- 英
- fatty liver、steatosis、hepatic steatosis、liver steatosis
- 関
- 脂肪過多症、脂肪症、アルコール性肝障害
概念
病態生理
- see BPT.654 uptodate.2
原因
- YN.B-36改変 uptodate.1
検査
- AST・ALT:正常かやや上昇(ALT優位) (YN.B-36) ⇔ アルコール性脂肪肝ではAST優位
- 思うに、小葉辺縁(門脈域)にはALTが多いが、脂肪滴を蓄えた肝細胞はこの領域に多いのでは?だとすれば、lipid peroxidation productによる肝障害によりALTがleakしてALT優位となる説明がつくのだが。どうなの?
CT
- 脂肪肝:単純CTで肝実質のCT値が脾臓よりも低くなる。正常な肝臓は脈管より高CT値を示すが、脂肪肝の場合はより低CT値を示すようになる
- 肝臓CT値低下の鑑別診断:肝炎に伴う浮腫、肝臓の線維化、腫瘍浸潤(悪性リンパ腫、びまん性肝細胞癌)、アミロイドーシス
==参考==liver disease - wiki en
- http://en.wikipedia.org/wiki/Non-alcoholic_fatty_liver_disease
uptodate
- 1. [charged] 成人における甲状腺機能亢進症の臨床症状の概要 - uptodate [1]
- 2. [charged] 非アルコール性脂肪性肝疾患の病因 - uptodate [2]
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/02/21 10:45:55」(JST)
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脂肪肝(しぼうかん、英語:fatty liver)とは、肝臓に中性脂肪が蓄積した状態を指す。
ガチョウや鴨の肝臓を強制肥育によって肥大化させた高級食材「フォアグラ」や、稀にニワトリの雌鶏に見られる「白肝」も実は脂肪肝である。
目次
- 1 臨床像
- 2 画像検査
- 3 病理検査
- 4 病態
- 5 治療
- 6 抗脂肪肝ビタミン
- 7 出典
- 8 脚注
- 9 関連
臨床像
脂肪肝による肝臓の変化。脂肪が蓄積して肥大(左)→肝細胞が壊死し、線維に置き換わって瘢痕となり(中)→肝硬変に至る(右)。
要因として以下がある。
- 単純性脂肪肝
- アスピリン等の副作用、毒物、肥満によるもの
- アルコール性脂肪肝
- アルコール性肝疾患によるもの
- 非アルコール性脂肪肝(NAFLD:Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)
- 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-Alcoholic SteatoHepatitis)によるもの
- 妊娠に伴うもの
- 急性妊娠性脂肪肝(AFLP:Acute Fatty Liver of Pregnancy)は重篤に至るものもあり、場合によっては帝王切開を要する
画像検査
- エコー検査
- 「肝腎コントラスト上昇(hepatorenal contrast)」(腎よりも肝が高エコー)や「肝脾コントラスト上昇」(脾よりも肝が高エコー)が見られる。また深部減衰(deep attenuation)もみられる。肝は腫大し、肝右葉下端が右腎下極よりも尾側に位置することがある。超音波が斜めに入射する胆嚢壁では、壁が不明瞭化する「fatty boundless sign」もみられる。
- 限局性に脂肪沈着が多い部分・少ない部分がある場合、腫瘍と鑑別を要する。鑑別点は、門脈など正常の脈管構造の有無などである。
- CT
- 形態から肝障害・脂肪変性の評価を行う。脂肪変性に伴い脈管と実質の信号強度が正常肝と逆転することもある(肝実質がむしろ低吸収像となる)。
- MRI
病理検査
非アルコール性の脂肪肝疾病(NAFLD)のマッソン・トリクロームおよびヴァーホフ染色による顕微鏡写真。大きな楕円形の空隙が脂肪滴、残った肝細胞は赤、死滅した細胞の痕に集まった線維が緑に染まっている。大きく膨らんだ脂肪滴が、圧迫により肝細胞の核を変形させている。
肝生検にての病理組織所見は決定される。基本的には肝細胞の脂肪変性が認められる。
病態
砂糖を過剰に摂取すると、脂肪肝が生じる。砂糖が分解してできる果糖は、量に依存する肝毒性を示す。果糖は、肝臓でのみ代謝される。この理由として、果糖はグルコースに比べ開環率が高く(約10倍も糖化反応に使われやすいため[1])、生体への毒性はグルコースよりも遥かに高い。この毒性を早く消す目的で、肝臓はグルコースよりも果糖を優先的に処理する[2]。果糖は、肝臓や骨格筋にインスリン抵抗性を引き起こす。インスリン抵抗性が生じると、膵臓からのインスリン分泌が促される。過剰なインスリンによる高インスリン血症は、各種の臓器障害をもたらす。例えば、脂質異常症や肝臓の炎症をもたらす[3][4]。
脂肪肝においては、血清フェリチンの増加がしばしばみられ、脂肪肝のなかでも非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) を含んだ非アルコール性脂肪性肝疾患では、肝組織内の鉄の過剰が肝障害の増悪因子と考えられている[5]。
