- 英
- plasmin
- 同
- フィブリノリジン fibrinolysin、線維素溶解酵素 フィブリン溶解酵素
- 関
- フィブリノゲン
- プラスミノゲンから活性化因子の作用によりプラスミンが生成される。
- 血餅を構成するフィブリンに作用し、これを分解する
- 血漿中に常時存在するα2-アンチプラスミンによりプラスミンの作用が失われる。
臨床関連
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/02/24 01:33:54」(JST)
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プラスミン(plasmin, EC 3.4.21.7)は線溶系に属するタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の一種。セリンプロテアーゼ、エンドペプチダーゼに分類される。
反応はフィブリンやフィブリノーゲンを分解して血栓を分解するというものである。
プラスミンは通常、前駆体であるプラスミノーゲンの形で血漿に含まれており、プラスミノーゲンアクチベーター(ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲンアクチベータ、ストレプトキナーゼ)によって活性化される。活性化はプラスミノーゲンのArg-Val間のペプチド結合の分解によって起きる。ただし、凝固系が働いているときはプラスミノーゲンアクチベータインヒビターによってプラスミノーゲンアクチベータが不活化している。プラスミンはプラスミンインヒビターと呼ばれるタンパク質によって阻害を受け、必要なときだけその作用を発揮するようになっている。
ヒトプラスミノーゲンの遺伝子は第6染色体のq26–27に存在する。糖タンパクで、分子量は700kD程度。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 網膜静脈分枝閉塞症に対するプラスミン硝子体内注入の電気生理学的評価
- 望月 祐人,佐久間 俊郎,溝田 淳,田中 稔
- 眼科臨床紀要 = Folia Japonica de ophthalmologica clinica 3(7), 689-692, 2010-07-15
- NAID 10027667503
- 服部 浩一,西田 知恵美
- 日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis 21(1), 27-31, 2010-02-01
- … こうした造血系細胞動態におけるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)の重要性が示唆されているが,筆者らは,造血幹細胞ニッチの構成因子が,生体内のMMP活性を介した血液線維素溶解系(線溶系)因子プラスミンの生成を起点として制御されていることを明らかにした.本稿では,筆者らの研究成果を中心に,最近明らかとなった線溶系,MMP等のプロテアーゼ活性の生体内造血における意義について概説する. …
- NAID 10026118530
- プラスミンによる新規凝固制御機構 : プラスミンによる第VIII因子制御機構をモデルとして
- 西屋 克己,野上 恵嗣
- 日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis 21(1), 21-26, 2010-02-01
- NAID 10026118515
Related Links
- せっかくプラスミンができても、血管内の血液は流れているため、プラスミンがその流れにそって、血栓の存在していないところで酵素活性を示してしまうと不都合であるため、血液の流れに負けずに血栓の上で酵素活性を発揮する ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 抗プラスミン剤の用語解説 - 血液成分の一つプラスミン (フィブリノリジンともいう) は血液の凝固を阻止する物質で,病気によりこれがふえると出血性が強くなる。必要に応じてこのプラス ...
- プラスミン活性、臨床的意義や基準値・異常値について。シスメックスは検体検査を通じて、疾病の早期発見や早期治療に貢献していくとともに、プライマリケアや診療支援に有用な情報を提供するサイトです。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
DPT“化血研”シリンジ PF
組成
製法の概要
- 本剤は、百日せき菌I相菌(東浜株)の培養菌液を連続遠心機等を用いて菌液を分離した上清から、カラムクロマトグラフィーなどの物理化学的方法で感染防御抗原(百日せき毒素及び線維状赤血球凝集素)をそれぞれ単離精製し、ホルマリンで減毒したのち両防御抗原を混合した液と、ジフテリア菌(Park-Williams No.8株)及び破傷風菌(Harvard A-47株)の産生する毒素をそれぞれ精製濃縮し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)したジフテリアトキソイド及び破傷風トキソイドを混合したものに、アルミニウム塩を加えて不溶性としたものである。
- なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン)、ウシの肝臓、ウシの血液、ウシの肉、ブタの胃由来成分(ペプトン)、ブタの膵臓由来成分(パンクレアチン)、ウマの血液由来成分(血清)、クジラの心臓由来成分(ハートエキス)及びヒトの血液由来成分(アポセルロプラスミン)を使用している。
組成
- 本剤は、0.5mL(1シリンジ)中に次の成分を含有する。
有効成分
百日せき菌防御抗原
有効成分
ジフテリアトキソイド
有効成分
破傷風トキソイド
添加物
ブドウ糖
添加物
L-リシン塩酸塩
添加物
ホルマリン(ホルムアルデヒドとして)
添加物
塩化アルミニウム
添加物
水酸化ナトリウム
添加物
塩化ナトリウム
添加物
リン酸水素ナトリウム水和物
添加物
リン酸二水素ナトリウム
添加物
pH調節剤
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤は、百日せき、ジフテリア及び破傷風の予防に使用する。
- 初回免疫:通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも3〜8週間の間隔で皮下に注射する。
- 追加免疫:通常、初回免疫後6箇月以上の間隔をおいて、(標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月までの間に)0.5mLを1回皮下に注射する。
接種対象者・接種時期
