- 80歳の女性。腹痛を主訴に来院した。本日0時ころから右側腹部痛が出現した。9時ころ自宅近くの診療所で抗コリン薬と非ステロイド性抗炎症薬とを投与されたが、腹痛は改善しなかった。午後から発熱が出現したため、15時ころに来院した。数か月前から尿混濁に気付いていたが、排尿に異常はなく、尿失禁は認めなかった、50歳時に子宮頚癌で子宮全摘術の既往がある。意識レベルはJCS I-2、体温38.0℃、脈拍80/分、整。血圧158/78mmHg。心尖部に2/6度の収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、右側腹部に軽度の圧痛を認める。筋緊張と反跳痛とは認めない。右肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白2+、糖(-)、細菌1+、潜血3+、沈渣に赤血球100以上/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球 337万、Hb 10.7g/dl、Ht 32%、白血球 15,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球88%、好酸球0%、好塩基球0%、単球1% リンパ球4%)、血小板 18万。血清生化学所見:血糖 185mg/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 20mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、Na 135mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 6.9mg/dl。腹部造影CT(別冊No、15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A035]←[国試_104]→[104A037]
★リンクテーブル★
[★]
- 21歳の女性。下肢の脱力を主訴に来院した。これまで時々手足のしびれや脱力を自覚していたが自然に軽快していた。意識は清明。身長155cm、体重40kg。血圧98/66mmHg。眼瞼結膜に軽度の貧血を認める。四肢に筋力低下を認める。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 350万、Hb 11.0g/dl、Ht 32%、白血球 6,800、血小板 26万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dl、アルブミン 3.5g/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、尿酸 4.2mg/dl、Na 138mEq/l K 2.8mEq/l、Cl 96mEq/l、Ca 9.0mg/dl、P 3.8mg/dl、血漿レニン活性 PRA 5.0ng/ml/時間(基準1.2-2.5)、アルドステロン 45ng/dl(基準5-10)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.44, PaO2 96Torr、PaCO2 42Torr、HCO3- 28mEq/l。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A034]←[国試_104]→[104A036]
[★]
- 67歳の男性。凝血塊を伴う肉眼的血尿を主訴に来院した。膀胱内視鏡写真(別冊No. 16)を別に示す。
- この疾患で正しいのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A036]←[国試_104]→[104A038]
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