- 英
- efferent glomerular arteriole (Z)
- 関
- 腎臓、糸球体、輸入細動脈
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/31 11:07:29」(JST)
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腎皮質での血管。図の赤い管が輸入細動脈、青い管が
輸出細動脈である。
輸出細動脈(ゆしゅつさいどうみゃく、Efferent arteriole)は、動物の泌尿器系の血管の1つで、糸球体の毛細血管が収束したものである。
哺乳類の腎臓では、輸出細動脈は糸球体の位置によって2つの異なるコースをたどる。
哺乳類の腎臓において、約15%の糸球体は、腎皮質と腎髄質の間にあり傍髄質糸球体として知られ、他は未分化の皮質の糸球体である。
目次
- 1 未分化皮質の糸球体
- 2 傍髄質糸球体
- 3 画像
- 4 関連項目
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未分化皮質の糸球体 [編集]
未分化皮質の糸球体の輸出細動脈は簡単な構造をしており、尿細管から再吸収した物質を血液循環に戻す役割を持つ。
輸出細動脈は、糸球体から離れるとすぐ毛細血管に細分化し、腎皮質の尿細管を取り囲む網状血管になる。
傍髄質糸球体 [編集]
傍髄質糸球体の輸出細動脈は複雑になっている。
輸出細動脈は分岐し、血管の束(直細動脈)になって腎髄質の外側と内側を灌流する。
血管は腎髄質の内部に戻り、直細動脈は規則正しく下降し怪網を組織する。この怪網は、腎髄質で浸透性の物質を分離し濃度の高い尿を作る。また、この網は腎髄質のガス交換から分離されており、この領域の代謝は嫌気性である。そして、赤血球は未知の機構で直細動脈を通り、髄質部の外側領域の細管を取り巻く毛細血管の網状血管に運ばれる。怪網の血液と腎髄質から戻る血液は皮質の排出液と同様に腎臓の静脈に運ばれ、全身の血液循環に乗る。
画像 [編集]
関連項目 [編集]
腎・泌尿器系の正常構造・生理 |
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腎臓 |
肉眼解剖
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尿細管
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近位尿細管 - ヘンレのループ(下行脚 - 細い上行脚 - 太い上行脚) - 遠位尿細管 - 集合管 - 腎盤 ( - 尿管)
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腎循環
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腎動脈 - 傍尿細管毛細血管 - 輸入細動脈 - (糸球体) - 輸出細動脈 - 直細動脈 - 腎静脈
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ゲロタ筋膜
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顕微解剖
|
ネフロン
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腎小体
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糸球体
|
毛細血管 | 糸球体内メサンギウム細胞 | ボーマン嚢
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傍糸球体装置
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緻密斑 | 傍糸球体細胞 | 糸球体外メサンギウム細胞
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尿細管
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生理学
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アシドーシスとアルカローシス | 膠質浸透圧 | 糸球体濾過量 | 腎血漿流量 | クレアチニンクリアランス
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生化学
|
バソプレッシン | アルドステロン | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | エリスロポエチン | レニン-アンジオテンシン系
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尿路 |
肉眼解剖
|
尿管 - 膀胱 - 尿道
|
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顕微解剖
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移行上皮
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Japanese Journal
- Y-1 腎輸入・輸出細動脈平滑筋におけるミオシン軽鎖リン酸化に対するアンジオテンシンIIの作用(優秀演題賞候補口演1,第53回日本平滑筋学会総会)
- 竹谷 浩介,Loutzenhiser Kathy,Wang Xuemei,Kathol Iris,Walsh Michael P,Loutzenhiser Rodger
- 日本平滑筋学会雑誌 15(1), "J-15", 2011-07-06
- NAID 110008686522
- 糸球体高血圧(輸入・輸出細動脈) (高血圧(第4版)--日本における最新の研究動向(上)) -- (臓器障害発症機序・病態生理)
- 生体内CCDカメラを用いた腎輸入・輸出細動脈の反応性の層差に関する研究
- 松田 洋人
- 慶應醫學 81(4), 167, 2004-11-25
- 学位論文方法1.血圧,心拍数ならびに腎血行動態の観察2.腎実質内NOならびにキニン濃度の測定3.胃微小血管の評価4.実験計画5.統計学的処理結果1.皮質表層・傍髄質部NOのアンジオテンシンII作用に与える影響2.アンジオテンシン11受容体拮抗薬(E4177)の腎微小循環作用3.ACE阻害薬の腎微小循環作用4.ACE阻害薬のキニン増強作用考察総括謝辞
- NAID 10014208665
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
