エルカトニン
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エルベスタール注20
組成
成分・含量(1管・1mL中)
添加物
- 等張化剤、pH調整剤
- 注1)エルカトニンの活性は、エルカトニン常用標準品を基準にして生物学的測定法により測定し、エルカトニン単位で表示されている。
禁忌
効能または効果
- 通常、成人には1回エルカトニンとして20エルカトニン単位を週1回筋肉内注射する。
慎重投与
- 発疹(紅斑、膨疹等)等の過敏症状を起こしやすい体質の患者
- 気管支喘息又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
重大な副作用
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、気分不良、全身発赤、蕁麻疹、呼吸困難、咽頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
テタニー
- 低カルシウム血症性テタニーを誘発することがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
喘息発作
- 喘息発作を誘発することがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[「慎重投与」の項参照]
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
骨吸収抑制作用2)
- 骨から血液へのカルシウム遊離を減少させ、血清カルシウム濃度を低下させる。作用は哺乳類由来のカルシトニンに比べ強力かつ持続的である。
実験的骨粗鬆症に対する作用2)
- 低カルシウム食及びプレドニゾロン処置並びに卵巣摘出により引き起こされた実験的骨粗鬆症動物(ラット、イヌ)では、骨強度、骨皮質幅、骨密度、骨カルシウム含量、尿中ヒドロキシプロリンの排泄量などを指標とした検討で予防効果が、また正常幼若ラット、担がん家兎、正常動物及び実験的骨粗鬆症動物(ラット、イヌ)で骨吸収抑制作用が認められる。
骨形成促進作用2)
- ラット及びマウスの骨培養系で、各種骨吸収促進因子による骨からのカルシウム遊離及び骨吸収窩形成を抑制する。
ラットの骨培養系で用量依存的に骨形成及び骨の石灰化を促進し、また、イヌで骨形成を促進する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 1-butyric acid-7-(L-2-aminobutyric acid)-26-L-aspartic acid-27-L-valine-29-L-alaninecalcitonin(salmon)
分子式
分子量
性状
- 本品は白色の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
本品は吸湿性である。
本品の水溶液(1→500)のpHは4.5〜7.0である。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- elcatonin
- 商
- アデビロック、エカテニン、エカルトニン、エスカトニール、エリンダシン、エルカ、エルシトニン、エルベスタール、オステトニン、ポセビン、ラスカルトン
- 関
- アビカトニン、カルシトニン