- 英
- kallikrein
- 同
- カリジノゲナーゼ kallidinogenase、キニノゲニン kininogenin
- 商
- カリクレイン、カルナクリン、サークレチン、ローザグッド
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/27 09:10:10」(JST)
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カリクレイン(キニノゲニン、キニノゲナーゼとも、kallikrein、EC 3.4.21.34・EC 3.4.21.35)は血圧降下に関するタンパク質分解酵素の一種。血漿カリクレインと腺性カリクレインの二つに分類される。タンパク質としてはセリンプロテアーゼ、エンドプロテアーゼに分類される。
キニノーゲンのペプチド結合を加水分解し、キニン(ブラジキニンないしカリジン)を作り出す。これらキニンは血圧を下げるオータコイドである。血漿カリクレインは血液凝固第XIIa因子(ハーゲマン因子)により活性化され、アナフィラキシーショックの血圧降下に関係しているといわれている。腺性カリクレインは薬品として用いられている。
ヒトカリクレインの遺伝子は第10染色体のp13.4にあるKLKで、酵素ファミリーを形成している。
関連項目[編集]
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Japanese Journal
- 酒[サ]をめぐる新しい病態論 (特集 最近のトピックス2011) -- (皮膚疾患の病態)
- OP-090 ヒト前立腺癌培養細胞におけるカリクレイン発現についての検討(前立腺腫瘍/基礎1,一般演題口演,第98回日本泌尿器科学会総会)
- 星井 達彦,西山 勉,滝澤 逸大,原 昇,笠原 隆,谷川 俊樹,高橋 公太
- 日本泌尿器科學會雜誌 101(2), 255, 2010-02-20
- NAID 110007868008
- ACE-1/ARB (特集 救急領域における循環器用薬の使い方) -- (救急現場で必要な循環器用薬)
Related Links
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- バイエル薬品株式会社のカリクレイン錠10単位(ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む))、 一般名カリジノゲナーゼ(Kallidinogenase) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載 。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
カリクレイン錠10単位
組成
成分・含量
添加物
- 乳糖水和物,精製白糖,ステアリン酸マグネシウム,ヒドロキシエチルメチルセルロース,軽質無水ケイ酸,ヒプロメロースフタル酸エステル,ヒマシ油
禁忌
- 脳出血直後等の新鮮出血時の患者[血管拡張作用により出血を助長するおそれがある.]
効能または効果
●下記疾患における末梢循環障害の改善
- 高血圧症,メニエール症候群,閉塞性血栓血管炎(ビュルガー病)
●下記症状の改善
- 更年期障害,網脈絡膜の循環障害
- 通常成人には1回1〜2錠,1日3回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
薬効薬理
- カリジノゲナーゼは酵素作用により血液中のα2-グロブリン分画に属するキニノーゲンを分解し,キニンを遊離する.生成されたキニンは末梢血管の拡張並びに微小循環速度の亢進を介して血流増加作用を示す.
網膜・内耳循環に及ぼす作用
網膜循環
- ●本態性高血圧症の患者に1回10単位を筋肉内投与した場合,網膜血管径の計測により動脈4.8〜8.3%平均6.8%,静脈0〜5.4%平均3.4%と動静脈ともに血管径の拡大が認められている5).
内耳循環
- ●モルモットに1回2単位/kgを腹腔内投与した実験では,生体下色素注入法により蝸牛の放射状細動脈,血管条の毛細血管網,集合細静脈等の微細小毛細血管等の血管径が拡大する.また聴性脳幹反応の閾値測定により反応閾値が低下する6).
末梢循環に及ぼす作用
- ●閉塞性動脈疾患の患者に1回10単位を静脈内投与した場合,色素希釈法により微小循環の血流速度を速めることが認められている7).
- ●イヌに0.1単位/kgを静脈内投与した実験では,電磁流量計により大腿動脈血流量が30mL/分から60mL/分に増加する8).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- カリジノゲナーゼ(Kallidinogenase)JAN
(Kallidinogenase INN)
性状
- 本品は,白色〜淡褐色の粉末で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがある.
