- myelo meningo cele
- 英
- myelomeningocele
- 同
- 髄膜脊髄瘤 meningomyelocele、脊髄瘤 myelocele,Rachischisis neurospinal dysrhaphism
- 関
- 二分脊椎
概念
- 胎生期に脊柱管が閉鎖しないことにより、脊椎の椎弓が無形成・皮膚が欠損し、脊髄が背部に露出したもの。
- 原因として葉酸欠乏、染色体異常、環境因子などの多因子が関与していると考えられている。
- 露出した脊髄は感染のリスクが高いため、緊急手術の適応となる。
疫学
- 1000出生に0.2-0.3例 (SCN.273)
検査
- 妊娠15-18週に母体血清中のAFPを測定、異常値であれば1-2週間後に再検、異常であれば羊水検査を行う。画像検査は超音波検査、MRIを施行する。
- 母体血清AFP:高値 ← 開放性神経管閉鎖障害のために、神経管の(非閉鎖部位)開放部位からAFPが羊水中に漏出し、胎盤を介して母体血清中に移行する。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/14 11:39:51」(JST)
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二分脊椎症 |
分類及び外部参照情報 |
|
ICD-10 |
Q05, Q76.0 |
ICD-9 |
741, 756.17 |
OMIM |
182940 |
DiseasesDB |
12306 |
eMedicine |
orthoped/557 |
Patient UK |
二分脊椎症 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
二分脊椎症(にぶんせきついしょう)とは、先天的に脊椎骨が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害の一つ。母胎内で胎児が脊椎骨を形成する時に何らかの理由で形成不全を起こし症状の軽いものは気付くことなく終わるが時に本来、脊椎の管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て、癒着や損傷をしていることがある。このように二分脊椎症には症状の重い開放性の二分脊椎症と症状の軽い潜在性の二分脊椎症があり、通常は開放性の二分脊椎症のことを指す場合が多い。脊髄髄膜瘤ともいう。下肢の麻痺や変形、膀胱・直腸障害に因る排泄障害などが症状として見られる。
目次
- 1 症状
- 2 治療法
- 3 参考書籍
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
症状
主に仙椎、腰椎に発生するが、稀に胸椎、頚椎にも生じ、その発生部位から下の運動機能と知覚が麻痺し、内臓の機能にも大きく影響を及ぼす。
原因と有用とされる対処法
二分脊椎の原因はバルプロ酸(抗てんかん薬、気分安定薬として用いられる)、ビタミンAの過剰摂取をはじめ多くの催奇形因子によって誘発される[1]。厚生労働省は成長に欠かせないビタミンB群の一種である葉酸の摂取を十分に取ることにより発症リスクを70%減らす事ができるとし注意を呼びかけている[2]。女性が日量400μgを受胎3ヶ月前から妊娠中ずっと摂取すると70%の障害が予防できる[1]。全妊娠の50%は計画的なものではないため、妊娠可能年齢の女性全員が400μgの葉酸を毎日摂取する事が推奨される[1]。しかしながら、これらの対策はあくまでもリスクを減少させることが出来るというのみで、完全に無くすことは出来ていない。まして両親にその責を問うものでもないことが言及される。
合併症
二分脊椎の半数以上が水頭症を合併する。脳や脊髄は脳脊髄液が満たされた骨の中にあるが、この脳脊髄液の循環器機能が阻害されて脳圧が上がってしまうと脳神経に重大な障害を引き起こすため、脳圧を一定に保てる様に「シャント」という管で脳室と心臓または腹腔を短絡し、脳脊髄液を逃がす手術をする。
また、幼少期より手術時にゴム手袋などのラテックス製品に触れる機会が多くラテックスアレルギーを発症するケースもある。
治療法
- 出生後速やかに脳神経外科か小児外科によって手術をする。
- 膀胱・直腸障害により、排泄が困難となるため、排尿の場合はカテーテルと呼ばれる管を排尿時に使用する。排便の場合は、便秘になることが多いので、摘便(洗腸)や下剤を使用する。
- 脳神経外科、小児外科、泌尿器科、整形外科、リハビリテーション科を中心に眼科、皮膚科、内科等を含め、トータルなケアが必要とされている。また、様々な障害の程度があり、各々に合わせた適切な医療、教育、就職、結婚の問題までケースワークが求められている。
参考書籍
- ^ a b c ラングマン人体発生学第10版 ISBN 978-4-89592-650-8
