- 英
- hydramnios, polyhydramnios
- 同
- 羊水過多(自覚症状を伴わない。自覚症状を伴うものが羊水過多症)
- 関
- 羊水
概念
原因
胎児側の原因
- 無脳症では妊娠末期は髄液の貯留や嚥下障害により羊水過多を来しやすい
母体側の原因
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/07 23:26:59」(JST)
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羊水過多症(ようすいかたしょう)とは羊水が800ml以上になるような病態である。早産の原因となるほか、様々な異常の徴候でもある。羊水量を測定するのに近年はエコーでみることが多い。羊水ポケットが8cm以上であれば羊水過多症と診断する。羊水量は正常妊娠でも様々な値をとるため診断は非常に難しい。一般には正常妊娠では妊娠8ヶ月で羊水量は最大で約700mlになるといわれている。
目次
- 1 原因
- 2 症状
- 3 治療
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
原因
- 母体の異常
- 胎児付属物の異常
- 胎児の異常
- 胎児奇形(無脳児、水頭症、脊椎破裂、消化管閉鎖)
- 多胎
- 胎児水腫
症状
基本的に母体、胎児に様々な症状を起こし、分娩異常も起こしえる。
- 母体の異常
- 母体の症状としては、子宮が大きくなるということと、羊水過多症の原因疾患の症状が出ることとなる。腹部腫大、子宮底上昇、横隔膜挙上、胃の圧迫、呼吸困難などがみられる。また胎動が認めにくいのも特徴である。妊娠高血圧症候群を合併しやすい。
- 胎児の異常
- 胎児には早産、低出生体重児、IUGR、先天奇形、胎位異常が認められることがある。
- 分娩の異常
- 前期破水、常位胎盤早期剥離、微弱陣痛、弛緩出血などがおこりやすい。
治療
基本的に羊水過多症はその他の治療可能な疾患を見つける所見のようなものである。治療としては、安静、減塩、水分制限、利尿薬くらいしかすることはない。それでも苦痛が軽減しなければ羊水を抜き取ることもある。これは早産の予防効果もある。
参考文献
関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
- P2-34-3 当院における羊水過多症例の妊娠経過と転機に関する検討(Group 86 胎児奇形・先天異常2,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第65回学術講演会)
- 牧志 綾,久保田 陽子,葉 宜慧,志水 香保里,上田 智弘,角 健司,高松 祐幸,喜吉 賢二,佐本 崇,船越 徹
- 日本産科婦人科學會雜誌 65(2), 791, 2013-02-01
- NAID 110009639114
- P2-54-2 羊水過多症例に対する羊水鏡を用いたpinhole人工破膜法の試み(Group110 産科手術・手技4,一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 香山 晋輔,冨松 拓治,金川 武司,谷口 友基子,木村 敏啓,橋本 香映,熊澤 恵一,味村 和哉,木村 正
- 日本産科婦人科學會雜誌 64(2), 752, 2012-02-01
- NAID 110009583602
- P2-41-5 当院の羊水過多症66例の検討(Group97 産科合併症3,一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-21-16 当科における羊水過多症と羊水中糖濃度の検討(Group46 妊娠・分娩・産褥の生理・病理11 羊水・胎盤,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- 佐藤 朗,下田 勇輝,森 耕太郎,鎌田 久美子,小川 正樹,寺田 幸弘
- 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 608, 2011-02-01
- NAID 110008509251
Related Links
- 羊水過多症。羊水過多症とはどんな病気か 子宮内の羊水が800mlを超えると判断される場合を羊水過多といい、これに母体の自覚症状を伴う場合を羊水過多症といいます。羊水は主として胎児の尿、肺胞液(はいほうえき)から産 gooヘルス ...
- おなかの中の赤ちゃんは、羊水を飲んで尿として排出しています。羊水の量が少ないということは、腎臓の働きが悪いのかもしれません。羊水過少症・羊水過多症の症状を紹介します。
- 『羊水過多・羊水過多症とは?』 羊水過多とは「妊娠時期のいかんをとわず、羊水量が800mlを越える場合を羊水過多と称する。 また、この場合臨床上なんらかの自・他覚症状を伴う場合(たとえば子宮収縮、呼吸困難など)を羊水過多症 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、10~12の問いに答えよ。
- 35歳の1回経産婦。挙児希望で来院した。
- 現病歴 : 月経周期は不規則である。最近100日間の基礎体温表を以下に示す。
- 既往歴 : 27歳時、妊娠40週で正常分娩した。他に特記すべきことはない。
- 現症 : 身長154cm、体重48kg。
- 検査所見 : 血液所見と血清生化学所見とに特記すべきことはない。バルーンカテーテルを用いた子宮卵管造影と初診後の基礎体温表とを以下に示す。
- 初診後の経過 : 月経5日目から5日間治療薬Xを経口服用し、診察A、B及びCで卵胞の発育を確認した。診察Cで卵胞径が20mmとなったので、治療薬Yを筋肉注射した。診察Dで妊娠反応が陽性を示し、診察Eにおける経膣超音波検査で胎嚢は写真に示す通りであり、各々の胎嚢内に胎児心拍動を確認した。
[正答]
※国試ナビ4※ [098C010]←[国試_098]→[098C012]
[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠33週5日。妊婦健康診査のため来院した。自宅近くの医療機関で妊婦健康診査を受けていたが急に転居となり、今後の妊娠・分娩管理を希望して受診した。診療情報提供書は持っていない。持参した母子健康手帳の記載(別冊No. 3)を別に示す。
