塵肺症
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塵肺(じんはい、じんぱい、Pneumoconiosis)は、粉塵や微粒子を長期間吸引した結果、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患(病気)の総称。じん肺法(1960年)は「粉塵を吸入する事によって肺に生じた繊維増殖性変化を主体とする疾病」と定義している。症状として咳、痰、息切れ、呼吸困難、動悸を起こす。原因となる粉塵には、
- 有機粉塵
- 綿肺、コルク肺、農夫肺、砂糖きび肺、線香肺、合成樹脂肺
- 無機粉塵
- 珪肺、石綿肺、蝋石肺、滑石肺、珪藻土肺、アルミニウム肺(金属粉)、酸化鉄肺(溶接工肺)、黒鉛肺、炭鉱夫じん肺、炭素肺(活性炭粉)
- 特定粉塵
- 石綿(アスベスト)
- その他
- 紙粉、穀物粉、煙、油煙、煤、風塵
があり、鉱山や炭鉱、陶磁器製造業、製紙業、石切業、鋳物業、トンネル工事、アスベストを用いる建築や建造物の解体など粉塵の多い環境に従事する職業に見られる職業性疾患であることが多い。そのため、職業性肺疾患とも呼ばれる。
目次
- 1 発生と進行
- 2 塵肺の種類
- 3 治療
- 4 防止方法
- 5 健康管診断
- 6 出典
- 7 関連項目
- 8 文献
- 9 外部リンク
発生と進行
ヒトの呼吸器には、粉塵などの異物を排除する機能が備わっており、比較的大きな粉塵は鼻で、細かな粉塵は気管や気管支のせん毛で排除される。しかし、大きさがおよそ1~5μmの粉塵は排除されずに気管・気管支に沈着し、1μm以下の粉塵は肺胞に到達する。肺胞に到達した粉塵も多くは呼気とともに体外へ出されるが一部は排出されず残るため、粉塵の濃度の高い空気を吸入しつづけると肺胞に粉塵がたまってゆく。このような生活が長期間続くとと、肺胞やその周囲で次の変化がおこる。
- 肺線維症 : 正常な肺胞が壊れて線維組織に置き換わった結果、肺線維症を来たす。
- 気腫性変化 : 肺胞がふくらんだまま弾力を失う。
- 気管支の炎症
初期は自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、息切れがおこる。さらに進行すると呼吸困難、動悸を起こす。また、塵肺になると肺結核などの病気を合併しやすくなる[1]。
塵肺の種類
症状の現れ方、進行の早さは、原因となる粉塵の化学組成、粒子の大きさ、吸入量(粉塵の濃度×時間)、個人差(性、年齢、生活パターン、体質)により異なる。以下に粉塵の化学組成による分類のうち主なものを列挙する[2]。
- 珪肺
- 石英、珪石など遊離珪酸を含む粉塵の吸入が原因。
- アルミ肺
- アルミニウム粉塵の吸入が原因。進行が早く、数年間程度で呼吸困難、衰弱などの症状が現れる。
- ボーキサイト肺
- アルミニウムの原料であるボーキサイトの粉塵の吸入が原因。進行が極めて早く、2~4年で死亡にいたる。
- 酸化鉄肺(鉄肺)
- 酸化鉄の吸入が原因。電気溶接工にみられる。あまり進行しないといわれる。但し、吸い続けていると数十年で肺が膠の様に硬くなり呼吸困難に陥り、治療は不可能となる。
- 石綿肺
- 石綿(アスベスト)の吸入が原因。肺癌の合併が多い。また、悪性中皮腫を合併する。
治療
根治の決め手は存在せず、じん肺法が規制している。治療は対症療法に限られている。気管支拡張薬、去痰剤、酸素吸入などが行われることが多い。結核の合併に対しては積極的に治療を行う。肺の移植手術も有効である。
防止方法
上述のとおり、塵肺を根治する方法はないため、予防処置をとることが非常に重要である。粉塵の発生する作業現場で採りうる方法を以下に挙げる[3]。
- 粉塵の発生をおさえる
- 粉塵の発生する場所をふたなどで覆う
- 散水(掘削現場などに水をまく、粉状の原材料を予め水で濡らす)
- 粉塵を除去する
- 外気で粉塵を薄める
- 粉塵の吸入を防ぐ
- 防塵マスク、送気マスクなどの保護具を着用する
- 粉塵が付着しにくい服装を選ぶ
健康管診断
じん肺法では事業者が作業者について、次の健康診断を行うよう定めている[4]。
- 就業時診断:粉塵作業につくときに行う。
- 定期健康診断:粉塵作業についている者、以前粉塵作業についていた者に対して行う。
また、作業者が事業場をやめる場合は、離職時健康診断を行うよう事業者に請求することができる。ある程度の塵肺にかかっている者は健康管理手帳を国からもらい、健康診断や肺がんに関する検査を無料で受けることができる[4]。
出典
- ^ 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、12頁-13頁
- ^ 林田健男・日野原重明・村上勝美『新版・家庭医学大全科』、1985年8月、423頁-424頁
- ^ 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、18頁-24頁
- ^ a b 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、15頁
関連項目
- 石綿(アスベスト)
- アスベスト問題
- 石綿作業主任者 - 石綿取扱作業従事者
- 特定粉じん作業者
- じん肺法
- トンネルじん肺訴訟
- 労災病院
- X線撮影
- CTスキャン
- 珪肺
- ヒューム(金属ヒューム熱)
- マスク
- 油煙
- 煙害
- 風塵
- ニューモノウルトラマイクロスコーピックシリコヴォルケーノコニオシス
文献
- 海老原勇・編著『じん肺症 1 珪肺症およびその他のじん肺』労働科学研究所出版部、2002年11月、ISBN 489760110X
- 海老原勇『粉じんと健康障害 系統的な免疫疾患としての把握』労働科学研究所出版部、1986年12月、ISBN 4897600782
- 小笠原信之『灰になれなかった肺 ひろがるじん肺禍の実態』記録社、1986年11月、ISBN 4877140697
- 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、ISBN 4805909617
- 沢田猛『石の肺 ある鉱山労働者たちの叫び』技術と人間、1985年10月、
- 沢田猛『黒い肺 旧産炭地からの報告』未來社、1995年6月、ISBN 4624410769
- 四国トンネルじん肺訴訟徳島弁護団『四国トンネルじん肺訴訟 不治の病、黒い肺の告発』亜紀書房、2003年12月、ISBN 4750502073