- ^ 厚生省の神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための報道発表資料
関連項目
外部リンク
- 二分脊椎症ウェブサイト
- 「Spina_Bifida」 - Medpediaにある「二分脊椎症」についての項目。(英語)
- 二分脊椎 - 脳科学辞典
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Japanese Journal
- 乳児期から15歳以降まで経過観察した開放性脊髄髄膜瘤患者の移動能力
Related Links
- ... の管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て、癒着や損傷をしていることがある。この ように二分脊椎症には症状の重い開放性の二分脊椎症と症状の軽い潜在性の二分脊椎症が あり、通常は開放性の二分脊椎症のことを指す場合が多い。脊髄髄膜瘤ともいう。 ...
- 出生後は髄液感染予防のために早期(生後48時間以内)に閉鎖術(整復術)が行なわれ ます(図2参照)。 ... おおよそ一ヶ月程度で自宅退院となるでしょう。 (図2)脊髄髄 膜瘤の例と生翌日に行われ (図2) ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Chiari malformation
- 同
- Chiari奇形、アーノルド-キアリ症候群 Arnold-Chiari syndrome、アーノルド・キアリ奇形 Arnold-Chiari奇形 Arnold-Chiari malformation、キアリ-アーノルド奇形 Chiari-Arnold malformation
概念
- 小脳や脳幹が大後頭孔を通じて脊椎管内に下垂した先天性奇形の総称である。
定義
- 先天性水頭症を伴う小脳奇形の4型 → アーノルド・キアリ奇形(1891年Chiariが記載) → 後脳奇形全体をまとめてアーノルド・キアリ症候群とよぶ
Chiari奇形I型とChiari奇形II型。その他
- SCN.282改変
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I型
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II型
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III型
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IV型
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脊柱管への陥入
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小脳扁桃
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延髄、 第四脳室、 小脳虫部
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(頚部の二分脊椎部に 小脳が陥入(脳瘤) 。 延髄下垂。水頭症)
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(小脳の形成不全)
|
発症年齢
|
小児、成人
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乳幼児
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臨床症状
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非特異的
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喉頭喘鳴、 無呼吸発作、 嚥下困難
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水頭症
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+
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+++
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脊髄髄膜瘤
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-
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+++
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脊髄空洞症
