- 英
- ketosis (FB)
- 同
- ケトン血症、インスリン依存性糖尿病
- 関
- ケトン、ケトン体
[show details]
- アセト酢酸の代謝分解より生成の方が早い
- 呼気がアセトン臭
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/15 20:07:38」(JST)
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ケトーシス(英: ketosis)は、糖質および脂質の代謝障害により、体内のケトン体が異常に増量し、臨床症状を示す状態。ケトン症とも呼ばれる。血中のケトン体が増量した状態をケトン血症、尿中のケトン体が増量した状態をケトン尿症、乳中のケトン体が増量した状態をケトン乳症と呼び区別する。臨床症状を伴わないケトン体の増量はケトーシスとはみなされない。
ケトーシスは単一の原因による発生は少なく、その原因は種々存在する。単胃動物ではケトン体は肝臓でのみ合成される。肝臓でのケトン体の合成亢進は下記の場合で発生する。
- 大量の脂肪酸が肝臓に流入すると、脂肪酸のβ-酸化による過剰なアセチルCoAからケトン体が合成される。
- オキサロ酢酸の不足などによりTCA回路でのアセチルCoAの処理能が低下するとアセチルCoAはケトン体として蓄積される。
- NADPHの低下などによりアセチルCoAからの脂肪酸合成が傷害されるとアセチルCoAはケトン体として蓄積される。
ケトーシスは分娩前後の乳牛に発生が多く、その主な原因として、エネルギー要求量の増加による低血糖が考えられる。 症状としては元気消失、乳量の減少などがみられ、ときに神経症状を示す。症状により消化器型ケトーシス、神経型ケトーシス、乳熱型ケトーシスに分類される。血中のケトン体、遊離脂肪酸の上昇、グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、リン脂質、インスリンの低下が認められる。治療にはビタミンB群、インスリン、キシリトールなどを添加したグルコース液の輸液が行われる。肝機能障害がある場合には、メチオニンやパントテン酸などが使用される。
参考文献
|
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明示してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2012年6月) |
- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(大動物編)』 文永堂出版、2005年。ISBN 4830032006。
- 獣医学大辞典編集委員会編 『明解獣医学辞典』 チクサン出版、1991年。ISBN 4885006104。
- 鎌田信一; 押田敏雄; 酒井健夫; 局博一、永幡肇編、 『獣医衛生学』 文英堂出版、2005年。ISBN 9784830031991。
関連項目
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Japanese Journal
- Vogt-小柳-原田病に続発した急性発症自己免疫性1型糖尿病の1例
- 辻 英之 [他]
- 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(3), 157-161, 2011-12-25
- 症例は58歳女性、50歳時にVogt-小柳-原田病(原田病)を発症し、最近はステロイド点眼のみを続けていた。2010年7月より4.5kgの体重減少あり。8月に入り、咽頭痛、口渇、全身倦怠悪化するため8月2日近医受診、随時血糖433mg/dl、HbA1c 9.8%(以下HbA1cは国際標準値で表記)あり、投薬加療開始されるも、ケトーシス悪化傾向にあり、当院紹介され8月6日入院となった。入院時採血、検 …
- NAID 110008721260
- 天然型IFNα少量長期投与療法による1型糖尿病発症が疑われたC型慢性肝炎の1例
- 林 武生,貝沼 茂三郎,谷合 啓明,村田 昌之,岡田 享子,澤山 泰典,古庄 憲浩,林 純
- 肝臓 52(6), 335-343, 2011-06-25
- 69歳女性.2005年4月C型慢性肝炎と診断され,肝細胞癌にて他院で肝部分切除を施行.同年11月より2007年4月までC型慢性肝炎に対し,PEG-IFN α2b/RBV併用療法が行われたがウイルス学的に無効であった.同年7月にHCV-RNA陽性で,ALTの再上昇あり,8月より肝庇護目的にnIFN α少量長期投与療法を開始し,治療10週目にHCV-RNAは陰性化し,同治療を継続していた.2009年7 …
- NAID 10029285483
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- 6. ケトーシスの対処方法 (1) エネルギー供給を行う : 急速に代謝されるエネルギー源である、飼料用グリセリンの給与が効果的です。グリセリンの給与は、インシュリンレベルを高め急激な体脂肪の動員を抑制します。
- コーラやジュース類の多くは約10%の糖を含んでいます。缶コーヒーの砂糖の量は8~10%が普通です。清涼飲料水ケトーシスを起こした人は,糖を含む清涼飲料水を1日に平均2,200ml飲んでいました。200g以上の糖を摂っていたことに ...
