- 英laryngeal prominence (Z)
- ラ
- prominentia laryngea
- 同
- アダムのリンゴ Adam'sapple
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/07 09:19:42」(JST)
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喉頭隆起(こうとうりゅうき)は、俗に喉仏(のどぼとけ)とも言い、喉の中間にある甲状軟骨の突起したところ。英語Adam's Apple、フランス語Pomme d'Adamなど。キリスト教圏では「アダムのりんご」という。ただし、スペイン本国のスペイン語ではnuez (de Adán)((アダムの)木の実、ナッツ)と表現するなど一部例外もある。
男子は思春期を過ぎると喉仏が目立つようになる。
解説
人間の喉頭は、靱帯と筋肉によって結合された軟骨の枠内に固定されている。正面にあるのが甲状軟骨で、首の前方にかたまりをつくって、喉頭隆起、あるいは、西洋ではより一般的に「アダムの林檎」として知られている。
喉頭は思春期の間に、女性よりも男性においてより顕著に成長し、そのため典型的な喉仏は、女性や思春期前の少年少女より成人男性の方がさらに隆起している。この咽頭の成長はまた、十代の少年らの声変わりの原因でもある。
甲状軟骨は、喉頭の骨格(喉頭を含む気管の内外の軟骨構造)を作る9本の軟骨のうち最大のものである。これは2枚の板状の薄片から成り、軟骨の前方で合体し喉頭隆起と呼ばれる隆起を形作る。喉頭隆起は男女ともに明瞭だが、成人男性においていくぶん顕著な傾向がある。咽頭隆起のすぐ上方の甲状軟骨の縁は、甲状軟骨切痕または上甲状切痕と呼ばれている。
甲状軟骨の外側面を構成する2枚の薄片は、気管の左右それぞれの側を覆って斜めに広がる。各々の薄片の後縁はその下方で、輪状軟骨とともに、輪状甲状関節と呼ばれる関節を形成する。この関節での軟骨の動きは声帯ヒダの緊張の変化をもたらす。そして、それはさらに声の変化を生じる。甲状軟骨の上縁全体は、甲状舌骨膜によって舌骨とつながっている。
甲状軟骨は、そのすぐ後方に位置する喉頭を保護するのに役立つばかりでなく、喉頭の筋肉の付着する場所としても役立っている。
俗称
喉仏(のどぼとけ)
形状が座禅をしている仏様の姿に見えるためとする説がある[要出典]が、皮膚の上から仏の姿を確認する事はできない。また、火葬後の遺骨では「喉仏の骨が残っている」と言われることがあるが、軟骨である甲状軟骨は火葬の温度には耐えられずに消失する。座禅をする仏に見える骨は、喉頭隆起のあった位置とは無関係の、椎骨(いわゆる背骨 -脊椎- を形成する骨)のひとつである第二頸椎(軸椎)である。
アダムの林檎
1913年版のウェブスターの辞書は、その語句についてこう述べている。
“ |
…我々の最初の祖先が、禁断の木の実(林檎)を食べて、喉に詰まらせたという事に起因したという概念からそう呼ばれている。 |
” |
備考
- 喉頭隆起削除術 - トランスウーマン(男性の体を持ちながら心は女性である人)らのなかには、喉仏が(彼女らの)欲する以上に隆起したままになっており、喉仏の大きさを整える形成手術の一つである喉頭隆起削除術により手直しする者もいる。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、喉頭隆起に関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 4. 脊髄小脳変性症患者における後頭部連続経頭蓋磁気刺激のP300への影響 (第10回 日本リハビリテーション医学会 北海道地方会)
- 小川 太郎,磯山 浩孝,居川 幸正,高橋 邦彦,新明 史江,中馬 孝容,生駒 一憲,眞野 行生
- リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 42(1), 73, 2005-01-18
- … (SCD)への後頭部連続経頭蓋磁気刺激(rTMS)でのP300の影響を検討する.【対象】SCD症例3例で(年齢47〜73歳,男性2例,女性1例,罹病期間5〜12年,ICARS15〜58)小脳失調のみを呈し,自律神経症状,パーキンソニズムのない症例を対象とした.臨床的に痴呆や認知障害を有する症例はいなかった.【方法】rTMSはMagstim200を用い円形コイルで,喉頭隆起およびそこから左右に4cmの頭蓋上に,装置の最大出力の80〜100%で約0.2Hzの刺激を片面5回ずつ合計30 …
- NAID 110001867792
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- thyroid cartilage (Z)
- ラ
- cartilago thyroidea
- 関
- 喉頭、喉頭軟骨
- 図:N.59,73
- 「甲状軟骨の喉頭隆起はC5の高さにある」らしい (KL.613 N.59)
[★]
- 英
- larynx (KL,K)
- 関
- 咽頭
解剖
- 第4~6頚椎の高さにある。約5cm (KL.612) <→ C3-C6椎体の高さにある(M.571)
組織
- 呼吸器の上皮の移行
- 呼吸上皮
- 重層扁平上皮:喉頭蓋、声帯遊離縁
- 声帯以外の粘膜下組織中には喉頭腺が存在。喉頭室部に多い。
リンパ
- 上喉頭動静脈に沿って舌骨甲状膜を貫通 → 上内頚静脈リンパ節、中内頚静脈リンパ節
- 喉頭粘膜のリンパ網は、仮声帯、喉頭入口部でよく発達。喉頭蓋基部の小孔を通じて喉頭蓋前間隙のリンパ組織に連絡し、さらに内深頚リンパ節につらなっている。このため声帯上部癌のリンパ節転移率は喉頭癌のうち最も高率(SOTO. 560)
- 下喉頭動静脈に沿って喉頭前リンパ節・気管リンパ節 → 下内頚静脈リンパ節
- 喉頭前リンパ節、気管周囲リンパ節につながっている(SOTO. 560)
機能
喉頭の固有筋→喉頭筋
臨床関連
- 喉頭先天性疾患
- 喉頭外傷
- 喉頭異物
- 喉頭炎症
- 喉頭非腫瘍性病変
- 喉頭ポリープ(声帯ポリープ):声帯縁にに好発する広基性、有茎性の浮腫性腫瘤。声帯前1/3に好発。一側性が多い。表面平滑、色調は声帯と異なる。種々の嗄声を示す。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- 声帯結節:声帯の前1/3に好発。両側性が多い。女性に多く、声を酷使する職業に多い。幼児・学童では男性に多い。表面の色調は声帯と変わらない。嗄声をしめし、気息性嗄声が主。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- ポリープ様声帯
- 喉頭肉芽腫
- 喉頭嚢胞
- 喉頭角化症/喉頭白色病変/喉頭白色病変/喉頭白板症
- 喉頭癌