ドレスラー症候群、心筋梗塞後症候群
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ドレスラー症候群 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
I24.1 |
ICD-9 |
411.0 |
DiseasesDB |
3947 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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ドレスラー症候群(ドレスラーしょうこうぐん、英: Dressler syndrome)は、心筋梗塞後症候群ともいわれ、 心筋梗塞発症後2~8週間で発熱、胸痛を伴い発症する心膜炎のこと[1]。
概要
心筋梗塞から日数がたった2週間~8週間でおこる心膜炎である。その発症機序は、心筋梗塞の壊死心筋に対する抗体免疫反応が考えられている[2]。
治療
アスピリンやステロイドが著効する[1][2]。
脚注
- ^ a b 病気がみえるVol.2 「循環器」 メディックメディア社発行 ISBN 978-4-89632-343-6
- ^ a b 医学英和大辞典 第12版 南山堂 ISBN 978-4525011321
関連項目
UpToDate Contents
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- 1. 心臓傷害後症候群 post cardiac injury syndromes
- 2. 心臓手術後の胸水 pleural effusions following cardiac surgery
- 3. 心筋梗塞の心膜合併症 pericardial complications of myocardial infarction
- 4. 心膜疾患の病因 etiology of pericardial disease
- 5. 突然の心停止および心突然死の概要 overview of sudden cardiac arrest and sudden cardiac death
Japanese Journal
- 83) PCI後に発症したDressler症候群の一例
- 林 宏鑑,小松 須美生,須崎 陽子,野村 哲矢,細田 誠之,原田 佳明,細見 泰生,平野 伸二,米山 聡嗣
- Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 66(supplement III), 1090, 2002-10-20
- NAID 110002688382
- 82) 若年性心筋梗塞にDressler症候群を合併した1例
- 山口 通雅,堀井 学,上田 一也,小林 修一,根来 憲介,松倉 康夫,藪田 又弘
- Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 66(supplement III), 1090, 2002-10-20
- NAID 110002688381
Related Links
- 2007年3月13日 ... 心筋梗塞後1ヶ月~1年で発見されることが多い。 ・Dressler症候群(心筋梗塞後症候群 ) 発症後、平均2~6週後に胸痛、発熱を訴える。貫通性梗塞の場合に、壊死細胞由来 の自己抗体に対する免疫応答が生じ、線維素性心外膜炎を生じる。
- 心筋梗塞後症候群(Dressler症候群)・心膜切開後症候群:前者は心筋梗塞後2~6週 に,後者は心膜切開手術後1~4週に発熱,胸痛で発病する.ともに副腎皮質ホルモン が奏功することにより自己免疫反応と考えられている. ・心筋梗塞や解離性大動脈瘤に ...
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★リンクテーブル★
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[正答]
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[★]
- 英
- acute pericarditis
- 関
- 心膜、心膜炎、胸骨下痛
病因
- YN.C-139
症状
合併症
身体検査
検査
- 超音波エコー検査:心嚢液の貯留がある場合、心筋の外側に低エコー領域を認める。
- 心電図:
治療
- 病因に応じた治療を行う
- ウイルス性:安静、全身管理、疼痛管理(NSAID、副腎皮質ステロイド)
- 細菌性:抗菌薬
- 結核性:抗結核薬
- 膠原病性:副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬
- 悪性腫瘍:抗悪性腫瘍薬
- 尿毒症性:人工透析の条件変更
参考
uptodate
- 1. [charged] 心膜疾患の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 心膜炎および心嚢液貯留における心電図 - uptodate [2]
- 3. [charged] 心膜の心エコー評価 - uptodate [3]
- 4. [charged] 急性心膜炎の臨床症状および診断的評価 - uptodate [4]
- 5. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [5]
- 6. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [6]
- 7. [charged] 再発性心膜炎 - uptodate [7]
国試
[★]
- 英
- post-myocardial infarction syndrome, postmyocardial infarction syndrome
- 同
- ドレスラー症候群, Dressler症候群, Dressler's syndrome, Dressler syndrome
- 関
- 心筋梗塞
概念
- 疫学・病因:心臓手術後だけでなく心筋梗塞後や肺塞栓後でも起こり、これらの患者のうちPCISを起こす患者は3.5%であったという報告がある。PCISは歴史的には1956年にDresslerによって急性心筋後、数週間から数ヶ月後に起こると報告されいるが、まれに心筋梗塞後1週間以内に症状が出現することがある。(参考1)
- 病態・症状:胸膜痛(pleuritic chest pain)、胸膜摩擦音、発熱、白血球増多、時に胸水・肺浸浸潤影(pulmonary infiltrate)。(参考1) ← 心筋梗塞後1週間以内に見られる急性心膜炎とは症状や経過が違うらしい。
- 病態生理:免疫性因子の関与が想定されている。心筋障害により心臓由来の抗原が放出され抗体形成を刺激、免疫複合体を形成後に心膜、胸膜、肺に沈着する。免疫複合体に対して炎症反応が惹起されるのが本態とされる。(参考1)
参考
- 1. [charged] Pericardial complications of myocardial infarction - uptodate [8]
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候