- 本剤の接種は、生後3月から90月までの間にある者に行うが、初回免疫については、標準として生後3月から12月までの者に、追加免疫については、標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月を経過した者に接種すること。
- なお、被接種者が保育所、幼稚園等の集団生活に入る場合には、その前に接種を完了することが望ましい。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また、他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
- ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
血小板減少性紫斑病(0.1%未満):血小板減少性紫斑病があらわれることがある。通常、接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等があらわれる。本症が疑われる場合には、血液検査等の観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
脳症(頻度不明):脳症があらわれることがある。接種後、発熱、四肢麻痺、けいれん、意識障害等の症状があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
けいれん(頻度不明):けいれんがあらわれることがある。通常、接種直後から数日ごろまでにけいれん症状があらわれる。本症が疑われる場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 百日せき、ジフテリア及び破傷風を予防するためには、生体内にあらかじめ各々の感染防御抗原に対する血中抗体が一定(感染防御)レベル以上産生される必要がある。
- 百日せきは罹患小児の回復期血清で、抗PT抗体及び抗FHA抗体をELISA法により測定した結果から、両抗体ともに少なくとも10EU(ELISA単位)以上が血中に存在すればよいと考えられる4)。ジフテリアに対する感染防御は、0.01IU(国際単位)/mLの抗毒素(抗体)が、また、破傷風に対する感染防御は、0.01IU/mLの抗毒素がそれぞれ血中に存在すればよいと考えられている5)6)。
- 本剤を2回接種後4週間すると、一時的に百日せき、ジフテリア及び破傷風、いずれも前述の防御レベル以上の抗体価が得られるが、含まれる抗原成分が不活化されたトキソイドであるため、漸次各々の抗体価は低下する。したがって、それ以後少なくとも数年にわたり、感染防御効果を持続(抗体価レベルの維持)するためには、初回免疫及び追加免疫が必要である。
★リンクテーブル★
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- hereditary angioneurotic edema HANE
- 同
- 遺伝性血管神経浮腫
- 遺伝性血管浮腫 hereditary angioedema HAE
- 関
- 補体
[show details]
概念
病因
疫学
遺伝形式
病態生理
症状
検査
- uptodate.1
- 補体価の低下(診断アルゴリズム上ではC4を定量)
- 高ガンマグロブリン血症が見られることがあるが、普通は補体以外に異常がない。
- SLEに罹患する頻度が(健常者に比べ)高い。(there is an increased frequency of systemic lupus erythematosus)
診断
診断アルゴリズム
- uptodate.2
- international consensus conference in 2010 to help evaluate patients with suspected HAE
- 蕁麻疹ではない血管浮腫の反復
- 腹痛や嘔吐の反復
- 喉頭浮腫
- 血管浮腫の家族歴
- 2. 血清中のC4、C1-INH、できればC1-INH機能量(C1-INH functional level)定量
(略)
治療
予防
- an inhibitor of plasmin activation of C1, reduces the frequency of the episode.(Q book p.206)
参考
uptodate
- 1. [charged] 遺伝性血管浮腫の臨床症状および病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 遺伝性血管浮腫の診断 - uptodate [2]
- 3. [charged] 遺伝性血管浮腫の急性発作の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 遺伝性血管浮腫の発作の予防 - uptodate [4]
[★]
- 英
- fibrinolysis system, fibrinolytic system
- 同
- 線維素溶解系?
- 関
- 凝固線溶系
[★]
- 英
- plasmin α2-plasmin inhibitor complex, PIC, plasmin inhibitor complex
- 関
- [[]]
プラスミン + α2プラスミンインヒビター(α2-PI)
- プラスミン活性阻害
- 基準値:(血漿)0.8 μg/mL以下
- 線溶反応亢進の指標 ← 非常に鋭敏で特異性の高い検査
- 血漿レベルの上昇 → プラスミンの生成、線溶系の活性化
[★]
- PL配合顆粒
- 総合感冒剤/鎮咳,抗ヒスタミン,解熱配合剤/総合感冒剤
参考
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1180107.html
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1180107D1131_1_02/
[★]
- 英
- fibrin degradation product FDP,fibrinogen degradation product
- 同
- フィブリン体分解産物 fibrinogen split products fibrin split products、フィブリン分解物、fibrinogen and fibrin degradation products
- 関
- [[]]
-fibrin degradation product
- 同
- FDP
[★]
- 英
- α2-plasmin inhibitor deficiency
- 関
- Miyasato disease???、α2-プラスミンインヒビター
[★]
- 英
- plasmin inhibitor
- 関
- プラスミン阻害因子、抗線溶薬、抗プラスミン薬
[★]
- 英
- plasmin inhibitor
- 関
- プラスミン・インヒビター
[★]
α2-プラスミンインヒビター欠乏症
[★]
α2プラスミンインヒビター