- 英
- vital capacity, VC
- 関
- 努力肺活量
幼小児の肺活量
- 呼吸機能検査が困難であるために予測肺活量の計算式はない。
- 身長と体重から推測する式はある。
PrepTutorEJDIC
- Victoria Cross
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/20 10:49:18」(JST)
[Wiki ja表示]
肺活量曲線。波形の最大値と最小値の差が肺活量を示している
肺活量(はいかつりょう、vital capacity、VC)は、人間が息を最大限吸い込んだあとに肺から吐き出せる空気量のこと。肺の全肺気量(Total lung capacity、TLC)から残気量(residual volume、RV)を引いた値と一致する。
肺気量の単位はmL。肺気量は性別や年齢によって異なるが、標準的な肺活量の値は、男性で4000-4500mL、女性で3000-4000mLとされている[1]。
測定
肺活量測定(英語版)にはスパイロメーター(Spirometer)が用いられる。通常の肺活量を測定する場合は、息をゆっくりと吐き出して測定するが、できるだけ速く息を吐き出して計測する場合もある。その場合の計測値は努力性肺活量(FVC)とよばれ、通常の肺活量よりも小さい値をとる。
また実測値に加え、年齢や体重から予測肺活量を計算した上で%肺活量を算出することで、気管支拡張症、肺線維症などの拘束性肺疾患に罹患していないかどうかを検査する。その他、肺活量を身長で割った値を肺活量指数(Spiroindex)として扱うこともある[2]。
予測肺活量は以下の式によって計算する[1]。
- 男性:予測肺活量(mL) = (27.63-0.112 × 年齢)× 身長
- 女性:予測肺活量(mL) = (21.78-0.101 × 年齢)× 身長
脚注
- ^ a b 奈良信雄『看護師のための検査値・数式事典』(2009年、秀和システム)p.294
- ^ 篭山京敎授還暦記念論文集刋行会『社会福祉と生活構造 : 篭山京敎授還暦記念』(1972年、光生館)p.180
呼吸器系の正常構造・生理 |
|
気道系 |
解剖学的構造
|
上気道
|
鼻
|
鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
|
|
口
|
口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
|
|
咽頭 - 喉頭
|
|
|
下気道
|
気管
|
|
気管支
|
主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
|
|
細気管支
|
小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
|
|
呼吸細気管支
|
|
|
ガス交換器
|
肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
|
|
顕微解剖学
|
I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
|
|
|
生理学・生化学
|
生理学
|
肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
|
|
生化学
|
PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
|
|
|
|
血管系 |
肺循環系
|
(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
|
|
気管支循環系
|
(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
|
|
|
運動器系 |
骨格
|
肋骨 | 胸骨
|
|
呼吸筋
|
横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
|
|
|
神経系 |
中枢神経系
|
呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
|
|
末梢神経系
|
横隔神経 | 肋間神経
|
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 研究・症例 ピルフェニドン単独投与が有効であった重症特発性肺線維症の1例
- 心臓血管外科手術後患者の肺活量の回復に関連する要因
Related Links
- 肺活量は肺の内部で行われているガス交換の能力・機能の絶対値を測定する 「能力値」 として捕らえる事が可能です。 ですから肺活量が多い、少ないという基準は肺の換気能力の影響を大きく受けることになります。
- 楽器演奏・吹奏楽・ボーカリスト・スポーツ選手など肺活量を鍛えたい人のための肺活量アップ トレーニング法 ... 歌手、舞台俳優、管楽器奏者で歌唱力、肺活量をもっと高めたい方、肺活量を上げて運動能力をスピーディに向上 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが、3か月前から徐々に増強した。喫煙は20本/日を35年間。10年前に禁煙した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長172cm、体重73kg。脈拍72/分、整。血圧136/76mmHg。呼吸数18/分。SpO2 95%(room air)。聴診で両側の背下部にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球461万、Hb 13.9g/dl、Ht 44%、白血球8,700(好中球58%、好酸球5%、単球6%、リンパ球31%)、血小板26万。血液生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素14mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST 22IU/l、ALT 19IU/l、LD 247IU/l(基準130~235)。免疫学所見:CRP 1.0mg/dl、サーファクタントプロテインD(SP-D)240ng/ml(基準0~109)。胸部エックス線写真(別冊No.26A)と胸部高分解能CT(別冊No.26B)とを別に示す。
- この患者で低下しているのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D051]←[国試_107]→[107D053]
[★]
- 55歳の男性。2か月前から労作時の息切れと乾性咳とが出現し、最近増悪したので来院した。 35年前から18年間絶縁体の製造に従事していた。胸部エックス線写真と気管支肺胞洗浄液May-Giemsa染色標本とを以下に示す。
- この疾患で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G013]←[国試_095]→[095G015]
[★]
- 56歳男性。多量の膿性喀痰と労作時呼吸困難とが出現したので来院した。10歳代から咳と喀痰とを自覚していた。20歳時に慢性副鼻腔炎を指摘され、30歳代から咳と喀痰とが増悪したが放置していた。喫煙歴はない。胸部エックス線写真、胸部CTおよび肺生検H-E染色標本を以下に示す。この患者でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G012]←[国試_095]→[095G014]
[★]
- 61歳の男性。事務職。6か月前から労作時呼吸困難を自覚し、徐々に悪化したので来院した。2年前から乾性咳嗽に気付いていたが放置していた。胸部にfine crackles(捻髪音)を聴取する。白血球5,600。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。この疾患で低下しないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A014]←[国試_096]→[096A016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110D059]←[国試_110]→[110E001]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G101]←[国試_100]→[100G103]
[★]
- 胸部単純CT(別冊No. 1)を別に示す。
- この患者の肺機能検査所見として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A015]←[国試_106]→[106A017]
[★]
- 79歳の女性。胃癌の手術後に肺炎を併発し、1か月間の臥床を余儀なくされた。
- 起こりにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H005]←[国試_101]→[101H007]
[★]
- 女性において若年より高齢で検査値が上昇するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F011]←[国試_114]→[114F013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104B061]←[国試_104]→[104C001]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [114F016]←[国試_114]→[114F018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G018]←[国試_108]→[108G020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D097]←[国試_099]→[099D099]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096E011]←[国試_096]→[096E013]
[★]
- 関
- 肺活量 vital capacity
- 標準的な肺活量に対する測定された肺活量の百分率。
- 80%未満で拘束性肺疾患と判定される。
[★]
[★]
- 関
- vital capacity
[★]
- 英
- vital capacity percentage %VC ←VC%は別の意味を示す・・・はず、なので注意
- 関
- 拘束性肺疾患
[★]
- 英
- end-expired lung volume during resting breathing, FELV
- 関
- 機能的残気量
[★]
- 英
- spirometry
- 関
- スパイロメトリ、スパイロメトリー
[★]
- 英
- forced vital capacity
- 関
- 肺活量、努力肺活量
[★]
- 英
- amount、volume、content、quantity
- 関
- 巻、含有量、含量、体積、達する、容積、内容物、内容、ボリューム
[★]
- 英
- activity
- 関
- 活動度