- 68歳の男性。肺炎、高血圧症、2型糖尿病および高脂血症で1週前から入院中である。肺炎は軽快傾向であり、高血圧症は良好なコントロールが得られている。しかし、血糖値は空腹時血糖が148 mg/dl、HbA1cは6.5%(基準4.3~5.8)である。同級生が脳梗塞で同じ病院に入院し、半身不随になっていることを聞いたころから怒りっぽくなり、「看護師の採血が下手だ。」とか「受け持ちの研修医の点滴が下手だ。」などと言い出した。
- この患者への対応で最も適切なのはどれか。
- a. 抗菌薬の点滴投与を止めて経ロ薬に変える。
- b. 患者の怒りをなだめる。
- c. 患者の不安な気持ちを聞き出す。
- d. 受け持ち医を変更する。
- e. 他の病院へ紹介転院させる。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 54歳の男性。定期健康診断空腹時血糖250mg/dlを指摘され来院した。1年前に糖尿病と診断され、治療の基本的知識を習得したが、糖尿病の合併症は自分には発症しないと考えているようである。会社では病気を隠して仲間としばしば飲み歩いている。 (不摂生な食生活の話を医師にした後で…。)
- 患者「自覚症状はありません。自分の良くない生活スタイルは分かっています。先生、何とかしたいのですが。」
- 医師「 (A) 」
- 行動変容を目指した医師の適切な応答(A)はどれか。
- a. 糖尿病の初期には、自覚症状はありません。
- b. 本気で生活を変える気になったら、また受診してください。
- c. 自分で分かっているなら、やってみられたらどうですか。
- d. このままの生活を続けると失明するかもしれませんよ。
- e. ご自分の病気をどう考え、どうしたいと思っていますか。
[正答]
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- 59歳の女性。本態性高血圧症、2型糖尿病および高脂血症で通院治療中である。食事療法、運動療法および服薬に関する知識を何度も教えてきたがなかなか守れない。身長156 cm、体重65kg。脈拍68/分、整。血圧158/102mmHg。血清生化学所見:空腹時血糖168mg/dl、HbA1c7.2%(基準4.3~5.8)、クレアチニン0.9mg/dl、総コレステロール252mg/dl、トリグリセライド128mg/dl(基準50~130)。
- この患者への対応で適切なのはどれか。
- a. セルフコントロールの重要性に気付かせる。
- b. 正確で威厳のある言い方で再教育する。
- c. 合併症の怖さを強調する。
- d. 頻回受診してもらう。
- e. 入院治療を行う。
[正答]
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