- 滝島任ほか『じん肺患者の呼吸機能検査ハンドブック』真興交易医書出版部、1990年12月、ISBN 4880033766
- 武藤ヒサ子・全国じん肺裁判原告団・弁護団(共編著)『涙がこぼれそうで じん肺患者の妻と子供たちの手記』東研出版、1988年6月、ISBN 4886381421 / 1989年11月、ISBN 4886382037 / 増補改訂新装版: 1991年9月、ISBN 4886382126
- 長船繁『わが肺はボロのふいご 三菱長崎造船じん肺ルポ』かもがわ出版、1998年5月、ISBN 4876993866
- 馬場快彦『じん肺・粉じん作業マニュアル』労働基準調査会、1995年2月、ISBN 4897823587
- 樋口健二(撮影)『山よろけ 北海道じん肺』三一書房、1992年4月、ISBN 4380922227
- 細倉じん肺訴訟終結5周年記念誌編集委員会・編『鉱山(かねやま)の息 三菱細倉じん肺裁判運動の歩み』金港堂出版部、2001年11月、ISBN 4873980712
- 森村敏孚・編著『国労新幹線保線じん肺闘争記』ユニウス、1980年
- 吉野貞尚・吉野章司(共著)『じん肺の歴史 現状と将来』六法出版社、1993年、ISBN 4897702844
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『じん肺診査ハンドブック』(改訂版)、中央労働災害防止協会、1979年、ISBN 4805900970
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『じん肺法の解説』(2訂版)、中央労働災害防止協会、1983年8月、ISBN 4805904070
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『粉じんによる疾病の防止 作業者用 粉じん作業特別教育用テキスト』(第4版)、中央労働災害防止協会、1996年12月、ISBN 4805902892
外部リンク
- じん肺とアスベスト被害(特定非営利活動法人 じん肺・アスベスト被災者救済基金)
- 中皮腫・じん肺・アスベストセンター
- じん肺の健康管理について・じん肺症をなくしましょう!(神奈川労働局 労働衛生課)
- じん肺法(法令データ提供システム)
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呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
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気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
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良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
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低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
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アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
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Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
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肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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上気道 |
風邪
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- ライノウイルス
- アデノウイルス
- パラインフルエンザウイルス
- RSウイルス
- コロナウイルス
- エコーウイルス
- エンテロウイルス
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喉頭炎
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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グラム陰性
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- 肺炎桿菌
- インフルエンザ菌
- モラクセラ
- 大腸菌
- 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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- RSウイルス
- インフルエンザ肺炎
- 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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- ニューモシスチス肺炎
- クリプトコッカス症
- アスペルギルス症
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- レジオネラ菌
- マイコプラズマ
- クラミジア肺炎
- オウム病
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抗酸菌症
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機序
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病態
