アレンドロン酸
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Japanese Journal
- 悪性腫瘍による高カルシウム血症を是正し, QOLを向上させる骨吸収抑制剤アレンドロン酸ナトリウム水和物注射液(テイロック注).
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- テイロック注射液10mg,アレンドロン酸ナトリウム水和物注射液.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テイロック注射液5mg
組成
有効成分・名称
有効成分・含量
容量
添加物
禁忌
- 本剤あるいは他のビスホスホン酸塩に対し、過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 悪性腫瘍による高カルシウム血症
- 通常、成人にはアレンドロン酸として10mgを日局「生理食塩液」又は日局「ブドウ糖注射液(5%)」500mLに混和し、約4時間かけて、単回点滴静脈内投与する。
なお、症状により用量を適宜増減する。ただし、アレンドロン酸として20mgを上限とする。
再投与が必要な場合には、初回投与による反応を確認するために少なくとも1週間の投与間隔を置くこと。
慎重投与
- 重篤な腎障害のある患者[使用経験が少なく、また動物実験(ラット)で腎への影響が認められている。]
- 重篤な肝障害のある患者[使用経験は少ないが、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇を呈した症例が報告されている。]
- 全身状態が極めて不良である患者
- 心疾患のある患者(特に高齢者)
混和する生理食塩液等の液量を減らすなど慎重に投与すること。[生理食塩液等の過量負荷により、うっ血性心不全を起こすおそれがある。また、本剤投与後通常1?2日に発熱がみられることがあるが、これも心疾患の悪化に関与するおそれがある。]
重大な副作用
低カルシウム血症
(0.8%)
- 痙攣、テタニー、しびれ、失見当識、QT延長等を伴う低カルシウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合にはカルシウム剤の点滴投与等を考慮すること。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
(いずれも頻度不明)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の重篤な皮膚症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。
顎骨壊死・顎骨骨髄炎
(頻度不明)
- 顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
血清カルシウム低下作用
- アレンドロン酸ナトリウム水和物は、PTHあるいは活性型ビタミンD3(1α(OH)D3)により誘発された高カルシウム血症病態ラットにおいて、単回静脈内投与で血清カルシウム濃度上昇を用量依存的に抑制した8)。
また、正常ラットにおいても血清カルシウム濃度を低下させたが、その作用は高カルシウム血症病態ラットの作用発現用量に比較して、高用量で発現した9)。
骨吸収抑制作用
- アレンドロン酸は、マウスの骨組織培養系において、PTH添加により促進された骨組織からのカルシウム遊離を抑制した8)。
また、アレンドロン酸はマウスの破骨細胞培養系において、破骨細胞によって骨片上に形成される骨吸収窩の数を減少させた8)。
さらに骨片をアレンドロン酸ナトリウム水和物で前処理した場合にも骨吸収窩の数を減少させた8)。
また、マウス膀胱腫瘍細胞あるいはヒト前立腺腫瘍細胞をマウス頭蓋骨に移植したとき、アレンドロン酸は移植により生じる骨吸収の面積を減少させた10),11)。
破骨細胞に対する作用
- アレンドロン酸ナトリウム水和物をラットに投与したとき、骨組織の中でも特に骨吸収面に多く分布する像が認められ、活性化破骨細胞の特徴である波状縁を消失している破骨細胞の電子顕微鏡像が観察された12)。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶性の粉末で、においはない。
水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- alendronate, alendronic acid
- 化
- アレンドロン酸ナトリウム alendronate sodium、アレンドロン酸ナトリウム水和物 alendronate sodium hydrate AHBuBP ABDP
- 同
- アレンドロネート
- 商
- オンクラスト、テイロック、ボナロン、フォサマック
- 関
- 骨粗鬆症