- 英
- Glisson sheath (KH), Glisson's sheath (HIS), Glisson capsule (Z)
- 同
- グリッソン鞘、Glisson鞘、血管周囲線維鞘、線維鞘、管周線維被膜 perivascular fibrous capsule capsula fibrosa perivascularis、門脈域 portal area portal tract
- 関
- ヘーリング管
- 肝臓の大部分は漿膜(腹膜)で覆われている。漿膜の下は密性結合組織の被膜(グリソン嚢)である。被膜は肝臓の全体に緩く結合しているが、肝門ではここを出入りする血管や肝管などに伴って実質内に入り込み、小葉間結合組織(グリソン鞘)となって実質を多数の小葉に分けている(HIS.357)。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 肝切除術の温故知新 : 時代変遷と現在の標準手術,肝門部グリソン鞘一括処理法 (特集 進歩する消化器外科手術 : 術式の温故知新)
- 山本 雅一,片桐 聡,有泉 俊一
- 臨床外科 = Journal of clinical surgery 68(1), 54-59, 2013-01-00
- NAID 40019541706
- 布留川 せい子,谷 枝織,佐藤 哲哉
- 鶏病研究会報 47(3), 177-181, 2011-11-25
- … 病理組織学的検査を行ったところ、肝臓のグリソン鞘周囲、牌臓の中心動脈周囲、腎臓の間質にリンパ球とは異なる紡錘形~多形性の細胞質が豊富な細胞の増殖が認められた。 …
- NAID 10030166575
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- 世界大百科事典 第2版 - グリソン鞘の用語解説 - 表在リンパ管は,肝被膜の結合組織中を動脈枝に沿って走行し,肝上面では8本の,肝下面では6本のリンパ本管とそれぞれに付属するリンパ節に連なっている。一方,肝深在リンパ管は ...
- 肝臓には肝門部から肝動脈、門脈、胆管が流入して細かく枝分かれしています。よく解剖の教科書などでは肝動脈と門脈、胆管の3本が肝臓に入っている絵がありますが、実際にはそれら3本の管はグリソン鞘に包まれているので、絵で ...
- グリソン鞘の異常と画像(periportal callor、periportal abnormal intensity) ・肝グリソン鞘は、 肝動脈、門脈、神経、胆管とリンパ管を包む線維鞘。 ・腫瘍や炎症の進展に重要な役割を果たしている。 ・グリソン鞘には種々の疾患で浮腫 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- liver
- 関
- 肝臓の病理、肝区域
発生学的由来
- 発生第3週の中頃に、前腸末端における内胚葉性上皮芽として現れる。
- 造血細胞、クッパー細胞、結合 組織細胞は横中隔の中胚葉に由来
- 肝芽は横中隔(心膜腔と卵黄嚢柄)との間の中胚葉板に進入
肝臓の周辺の膜
肝臓に関係する血管
解剖
- 体重の約2%。1.2-1.5kg。(YN.B-2)
参考資料
- 肝臓研究室
- http://www.med.kyushu-u.ac.jp/intmed3/medical_3.html
組織
体表解剖
- 第4肋間以下のレベルで貫通する障害を受けたとき、肝臓が損傷する。
機能
- 物質の合成と貯蔵 → (肝障害時)低下:アルブミン、凝固因子、補体、LCAT、コレステロール、コリンエステラーゼ
- 解毒
- 血糖コントロール
- 胆汁の合成分泌
- 血液循環と濾過
- 血液循環:肝循環の調整、血清Na, Kの調整 → (肝障害時)腹水、Kプールの減少
- Kupffer細胞による菌・有害物の貪食 → (肝障害時)易発熱性
薬物代謝 PPC.51
- phase I: oxidation, reduction
- phase II: hydrolysis, conjugation
年齢との関連
- I相:加水分解、酸化、還元 :加齢により低下
- II相:抱合 :不変
酵素
- 肝酵素
画像
CT
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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グリソン鞘、Glisson鞘