- 英
- brainstem reticular formation (KL), reticular formation of brain stem
- ラ
- formatio reticularis truncus cerebri
- 関
- 網様体、脳幹
脳幹網様体
入出力
(KL.708)
機能 (KL.709)
- 大脳:上行性網様体賦活系
- 体性運動:骨格筋の筋緊張を維持し、筋活動を調節する
- 内臓運動:内蔵の機能の反応・調節に関与(特に延髄網様体)
- 線維連絡:自律神経中枢、脳神経の自律神経性核、脊髄の自律神経性ニューロン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/01 18:28:53」(JST)
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脳: 網様体 |
ヒト橋の冠状断。網様体 Formatio reticularis は左に示されている。
オリーブ核の中央付近における延髄の断面。網様体 Formatio reticularis は左に示されている。
|
名称 |
日本語 |
網様体 |
英語 |
reticular formation |
ラテン語 |
formatio reticularis |
関連構造 |
上位構造 |
脳幹、下位脳幹 |
画像 |
Digital Anatomist |
中脳断面
橋断面
延髄断面 |
関連情報 |
Brede Database |
階層関係、座標情報 |
NeuroNames |
関連情報一覧 |
MeSH |
Reticular+Formation |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
テンプレートを表示 |
網様体(もうようたい、英語:reticular formation 、ラテン語:Formatio reticularis )とは、脳幹の背側部分に散在する構造物である。まばらな細胞体の間を網目状の神経線維が結んでいるのでこの名があり、白質にも灰白質にも分類されない。呼吸および循環の中枢であり、生命維持に不可欠な機能を担っている。
目次
- 1 発生
- 2 解剖
- 3 機能
- 4 異常所見
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
発生
解剖
網様体は延髄から中脳まで、すなわち脳幹の全体に広がり、ミクロな構造の違いからいくつかの小部分に分けられる。網様体から出た線維は、脳神経の核と間脳の諸核の両方に達している。
網様体に入る線維では、脊髄を通ってきた痛覚線維のほか、視神経・内耳神経・三叉神経に由来する線維が視覚・聴覚・前庭覚(いわゆる平衡感覚)・顔面の触覚の情報を伝える。そのほか、大脳皮質、小脳、赤核、淡蒼球からの線維も網様体に入る。
網様体から出る線維は、脊髄、間脳の視床、延髄の迷走神経核、疑核・孤束核(舌咽神経の核)などに向かう。脊髄に向かった線維は運動機能の調節に関わる。視床に向かった線維は覚醒状態に関わる。迷走神経核、舌咽神経核に向かった線維は、それらの脳神経の調節を介して、呼吸と循環の調節に関わる。
機能
網様体は主に迷走神経を介して呼吸・心拍数・血圧を調節する中枢である。この機能は生命維持に不可欠なので、網様体が傷つくことは直ちに命に関わる。脳幹が生命維持の中枢と言われる理由の多くは、脳幹の全体に広がる網様体が負っている。
網様体は視床を介して覚醒と睡眠の調節にも深く関わっている。痛みで目が覚めるなどの反応は、痛覚線維から伝わった刺激が網様体に入り、網様体の活動を促して意識や運動機能を活発にすると説明される。この様子は脳波の測定により観察できるが、詳しい機序には不明な部分も多い。
異常所見
参考文献
- Werner Kahle、長島聖司・岩堀修明訳『分冊 解剖学アトラスⅢ』第5版(文光堂、ISBN 4-8306-0026-8、日本語版2003年)
外部リンク
- 簡易な説明、詳細な説明 - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥
|
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Japanese Journal
- 視刺激検査 急速眼球運動検査 (平衡機能検査) -- (平衡機能の検査)
- 意識とは? (特集 けいれん・意識障害119番--まず考えるべきことと対応) -- (意識障害の基礎知識)
- 実験的歯髄炎に伴うラット三叉神経脊髄路核尾側亜核および脳幹網様体における臼歯歯髄駆動ニューロンの応答性の変化
- 砂川 光宏,松井 泰成,金子 実弘,須田 英明
- 日本歯科保存学雑誌 = THE JAPANESE JOURNAL OF CONSERVATIVE DENTISTRY 48(6), 850-858, 2005-12-31
- NAID 10017181940
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[正答]
※国試ナビ4※ [097G027]←[国試_097]→[097G029]
[★]
- 英
- raphe nucleus, (pl.)raphe nuclei, nucleus of raphe
- ラ
- nuclei raphes
[★]
- 英
- pontine reticular formation
- ラ
- formatio reticularis pontis
- 関
- 脳幹網様体、橋被蓋
[★]
- 英
- brain stem reticular activating system
- 関
- 脳幹網様体、網様体、脳幹
[★]
- 英
- brain stem
- ラ
- truncus cerebri, truncus encephali
概念
中枢
循環中枢
以下3つの中枢が存在し、相互に干渉し合う。
昇圧中枢(交感神経興奮性中枢)
降圧中枢(交感神経抑制性中枢)
呼吸中枢
嘔吐中枢
排尿中枢
[★]
- 英
- reticular formation (KL)
- 関
- 脳幹網様体、中脳網様体、橋網様体、延髄網様体。脳幹網様体賦活系
- 脳幹の背側部分に散在する構造物
- まばらな細胞体(網様核)の間を網目状の神経線維が結んでいる
- 白質にも灰白質にも分類されない
- 呼吸および循環の中枢であり、生命維持に不可欠な機能を担っている
入力(求心性線維)
- 1.脊髄(脊髄網様体路・脊髄視床路)
- 2.小脳
- 3.中脳(上丘、赤核)
- 4.大脳皮質
出力(遠心性線維)
- 1.視床-大脳皮質(網様体視床路)
- 2.脊髄(網様体脊髄路)
- 3.小脳(網様体小脳路)
- 4.中脳核
機能
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー
[★]
- 英
- reticular
- 関
- 細網、網状