めるようになった。次第に腹部膨隆が目立つようになり、食欲はあるが食事をとるのがつらく、時々尿失禁を認めるようになったため受診した。
- 既往歴:30歳時に子宮内膜症。
- 生活歴:幼少期に両親が離婚して母親と2人で暮らしていたが、母親が死亡したため3年前からは一人暮らし。
- 家族歴:父親は詳細不明。母親が肺炎のため85歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 157cm、体重 55kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 166/90mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は著明に膨隆し、腫大した肝と腫瘤とを腹部全体に触知する。腸雑音に異常を認めない。四肢に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血1+、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 406万、Hb 12.3g/dL、Ht 41%、白血球 6,130、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 4.5g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 18IU/L、ALT 9IU/L、LD 157IU/L(基準 176~353)、ALP 288IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 44IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 95IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 24mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、尿酸 6.3mg/dL、血糖 98mg/dL、総コレステロール 195mg/dL、トリグリセリド 152mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 103mEq/L。腹部単純CTの冠状断像(別冊No. 12)を別に示す。
- 3か月後に発熱と腰背部痛とに加えて尿量が減少したため再度来院した。左腰背部に叩打痛を認め腎嚢胞の感染を疑った。
- 正しいのはどれか。
- a 尿培養検査が高率に陽性となる。
- b Gram陰性菌が原因である可能性が高い。
- c MRIは嚢胞感染の診断に特異度が高い。
- d 感染嚢胞ドレナージは有用性が低い。
- e 腎摘出術は禁忌である。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E061]←[国試_109]→[109E063]
[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 63歳の女性。腹部膨隆と尿失禁とを主訴に来院した。
- 現病歴:2年前から腹部膨満感を認めるようになった。次第に腹部膨隆が目立つようになり、食欲はあるが食事をとるのがつらく、時々尿失禁を認めるようになったため受診した。
- 既往歴:30歳時に子宮内膜症。
- 生活歴:幼少期に両親が離婚して母親と2人で暮らしていたが、母親が死亡したため3年前からは一人暮らし。
- 家族歴:父親は詳細不明。母親が肺炎のため85歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 157cm、体重 55kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 166/90mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は著明に膨隆し、腫大した肝と腫瘤とを腹部全体に触知する。腸雑音に異常を認めない。四肢に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血1+、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 406万、Hb 12.3g/dL、Ht 41%、白血球 6,130、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 4.5g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 18IU/L、ALT 9IU/L、LD 157IU/L(基準 176~353)、ALP 288IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 44IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 95IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 24mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、尿酸 6.3mg/dL、血糖 98mg/dL、総コレステロール 195mg/dL、トリグリセリド 152mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 103mEq/L。腹部単純CTの冠状断像(別冊No. 12)を別に示す。
- 今後経過中に出現すると考えられる症候として可能性が最も高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E059]←[国試_109]→[109E061]
[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 63歳の女性。腹部膨隆と尿失禁とを主訴に来院した。
- 現病歴:2年前から腹部膨満感を認めるようになった。次第に腹部膨隆が目立つようになり、食欲はあるが食事をとるのがつらく、時々尿失禁を認めるようになったため受診した。
