サルブタモール
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ベネトリン(Salbutamol)シロップの二重盲検試験による検討--連用
- 小児気管支喘息に対するベネトリン・シロップ剤の二重盲検成績について--頓用
Related Links
- ベネトリン,サルタノールとは?サルブタモールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや 薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版)
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・含量(1mL中)
- 日局サルブタモール硫酸塩0.48mg
(サルブタモールとして0.4mg)
添加物
- サッカリンナトリウム、安息香酸ナトリウム、香料、バニリン、クエン酸、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ヒプロメロース2910
禁忌
効能または効果
- 下記疾患にもとづく気管支痙攣の緩解
- 気管支喘息、気管支炎、喘息様気管支炎
- 通常、乳幼児に対し、1日0.75mL(サルブタモールとして0.3mg)/kgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、標準投与量は、通常、
1歳未満 3〜 6mL(サルブタモールとして1.2〜2.4mg)
1〜3歳未満 6〜 9mL(サルブタモールとして2.4〜3.6mg)
3〜5歳未満 9〜15mL(サルブタモールとして3.6〜6mg)
を1日量とし、1日3回に分けて経口投与する。
慎重投与
- 甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺ホルモンの分泌促進により症状を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧の患者[α及びβ1-作用により血圧を上昇させるおそれがある。]
- 心疾患のある患者[β1-作用により症状を悪化させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[グリコーゲン分解作用により症状を悪化させるおそれがある。]
重大な副作用
- 重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明):β2-刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、β2-刺激剤による血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。さらに、低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
薬効薬理
選択的にβ2-受容体刺激作用を有する
- モルモットにサルブタモールを経口投与した実験において、サルブタモールはβ2-受容体刺激による気管支拡張作用が強く、一方β1-受容体刺激による心刺激作用が少ないことが明らかにされており、β2-受容体に選択的に作用する性質を有する。8)
気管支拡張作用
- モルモットにサルブタモールを経口投与し、1時間後1%ヒスタミン0.5mLを噴霧して気管支痙攣防禦作用をみると、サルブタモール0.3〜10.0mg/kg投与群において明らかな痙攣緩解作用を示し、喘息指数※の軽減及び窒息性痙攣の有意な減少が認められている。9)
注※ 喘息指数:ヒスタミン又はメタコリン噴霧後5分間、1分毎に発現する症状を採点(例;変化なし:0、チアノーゼ・軽度の呼吸不整:1・・・・・・等)し、5回の和で示す。
- 無麻酔モルモットにアセチルコリン溶液を噴霧して誘発させた気管支痙攣に対し、サルブタモールの1mg/kg経口投与群では30分〜4時間、5mg/kg経口投与群では4〜6時間にわたり抑制効果を示すことが認められている。8)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- サルブタモール硫酸塩(Salbutamol Sulfate)
化学名
- (1RS)-2-(1,1-Dimethylethyl)amino-1-(4-hydroxy-3-hydroxymethylphenyl)ethanol hemisulfate
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
分配係数(log P)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- short-acting β-agonists, SABA
- 関
- 長時間作用型β2刺激薬 LABA
[show details]
短時間作用型吸入β2刺激薬 : 78 件
短時間作動型吸入β2刺激薬 : 約 3,590 件
短時間作用型β2刺激薬 : 約 8,370 件
短時間作動型β2刺激薬 : 65 件
短時間作用型吸入β刺激薬 : 31 件
短時間作動型吸入β刺激薬 : 1 件
短時間作用型β刺激薬 : 約 71 件
短時間作動型β刺激薬 : 32 件
短時間作用型吸入β2刺激薬 SABA : 42 件
短時間作動型吸入β2刺激薬 SABA : 6 件
短時間作用型β2刺激薬 SABA : 74 件
短時間作動型β2刺激薬 SABA : 19 件
短時間作用型吸入β刺激薬 SABA : 2 件
短時間作動型吸入β刺激薬 SABA : 約 2,130 件
短時間作用型β刺激薬 SABA : 15 件
短時間作動型β刺激薬 SABA : 9 件
- 小発作から大発作の救急対応で反復吸入するkey drug
- 20-30分おきにネブライザーで吸入。脈拍が130/分以下を保つようにする。
[★]
- 英
- bronchodilator
- 関
- 気管支拡張薬
商品
[★]
- 英
- salbutamol
- ラ
- salbutamolum
- 化
- 硫酸サルブタモール salbutamol sulfate
- 商
- アイロミール、アスタージス、サルタノール、ベネトリン Ventolin、レナピリン
- 関
- アセチルコリン受容体
特徴
構造
作用機序
- 気管支平滑筋、肝臓のβ2受容体に結合
- (わずかではあるが)心臓のβ1受容体に結合
薬理作用
適応
副作用
- β1受容体も刺激するので心拍数↑
- 日本での報告例はない
- 強心配糖体や利尿薬を服用の患者で問題となる
- 肝臓に発現しているβ2受容体に作用→グリコーゲン分解→血糖値↑
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類