|
++
|
+
|
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|
病型 SOR.437
I型
- (MRI像、頭蓋底陥入症、脊髄空洞症合併が見られる。矢頭は小脳扁桃)
- 脊髄空洞症を伴いやすい
II型
異常部位
大脳
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脳梁形成不全、大脳鎌形成不全、小多脳回
|
小脳
|
下垂
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中脳
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中脳水道の閉塞
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橋
|
|
延髄
|
下垂
|
脳室
|
水頭症(ほぼ全例)(側脳室・第3脳室の拡大、側脳室後角の拡大)
|
脊椎
|
脊髄髄膜瘤(ほぼ全例)
|
III型
- 頚部の二分脊椎部に小脳が陥入(脳瘤)。延髄下垂。水頭症
IV型
症状
- I型:咳嗽、くしゃみ、怒責により頭蓋内圧が亢進して頭痛を来す。
- II型:脳幹症状(吸気時喘鳴、無呼吸発作、嚥下障害、水頭症に伴う脳室拡大。)
検査
治療
- 頭蓋内圧が高い場合には脳室シャント術を行う
- 後頭下減圧術(大孔減圧術)である
[★]
- hydro cephalus
- 英
- hydrocephalus, hydrocephaly
- 同
- 水頭
概念
- 髄液の産生、循環、吸収の不均衡により頭蓋内に異常に髄液の貯留した状態。
分類
発症の起点となった時期
直接の原因
- 脳出血に伴う脳室内血腫
- 髄芽腫・上衣腫などの後頭蓋窩腫瘍(第四脳室腫瘍)
- 頭蓋咽頭腫・胚腫・視床下部神経膠腫などの第三脳室腫瘍・脳室炎などによる中脳水道閉塞
- 結節性硬化症、トキソプラズマ症、Dandy-Walker症候群(後頭蓋窩正中の嚢胞、小脳虫部の形成不全)
脳圧
機序
- 1. 髄液の過剰産生 →(稀)脈絡叢乳頭腫
- 2. 脳室、くも膜下腔の通過障害 →脳室周辺の腫瘍、血腫、先天奇形
- 3. 上矢状静脈洞への髄液の吸収障害 →くも膜下出血、髄膜炎
病因
症候
画像
治療
- 第一の治療はシャント手術:脳室-腹腔シャント(V-Pシャント)、脳室-心房シャント(V-Aシャント)、腰部-腹腔(L-Pシャント)
- 悪性腫瘍が原因である場合は原疾患の治療も。
[★]
- ラ
- spina bifida
- 同
- 脊椎披裂、脊椎閉鎖不全症 脊椎癒合不全 spinal dysraphism
- 関
- 神経管閉鎖障害
疫学
- 生存出生児1000人に対して0.5人 (PED.1416)
リスクファクター
分類
- SCN.274
病態
- 脊髄髄膜瘤の場合、開存している神経管からAFPが流出し羊水AFPが上昇する。また、キアリ奇形II型、水頭症、脳梁形成不全などを合併しやすい。
治療・管理
- 分娩 :経腟分娩により瘤の破裂、髄膜炎などの感染が考えられるため、帝王切開とする。
- 新生児:脊髄髄膜瘤の場合、感染の危険が高いために緊急に手術を行う。
予防
- 妊娠1ヶ月から妊娠3ヶ月までの葉酸摂取(YN.J-218) 妊娠初期(妊娠7週まで)(G10M.74)
- 一日0.4mg/dayの摂取が推奨される
[★]
- 英
- neural tube defect, NTD
- 同
- 神経管欠損
分類
障害部位で分類
外部との交通性で分類
- SCN.274
[★]
- 英
- amniotic fluid analysis
- 関
- 羊水、羊水穿刺
目的
- 妊娠22週未満:先天性異常や代謝異常の検査
- 妊娠22週以降:胎児の成熟性、感染症、治療
検出する対象
染色体分析
- NGY.116
- 適応:高齢妊娠(最多)、両親のいずれかが転座保因者、染色体異常の児出産既往、母体血清マーカー陽性、超音波異常
- 時期:妊娠15-18週:中期羊水穿刺(羊水の採取が容易で胎児への影響が少ない) ⇔ 妊娠12-14週:早期羊水穿刺(羊水漏出が2.9倍、早流産率が3.3倍、細胞培養失敗率が26倍)
[★]
- 英
- lipomyelomeningocele
- 関
- 脂肪髄膜脊髄瘤
[★]
- 英
- spinal cord (M)
- ラ
- medulla spinalis
- 成人の脊髄は大後頭孔からL1-L2の椎骨まで達する (M.279)
解剖
[★]
- 英
- meninx, meninges (M)
- 同
- 脳脊髄膜
[★]
- meningo cele
- 英
- meningocele
- 同
- 頭瘤 encephalocele
- 関
- 二分脊椎、神経管閉鎖障害
[★]
- 英
- myelomeninx??
- 関
- 髄膜