- 既往歴:30歳時に子宮内膜症。
- 生活歴:幼少期に両親が離婚して母親と2人で暮らしていたが、母親が死亡したため3年前からは一人暮らし。
- 家族歴:父親は詳細不明。母親が肺炎のため85歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 157cm、体重 55kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 166/90mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は著明に膨隆し、腫大した肝と腫瘤とを腹部全体に触知する。腸雑音に異常を認めない。四肢に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血1+、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 406万、Hb 12.3g/dL、Ht 41%、白血球 6,130、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 4.5g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 18IU/L、ALT 9IU/L、LD 157IU/L(基準 176~353)、ALP 288IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 44IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 95IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 24mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、尿酸 6.3mg/dL、血糖 98mg/dL、総コレステロール 195mg/dL、トリグリセリド 152mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 103mEq/L。腹部単純CTの冠状断像(別冊No. 12)を別に示す。
- この時点での対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E060]←[国試_109]→[109E062]
[★]
- 80歳の女性。腹痛を主訴に来院した。本日0時ころから右側腹部痛が出現した。9時ころ自宅近くの診療所で抗コリン薬と非ステロイド性抗炎症薬とを投与されたが、腹痛は改善しなかった。午後から発熱が出現したため、15時ころに来院した。数か月前から尿混濁に気付いていたが、排尿に異常はなく、尿失禁は認めなかった、50歳時に子宮頚癌で子宮全摘術の既往がある。意識レベルはJCS I-2、体温38.0℃、脈拍80/分、整。血圧158/78mmHg。心尖部に2/6度の収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、右側腹部に軽度の圧痛を認める。筋緊張と反跳痛とは認めない。右肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白2+、糖(-)、細菌1+、潜血3+、沈渣に赤血球100以上/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球 337万、Hb 10.7g/dl、Ht 32%、白血球 15,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球88%、好酸球0%、好塩基球0%、単球1% リンパ球4%)、血小板 18万。血清生化学所見:血糖 185mg/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 20mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、Na 135mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 6.9mg/dl。腹部造影CT(別冊No、15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A035]←[国試_104]→[104A037]
[★]
- 78歳の男性。帰宅途中に転倒し顔面を打撲したため搬入された。72歳から胃食道逆流症で通院治療中である。10日前に仕事からの帰宅時に尿失禁をしたが、意識障害や麻痺は伴わなかった。5日前の定期来院時、同伴の家族は少し元気がないと訴えたが、本人はそれを否定した。バイタルサイン、心肺および神経学的に異常所見を認めず帰宅した。搬入時、激しい頭痛や嘔吐はないが、右上肢が動かしづらいと訴える。意識は清明。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 154/64mmHg。右前額部から眼窩部にかけて皮下出血を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。右眼球結膜に出血を認める。胸部と腹部とに異常を認めない。神経学的所見で右指鼻試験がやや稚拙であるが、他に異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。頭部単純CT(別冊No.12)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G068]←[国試_104]→[104H001]
[★]
- 17歳の女子。頭痛を主訴に母親に伴われて来院した。
- 現病歴: 2日前から頭痛と発熱とがみられていた。頭痛は後頸部が突っ張るような感じで、次第に増強してきたという。咽頭痛や咳はない。悪心や腹痛はなく、排尿時痛もない。
- 既往歴: 14歳時に虫垂炎で手術を受けた。薬物アレルギーはない。
- 家族歴:父親が高血圧症で内服加療中。
