タクロリムス
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P-0881 腎移植後早期におけるタクロリムス徐放性製剤グラセプターの導入についての有用性の評価(一般演題 ポスター発表,TDM・投与設計,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- 山本 和宏,冨田 猛,山下 和彦,宇田 篤史,向井 啓,久米 学,槇本 博雄,平野 剛,平井 みどり
- 日本医療薬学会年会講演要旨集 21, 328, 2011-09-09
- NAID 110008910346
- P-0848 腎移植患者におけるグラセプターの至適トラフ値はプログラフよりも低い可能性 : AUTL/AUCに基づく解析より(一般演題 ポスター発表,薬物病態(臨床),Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- 片山 宏章,竹内 裕紀,虎石 竜典,中村 有紀,濱 耕一郎,岩本 整,横山 卓剛,木原 優,今野 理,城島 嘉磨,平野 俊彦,川口 崇,奥山 清,島津 元秀,畝崎 榮
- 日本医療薬学会年会講演要旨集 21, 323, 2011-09-09
- NAID 110008910313
- OP-373 当院における新規生体腎移植患者におけるグラセプターの使用経験 : 1日用量はプログラフと々でいいのか?(腎移植3,一般演題口演,第98回日本泌尿器科学会総会)
- 石田 健一郎,佐藤 啓美,菊地 美奈,中根 慶太,土屋 朋大,三輪 好生,南舘 譲,安田 満,横井 繁明,伊藤 慎一,仲野 正博,出口 隆
- 日本泌尿器科學會雜誌 101(2), 326, 2010-02-20
- NAID 110007868290
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- プログラフ,グラセプターとは?タクロリムスの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 成分(一般名) : タクロリムス(内用) 製品例 : プログラフカプセル0.5mg~1mg~5mg、プログラフ顆粒0.2mg~1mg ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グラセプターカプセル0.5mg
組成
有効成分(1カプセル中)
- 日局 タクロリムス水和物 0.51mg(タクロリムスとして0.5mg)
添加物
- 乳糖水和物、ヒプロメロース、エチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、ラウリル硫酸ナトリウム
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- シクロスポリン又はボセンタン投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- カリウム保持性利尿剤投与中の患者(「重要な基本的注意」及び「相互作用」の項参照)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
腎移植
- 通常、移植2日前よりタクロリムスとして0.15〜0.20mg/kgを1日1回朝経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減する。
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
肝移植
- 通常、術後初期にはタクロリムスとして0.10〜0.15mg/kgを1日1回朝経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減する。
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
心移植
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
肺移植
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
膵移植
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
小腸移植
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
- プログラフ経口製剤から切り換える場合
通常、プログラフ経口製剤からの切り換え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
- なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うこと。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。
- 血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定すること。
- 術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)
- プログラフ経口製剤と本剤の切り換えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節すること。なお、プログラフ経口製剤からの切り換えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。(「薬物動態」の項参照)
- 高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持すること。なお、骨髄移植ではクレアチニン値が投与前の25%以上上昇した場合には、本剤の25%以上の減量又は休薬等の適切な処置を考慮すること。
- 他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意すること。
- 骨髄移植では血中濃度が低い場合に移植片対宿主病が認められているので、移植片対宿主病好発時期には血中濃度をできるだけ10〜20ng/mLとすること。
- 肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
- 腎移植及び肝移植以外の新規臓器移植患者に対する有効性及び安全性は確立されていない。
- 骨髄移植時の使用に際し、HLA適合同胞間移植では本剤を第一選択薬とはしないこと。
慎重投与
- 肝障害のある患者[薬物代謝能が低下し、本剤血中濃度が上昇する可能性がある。]
- 腎障害のある患者[腎障害が悪化する可能性がある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 感染症のある患者[感染症が悪化する可能性がある。]
重大な副作用
急性腎不全、ネフローゼ症候群
- 急性腎不全(0.1〜5%未満)、ネフローゼ症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので、頻回に臨床検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス、尿蛋白、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害
- 心筋障害(ST-T変化、心機能低下、心内腔拡大、壁肥厚等)、心不全、心室性あるいは上室性の不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留(各0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど患者の状態をよく観察し、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害
- 可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、全身痙攣、意識障害、錯乱、言語障害、視覚障害、麻痺等の症状があらわれた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。
脳血管障害
- 脳梗塞、脳出血等の脳血管障害(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
血栓性微小血管障害
- 溶血性尿毒症症候群、血栓性血小板減少性紫斑病等の血栓性微小血管障害(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆
- 汎血球減少症、血小板減少性紫斑病(各0.1〜5%未満)、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆(いずれも頻度不明)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
イレウス
- イレウス(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
- 皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
呼吸困難
- 呼吸困難、急性呼吸窮迫症候群(各0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
感染症
- 細菌性、ウイルス性、真菌性あるいは原虫性感染症(15%以上)が発現又は増悪することがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。本剤を投与する場合は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬、抗生物質の投与等の適切な処置を行うこと。
進行性多巣性白質脳症(PML)
- 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
BKウイルス腎症
- BKウイルス腎症(頻度不明)があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
リンパ腫等の悪性腫瘍
- Epstein-Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患あるいはリンパ腫(0.1〜5%未満)(初期症状:発熱、リンパ節腫大等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。特に2歳未満の乳幼児例又は抗リンパ球抗体の併用例において、発現の可能性が高い。また、過度の免疫抑制により、悪性腫瘍発現の可能性が高まることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
膵炎
- 膵炎(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
糖尿病、高血糖
- 糖尿病及び糖尿病の悪化(0.1〜5%未満)、高血糖(15%以上)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、LDHの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- インターロイキン2並びにインターフェロンγ等のT細胞由来のサイトカイン産生を抑制し、更に、炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子(TNF)α、インターロイキン1β並びにインターロイキン6の産生も抑制する53)〜55)。
- 免疫系以外の骨髄細胞等の増殖に対する抑制作用は弱く、選択性が示されている53)54)。
- 動物における同所性肝移植において移植臓器拒絶反応を明確に抑制し、生存期間を延長させる(カニクイザル56)、イヌ57)、ラット58))。
- ラット再生肝の促進及びイヌ門脈結紮による細胞萎縮の回復、分裂細胞数の増加等肝臓に対する増殖促進効果を有する59)〜61)。
- 移植片対宿主病モデルにおいて、移植片対宿主反応を抑制し、生存期間を延長させる(マウス62)、ラット63))。
- 腎移植モデルにおいて、移植臓器拒絶反応を明確に抑制し、生存期間を延長させる(ヒヒ64)、イヌ65)、ラット66))。
- ラット心移植モデル67)、イヌ肺移植モデル68)及びイヌ膵移植モデル69)において、移植臓器拒絶反応を明確に抑制し、生存期間を延長させる。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
分配係数
性状
- タクロリムス水和物は白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(99.5)に極めて溶けやすく、N,N -ジメチルホルムアミド又はエタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- tacrolimus
- 商
- プログラフ、タリムス、プロトピック Protopic、グラセプター
- 化
- tacrolimus ointment
- 関
- 免疫抑制剤、シクロスポリン、タクロリムス水和物
- 放線菌から分離されたマクロライド系の物質
- シクロスポリンより低濃度で免疫抑制の作用をもつ
- 腎毒性がある