本品は水に溶けやすく,エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない.
本品の水溶液(1→300)のpHは5.5〜7.5である.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- kidney
- ラ
- ren
- 関
- 腎機能
- 図:N.265(水平断,上部) N.320(背面) N.332(水平断)
- 図:Z.92、M.173(体表解剖)、N.321,322
解剖
大きさ
重量
- 115-170g(PT.461), 160g(♂)/140g(♀)(KL.395)
血管尿管との関係
- 腎臓を内側から見るとき、腹側から静脈、動脈、尿管の順に並んでいる
位置
- 腹腔の後壁で、脊椎の両側にある(PT.461)
- 右腎:T11-L2椎体、左腎:T12-L3椎体 (M.173)。T12-L3椎体。右腎は左腎より約1.5cm低位 (KL.395)
- 両方の腎も幽門平面を貫くが、右腎は腎の上方で貫いている (M.173)
- 尋問は中面より5cm離れた場所にある (M.173)
- 腸骨稜の高いところを通る矢状面を貫く。この面は第12肋骨の先端をかすめる (M.173)
- 腎臓の背側側は上方では横隔膜を挟む。さらにその下層では第11胸神経、肋下神経、腸骨下腹神経、腸骨鼡径神経が下外側に走行している (M.173)
血管
-
- 上区動脈
- 上前区動脈
- 下前区動脈
- 前区動脈
- 下区動脈
- それぞれから以下の通りに分岐する
部位名
生理
機能 (SP.776 2007年度後期生理学授業プリント)
-
-
- 尿中酸総排泄量 = 滴定酸(リン酸, 硫酸など) + NH4+ - HCO3-(重炭酸イオンの再吸収)
- 1-2. 尿素・尿酸・クレアチニンの排泄
- 1-3. 異物の排泄
- 肝臓でP450やグルクロン酸抱合された解毒物の排泄
-
- 活性型ビタミンDの産生(腎小体で濾過したビタミンDを近位尿細管で再吸収し、活性型に転換して血中に戻す)
- pO2↓→近位尿細管近傍の線維芽細胞が分泌~
- 赤血球を作る増殖因子
- 輸入細動脈顆粒細胞から分泌される
- レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の最初に位置する
- 副腎皮質を刺激して鉱質コルチコイド(アルドステロン)を放出させる & 血管の平滑筋を刺激して血圧を上昇させる。
- 糖新生
ホルモンによる調節
- バソプレシン[視床下部後葉]により、遠位尿細管で水の再吸収が促進される
- 鉱質コルチコイド(アルドステロン)[副腎皮質]により、遠位尿細管でのNa( H2O)の再吸収が促進される
- 重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収[近位尿細管、CO2が細胞内に拡散]
- ナトリウムイオン(Na+)の再吸収[近位尿細管、遠位尿細管]
- アンモニア(NH3)の排出[細胞外に拡散]
- 水素イオンH+の排出[近位尿細管、遠位尿細管のNa+-H+交換輸送体]
神経による調節 (SP.784)
- 交感神経により腎血流が調節されている
- 弱い刺激:輸出細動脈が収縮→RPF↓、濾過圧↑→GFRほぼ不変
- 強い刺激:輸入細動脈も収縮→RPF↓、GFR↓
尿の生成 (生理学実習1 実習テキストp.3)
- 腎を流れる血流量 1L/min = 1440L/day
- 原尿生成 0.1L/min = 160L/day
- 尿生成 0.7-1.0ml/min = 1-1.5L/day
-kidney
[★]
- 英
- carcinoid
- 同
- カルチノイド腫瘍 carcinoid tumor
- 好銀性細胞腫 argyrophil cell tumor
- 関
- カルチノイド症候群、消化管カルチノイド
概念
- 気管支や消化管に発生し、原腸系臓器に広く分布する内分泌系細胞腫瘍の低異型度腫瘍。消化管に発生したものは特に消化管カルチノイドという(YN.A-75)
疫学
- 欧米では小腸腫瘍の中で悪性腫瘍に次いで2番目に多いが、日本では非常にまれ。
分類
部位
発生部位
- 発生部位:消化管(虫垂、大腸、小腸、直腸、胃)および肺、気管支
- 直腸が最多 (YN.A-75)
- 肺:発生母地(気管支腺、細気管支上皮内に存在するKultchitzky細胞)。神経内分泌顆粒を有する。(NSU.344)
病理
- 粘膜下腫瘍と同様の所見を呈することが多い。 ちなみにGISTは粘膜下腫瘍