治療
- アルコール性肝障害によるものであれば、禁酒を行うと6週間以内に症状は改善する。必要であれば食生活改善を行う。
- 非アルコール性脂肪性肝炎であればダイエット等の食生活改善が基本で、間食、夜食習慣は悪化させる[6]。コロラド州立大学教授の Michael Pagliassotti が、実験動物を、摂取エネルギー量の20%分を砂糖で飼育したところ、その実験動物には、数ヶ月後には脂肪肝が生じて、インスリン抵抗性が生じた。砂糖をやめたところ、脂肪肝は速やかに消失し、インスリン抵抗性も消失したと報告している[3][6]。
抗脂肪肝ビタミン
糖アルコールの一種であるイノシトールは、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれ、肝臓における中性脂肪の合成を抑える働きがある。
出典
脚注
- ^ McPherson JD, Shilton BH, Walton DJ (March 1988). “Role of fructose in glycation and cross-linking of proteins”. Biochemistry 27 (6): 1901–7. doi:10.1021/bi00406a016. PMID 3132203.
- ^ 山内俊一、糖質ー特にフルクトースに関してー、痛風と核酸代謝 Vol.34 (2010) No.2 p.219-, doi:10.6032/gnam.34.219
- ^ a b Is Sugar Toxic? The New York Times、2011年4月13日
- ^ The Fructose Epidemic Robert H. Lustig
- ^ 船津和夫、山下毅、本間優 ほか、脂肪肝における血中ヘモグロビン値の検討、人間ドック (Ningen Dock) Vol.20 (2005) No.1 p.32-37, doi:10.11320/ningendock2005.20.32
- ^ a b 加藤章信、鈴木一幸、「肝疾患の栄養療法」 日本消化器病学会雑誌 Vol.104 (2007) No.12 P.1714-1721, doi:10.11405/nisshoshi.104.1714
関連
- 肝臓学
- 消化器学
- ケトーシス
- 脂肪肝出血症候群
- 日本肝臓学会
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 呼吸器内科学 閉塞性睡眠時無呼吸と非アルコール性脂肪肝疾患
- β-クリプトキサンチン : 非アルコール性脂肪肝炎改善のメカニズムとデータベースでの活用 (特集 ニュートリゲノミクス : 学問分野としての成熟とこれから) -- (現在のニュートリゲノミクス研究)
- 人間ドック受診者における脂肪肝を有する非肥満者の糖尿病発症リスクの検討 (特集 平成25年度逓信医学年次大会)
Related Links
- 脂肪肝とはについて説明。脂肪肝の症状や原因、脂肪肝の改善に良い食事療法・食品 も紹介。
- ... 撮影された脂肪肝. 脂肪肝(しぼうかん、fatty liverまたはsteatosis hepatis)とは、 肝臓に脂肪が蓄積した状態を指す。 ガチョウや鴨の肝臓を強制肥育によって肥大化 させた高級食材「フォアグラ」や、稀にニワトリの雌鶏に見られる「白肝」も実は脂肪肝で ある。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 64歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。10年前から体動時に腰背部痛があり、徐々に増悪してきた。若いころより身長が5cm低くなっている。10年前に胃癌で胃亜全摘術を受けた。運動はあまりしていない。喫煙20本/日を40年間。身長148cm、体重52kg。血圧180/110mmHg。血清生化学所見:総蛋白7.0g/ml、アルブミン5.1g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl1、総コレステロール240mg/dl、トリグリセライド220mg/dl、AST40単位、ALT46単位、LDH220単位(基準176~353)、ALP202単位(基準260以下)、Ca9.4mg/dl、P3.2mg/dl。胸椎エックス線単純写真で後弯と圧迫骨折とを認める。この患者の骨病変のリスク要因はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A052]←[国試_100]→[100A054]
[★]
- 41歳の女性。3か月前から皮膚掻痒感があり来院した。2年前に人間ドックで肝障害を指摘されたことがある。身長152cm、体重51kg。血清生化学所見:総蛋白8.3g/dl、トリグリセライド130mg/dl(基準50~130)、AST78単位(基準40以下)、ALT94単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ(ALP)724単位(基準260以下)、γ-GTP340単位(基準8~50)、IgA350mg/dl(基準110~410)、IgG1,850mg/dl(基準960~1,960)、IgM525mg/dl(基準65~350)、免疫学所見:HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、抗核抗体陰性。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [098B013]←[国試_098]→[098B015]