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★リンクテーブル★
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097B009]←[国試_097]→[097B011]
[★]
- 英
- ketotic hypoglycemia
- 関
- アセトン血性嘔吐症、低血糖症
概念
- 比較的やせ型の児が、感冒や精神的ストレスにより食事が取れないために糖の補給ができなくなり、ケトーシスを来して元気がなくなり嘔吐を発症する疾患。幼児期~児童初期にみられる。
疫学
- 小児の低血糖症の中で最も多く認められる(全体の50%)。
- 身体的には未熟児、SFD児、身体発育不良児に多い。
- 2-5歳に最も多い
- 男女比は2:1で男児に多い。
- 加齢とともに発作頻度は減少。10歳くらいまでに消失
病因
- 糖新生能力が低い:小児では肝のグリコーゲンは数時間で枯渇。筋から動員される糖原性アミノ酸からアラニンとなり糖新生されるが、小児では糖の補充が間に合わないことがある。
誘因
- 摂食が制限されているときに起こるので、朝に起きやすいし、前日の夕食を抜いていればなおさら
病態生理
症状
- 悪心・嘔吐、脱力感、全身倦怠感、無表情、会話の停滞、集中力減退、速脈、顔面蒼白、歩行障害、嗜眠、意識障害、けいれん (SPE.210)
診断
検査
- ケトン負荷:ケトン食で低血糖発作
- グルカゴン負荷:低血糖発作時にグルカゴン負荷に反応しない
血液検査
尿検査
治療
予防
- 食事回数の増加、誘発因子(感染、ストレス)を避ける
鑑別
- YN.D-107
参考
uptodate
- 1. [charged] 幼児および小児における低血糖症の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 乳児および小児における低血糖に対するアプローチ - uptodate [2]
国試
[★]
- 英
- hyperuricemia
- 同
- 尿酸過剰血症
- 関
- 尿酸 uric acid、血清尿酸、痛風
概念
- 尿酸の血漿中溶解度を考慮し、男女を問わず血清尿酸値7.0mg/dlを超える状態(医学事典)
病因
-
- von Gierke病
- 多血症、慢性骨髄性白血病 ← 乳酸過多による尿酸クリアランスの低下???、核酸分解産物の増加
- 続発性:利尿薬(サイアザイド系利尿薬、ループ利尿薬(フロセミド))
HIM.2445
-
ガイドライン
- http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf
治療
治療開始基準
- 腫瘍崩壊症候群の予防
- 無症候性持続性高尿酸血症(9mg/dl) ← これをトリガーにして治療するのは、ないわー、と言われている。
生活食事療法
回避すべき食習慣
- 肉(レバー、ホルモン、砂肝など)、魚類(エビ、カツオなど)、菓子パンの過剰摂取
- ビール、紹興酒など酒類: (禁酒週に2回。1日ビール500ml以下、日本酒1合以下、ウイスキー60ml以下
- 果糖/ジュースの採りすぎ
- カロリーの過剰摂取
尿酸を下げる食事
参考
- http://www.nmt.ne.jp/~nagioo/gout.htm
[★]
- 英
- acetonemic vomiting
- 同
- 周期性嘔吐症 cyclic vomiting periodic vomiting、自家中毒症 autointoxication
- 関
- ケトン性低血糖症
概念
- 感冒や精神的ストレスにより嘔吐を繰り返し、ケトーシスを来して元気がなくなる病態であり、幼児~学童(2-10歳)に見られるものである(SPE.211)
