非アルコール性脂肪性肝炎
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Japanese Journal
- NASHと睡眠呼吸障害 (特集 睡眠呼吸障害と全身性疾患)
- 非アルコール性脂肪肝炎の病態と食品因子による進展予防 (特集 医農連携と機能性食品)
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- eMedicine · med/775. 非アルコール性脂肪性肝炎(ひ - せいしぼうせいかんえん、Non -alcoholic steatohepatitis; NASH)とは、肝臓に脂肪が蓄積することで起こる肝炎。 目次. 1 概要; 2 症状; 3 検査; 4 診断; 5 治療; 6 予後; 7 疫学; 8 診療科; 9 歴史; 10 脚注 ...
- 2011年2月28日 ... 肝細胞に中性脂肪が溜まってしまう脂肪肝。飲酒習慣のある人だけの病気では ありません。脂肪肝の症状、検査法、食事などによる改善法、治療法をまとめました。 飲酒習慣がない人の非アルコール性脂肪肝についても解説します。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- non-alcoholic steatohepatitis、nonalcoholic steatohepatitis、NASH
- 同
- 非アルコール性脂肪肝炎
- 関
- 脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患
[show details]
- 090716IV
概念
- 飲酒歴がないのに、簡素式所見がアルコール性肝障害に類似する疾患。中年女性に好発し肝硬変まで進行。(Ludwig 1980年)
疫学
- 脂肪肝の10%にNASHをみる (出典不明)
- 西欧諸国の一般人口の20-40%が非アルコール性肝障害(NAFLD)を発症している。アメリカ軍の兵士とその家族を対象として、FAFLDのスクリーニングを腹部超音波で行った結果、有病率は46%であった。超音波所見陽性者に生検を行い、30%がNASHであった。アジア・太平洋におけるNASHの有病率は5-30%と推定される。(参考3)
NAFLDのリスク因子
- 中心性肥満、2型糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム
発症機序
- 参考1
- 1st hit インスリンの抵抗性などが背景にあり、脂肪酸の代謝異常、遊離脂肪酸の増加、中性脂肪の蓄積をきたして脂肪肝となり、さらに脂肪性肝炎をきたす
- 2nd hit 抗酸化物質の欠乏、肝臓への鉄の蓄積、レプチン、腸内細菌などによる酸化ストレス、あるいはエンドトキシンによりNASHをきたす。
病理
- 肝細胞障害(風船様腫大、変性壊死)
- アルコール性肝炎で見られるマロリー小体が認められることがある。
- 大滴性脂肪肝
- 小葉内炎症細胞浸潤
検査
- 肝生検:臨床像や検査データでNASHを確診できない場合は、肝生検が唯一の確定・除外診断できる方法である。(参考3)
治療
参考
- 1. [charged] Pathogenesis of nonalcoholic fatty liver disease - uptodate [1]
- 2. [charged] Natural history and treatment of nonalcoholic steatohepatitis - uptodate [2]
- 3. [charged] Epidemiology, clinical features, and diagnosis of nonalcoholic steatohepatitis - uptodate [3]
国試
[★]
- 英
- pathology
- 関
細胞障害
炎症
創傷治癒
循環障害
免疫異常
遺伝性疾患
腫瘍
代謝障害
-
-
環境と疾患
参考
[★]
- 英
- hepatitis
- 関
- 肝炎ウイルス、肝臓の病理
概念
疫学
- B型肝炎:感染者数は約110~140万人、患者数は約7万人(慢性肝炎:約5万人、肝硬変・肝がん:約2万人) (参考1)
- C型肝炎:感染者数は約190~230万人、患者数は約37万人(慢性肝炎:28万人、肝硬変・肝がん:約9万人) (参考1) → 肝細胞癌の80%がC型肝炎ウイルスによる
病因
- 薬物性
- アルコール性
- 細菌性
- ウイルス性
- 自己免疫性
病理
細菌
ウイルス
- 形態・増殖などピコルナウイルス参考
- 他のピコルナウイルスと異なり細胞培養では、 CPEを起こさない。
- 感染経路:主に経口、糞便にウイルスを排世
- 発熱を伴う。慢性化しない。
- 予防:A型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
- 逆転等酵素を有するDNAウイルス。エンベロープあり。
- 抗HBs抗体一中和抗体・感染防止抗体 B型肝炎ワクチンによる予防 3TC
- 感染経路:血液、体液、垂直感染 慢性化 約10%
- Gianotti病(extrahepatic)
- 感染経路:血液体液、
- 慢性化:50-70%
- インターフェロン療法HCV I FN昔効例全体で約30%
- 日-t V型 f FN曹効例 2a60%、 2b45%、日本で多い1b15%)
- HBVと同時に感染する。
- Rib ozyme活性(RNAがRNAを切断)
- 慢性化
- E nterically-transmitted、 E ndemic