[★]
- 47歳の男性。職場の定期健康診断で肥満を指摘され来院した。飲酒は日本酒2合/日を25年間。身長170cm、体重78kg、腹囲95cm。血圧150/90mmHg。血液生化学所見:空腹時血糖92mg/dL、尿酸8.8mg/dL、トリグリセリド220mg/dL、AST38IU/L、 ALT48IU/L、 γ-GTP97IU/L(基準8-50)。心電図で異常を認めない。腹部超音波検査で脂肪肝を認める。
- 患者への指導として適切でないのはどれか。
- a 日本酒は1合/日以下にする。
- b 60分/日の有酸素運動をする。
- c 1か月以内に10kgの減量をする。
- d 食塩摂取量は6g/日以下とする。
- e プリン体を多く含む食事は控える。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G044]←[国試_106]→[106G046]
[★]
- 45歳の男性。人間ドックでγ-GTPが105IU/l(基準8-50)と異常を指摘されたため来院した。その他の肝機能検査に異常を認めなかった。腹部超音波検査では脂肪肝を認めた。B型とC型肝炎ウイルスは陰性であった。身長165cm、体重72kg。缶ビール(350ml) 1本を10年間毎日飲んでいる。最近は仕事が忙しくて深夜帰宅し、夜食もとっている。ここ3か月で体重が5kg増えている。
- 指導事項として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104F015]←[国試_104]→[104F017]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095B074]←[国試_095]→[095B076]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104H008]←[国試_104]→[104H010]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- 同
- magnetic resonance imaging、核磁気共鳴画像、磁気共鳴撮像、磁気共鳴断層撮影 magnetic resonance computed tomography MR-CT、磁気共鳴映像法、磁気共鳴画像法、核磁気共鳴画像診断法
頭部MRIにて使用するシークエンス
-
-
- 流入してくるプロトンの量を強調→流入する血流のみを高信号に描出
- MRDSA(MR digital subtraction angiography)
- 造影剤の急速注入→適応:動静脈病変、血行動態、例えば脳動静脈奇形
- T2*強調画像:出血性病変
- ダイナミックMRI:下垂体、vascularity
- Perfusion imaging:vascularity
- 頭蓋内スクリーニング(T2より病変がわかりやすい)
MRIの撮像条件と信号強度
基本的な物質のMRI画像
- 参考2 SOR.122
T2 強 調 画 像
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高信号
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水
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出 血 「 メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 」
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脂肪
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線維組織
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皮質骨 空気 血流
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低信号
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低 信 号
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高 信 号
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T1強調画像
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YN.J-60
- MRIの組織間信号強度
- MRIの血液信号の強度 経時的変化(脳出血)
