- 同
- 糖代謝異常合併妊娠
- 関
- 糖尿病合併妊娠、妊娠糖尿病
[show details]
糖代謝異常合併妊娠 : 95 件
糖代謝異常妊娠 : 約 15,600 件
正しい英訳語は不明
ja
glucose metabolism abnormal pregnancy : 約 21,000 件
glucose metabolic abnormality pregnancy : 約 4,770 件
glucose metabolic abnormal pregnancy : 約 26,900 件
glucose metabolic disease pregnancy : 約 6,080 件
glucose metabolic disorder pregnancy : 約 16,600 件
en
glucose metabolism abnormal pregnancy : 約 9,510,000 件
glucose metabolic abnormality pregnancy : 約 2,870,000 件
glucose metabolic abnormal pregnancy : 約 9,850,000 件
glucose metabolic disease pregnancy : 約 3,090,000 件
glucose metabolic disorder pregnancy : 約 6,140,000 件
糖代謝異常妊娠の分類
- G10M.162
- 参考2
- 1. 糖尿病合併妊娠:妊娠以前からの糖尿病+妊娠
- 2. 初めてみつかった糖代謝異常(hyperglycemic disorders in pregnancy)
- 2-1. 妊娠糖尿病 GDM
- 2-2. あきらかな糖尿病(overt diabetes)
母体への影響
- 参考1
- (糖尿病合併妊娠の場合)糖尿合併症(網膜症、腎症)の悪化、ケトアシドーシスの悪化、
- 妊娠高血圧症候群合併リスクの上昇
- 巨大児による分娩遷延
胎児・新生児への影響
- G10M.164
- 流産・早産:多くなる (QB.P-270)
- 子宮内胎児発育遅延、胎盤機能不全、胎児死亡
- 先天奇形
- 器官形成期(妊娠5-8週)に高血糖が細胞分化に干渉する
- 高血糖による浸透圧利尿 → 多尿、多飲 → 羊水過多
- (新生児期)低血糖:高血糖によりβ細胞が過形成となり、出生後に母体からの糖供給が無くなったとたんに低血糖をきたす。
母体糖尿病児に見られる症状
- QB.O-84
- 低血糖>巨大児>多血症>高ビリルビン血症>呼吸障害>低カルシウム血症
診断
- 参考2
- 妊娠初期の初診時:空腹時血糖 or 随時血糖 or HbA1cの測定
- (1) 空腹時血糖が92以上126mg/dL未満 → 妊娠糖尿病
- (2) 非妊時の糖尿病の判定基準を満たす場合 → あきらかな糖尿病
- 空腹時血糖:126mg/dL以上 or 随時血糖:200mg/dLを超える or HbA1c値:6.1%以上 ← このHbA1c国際基準じゃないのでしょう?国際標準値での基準は HbA1c(国際標準値)≧ 6.5%
- (3) 92-180-153のうち1点以上満たした場合 → 妊娠糖尿病
- (4) 非妊時の糖尿病の判定基準を満たす場合 → あきらかな糖尿病
- 空腹時血糖:126mg/dL以上 or 随時血糖:200mg/dLを超える or HbA1c値:6.1%以上
治療
- 一日4-7回の測定を行い、糖代謝異常合併妊娠の目標血糖値を達成できるかモニターする。改善の見込みがなければ、食事療法、インスリン療法を開始する。
- 目標:(食前)100mg/dl以下、(食後2時間)120mg/dl以下
- NGY.429
- 妊娠前半:標準体重(kg) x 30(kcal/kg) + 150
- 妊娠後半:標準体重(kg) x 30(kcal/kg) + 350
- G10M.167
- 妊婦 :標準体重(kg) x 30(kcal/kg) + 200
- 授乳婦:標準体重(kg) x 30(kcal/kg) + 500
- 2005年に厚生労働省から推奨された栄養指針(参考1)
- 妊娠初期:標準体重(kg) x 25~30(kcal/kg) + 50
- 妊娠中期:標準体重(kg) x 25~30(kcal/kg) + 250
- 妊娠末期:標準体重(kg) x 25~30(kcal/kg) + 500
- 食事療法でコントロールできない場合。
- 空腹時血糖値 :≦100 mg/dL
- 食後2時間後血糖値:≦120 mg/dL
- 1日平均血糖値 :≦100 mg/dL
- HbA1c :≦6 %(NGY.429), 4.3-5.8%(G10M.167)
参考
- 1. D.産科疾患の診断・治療・管理 8.合併症妊娠の管理と治療 糖代謝異常合併妊娠
- http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6003-035.pdf
- 2. クリニカルカンファレンス1 母体合併症 3)糖代謝異常合併妊娠 - 日産婦誌62巻9号 (2010/9)
- http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-114.pdf
- 3. 症例から学ぶ周産期医学 1)内科疾患合併妊娠 糖尿病合併妊娠 - 日産婦誌57巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/57/5709-233.pdf
UpToDate Contents
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- 1. 小児や青年の急性リンパ芽球性白血病やリンパ腫の転帰の概要overview of the outcome of acute lymphoblastic leukemia lymphoma in children and adolescents [show details]
…treatment of hyperglycemia improves outcome. In some patients, abnormal glucose metabolism may persist after completion of therapy . Glucose metabolism was studied in 32 children with ALL/LBL who were off of …