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- ラ
- ren
- 関
- 腎機能
- 図:N.265(水平断,上部) N.320(背面) N.332(水平断)
- 図:Z.92、M.173(体表解剖)、N.321,322
解剖
大きさ
重量
- 115-170g(PT.461), 160g(♂)/140g(♀)(KL.395)
血管尿管との関係
- 腎臓を内側から見るとき、腹側から静脈、動脈、尿管の順に並んでいる
位置
- 腹腔の後壁で、脊椎の両側にある(PT.461)
- 右腎:T11-L2椎体、左腎:T12-L3椎体 (M.173)。T12-L3椎体。右腎は左腎より約1.5cm低位 (KL.395)
- 両方の腎も幽門平面を貫くが、右腎は腎の上方で貫いている (M.173)
- 尋問は中面より5cm離れた場所にある (M.173)
- 腸骨稜の高いところを通る矢状面を貫く。この面は第12肋骨の先端をかすめる (M.173)
- 腎臓の背側側は上方では横隔膜を挟む。さらにその下層では第11胸神経、肋下神経、腸骨下腹神経、腸骨鼡径神経が下外側に走行している (M.173)
血管
-
- 上区動脈
- 上前区動脈
- 下前区動脈
- 前区動脈
- 下区動脈
- それぞれから以下の通りに分岐する
部位名
生理
機能 (SP.776 2007年度後期生理学授業プリント)
-
-
- 尿中酸総排泄量 = 滴定酸(リン酸, 硫酸など) + NH4+ - HCO3-(重炭酸イオンの再吸収)
- 1-2. 尿素・尿酸・クレアチニンの排泄
- 1-3. 異物の排泄
- 肝臓でP450やグルクロン酸抱合された解毒物の排泄
-
- 活性型ビタミンDの産生(腎小体で濾過したビタミンDを近位尿細管で再吸収し、活性型に転換して血中に戻す)
- pO2↓→近位尿細管近傍の線維芽細胞が分泌~
- 赤血球を作る増殖因子
- 輸入細動脈顆粒細胞から分泌される
- レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の最初に位置する
- 副腎皮質を刺激して鉱質コルチコイド(アルドステロン)を放出させる & 血管の平滑筋を刺激して血圧を上昇させる。
- 糖新生
ホルモンによる調節
- バソプレシン[視床下部後葉]により、遠位尿細管で水の再吸収が促進される
- 鉱質コルチコイド(アルドステロン)[副腎皮質]により、遠位尿細管でのNa( H2O)の再吸収が促進される
- 重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収[近位尿細管、CO2が細胞内に拡散]
- ナトリウムイオン(Na+)の再吸収[近位尿細管、遠位尿細管]
- アンモニア(NH3)の排出[細胞外に拡散]
- 水素イオンH+の排出[近位尿細管、遠位尿細管のNa+-H+交換輸送体]
神経による調節 (SP.784)
- 交感神経により腎血流が調節されている
- 弱い刺激:輸出細動脈が収縮→RPF↓、濾過圧↑→GFRほぼ不変
- 強い刺激:輸入細動脈も収縮→RPF↓、GFR↓
尿の生成 (生理学実習1 実習テキストp.3)
- 腎を流れる血流量 1L/min = 1440L/day
- 原尿生成 0.1L/min = 160L/day
- 尿生成 0.7-1.0ml/min = 1-1.5L/day
-kidney
[★]
- 英
- glomerulus (Z)
- 関
- ボウマン嚢、腎小体、腎臓、輸出細動脈#調節
概念
- 1個の腎臓に100万個存在。
- 房状の毛細血管からなる
- 糸球体の毛細血管は有窓型毛細血管である
糸球体の微細構造 (SP.785)
詳細には
血流の調節 (HIM.1742)
- 輸入細動脈:autonomous vasoreactive reflex in afferent arteriole, tubuloglomerular feedback
- 緻密斑でのCl-の低下 = 原尿流速が早い → 腎灌流量の低下と解釈
- 腎灌流圧↑→輸入細動脈の平滑筋収縮
- 腎灌流圧↓→輸入細動脈の平滑筋弛緩
- 緻密斑はNaClの再吸収にとともにATP、(アデノシン)を細胞外に放出。細胞外のecto-5'-nucleotidaseがATPからアデノシンを産生。アデノシンが輸入細動脈のvasoconstrictorとして作用
- loop diureticsは緻密斑でのNaClの再吸収を妨げるので、尿細管糸球体フィードバックを阻害→糸球体濾過量は高レベルに保たれる
- アンジオテンシンIIと活性酸素種は尿細管糸球体フィードバックを増強 → 輸入細動脈収縮 → 糸球体濾過量低下
- NOは尿細管糸球体フィードバックを減弱 → 輸入細動脈弛緩 → 糸球体濾過量上昇
- 輸出細動脈:angiotensin II-mediated casoconstriction of the efferent arteiole
-
臨床関連
[★]
- 英
- angiotensin II, AT II
- 関
- renin-angiotensin-aldosterone system、輸出細動脈#調節
標的組織
受容体 (PPC.348,SP.612)
- AT1受容体:血管、副腎皮質、脳室周囲器官 (SP.612)
- 血管収縮、アルドステロン分泌(副腎皮質)、交感神経刺激作用、心肥大・血管肥厚
- AT2受容体:脳その他の臓器に存在し、NOの産生を介して血管を弛緩させるなどAT1受容体の機能に拮抗 (SP.612)
- NO遊離(血管拡張)、アポトーシス
作用
[★]
- 英
- juxtaglomerular apparatus (SP,Z), JGA
- 同
- 糸球体傍装置、糸球体近接装置
- 傍糸球体細胞 juxtaglomerular cells、傍糸球体細胞装置
- 関
- 糸球体、輸入細動脈、輸出細動脈
- 糸球体の血管極付近の次の構造を傍糸球体装置と呼ぶ (出典不明)
- 輸入細動脈:平滑筋細胞、顆粒細胞
- 遠位尿細管:緻密斑の細胞
- 輸出細動脈:平滑筋細胞
- 糸球体外メサンギウム細胞:両細動脈と緻密斑に囲まれる
- 糸球体内メサンギウム細胞
臨床関連
[★]
- 英
- afferent glomerular arteriole (Z)
- 関
- 糸球体、輸出細動脈
調節
[★]
- 英
- export、export、efferent
- 関
- 遠心性、遠心性神経、遠心路、排出、搬出、遠心性線維、運び出す
[★]
- 英
- arteriole (Z)
- ラ
- arteriola
- 同
- 抵抗血管 resistance vessel
[★]
- 英
- artery (Z)
- ラ
- arteria
- 関
- 静脈
[★]
- 英
- fibrillation
- 関
- f波