- 英
- alanine aminotransferase, L-alanine aminotransferase, ALT
- 同
- グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ glutamic-pyruvic transaminase, GPT
- グルタミン酸アラニントランスアミナーゼ glutamic-alanine transaminase、L-アラニン:2-オキソグルタル酸アミノトランスフェラーゼ L-alanine:2-oxoglutarateaminotransferase
- 関
- アスパラギン酸アミノ基転移酵素 AST、マクロALT。アミノ転移
概念
- 肝細胞からの逸脱酵素。肝以外での含有量は少ない。
- 旧来のGPTおなじ
- 肝細胞障害の指標 → 炎症が沈静化していれば(慢性肝炎や肝硬変の末期)、正常範囲を示しうる。
酵素
- http://www.uniprot.org/uniprot/P24298
機能
- 可逆的アミノ基転移反応を触媒する
- L-アラニン(L-alanine)+2-オキソグルタル酸(2-oxoglutarate)=ピルビン酸(pyruvate)+L-グルタミン酸(L-glutamate
- 補酵素:ピリドキサールリン酸(VB6)補酵素
- 組織の炎症や挫滅により血中に逸脱
- 消化管から由来する大量のアラニンを肝臓でピルビン酸へと変換し,糖新生の基質として供給
- 全身に存在するが、特に肝臓に多い。
臨床検査
- 基準値:4-43U/L。7-41 U/L(HIM A-3)
- 急性ウイルス肝炎
判別
- 高度上昇 :急性肝炎、劇症肝炎、ショック
- 中程度上昇:急性肝炎m慢性活動性肝炎、閉塞性黄疸
- 軽度上昇 :脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝障害、胆石発作、肝癌、心筋梗塞(うっ血肝により肝細胞障害を来し、軽度上昇)
- ALTは慢性期な疾患でASTより優位となる。(アルコール性の肝疾患や肝硬変、肝癌は異なる)
- 急性ウイルス性肝炎(極期)、慢性肝炎、過栄養性脂肪肝
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AST
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ALT
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含有量
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3
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1
|
局在
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心筋、肝臓、 骨格筋、腎臓 赤血球
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肝臓、腎臓、 心臓、骨格筋
|
逸脱しやすさ
|
逸脱しにくい
|
逸脱しやすい
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血中半減期
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2日
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6日
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肝小葉内の分泌
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中心静脈
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辺縁
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- C型慢性肝疾患(慢性肝炎・肝硬変症)難治例に対して十全大補湯は第3の肝庇護剤になりえるか
- 多羅尾 和郎,坂本 康成,上野 誠,宮川 薫,大川 伸一
- 日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine 61(1), 1-8, 2010-01-20
- C型慢性肝疾患(慢性肝炎,肝硬変症)では,Peg-interferon(IFN)+Ribavirin療法で治療が完結せず,強力ネオミノファーゲンC(SNMC),ウルソデオキシコール酸(UDCA)併用療法でもALT値が十分低下せず難治性となる症例も多い。今回,漢方製剤,十全大補湯の治療効果について検討した。即ち,IFN療法で治療が完結しないC型慢性肝疾患のうち,十全大補湯の適応となる疲労倦怠感または …
- NAID 10025975251
- 酵素関係(アイソザイムを含む) トランスアミナーゼ「AST(GOT),ALT(GPT)」 (広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版・1)その数値をどう読むか) -- (生化学的検査(1))
- 石渡 俊江,植竹 勝治,江口 祐輔,田中 智夫
- Animal behaviour and management : 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 : official journal of Japanese Society of Livestock Management and Japanese Society for Applied Animal Behaviour 44(2), 171-175, 2008-06-25
- 本研究の目的は、我が国における商業的に一般的な収容面積(0.7m^2/頭)での輸送における肥育素牛の生理反応を、実験的に設定したより広い収容面積(1.6m^2/頭)での輸送における生理反応と比較することであった。大型の家畜運搬車(最大積載重量13,700kg)による商業的な2回の輸送において各28頭を夏季に使用し、このうち各6頭、合計12頭について調査した。より広い収容面積での実験的な輸送では、中 …
- NAID 110006792162
- 1G15-3 超好熱始原菌Thermococcus litoralis DSM 5473のアラニンアミノトランスフェラーゼ : クローニングと特性解明(酵素学,酵素工学,タンパク質工学,一般講演)
Related Links
- ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ) alanine aminotransferase アラニン・2-オキソグルタル酸とグルタミン酸・ピルビン酸との間のアミノ基転移酵素です。血中半減期は40~50時間です。 ASTと対で検査しますのでセットで理解しましょう。
- 検査項目 ALT 検査の目的 ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、前ページのAST同様酵素の一種です。ASTが心臓の筋肉や骨格筋、肝臓に多く含まれているのに対し、ALTは肝臓に一番多く含まれており、肝臓に ...
- 血中に含まれるALT(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)の濃度を表します。 ALTはアミノ酸の合成に必要な逸脱酵素です。ALTはAST同様に主に肝臓の細胞が壊れて血液中に出てくるものなので、主に肝機能のチェックとして使用されます。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- liver
- 関
- 肝臓の病理、肝区域
発生学的由来
- 発生第3週の中頃に、前腸末端における内胚葉性上皮芽として現れる。
- 造血細胞、クッパー細胞、結合 組織細胞は横中隔の中胚葉に由来
- 肝芽は横中隔(心膜腔と卵黄嚢柄)との間の中胚葉板に進入
肝臓の周辺の膜
肝臓に関係する血管
解剖
- 体重の約2%。1.2-1.5kg。(YN.B-2)
参考資料
- 肝臓研究室
- http://www.med.kyushu-u.ac.jp/intmed3/medical_3.html
組織
体表解剖
- 第4肋間以下のレベルで貫通する障害を受けたとき、肝臓が損傷する。
機能
- 物質の合成と貯蔵 → (肝障害時)低下:アルブミン、凝固因子、補体、LCAT、コレステロール、コリンエステラーゼ
- 解毒
- 血糖コントロール
- 胆汁の合成分泌
- 血液循環と濾過
- 血液循環:肝循環の調整、血清Na, Kの調整 → (肝障害時)腹水、Kプールの減少
- Kupffer細胞による菌・有害物の貪食 → (肝障害時)易発熱性
薬物代謝 PPC.51
- phase I: oxidation, reduction
- phase II: hydrolysis, conjugation
年齢との関連
- I相:加水分解、酸化、還元 :加齢により低下
- II相:抱合 :不変
酵素
- 肝酵素
画像
CT
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- pyruvate, pyruvic acid, 2-oxopropanic acid, α-ketopropionic acid
- 同
- 焦性ブドウ酸 pyroracemic acid
- 関
- 解糖系
CH3-CO-COOH
ピルビン酸の生合成反応
CH2-C(OPO32-)-COOH + ADP + H+ -(ピルビン酸キナーゼ)→ CH3-CO-COO- + ATP
反応
- CH3-CO-COO- + ATP + CO2 -→ HOOC-CO-CH2-COOH + Pi
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- 英
- aminotransfer, transamination
- 関
- [[]]
[★]
アラニンアミノトランスフェラーゼ alanine aminotransferase plasma alanine aminotransferase
[★]
アラニンアミノトランスフェラーゼ
- 関
- glutamic-pyruvic tran-saminase
[★]
- 英
- alanine Ala A
- 同
- 2-アミノプロピオン酸 2-aminopropionic acid
- 関
- アミノ酸
[★]
- 英
- trans、t-、(心理)trance = 催眠状態 = トランス状態