- 2. 慢性腎疾患における炭水化物およびインスリン代謝carbohydrate and insulin metabolism in chronic kidney disease [show details]
…sensitivity to insulin occurs in almost all uremic subjects and is largely responsible for the abnormal glucose metabolism seen in this setting . Possible mechanisms that could account for the reduction in insulin-mediated …
- 3. グルコースおよびグリコーゲン代謝の遺伝性疾患の概要overview of inherited disorders of glucose and glycogen metabolism [show details]
…proteins involved in glycogen synthesis, degradation, or regulation. Those disorders that result in abnormal storage of glycogen are known as glycogen storage diseases (GSDs). They are largely categorized …
- 4. 膵外分泌癌の疫学と非家族性の危険因子epidemiology and nonfamilial risk factors for exocrine pancreatic cancer [show details]
…who are at risk for pancreatic cancer. However, increasing data support the view that abnormal glucose metabolism, insulin resistance, and hyperinsulinemia are etiologic factors for pancreatic cancer rather …
- 5. 2型糖尿病の危険因子risk factors for type 2 diabetes mellitus [show details]
…However, abnormal glucose metabolism can be documented years before the onset of overt diabetes. Although the risk of developing type 2 diabetes follows a continuum across all levels of abnormal glycemia …
Japanese Journal
- 伊藤 明美
- 日本静脈経腸栄養学会雑誌 34(1), 3-6, 2019
- <p>妊娠時から産褥期における栄養管理の目的は、妊婦の健康と胎児の発育を守ることである。通常、「日本人の食事摂取基準」を満たすような食生活が理想と言える。しかし、平成29年の「国民健康・栄養調査」結果では、20歳代女性のやせ(BMI<18.5㎏/m<sup>2</sup>)の割合は21.7%と多く、カルシウム、マグネシウム、鉄は推定平均必要量を下回っている。非妊 …
- NAID 130007635434
- 特別講演Ⅰ要旨 児の視点からみた糖代謝異常妊娠 (平成29年度滋賀県産科婦人科医会研修記録) -- (平成29年度第4回滋賀県産科婦人科医会学術研修会)
- 糖代謝異常妊娠 (特集 病態生理・保健指導・分娩管理 事例で学ぶハイリスク妊娠3ステップ)
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- 妊娠中の糖代謝異常と診断基準(平成27年8月1日改訂). 2015年08月01日. 妊娠中に取り扱う糖代謝異常 hyperglycemic disorders in pregnancyには、1)妊娠糖尿病 gestational diabetes mellitus (GDM)、2)妊娠中の明らかな糖尿病 overt diabetes in pregnancy、3)糖尿病合併妊娠 pregestational ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- gestational diabetes mellitus GDM, gestational diabetes
- 同
- 妊娠性糖尿病
- 関
- 糖尿病、糖代謝異常妊娠
定義
妊娠により発生した妊娠中にのみ認められる糖代謝異常合併妊娠で、分娩後に改めて糖負荷試験を行うと、正常化する疾患概念
- 妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常である。あきらかな糖尿病(overt diabetes)は含めない。(参考1)
危険因子
- NGY.429
- 糖尿病の家族歴の有無、巨大児の分娩の有無、先天奇形の分娩歴の有無、原因不明の流産歴・早産歴・死産歴の有無、35歳以上、肥満者、尿糖陽性者
合併症
- G10M.164 参考1
母体
胎児
新生児
妊婦の妊娠糖尿病のスクリーニング
- 正常食(約400-600lcal)摂取後2-4時間の間に静脈血採取。血糖値が100 mg/dl以上であればOGTT 75gを行う。
- 100 mg/dlであっても、尿糖(+)、肥満、糖尿病の家族歴、あるいは巨大児出産の既往のいずれかがある場合にもOGTT 75gを行う。
診断基準
新診断基準
- 参考1,2
- 初診時およびインスリン抵抗性の高まる妊娠中期に随時血糖値検査を行い、100mg/dl以上の陽性者に対してOGTTを施行して診断
- <OGTT判定基準>
- ・空腹時血糖値≧92mg/dl
- ・1時間値≧180mg/dl
- ・2時間値≧153mg/dl
- の1点以上を満たした場合に妊娠糖尿病と診断する.