整形外科分野でのMRI信号強度(SOR.122)
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CT
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MRI
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T1
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T2
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灰白質
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high
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low
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high
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白質
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low
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high
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low
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CSF
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low
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low
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high
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血液
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high
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void
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void
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疾患とMRI
- wiki_jaを引用改変
- CTでは発症早期の所見は取りづらく(early CT signは除く)、12-24時間後に低吸収が出現するため、拡散強調画像(DWI)による発症1-3時間後の高信号をとらえるのが早期診断に有用である。
肝臓
- SRA.482
- 正常:T1 >筋肉、脾臓、T2 脾臓、腎臓> >筋肉。
- 病変:T1 軽度低信号、T2 軽度高信号
- T1強調画像で高信号:脂肪沈着を伴う病変(脂肪肝、肝細胞癌、線種様過形成)、高蛋白貯留液を含む嚢胞性病変(粘液性嚢胞、感染後の嚢胞)、線種様過形成、常磁体物の沈着(亜急性期メトヘモグロビン)、メラニン、ガドリニウム
- T2強調画像で著明な高信号:液体の貯留 → 肝嚢胞、海綿状血管腫
- T2強調画像で低信号:水分減少を伴う病変(凝固壊死、線種様過形成)、メラニン、デオキシヘモグロビン、ヘモジデリン
DWI
- 肝臓では占拠性病変が高信号として描出される。悪性腫瘍では細胞密度が増加し水分子の拡散が制限された結果、高信号を示すと考えられている。
ADC
- 各肝腫瘍における見かけの拡散係数(ADC:apparent diffusion coefficient)を比較し、血管腫では高ADC、悪性腫瘍では低ADCであった。
- 参考5改変
T1とT2
造影
- ガドリニウム:MRIで造影といえばこれ。
- 超磁性体酸化鉄粒子 SPIO:肝網内系をターゲットとした造影剤である。SPIOはKupffer細胞に貪食されリソソームにクラスター化される家庭でT2*緩和時間およびT2緩和時間を短縮させる。ゆえにKupffer細胞を含む正常肝組織の信号が低下し、含まない腫瘍とのコントラストを強調することができる。(参考1)
磁場
- 参考3 参考4
- 2010年現在、臨床で主流となっているMRIは1.5Tが主流。3Tも入り始めている、らしい。
- 臨床で使用可能な磁場強度の上限は厚労省が決めているらしい。
参考
- 1. 多様化する肝転移治療の選択|肝転移の画像診断:Cancer Therapy.jp:コンセンサス癌治療
- http://www.cancertherapy.jp/liver_metastasis/2007_autumn/02.html
- 2. C.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌59巻5号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5905-113.pdf