- 認められる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110F021]←[国試_110]→[110F023]
[★]
- 30歳の女性。妊娠27週。腹痛を主訴に来院した。超音波断層法で羊水過多症と胎児発育遅延とが認められ、さらに胎児心奇形と胎児頭蓋内の異常とを指摘された。内診で子宮ロは2cm開大しており、子宮収縮が3分おきにみられる。出血はなく、破水はしていない。
- 処置として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A019]←[国試_104]→[104A021]
[★]
- 30歳の女性。0経妊。妊娠を希望し、相談のため来院した。飲酒の習慣はないが、1日に15~20本の喫煙を10年間続けている。家族歴と既往歴とに特記すべきことはない。この女性の妊娠で発生のリスクが高いのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I004]←[国試_096]→[096I006]
[★]
- a. 妊娠初期は経口血糖降下薬で管埋する。
- b. 妊娠初期の血糖コントロールが不良の場合は先天奇形の頻度が高い。
- c. 羊水過多症の合併頻度が増える。
- d. 分娩後はインスリン必要量が減少する。
- e. 新生児低血糖に注意する。
[正答]
※国試ナビ4※ [ ]←[国試_102]→[102A002]
[★]
- 検査用の試験紙(別冊No. 2)を別に示す。この試験紙を用いて診断するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B023]←[国試_109]→[109B025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101E030]←[国試_101]→[101F002]
[★]
- 妊娠10週の経腟超音波検査で診断できるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G030]←[国試_111]→[111G032]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- 英
- oligoamnios, oligohydramnios
- 同
- 羊水過少(臨床所見を認めないもの。臨床所見を認めるものが羊水過少症)
- 関
- 羊水
概念
原因
胎児合併症
母体合併症
治療
- 特にない
- 分娩時に臍帯圧迫などによる変動一過性徐脈が認められたら人口羊水の注入をすることがある。
参考
- 1. 〔よりよい妊娠管理を目指して(その1)〕羊水過多(症),羊水過少(症)の管理 - 日産婦誌51巻1号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5101-009.pdf
- http://www.jsog.or.jp/PDF/54/5403-039.pdf
国試
[★]
- 英
- twin pregnancy
- 関
- 双胎、膜性診断
分類
診断
- 妊娠10週までに1絨毛膜双胎と2絨毛膜双胎の診断を行うことが望ましい。1絨毛膜双胎と診断された場合、妊娠14週までに1絨毛膜2羊膜双胎か1絨毛膜1羊膜双胎の診断を行う。(参考1)
合併症
- G10M.121 NGY.413
- 貧血:循環血漿量の増加が優位になるため
- 妊娠高血圧症候群:循環血液量の増加による。双胎妊娠により頻度は2-3倍上昇。
分娩
- G10M.123
- 頭位-頭位 :45%:経腟分娩
- 頭位-骨盤位:25%:経腟分娩 or 帝王切開
- 骨盤位-頭位:10%:帝王切開(懸鉤のリスクあり)
参考
- 1. 卒後研修プログラム4 産婦人科診療ガイドライン(産科編)の注意点 4)双胎管理について - 日産婦誌60巻9号
- http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/60/9/KJ00005041867.pdf
国試
[★]
- 英
- atonic bleeding, atonic postpartum hemorrhage
- 同
- 子宮弛緩症 uterine atony, Uterusatonie, atonia uteri
疫学
- 全分娩の約10%(他の文献では5%)に起こる。
- 経産婦に多い。
- 妊産婦死亡の20.4%を占める
原因
徴候
身体所見
治療
- 0. 子宮内容物の除去、子宮底の輪状マッサージ
- 1. 全身の管理:輸液・輸血、抗ショック療法
- 2. 子宮収縮薬の投与
- 3. 双手圧迫法
- 4. 子宮・膣強圧タンポン
- 5. 内腸骨動脈結紮術、子宮摘出
[★]
- 英
- amniotic fluid index AFI
- 同
- 羊水量インデックス、羊水インデックス
- 関
- 羊水
[show details]
- 子宮腔を4分割し、それぞれにおける最大羊水深度の和。
診断
[★]
- 英
- maximum vertical pocket MVP
- 同
- 最大垂直羊水ポケット
- 関
- 羊水指数
診断
[★]
- 英
- amniotic fluid (Z)
- ラ
- liquor amnii
- 同
- 胎水
- 関
- [[]]
性状
成分
- 種々の成長因子、電解質、低濃度の蛋白質、アミノ酸、糖質、α-フェトプロテイン、リン脂質、酵素、プロラクチン、性ステロイドホルモン
産生
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:胎児腎臓(胎児尿)、胎児肺(肺胞液)
腎による羊水の産生
- 尿細管は妊娠7週で形成され、妊娠10週には腎は尿を排泄するようになる。妊娠5ヶ月頃から腎盂、膀胱に尿が貯留し、随意的排尿が見られるようになる。(NGY.283)
羊水量
- 胎盤完成期から急増して、妊娠7-8ヶ月でピーク(700ml)となり、妊娠末期に減少して50-500mlとなる。
吸収
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:嚥下→腸管から吸収→胎盤→母胎
機能
- MGY.292 G10M34
- 胎児の保護(物理的衝撃、体温保持)
- 運動空間の確保
- 胚の成熟
臨床関連
量的な異常
[★]
- 英
- excess、repletion、oversupply
- 関
- 過剰、超過、過度、過剰量
[★]
- 英
- sis, pathy