- 現 症:意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍76/分、整。血圧116/70mmHg。呼吸数22/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直とjolt accentuationとを認める。
- 髄膜炎を疑い、腰椎穿刺(髄液検査)を予定した。穿刺後の合併症として頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G058]←[国試_106]→[106G060]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105E054]←[国試_105]→[105E056]
[★]
- 57歳の女性。 3回経妊 3回経産婦。 52歳で閉経。尿失禁を主訴に来院した。 2年前から咳嗽時に下着が濡れることに気付いていた。半年前から笑ったり重い荷物を持ち上げたりするときにも漏れるようになったため受診した。頻尿、排尿痛および尿意切迫感を認めない。少量用尿とりパッドを 1日 1枚交換している。尿所見に異常を認めない。腹部超音波検査で残尿を認めない。 1時間パッドテストでの尿失禁量は 5 gである。
- まず行う対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D045]←[国試_108]→[108D047]
[★]
- 20歳の男性。左陰嚢の腫瘤を主訴に来院した。1年前から陰嚢上部の腫瘤に気付いていた。夕方になると時々左陰嚢に鈍痛を自覚することがあった。立位での左陰嚢上部の写真(別冊No. 13A)を別に示す。破線で囲まれた部位に腫瘤を触知する。腫瘤は柔らかく、仰臥位で縮小し立位で腹圧を加えると腫大する。臥位での破線部の安静時超音波像(別冊No. 13B)と腹圧時カラードプラ超音波像(別冊No. 13C)とを別に示す。
- この患者に生じる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A032]←[国試_111]→[111A034]
[★]
- 20歳の男性。意識障害のため搬入された。約 1時間前に自殺目的で有機リン系殺虫剤を約 500 ml飲んだことが判明している。救急隊からの連絡によると、救急車内での意識レベルは JCSIII-300。体温 36.0℃。脈拍 80 /分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 10/分。 SpO2 100% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。救急外来への搬入時に嘔吐し、尿失禁と便失禁とがあり、有機溶媒臭が漂っている。
- まず行うべき対応はどれか。
- a 除染
- b 血圧測定
- c 拮抗薬投与
- d 制吐薬投与
- e 緊急血液透析
[正答]
※国試ナビ4※ [108E054]←[国試_108]→[108E056]
[★]
- 75歳の女性。3か月前から下着が汚れるようになったので受診した。特に歩行時に膣から球のようなものが出てきて、下着が汚れる。ベッドに横になると引っ込むという。診察では、膣前壁が膣ロから球状に飛び出している。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球1~2/1視野、白血球2~3/1視野。血液所見と血清生化学所見とに異常はない。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F028]←[国試_099]→[099F030]
[★]
- 62歳の女性。歩行時のふらつきを主訴に来院した。4週前にくも膜下出血を発症し、脳動脈瘤に対して開頭動脈瘤クリッピング術を受けた。経過は良好であったが、家族の話では、最近自発性が低下し、トイレの回数が増えているという。意識は清明。歩行は開脚歩行である。頭部単純CTで脳室拡大を認める。
- この疾患で認められるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I078]←[国試_107]→[107I080]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099H020]←[国試_099]→[099H022]
[★]
- 77歳の男性。1年前から緩徐に進行する歩行困難と尿失禁とを主訴に来院した。軽度の開脚歩行である。その他の身体診察所見に異常を認めない。頭部MRIのT2強調冠状断像(別冊No. 15)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I060]←[国試_106]→[106I062]
[★]
- 7歳の女児。3歳でオムツが取れたにもかかわらず、下着が常に少し濡れていることを主訴に来院した。本人は「お漏らしはしていない」と言う。静脈性尿路造影では両側に完全重複腎盂尿管を認める。膀胱鏡検査で右側に2個、左側に1個の尿管口を認める。
- 尿失禁の原因はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A031]←[国試_112]→[112A033]
[★]
- 7歳の女児。3歳でオムツがとれたにもかかわらず、下着が常に少し濡れていることを主訴に来院した。本人はお漏らしはしていないという。静脈性尿路造影では両側に完全重複腎盂尿管を認める。膀胱鏡検査で右側に2個、左側に1個の尿管口を認める。尿失禁の原因はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D041]←[国試_098]→[098D043]
[★]
- 65歳の男性。前立腺癌T2N0M0の診断で、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を受ける予定である。PSAは8.4ng/mL(基準 4.0以下)。退院後の生活についての説明で誤っているのはどれか。
- a 「運動はできます」
- b 「射精はできます」
- c 「入浴はできます」
- d 「尿失禁が起こります」