- http://www.hosp.keio.ac.jp/kensa/hoshasen/m0.htm
- 4. MRI開発史と科学者たち 物理学専攻 M1 24B07054 森尾豊
- http://www-het.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~higashij/lecture/coe07/4hanmorio.pdf
- 5. B.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌53巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5306-099.pdf
[★]
- 英
- hepatomegaly, hypertrophy of the liver
- 同
- 肝肥大
- 関
- 肝臓
概念
症状
- ほぼ無症状。
- 著名に腫大すれば、周囲臓器圧迫により腹満感や息苦しさを訴えることがある。
診察
- 健常者でも約20%に右肋骨弓下に肝を触れる
- 右肋骨弓下に2横指触れれば肝腫大と診断可能
頻度
- 右心不全:100%
- 一過性肝腫脹:高頻度(80%以上)急性心不全、急性ウイルス感染症、薬物性肝障害。
- 持続的肝腫大:高頻度(80%以上)脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変。原発性胆汁性肝硬変、ヘモクロマトーシス、Wilson病、巨大肝嚢胞、巨大肝血管腫。
原因
- 脈管:特発性門脈圧亢進症、肝静脈閉塞(バッド・キアリ症候群)、右心不全
- 蓄積:脂肪肝、ヘモクロマトーシス、アミロイドーシス、ウィルソン病、糖原病、
- 炎症:急性ウイルス性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、結核、サルコイドーシス、種々のウイルス感染、寄生虫感染、膠原病
- 胆汁鬱滞:肝内胆汁うっ滞、肝外胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎
- 腫瘍浸潤:白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患
- 肝腫瘍:肝細胞癌、胆管細胞癌、肝芽腫、肝嚢胞、肝海綿状血管腫、転移性肝癌
診断
- 血液検査で肝機能、アルブミン、肝炎ウイルス、ANA、ANA、EBV、CMVを評価
- 腹部超音波検査、腹部造影CT、MRCPが有用
- 腫瘍を疑う場合にはPIVKA II, AFP, CEA, CA19-9
鑑別診断
- DIF
[★]
- 英
- liver
- 関
- 肝臓の病理、肝区域
発生学的由来
- 発生第3週の中頃に、前腸末端における内胚葉性上皮芽として現れる。
- 造血細胞、クッパー細胞、結合 組織細胞は横中隔の中胚葉に由来
- 肝芽は横中隔(心膜腔と卵黄嚢柄)との間の中胚葉板に進入
肝臓の周辺の膜
肝臓に関係する血管
解剖
- 体重の約2%。1.2-1.5kg。(YN.B-2)
参考資料
- 肝臓研究室
- http://www.med.kyushu-u.ac.jp/intmed3/medical_3.html
組織
体表解剖
- 第4肋間以下のレベルで貫通する障害を受けたとき、肝臓が損傷する。
機能
- 物質の合成と貯蔵 → (肝障害時)低下:アルブミン、凝固因子、補体、LCAT、コレステロール、コリンエステラーゼ
- 解毒
- 血糖コントロール
- 胆汁の合成分泌
- 血液循環と濾過
- 血液循環:肝循環の調整、血清Na, Kの調整 → (肝障害時)腹水、Kプールの減少
- Kupffer細胞による菌・有害物の貪食 → (肝障害時)易発熱性
薬物代謝 PPC.51
- phase I: oxidation, reduction
- phase II: hydrolysis, conjugation
年齢との関連
- I相:加水分解、酸化、還元 :加齢により低下
- II相:抱合 :不変
酵素
- 肝酵素
画像
CT
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- pathology
- 関
細胞障害
炎症
創傷治癒
循環障害
免疫異常
遺伝性疾患
腫瘍
代謝障害
-
-
環境と疾患
参考
[★]
- 英
- adiposity、steatosis、adiposis
- 関
- 脂肪過多、脂肪肝、肥満、肥満症、体脂肪蓄積、脂肪過多症、脂肪沈着症
[★]
- 関
- 脂肪肝
[★]
- 関
- 脂肪肝、大滴性脂肪肝
[★]
- 英
- non-alcoholic fatty liver
- 関
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
[★]
- 英
- liver、hepatic、hepato
- 関
- 肝性、肝臓、(漢方医学)五臓
漢方医学
機能
- 1. 精神運動を安定化させる
- 2. 血を貯蔵して全身に栄養を供給する
- 3. 骨格筋のトーヌスを維持する
失調
[★]
- 英
- fat
- 関
- トリアシルグリセロール、脂肪酸