- 72歳の女性。持続性の強い腹痛を主訴に来院した。6時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。表情は苦悶様である。体温37.0℃。呼吸数20/分。脈拍112/分、不整。血圧90/60mmHg。腹部は平担、軟で、全体に圧痛を認める。血液所見:赤血球 480万、Hb 14.8g/dl、Ht 47%、白血球 18,700、血小板 22万。血液生化学所見: 尿素窒素 41mg/dl、クレアチニン 1.5mg/dl、Na 135mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.5mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air): pH 7.41、PaO2 79Torr、PaCO2 29Torr、HCO3- 18mEq/l、BE -5.4mEq/l。腹部造影CT(別冊No.9)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I049]←[国試_104]→[104I051]
★リンクテーブル★
[★]
- 35歳の男性。人間ドックの腹部超音波検査で異常を指摘され来院した。身長172cm、体重80kg。腹部に異常を認めない。血液所見: 赤血球 520万、Hb 15.3g/dl、Ht 47%、白血球 6,800、血小板 26万。血液生化学所見: AST 24IU/l、ALT 53IU/l、γ-GTP 84IU/l(基準8-50)。腹部超音波写真(別冊No.8)を別に示す。検査中、体位による病変の移動はみられなかった。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I048]←[国試_104]→[104I050]
[★]
- 57歳の男性。38℃台の発熱と倦怠感とを主訴に来院した。頭部に小指頭大のリンパ節を数個触知する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。血液所見: 赤血球 210万、Hb 7.4g/dl、Ht 23%、白血球 16,000(異常細胞60%)。血小板 5.6万。異常細胞のペルオキシダーゼ反応は陰性。骨髄塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No.10)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I050]←[国試_104]→[104I052]
[★]
[★]
- 英
- acute mesenteric arterial occlusive disease, acute mesenteric arterial occlusion?, acute mesenteric artery occlusion?
- 関
- 腸間膜動脈閉塞症。腹痛
- 血栓を形成する基礎疾患を有する人が突発性疝痛性の腹痛を訴え、下血、麻痺性イレウス、ショック状態が見られたら急性腸間膜動脈閉塞症を考える。 ← 例えば 心房細動
- 治療:
- 方針:保存的治療を行い、不応ならば外科的治療を。(小腸梗塞)腸管切除。(大腸梗塞)内科的治療が原則。
- (血管造影時に診断を付けると同時に)(発症から10時間以内であること)血栓溶解薬、血管拡張薬の投与
- 安静、絶食、輸液
参考
- 1. [charged] 急性腸間膜虚血 - uptodate [1]
国試