- e 「食事制限はありません」
[正答]
※国試ナビ4※ [113D038]←[国試_113]→[113D040]
[★]
- 52歳の女性。尿失禁を主訴に来院した。笑ったときや咳・くしゃみをしたときに尿が漏れるが、尿意を感じてからトイレに向かっても間に合うという。排尿困難や夜間頻尿を認めない。
- この患者の尿失禁について可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C023]←[国試_105]→[105C025]
[★]
- 72歳の5回経妊5回経産婦。数年前から持続する外陰部違和感を主訴に来院した。外陰部の写真(別冊No.23)を別に示す。
- この疾患の症状でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I069]←[国試_107]→[107I071]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105H038]←[国試_105]→[105I002]
[★]
- hydro cephalus
- 英
- hydrocephalus, hydrocephaly
- 同
- 水頭
概念
- 髄液の産生、循環、吸収の不均衡により頭蓋内に異常に髄液の貯留した状態。
分類
発症の起点となった時期
直接の原因
- 脳出血に伴う脳室内血腫
- 髄芽腫・上衣腫などの後頭蓋窩腫瘍(第四脳室腫瘍)
- 頭蓋咽頭腫・胚腫・視床下部神経膠腫などの第三脳室腫瘍・脳室炎などによる中脳水道閉塞
- 結節性硬化症、トキソプラズマ症、Dandy-Walker症候群(後頭蓋窩正中の嚢胞、小脳虫部の形成不全)
脳圧
機序
- 1. 髄液の過剰産生 →(稀)脈絡叢乳頭腫
- 2. 脳室、くも膜下腔の通過障害 →脳室周辺の腫瘍、血腫、先天奇形
- 3. 上矢状静脈洞への髄液の吸収障害 →くも膜下出血、髄膜炎
病因
症候
画像
治療
- 第一の治療はシャント手術:脳室-腹腔シャント(V-Pシャント)、脳室-心房シャント(V-Aシャント)、腰部-腹腔(L-Pシャント)
- 悪性腫瘍が原因である場合は原疾患の治療も。
[★]
- 英
- overactive bladder, OAB
- 同
- 過活動膀胱
- 関
- 神経因性膀胱、尿失禁、蓄尿症状
概念
- 蓄尿障害の一種。蓄尿期における排尿筋の過活動により生じる諸症状を呈する病態を表現したもの。
- 症状としては尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁がある。
- 病因としては神経因性膀胱、非神経因性膀胱に大別される。
定義
- ただし、上記症状を示す明らかな疾患は除外する
- 下部尿路の炎症・感染(例えば、細菌性膀胱炎、間質性膀胱炎、尿道炎、前立腺炎)、下部尿路の新生物(例えば、膀胱癌、前立腺癌)、尿路結石(例えば、膀胱結石、尿道結石)、腹圧性尿失禁、多尿など
病因
- 参考1
- 過活動膀胱の病態は排尿筋の不随意な収縮、すなわち排尿筋過活動
- 神経因性過活動膀胱:下部尿路の支配神経の障害による
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害(脳血管障害、パーキンソン病など)
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害(脊髄損傷、多発性硬化症など)、
- 非神経因性過活動膀胱:臨床的に明らかな神経障害がないもの
- 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症)、加齢、骨盤底筋障害など。
- 大部分は病因が特定できない(特発性過活動膀胱)
治療
- SURO.168
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害:抗コリン薬
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害:抗コリン薬服用/カプサイシンの膀注+間欠導尿
- 前立腺肥大症:α1受容体遮断薬 ×抗コリン薬(尿閉)
- 混合性尿失禁を伴うOAB:抗コリン薬
- 特発性:抗コリン薬
ガイドライン?
- http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000005859
国試
[★]
- 英
- lower urinary tract symptoms, LUTS
- 関
- 下部尿路機能障害 LUTD(蓄尿障害と排尿障害の総称)
概念
下部尿路症状
- SURO.37
- 残尿感
- 排尿後尿滴:中高年男性では尿道内残尿で起こり、BPHによく見られる。
- 二段尿:膀胱憩室や膀胱尿管逆流症
参考
- http://www.luts.gr.jp/070_system/pdf/dl_first2.pdf
[★]
- 英
- stress urinary incontinence, stress incontinence, urinary stress incontinence
- 同
- 緊張性尿失禁、運動性尿失禁 urinary exertional incontinence、ストレス性尿失禁
- 関
- 尿失禁
[show details]
定義
- 咳、くしゃみ、笑い、跳躍、走った時、重いものをもった時などのように急に腹圧が加わった時、不随意に尿が漏れる状態。
YN.E-75
- 括約筋の軽度不全のため、腹圧上昇時(咳、くしゃみ)に少量の尿が漏れる
- 妊娠や分娩、運動不足が原因となる
[★]
泌尿器
- 同
- 尿失禁QOL質問票 ICIQ-SF
- 関
- 尿失禁、排尿障害
- 排尿障害はその有無や程度が日常生活に多大な影響を与えるQOL疾患であり、自覚症状やQOLの変化によって重症度や治療効果の評価を行う必要性が指摘されている。その為に国際尿失禁会議がQOLを定量的に評価する質問票を作成している。
参考
- http://oab.jp/manual/b01.html
[★]
- 英
- stress incontinence
- 関
- 腹圧性尿失禁
[★]
- 英
- mixed incontinence
- 関
- 混合性尿失禁