- 英
- axon
- 同
- 軸索突起
- 関
- 神経線維
WordNet
- long nerve fiber that conducts away from the cell body of the neuron (同)axone
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/27 21:08:40」(JST)
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神経細胞 |
樹状突起
細胞体
軸索
核
ランヴィエ絞輪
軸索末端
シュワン細胞
ミエリン鞘
|
神経繊維(しんけいせんい、神経線維とも、英: nerve fiber, axon)は、神経細胞の細胞体から延びる細長い突起で、実体は神経細胞の軸索(神経突起)である。あるいは、軸索と樹状突起を併せた総称。いずれにせよ、「神経線維」と言ったときは神経細胞の一部位というよりは、よりマクロ的な捉え方をしているものである[要出典]。神経線維は活動電位の伝導に加え、神経終末と細胞体との間の物質交換に役立っている。肉眼的に見える「神経」は、神経線維の束(神経線維束)とその周囲の結合組織からなる。
神経細胞の構造図 en:Dendrites=樹状突起、en:Rough ER (en:Nissl body)=粗面小胞体(ニッスル小体)、en:Polyribosomes=ポリリボソーム、en:Ribosomes=リボソーム、en:Golgi apparatus=ゴルジ体、en:Nucleus=細胞核、en:Nucleolus=核小体、en:Membrane=膜、en:Microtubule=微小管、en:Mitochondrion=ミトコンドリア、en:Smooth ER=滑面小胞体、en:Synapse (Axodendritic)=シナプス(軸索樹状突起) en:Synapse=シナプス、 en:Microtubule en:Neurofibrils=微小管ニューロフィラメント、en:Neurotransmitter=神経伝達物質、en:Receptor=受容体、 en:Synaptic vesicles=シナプス小胞、en:Synaptic cleft=シナプス間隙、 en:Axon terminal=軸索末端、en:Node of Ranvier =ランヴィエの絞輪 、en:Myelin Sheath(en:Schwann cell)=ミエリン鞘(シュワン細胞)、en:Axon hillock=軸索小丘、 en:Nucleus (en:Schwann cell)=細胞核(シュワン細胞)、en:Microfilament=マイクロフィラメント、en:Axon=軸索
分類[編集]
末梢神経の神経繊維は髄鞘の有無(有髄、無髄と呼ぶ)、直径、伝導速度等で分類される。下表で判る通り、有髄線維と無髄線維では有髄線維が、同じ種類の線維間では直径が大きい方が伝導速度が速い。前者は跳躍伝導、後者は電気緊張電位の広がりの違いによる。一般に、骨格筋運動と付随する固有感覚、部位のはっきりした皮膚感覚は伝導速度の速い線維を、交感神経活動や鈍痛などは伝導速度の遅い線維を利用して伝えられる。
分類 |
髄鞘 |
平均直径(μm) |
平均伝導速度(m/s) |
役割 |
Aα |
有 |
15 |
100 |
骨格筋や腱からの感覚、骨格筋の運動 |
Aβ |
有 |
8 |
50 |
皮膚の触圧覚 |
Aγ |
有 |
8 |
20 |
筋紡錘の錘内筋運動 |
Aδ |
有 |
3 |
15 |
部位が比較的明瞭な皮膚の温痛覚 |
B |
有 |
3 |
7 |
交感神経の節前線維 |
C |
無 |
0.5 |
1 |
交感神経の節後線維、皮膚の温痛覚 |
感覚神経(求心性神経)では次の分類が用いられることもある。
分類 |
髄鞘 |
平均直径(μm) |
平均伝導速度(m/s) |
感覚 |
Ia |
有 |
15 |
100 |
筋紡錘 |
Ib |
有 |
15 |
100 |
腱器官 |
II |
有 |
9 |
50 |
筋紡錘、皮膚触圧覚 |
III |
有 |
3 |
20 |
部位が比較的明瞭な皮膚の温痛覚 |
IV |
無 |
0.5 |
1 |
鈍痛、内臓痛 |
異常[編集]
神経線維はさまざまな状況で損傷し、ヒトを含む動物の機能を損なう。外科的に治療できる場合もあるが、根治できないこともある。
- 機械的損傷
- 脱髄疾患
- 髄鞘形成不全疾患