- RNAウイルス
- 妊婦での死亡率高い(10-20%)他 (HAV 約0-1%)
- 人畜共通感染症(豚、イノシシ、鹿)
- G型肝炎 肝炎との関連は当初考えられたほど高くない
- TTV 1本鎖(-)DNA9歳以下8%、 10-20代50%、30代以降70%以上感染者
- サイトメガロウイルス、アデノウイルス、EBウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、B19ウイルス など
肝炎ウイルスまとめ
肝炎ウイルス.xls
感染症
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A型肝炎
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B型肝炎
|
C型肝炎
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D型肝炎
|
E型肝炎
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ウイルス
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HAV
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HBV
|
HCV
|
HDV
|
HEV
|
科
|
ピコルナウイルス科
|
ヘパドナウイルス科
|
フラビウイルス科
|
未分類
|
ヘペウイルス科
|
属
|
ヘパトウイルス属
|
オルソヘパドナ属
|
ヘパシウイルス属
|
デルタウイルス属
|
ヘペウイルス属
|
ゲノム
|
ssRNA+
|
dsDNA
|
ssRNA+
|
ssRNA-
|
ssRNA+
|
エンベロープ
|
-
|
+
|
+
|
+
|
-
|
逆転写酵素
|
-
|
+
|
-
|
-
|
-
|
潜伏期
|
文献1
|
15-40days
|
50-180days
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1-5months
|
21-90days
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2-9weeks
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文献2
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約4週
|
1-6ヶ月
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平均6-8週
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平均7週
|
平均5-6週
|
|
|
|
|
|
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type of onset
|
急性
|
潜行性
|
潜行性
|
急性
|
急性
|
前駆症状
|
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関節炎、皮疹
|
関節炎、皮疹
|
|
|
感染経路
|
経口・糞光
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○
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無
|
無
|
無
|
○
|
非腸管
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稀
|
○
|
○
|
○
|
無
|
その他
|
食物、水
|
性的接触、周産期感染。血液、体液、垂直感染
|
性的接触(稀)。血液、体液
|
性的接触(稀)
|
水
|
後遺症
|
キャリアー
|
×
|
○(約10%)
|
○(約50-70%)
|
○(重複感染:2-20%)
|
×
|
慢性肝炎
|
×
|
○
|
○
|
○
|
×
|
肝硬変→肝細胞癌
|
×
|
2.5-3 %/年
|
5-7 %/年
|
|
×
|
劇症肝炎
|
0.1%
|
0.2 %
|
0.2 %
|
|
0.3-5.0%
|
死亡率
|
0.1-0.2%
|
0.5-2.0%(健常者)
|
1-2%(健常者)
|
2-20%
|
2%(一般)。20%(妊婦)
|
発熱
|
○
|
?
|
?
|
?
|
?
|
予防
|
A型肝炎ワクチン(不活化)
|
B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原)、HBIG
|
なし
|
B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原)
|
ワクチン
|
治療
|
なし
|
IFN ラミブジン アデフォビル エンテカビル テルビブジン
|
INF+リバビリン
IFN(著効率:30%。2a 60%, 2b 45%, 1b 15%)
|
IFN?
|
なし
|
その他
|
CPEなし
|
Gianotti病
|
|
HBVと同時感染、Ribozyme活性
|
風土病。人獣共通感染症(豚、イノシシ、鹿)
|
参考
- 1. 肝炎対策の経緯と今後 ―B 型肝炎訴訟・C 型肝炎訴訟を中心に― 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 702(2011. 2.22.)