- つまり辺縁はなだらかである。
- 細胞の配列:索状、リボン状。時にロゼット様
- 核:小型、円形で中心に存在し、分裂像は少ない
予後
- 予後(5年生存率):虫垂のカルチノイドを除いて90%。小腸原発のカルチノイドで肝臓に転移があっても50% (BPT.627)
消化管 (BPT.626)
疫学
- The peak incidence of these neoplasms is in the sixth decade.(BPT.626)
- 直腸結腸癌の2%以下。小腸の悪性腫瘍の半分を占める
- 転移:虫垂と直腸のカルチノイドは転移しにくい。90%の胃、空腸、結腸のカルチノイドは
直腸
疫学(NSU.590)
- 消化器系のカルチノイドのうち最多(36%)。
- 40-50歳代に多い。
- 男:女=1.4:1
国試
[★]
- 英
- hereditary angioneurotic edema HANE
- 同
- 遺伝性血管神経浮腫
- 遺伝性血管浮腫 hereditary angioedema HAE
- 関
- 補体
[show details]
概念
病因
疫学
遺伝形式
病態生理
症状
検査
- uptodate.1
- 補体価の低下(診断アルゴリズム上ではC4を定量)
- 高ガンマグロブリン血症が見られることがあるが、普通は補体以外に異常がない。
- SLEに罹患する頻度が(健常者に比べ)高い。(there is an increased frequency of systemic lupus erythematosus)
診断
診断アルゴリズム
- uptodate.2
- international consensus conference in 2010 to help evaluate patients with suspected HAE
- 蕁麻疹ではない血管浮腫の反復
- 腹痛や嘔吐の反復
- 喉頭浮腫
- 血管浮腫の家族歴
- 2. 血清中のC4、C1-INH、できればC1-INH機能量(C1-INH functional level)定量
(略)
治療
予防
- an inhibitor of plasmin activation of C1, reduces the frequency of the episode.(Q book p.206)
参考
uptodate
- 1. [charged] 遺伝性血管浮腫の臨床症状および病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 遺伝性血管浮腫の診断 - uptodate [2]
- 3. [charged] 遺伝性血管浮腫の急性発作の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 遺伝性血管浮腫の発作の予防 - uptodate [4]
[★]
商品
[★]
- 英
- atrial natriuretic peptide, ANP (SP)
- 同
- 心房性Na利尿ペプチド、心房性利尿ペプチド、心房性ナトリウム利尿因子 atrial natriuretic factor ANF、心房性ナトリウム利尿ホルモン atrial natriuretic hormone ANH
- 関
- カルペリチド、ナトリウム利尿ペプチド
[show details]
ヒト心房性ナトリウム利尿ポリペプチド : 66 件
ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド : 約 58,100 件
心房性ナトリウム利尿ポリペプチド : 71 件
心房性ナトリウム利尿ペプチド : 約 25,900 件
分類
性状
産生組織
標的組織
受容体
作用
- GFRの増加、腎髄質血流の増加、尿細管のNa輸送の抑制
分泌の調整
分子機構
- 受容体に結合した後、膜結合型のグアニル酸シクラーゼを活性化し、cGMPがセカンドメッセンジャーとして機能
臨床関連
[★]
- 英
- kallikrein-kinin system
- 同
- キニン・カリクレイン系 kinin-kallikrein system
- 関
- カリクレイン、キニン
[show details]
[★]
- 英
- prekallikrein, PK
- 同
- フレッチャー因子 Fletcher factor
- 関
- 血液凝固因子
[★]
- 英
- glandular kallikrein
- 関
- カリクレイン
[★]
- 英
- rhein
- 関
- アントラキノン