- 19歳の女性。動悸と胸痛とを主訴に来院した。生来健康であったが1か月前から足のむくみを自覚するようになった。1週前にバスに乗り遅れそうになり、50mほど走ったところで失神した。来院時の12誘導心電図(別冊No.11A)と収縮期の心エコー図(別冊No.11B)とを別に示す。
- この疾患でみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A028]←[国試_104]→[104A030]
★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の男性。胸痛と呼吸困難とを主訴に来院した。3か月前から胸痛を自覚して次第に増強し、最近呼吸困難も出現した。呼吸数24/分。血圧128/84mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93 %。左呼吸音の減弱を認める。胸部エックス線写真(別冊No.10A)と胸腔ドレナージ後の胸部造影CT(別冊No、10B)とを別に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。
- a 職業に起因する。
- b 先行する感染症がある。
- c 気管支鏡下生検で診断する。
- d 放射線感受性が高い。
- e 予後は不良である。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A027]←[国試_104]→[104A029]
[★]
- 50歳の男性。B型慢性肝炎で通院中に、腹部超音波検査で肝に単発の占拠性病変を指摘された。血液所見:赤血球440万、Hb12.8g/dl、Ht36%、白血球3,100、血小板13万。血液生化学所見:総ビリルビン1.1mg/dl、AST49IU/l、ALT47IU/l。腹部ダイナミックCT(別冊No、12A、B、C)を別に示す。
- 治療方針の決定に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A029]←[国試_104]→[104A031]
[★]
[★]
- 英
- pulmonary hypertension, PH
- 関
- 原発性肺高血圧症
定義
- 1. 原発性肺高血圧症:肺動脈平均圧≧25mmHg
- 2. 二次性肺高血圧症:肺動脈平均圧≧20mmHg
- 健常者では、安静臥位にて平均肺動脈圧は15mmHgを超えず,加齢による上昇を考慮しても20mmHg以上にはならない
- 従って、一般には、安静臥位での平均肺動脈圧が25mmHgを超える場合、また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性間質性肺炎といった肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、肺胞低換気症候群では平均肺動脈圧が20mmHgを超える場合に、肺高血圧症と診断される。
病態生理
膠原病に伴う肺合併症
- IMD.722
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SLE
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RA
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PSS
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PM/DM
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MCTD
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SjS
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肺高血圧症
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+
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±
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+++
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±
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+
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ー
|
- 強皮症が最も高頻度で、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病が次ぐ
検査
- 血液検査:肺高血圧の診断はできないが、重症度の判定、臨床経過の評価、基礎疾患の診断のためには行われる。重症化して、右心負荷や右心不全が生じると、BNPやNT-proBNP、UAが上昇する。また、うっ血肝を来すとトランスアミナーゼの上昇を認めるようになる。
[show details]
- 右室肥大の所見
- II誘導に巨大なP波を認め、右房負荷が示唆される(肺性P)。I,aVFから右軸偏位が示唆される。V1-3?でストレインパターン。V1で若干Rが高い。
ガイドライン
- Guidelines Pulmonary Hypertension JCS2006.pdf
- 肺高血圧症治療ガイドライン(2006年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_nakano_h.pdf
国試
[★]
- 英
- primary pulmonary hypertension, PPH
- 同
- 原発性肺高血圧、本態性肺高血圧症 本態性肺高血圧 essential pulmonary hypertension
- 関
- 肺高血圧症
[show details]
e疫学
症状
- 労作時呼吸困難、咳、痰、チアノーゼ、胸痛、喀血、失神、レイノー症状 (YN.I-118)
参考
uptodate
- 1. [charged] 高血圧症の概要 - uptodate [1]
- 2. [charged] 肺高血圧症の病因 - uptodate [2]
- 3. [charged] 肺高血圧症の治療 - uptodate [3]
国試