- 2011年以前までの状況がサマリーしてあってよい
- http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0702.pdf
- 2. 肝炎総合対策の推進 - 健康局疾病対策課肝炎対策推進室
- http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html
[★]
- 英
- alcohol
- 関
- エタノール
アルコールによる酩酊の分類
-
-
- 0.5 mg/ml 以上で酒気帯び → 道路交通法(0.5 mg/ml以上で運転能力の低下、1.5 mg/ml以下では著しい低下。1.5-2.0 mg/mlがもっとも危険。これ以上では運転できない)
- 血中アルコール濃度と酩酊の状態
- 0.0-0.5 mg/ml::殆ど無症状か、わずかな熱覚、味覚や嗅覚の低下
- 0.5-1.0 mg/ml:弱度酩酊:顔面紅潮、抑制からの解放、陽気、多幸感、不安や緊張の緩和、反応時間の延長など
- 1.0-1.5 mg/ml:軽度酩酊:多弁、大胆、感覚の軽度麻痺、気分爽快、多弁など
- 1.5-2.5 mg/ml:中程度酩酊:眠気に襲われる、言語不明瞭、平衡感覚が鈍麻し、千鳥足になる、理解・判断力鈍麻など
- 2.5-3.5 mg/ml:強度酩酊:歩行困難、顔面蒼白、悪心、嘔吐、感覚麻痺、精神運動性興奮、言語不明瞭、諸反射の消失など
- 3.5-4.5 mg/ml:重度酩酊、泥酔:意識消失、筋力消失、呼吸困難、体温低下、昏睡状態
- 4.5- mg/ml:呼吸麻痺、心機能不全などで死亡する。
アルコールの慢性症状
- アルコール中毒の患者において、脳神経でchromatosisが見られるが、ニューロンの脱落は末期まで見られない。小脳では虫部のニューロンが優先的に脱落する。大脳辺縁系の乳頭体に強い病変が見られる → ウェルニッケ・コルサコフ症候群と関連
- 振戦譫妄
- アルコール幻覚症
- コルサコフ症候群
- アルコール痴呆
- アルコールてんかん
アルコールによる非精神症状
アルコールによる疾患
- 身体疾患:アルコール性肝疾患(脂肪肝)、膵炎(急性膵炎、慢性膵炎)、大腿骨頭壊死症、末梢神経障害
- 精神疾患:急性アルコール中毒、慢性アルコール中毒、アルコール依存症、アルコール精神病
- (国試)100B077、095B075
アルコールの摂取と疾患
- ホジキンリンパ腫:掻痒症を呈する患者もいるが、そのばあい飲酒をすると当該部位に痛みが出現する(APT.83)
- 急性膵炎:増悪
アルコールの胎児への影響
- SUB.260
アルコールの摂取量
- 21世紀における国民健康づくり運動の目標値では節度ある適度な飲酒とは1日平均純アルコールで20g程度としている。 → ビール(5%) 400ml、日本酒(15%) 133.3ml
- 脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血の発症予防には過度の飲酒(1週間に150g以上)を避けることが推奨されている。
アルコールの単位
- アルコール摂取量の基準とされるお酒の1単位とは、純アルコールに換算して20g。
[★]
- 英
- fatty liver、steatosis、hepatic steatosis、liver steatosis
- 関
- 脂肪過多症、脂肪症、アルコール性肝障害
概念
病態生理
- see BPT.654 uptodate.2
原因
- YN.B-36改変 uptodate.1
検査
- AST・ALT:正常かやや上昇(ALT優位) (YN.B-36) ⇔ アルコール性脂肪肝ではAST優位
- 思うに、小葉辺縁(門脈域)にはALTが多いが、脂肪滴を蓄えた肝細胞はこの領域に多いのでは?だとすれば、lipid peroxidation productによる肝障害によりALTがleakしてALT優位となる説明がつくのだが。どうなの?
CT
- 脂肪肝:単純CTで肝実質のCT値が脾臓よりも低くなる。正常な肝臓は脈管より高CT値を示すが、脂肪肝の場合はより低CT値を示すようになる
- 肝臓CT値低下の鑑別診断:肝炎に伴う浮腫、肝臓の線維化、腫瘍浸潤(悪性リンパ腫、びまん性肝細胞癌)、アミロイドーシス
==参考==liver disease - wiki en
- http://en.wikipedia.org/wiki/Non-alcoholic_fatty_liver_disease
uptodate
- 1. [charged] 成人における甲状腺機能亢進症の臨床症状の概要 - uptodate [4]
- 2. [charged] 非アルコール性脂肪性肝疾患の病因 - uptodate [5]
[★]
- 英
- fat
- 関
- トリアシルグリセロール、脂肪酸
[★]
- 関
- 炎光、炎症