- 神経線維腫
- 神経鞘腫
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 神経細胞とシグナル伝達 (ビジュアル生理学 内の項目)
- 有髄線維 - 脳科学辞典
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Japanese Journal
- ギラン・バレー症候群の末梢神経病理 (増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて : 100年の軌跡)
- ギラン・バレー症候群の神経生理 (増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて : 100年の軌跡)
Related Links
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- 中枢神経軸索は、オリゴデンドロサイトの細胞膜表面のリン脂質からなるミエリンにより覆われている。軸索が損傷された後にも、ミエリンはデブリスとして残存し、この中には、複数の軸索再生阻害因子が含まれることが報告されて ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- brain stem
- ラ
- truncus cerebri, truncus encephali
概念
中枢
循環中枢
以下3つの中枢が存在し、相互に干渉し合う。
昇圧中枢(交感神経興奮性中枢)
降圧中枢(交感神経抑制性中枢)
呼吸中枢
嘔吐中枢
排尿中枢
[★]
- 英
- neuromuscular junction (K)
- 同
- 神経筋シナプス neuromuscular synapse
神経筋接合部に作用する薬物 (GPC.225)
[★]
- 英
- dopamine receptor DA-R
- 同
- ドーパミン受容体
- 関
- ドパミン、ドーパミン作動性ニューロン、受容体、カテコールアミン受容体
[show details]
- GOO.249
- 7回膜貫通型Gタンパク共役型受容体
- D1受容体
- Gs:アデニル酸シクラーゼ活性化→[cAMP]i↑
- 低用量での血管拡張はこの受容体を介して起こる
- 大脳基底核の神経回路では直接路にかかわる(SP.377)。
- Gi:アデニル酸シクラーゼ抑制→[cAMP]i↓、K+チャネル活性化、Ca2+チャネル抑制
- 中枢神経系に存在
- シナプス後ニューロン、ドーパミン作動性ニューロンの細胞体・樹状突起・軸索・終末部に存在し、興奮性の調節に関わる
- autoreceptor
- 大脳基底核の神経回路では間接路にかかわる(SP.377)。
作動薬(アゴニスト)
拮抗薬(アンタゴニスト)
[★]
- 英
- dorsal column-lemniscal system
- 同
- 後索-毛帯路、後索路、毛帯路、後索-内側毛帯路、後索-内側毛路系
- 関
- 上行性伝導路
- 皮膚、特に四肢遠位端無毛部の触圧覚受容器や筋、関節受容器からの太い有髄線維は、脊髄に入り同側の後索を上行する(SP.231)。
- 延髄レベルで、上下肢からの線維はそれぞれ楔状束核、薄束核のニューロンに終わる(SP.231)。
- これら後索核ニューロンの軸索は交差して内側毛帯となり、その大部分が視床外側部の腹側基底核に、一部は後核群にも終わっている(SP.231)。
[★]
- 英
- D2 receptor
- 関
- ドパミン、ドパミン受容体、受容体
- リガンド:ドパミン
- 受容体の型:7回膜貫通型G蛋白質共役受容体
- サブユニットの型:Gi:アデニル酸シクラーゼ抑制→[cAMP]i↓、K+チャネル活性化、Ca2+チャネル抑制
- 局在:中枢神経系に存在
- 機能:
[★]
- 英
- axonal degeneration
- 同
- 軸索反応 axonal reaction?
[★]
- 英
- axon initial segment
- 関
- 軸索、初節
[★]
-軸索輸送
- 同
- axoplasmic transport
[★]
- 英
- axon membrane
- 関
- 軸索
[★]
- 英
- axonopathy
-axonopathy
[★]
- 英
- trabecula、trabeculae、cord
- 関
- 腱、コード、柵状織、トラベキュラ、柱、ひも、線維柱帯、骨梁
- 束