- ※但し,「臨床診断」における糖尿病と診断されるものは除く.
[show details]
古い診断基準
- 空腹時 :≧100 mg/dl
- 1時間値:≧180 mg/dl
- 2時間値:≧150 mg/dl
- いずれか2つ以上の基準値を満たせば妊娠糖尿病とする。
治療・管理
管理
管理目標
- 空腹時血糖 100mg/dl以下、食後2時間血糖値 120mg/dl以下、1日平均血糖値 100mg/dl以下、HbA1c 6%以下
食事療法
- 妊娠前半:標準体重 x 30 + 150 kcal/日
- 妊娠後半:標準体重 x 30 + 350 kcal/日
インスリン療法
- 経口血糖降下薬は胎盤通過性があり、胎児の安全性が確認されておらず、また乳汁中にも分泌されるため、妊娠から授乳がおわるまでは禁忌
分娩後の管理
- 分娩後6-12週に75g OGTTをおこない、糖尿病の評価を行う。
参考
- 1. クリニカルカンファレンス1 母体合併症 3)糖代謝異常合併妊娠 - 日産婦誌62巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-114.pdf
- http://d.hatena.ne.jp/bonbokorin/20100608/p1
[★]
- 英
- pregnancy, gravidity, gestation
- 関
- 妊娠週数、妊娠期間、(妊娠週数・妊娠月数の推定)子宮#子宮の大きさ、trimester。妊婦
- 妊娠x週
- x weeks of gestation
妊娠期間 (L.107)
- 最終月経の開始から280日(40週)
- 受精後266日(38週)
妊娠に伴う自覚、検査所見
- QB必修
- 尿検査による妊娠反応陽性:4週
- つわり症状 :6週
- 胎動の自覚 :18-20週
検査
超音波検査
- QB必修
- 妊娠4週:胎囊
- 妊娠5週:胎児
- 妊娠6週:胎児心拍
- 妊娠10-12週:ドップラーによる胎児心拍
尿妊娠反応
妊娠による変化
- G10M.38 NGY.293-303
- 循環血液量増加 → 血漿量の増加が血球成分の増加より著しい → 血液希釈(赤血球数↓、Hb↓、Ht↓)
- 白血球増加(5000~12000 /ul)。多核白血球優位に増加。
- 凝固能:凝固系亢進、線溶系抑制
- 血液凝固因子:第XI因子、第XIII因子を除き、血液凝固因子の濃度が上昇
- 胃:緊張度と運動性低下。食道括約筋圧低下、妊娠子宮による胃の変異により胃食道逆流が生じやすい(→麻酔管理では妊婦はfull stomach扱い)。
- 胸郭弛緩、横隔膜挙上、気道拡張(プロゲステロンによる気管平滑筋弛緩)
- →[一回換気量]増加、[予備呼気量]減少、[残気量]減少 → 残気量が減少し、一回換気量が増加 → 分時換気量増加
-
- 食後血糖は上昇。空腹時血糖は低下する。また、食後に高インスリン血症が持続する。 (NGY.293)
- FSH, LH:非妊娠時の基礎値
- hCG:10週前後にピークとなり以降、減少。
- PRL:妊娠末期に向かって増加
妊娠によるエネルギー付加量
- NGY.324
- 日本人成人女子の生活活動強度別の栄養所要量(kcal/day)
- 妊婦 +350
- G10M.72
- 妊娠初期:50kcal
- 妊娠中期:250kcal
- 妊娠末期:500kcal
- 授乳中:450kcal
妊娠と服用薬
- 妊娠と薬情報センター - 独立行政法人 国立成育医療研究センター
- http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html
服用薬の影響
- 4週から7週末までは器官形成期であり、催奇形性が確認されているものはワルファリン(鼻奇形、骨形成不全)、メトトレキセート(種々の奇形)、抗てんかん薬(種々の奇形)がある。(参考1)
臨床関連
届出
参考
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/FUJ-FULL.pdf
[★]
- aberrance, aberration, abnormity, anomalia, anomalo, anomaly, bad condition, defect, glitch, malfunction, trouble, uniqueness, vitium
[★]
- 英
- metabolism
- 同
- 物質代謝、新陳代謝
- 関
- 中間代謝
[★]
- 英
- glucose metabolism disorder
- 関
- グルコース代謝疾患
[★]
- 英
- metabolic disorder, dysbolism
- 同
- 代謝障害
- 関