病因
- 中枢神経、自律神経を含めた発達の未熟性による。これらにストレスが加わって大脳辺縁系の興奮を引き起こし、視床下部-下垂体系、延髄(嘔吐中枢)、自律神経中枢(視床下部)などの広範な興奮異常を引き起こす。(SPE.211)
疫学
病態生理
- 精神的・肉体的ストレス → ケトン体(アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸)、ストレスホルモンであるACTH、コルチゾール、ADH、血症レニン活性が増加 → 種々の症状 (SPE.211)
身体所見
症状
- 悪心・嘔吐、脱力感、全身倦怠感、無表情、会話の停滞、集中力減退、速脈、顔面蒼白、歩行障害、嗜眠、意識障害 (SPE.211)
- 発症から2-3日症状が持続する
- 低血糖症状はない ← ないこともないけど
検査
治療
- 軽症:安静、制吐薬、糖質摂取、ブドウ糖液の静注 → 嘔吐発作が続いているときには経口摂取禁止(SPE.211)
- 重症:脱水症状の治療(輸液)
鑑別
- YN.D-107
[★]
- 英
- hyperosmolar hyperglycemic nonketotic syndrome
- 同
- 高血糖高浸透圧症候群 hyperglycemic hyperosmolar syndrome HHS、非ケトン性高浸透圧性症候群 ← 以前の呼称らしい
- 関
- 高浸透圧性非ケトン性昏睡? hyperosmolar nonketotic coma?。糖尿病
[show details]
- 研修医当直御法度 症例帳 p.18
誘発因子
- 糖尿病専門医研修ガイドブック改訂第4版 p.190
- 感染症:肺炎、尿路感染症、ウイルス感染
- 脱水:嘔吐、下痢
- 手術:胸部手術、腹部手術、脳外科手術
- 脳血管障害:脳梗塞、脳出血
- 薬剤:ステロイド、利尿薬、高カロリー輸液
- 内分泌疾患:Cushing syndrome、バセドウ病
- 心疾患:心筋梗塞、心不全
比較
- 糖尿病専門医研修ガイドブック改訂第4版 p.190
|
DKA
|
HONK
|
糖尿病病型
|
1型糖尿病
|
2型糖尿病
|
発症年齢
|
若年
|
高齢
|
前駆症状
|
多飲、多尿、消化器症状
|
特異的なものはない
|
身体異常
|
脱水、アセトン臭、クスマウル大呼吸
|
脱水、アセトン臭-、中枢神経症状(痙攣、振戦)
|
検査所見
|
尿ケトン体
|
(+)~(++)
|
(-)~(±)
|
血糖値(mg/dL)
|
300~1000
|
600~1500
|
浸透圧(mOsm/L)
|
>300
|
>350
|
Na (mEq/L)
|
正常~軽度低下
|
>150mEq/L
|
pH
|
<7.3
|
7.3~7.4
|
BUN
|
上昇
|
著明上昇
|
K
|
↑
|
↑
|
- 高浸透圧性非ケトン性昏睡?において昏睡やケトーシスを伴うことが多くなったため、本名称で呼ばれることが多くなった。(糖尿病治療ガイド2008-2009)
- 著しい高血糖と高度な脱水に基づく高浸透圧血症により循環不全をきたした状態。著しいアシドーシスは認めない。(糖尿病治療ガイド2008-2009)
[★]
- 英
- ketone body, ketone bodies
- 同
- アセトン体 acetone body
- 関
- ケトーシス
ケトン体
ケトン体の生合成
ケトン体の代謝
検査
[★]
- 英
- nonketotic hyperglycinemia
- 関
- 高グリシン血症
[★]
- 英
- atypical nonketotic hyperglycinemia
[★]
ペットボトル症候群
[★]
ペットボトル症候群