大腿骨頭壊死症
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Japanese Journal
- 疾患別・臨床事例の全診療行為 カルテ・レセプトの原風景(カルテ125)特発性大腿骨頭壊死【整形外科】 日々感じる医学の進歩
- 特発性大腿骨頭壊死症に対する人工骨頭置換術と人工股関節置換術の短山期治療成績の検討
- 野村 賢太郎,尾崎 誠,穂積 晃,福島 達也,進藤 裕幸
- 整形外科と災害外科 59(4), 778-783, 2010-09-25
- NAID 10026702360
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- 大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死(骨が腐った状態ではなく、血が通わ なくなって骨組織が死んだ状態)に陥った状態です。骨壊死が起こること(発生)と、痛み が出現すること(発症)、には時間的に差があることに注意が必要です。つまり、骨壊死 がある ...
- 大腿骨頭壊死症は大腿骨頭が阻血性壊死に陥って破壊され、股関節機能が失われる 難治性疾患である。大腿骨頭壊死症のうち、 明らかな基礎疾患がないものが特発性 大腿骨頭壊死症とされ、ステロイド性、アルコール性および狭義の特発性にさらに分類 され ...
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★リンクテーブル★
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- 13歳の男子。左殿部の痛みを主訴に来院した。2日前、運動後に左殿部の痛みを自覚し、その後同部に腫れも出現した。同様のエピソードは過去に経験したことがないという。意識は清明。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧116/72mmHg。左殿部は硬く腫脹し、圧痛を認める。発赤と皮疹とを認めない。血液所見:赤血球375万、Hb 11.2g/dl、Ht 35%、白血球6,800、血小板38万、PT 11.0秒(基準10~14)、APTT 56.0秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン220mg/dl(基準200~400)、血清FDP 12μg/dl(基準10以下)。CRP 0.3mg/dl。
- 殿部痛の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E049]←[国試_107]→[107E051]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D110]←[国試_099]→[099D112]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B076]←[国試_100]→[100B078]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095B074]←[国試_095]→[095B076]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- superior epiphyseal artery
- 同
- 外側骨端動脈?
- 関
- 上骨端動脈
[show details]
- 外側骨端動脈も同義と考えられるが、どちらが標準的な用語なのかは不明(英語ではlateral epiphyseal arteryが大多数)。もしかしたら、ある時期だけ用いられる言葉かもしれないが要調査。
- 図:SOR.507
起始
走行
分布
臨床関連
- 小児期には大腿骨頭は上骨端動脈のみに依存するとされており、上被膜動脈が外傷をうけたりや閉塞することで次の病態と関連する:ペルテス様変化、ペルテス病、大腿骨頭壊死、大腿骨頚部骨折後の大腿骨頭壊死など。
[★]
- 日
- こかんせつ
- 英
- hip joint (K)
- ラ
- articulatio coxae
- 関
- 股関節の筋
血管 (M.354)
臨床関連
身体診察
[★]
- 英
- idiopathic osteonecrosis of the femoral head ION
- 同
- 特発性大腿骨頭壊死
- 関
- 大腿骨頭壊死症
概念
疫学
リスク因子
- アルコール多飲:40歳代に多い
- 副腎皮質ステロイド内服:20歳代に多い
症状
- SOR.251
- アルコール多飲では50%が両側性であるが、ステロイド性では70%以上。
- 股関節痛が主であり、大腿痛、膝痛、坐骨神経痛もありうる。
検査
- MRI:(stage1)band patternが認められる。壊死骨がhigh、正常骨梁と壊死部の境界がlow(線維性肉芽組織と新生骨添加部)、正常骨梁はhigh
- 単純X線写真:stage1では変化無く、stage2で帯状硬化像が認められ、stage3で骨頭が圧潰され、stage4で骨頭が圧潰、関節間隙狭小化、亜脱臼し二次関節症に至る像が認められる。
治療
- SOR.543
- 保存療法:壊死範囲が狭い例や壊死が非加重部に存在する例
- 手術療法:
-
- 大腿骨内反骨切り術
- 大腿骨屈曲骨切り術
- 大腿骨前方回転骨切り術
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/306
- http://www.nanbyou.or.jp/pdf/080_s.pdf
[★]
- 英
- avascular necrosis of the femoral head ANF
- 同
- 大腿骨頭壊死 femur head necrosis、大腿骨頭無腐性壊死 aseptic necrosis of the femoral head
病因
-
- 放射線照射後大腿骨頭壊死症
- 手術後/医原性大腿骨頭壊死症
- ステロイド性 なぜ起こるか → (参考1)
- アルコール性
- 特発性(狭義)
病型
- type A:壊死域が臼蓋加重面の内側1/3未満にとどまるもの、または壊死域が非加重部にとどまるもの
- type B:壊死域が臼蓋加重面の内側1/3以上2/3未満の範囲に存在するもの
- type C:壊死域が臼蓋加重面の内側2/3を超えるもの
- type C-1:壊死域の外側端が臼蓋縁内にあるもの
- type C-2:壊死域の外側端が臼蓋縁を超えるもの
病期
- stage 1: preradiological stage
- stage 2: non-collapsed stage, early stage
- stage 3: collapsed stage, advanced stage
- stage 4: osteoarthritic stage, late stage
国試
参考
- 1. [charged] Osteonecrosis (avascular necrosis of bone) - uptodate [1]
[★]
特発性大腿骨頭壊死症
[★]
- 英
- head of femur, femoral head
- ラ
- caput femoris
- 関
- 大腿骨
- 大腿三角の奥に触れることができる。
- 鼡径靭帯と大腿動脈の交点より遠位外側にそれぞれ3cmの部位に大腿骨頭が存在する。(SOR.505)
[★]
- 英
- thigh bone
- ラ
- femur, os femoris
- 関
- 大腿
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- necrosis
- 同
- ネクローシス
- 関
- アポトーシス、細胞死
[★]
- 英
- death
- 同
- 死亡、脳死、心臓死
[★]
- 英
- femur
- ラ
- os femoris
- 関
- 下肢、下腿