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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Japanese Journal
- P6-2 塵肺経過観察中に発症した肺MALTリンパ腫に対して左肺上葉管状切除術を施行した一例(リンパ腫,ポスター6,第33回日本呼吸器内視鏡学会学術集会)
- 西川 仁士,鷲尾 一浩,西 英行,藤本 伸一,玄馬 顕一,間野 正之,清水 信義
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 32(Supplement), S192, 2010-05-20
- NAID 110008016507
- 塵肺の経過観察中に発生し,FDG-PETの集積を認めたMALTリンパ腫の1切除例
- 高間 辰雄,菅谷 将一,黒田 耕志,渡橋 剛,町田 和彦,松尾 正樹
- 肺癌 50(7), 921-925, 2010
- … 背景.肺原発MALTリンパ腫は比較的まれな悪性リンパ腫である.今回われわれはFDG-PETで集積を認めた塵肺合併MALTリンパ腫の1切除例を経験したので報告する.症例.76歳男性.20年前に塵肺症と認定され定期的に塵肺検診を受けていた.経過中の胸部CTで,右肺S6に胸膜陥入像とスピクラを伴う結節を認め,FDG-PETで同部に集積を認めた.肺癌疑いにて当科紹介となり右肺下葉切除を …
- NAID 130000414540
- 玄馬 顕一,藤本 伸一,西 英行,岸本 卓巳
- 肺癌 49(1), 58-62, 2009-02-20
- … 職業性石綿曝露によって生じる疾患として,肺疾患である石綿肺,石綿肺癌,胸膜疾患である胸膜中皮腫,良性石綿胸水,びまん性胸膜肥厚が挙げられる.石綿肺は石綿高濃度曝露によって生ずる塵肺症であり,特発性肺線維症などの慢性型の間質性肺炎との鑑別が問題となる.肺癌は,石綿曝露に特異的な疾患ではないため,肺癌の発症に対する石綿曝露の関与を評価する必要がある.胸膜·腹膜·心膜·精巣 …
- NAID 10025947135
Related Links
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- トンネル塵肺訴訟(トンネルじんはいそしょう、トンネルじんぱいそしょう)は、公共事業で 鉄道や道路のトンネル掘削工事に従事した労働者が国やゼネコンを相手取り、塵肺 被害補償を求めた訴訟のことである。トンネル建設現場における測定の義務づけなどを 国の ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sarcoidosis
- 同
- サルコイド症、ベック病 Boeck disease、ベック類肉腫 Boeck sarcoid Boeck's sarcoid、ベニエー・ベック・シャウマン病 morbus Besnier-Boeck-Schaumann、血管類狼瘡 angio-lupoide
- 関
- 難病
概念
- 特定疾患治療研究事業の対象となっている難病である。
- 原因不明の全身性疾患
病因
- P. acnes?が抗原としてTh細胞に提示されるため?
- HLA-DRB1*1101 are assosiated with an increased risk for developing sarcoidosis (HIM.2136)
疫学
- 若年と中年に好発。
- 北に多く南に少ない。黒人に多い。HLAやサイトカイン遺伝子が関与か?
病型
病理
- 真皮および皮下組織に、結合組織に被包された類上皮細胞の特徴的な島嶼状結節性の肉芽腫がある。
- 皮膚では複数の類上皮細胞肉芽腫が主に真皮の上中層に生じる。ときに真皮深層、皮下組織、筋層に生じうる。
症候
- 無症状での検診発見例が大多数。微熱などの症状を出して来院することはまれ。
- 肺病変 :両側肺門リンパ節腫脹(bilateral hilar lymphadenopathy, BHL):胸部X線所見の割には無症状。
- 眼病変 :両眼性霧視(ぶどう膜炎、硝子体炎)
- 心病変 :心サルコイドーシス。心ブロック、不整脈、Adams-Stokes症候群
- 皮膚病変:2型ある。結節型、びまん浸潤型が多く、古い瘢痕(肘、膝)にサルコイド肉芽腫ができることがある。この肉芽腫を病理診断に使うと浸襲が少ない。
- 内分泌異常:高ACE活性、高カルシウム血症
- その他・・無痛性表在リンパ節腫大や心病変(まれだが本症の急死の原因)脳神経(致死的)
病変部位の頻度
- 肺(縦隔・肺門リンパ節,肺)95%以上
- 眼(ぶどう膜,網膜,硝子体)30-40%
- 皮膚5-10%
- 表在リンパ節腫脹のみられることがあり,時に心臓病変がみられる。
- YN I-112
- 初発症状:眼(眼前霧視)50%、呼吸器症状15%、皮膚症状5-10%、両側耳下腺腫脹、リンパ節腫脹
検査
- 生検:病理的に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を証明する。経気管支的肺生検や前斜角筋生検が行われる。
- 画像検査
- 胸部単純X線写真:両側肺門部リンパ節腫脹(BHL)、びまん性陰影、結節影、空洞病変、網状影、浸潤影、小粒状影
- 分類(I~III型):(I型)BHL、(II型)BHL+肺野病変、(III型)肺野病変。I型が最多。
- 胸部CT:縦隔リンパ腺腫脹、血管・気管支周囲の肥厚・不整像、胸膜不整像
- ガリウムシンチグラム(67Ga):病変部に集積。
- テクネシウムシンチグラム(99mTc):病変部に欠損像
- タリウムシンチグラム(201Tl):灌流欠損像
- PET:高集積
- 気管支鏡検査:気管分岐部周囲や両主気管支に毛細血管の増生・拡張や腫大したリンパ節による圧排像を認めうる。気管支内にサルコイド結節(肉芽腫)を認めうる。
- 気管支肺胞洗浄
- 細胞数増加
- リンパ球増加
- CD4/CD8比:高値 (喫煙者でも上昇しうる) → 液性免疫優位。血清γグロブリン上昇はこのためか?
- 皮膚生検、皮下結節生検、表在リンパ節生検、前斜角筋リンパ節生検、肝生検、縦隔・肺門部リンパ節生検:非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の証明
診断
診断基準
- 参考1
- 組織診断群(確実) :1-(2)のいずれかの臨床・検査所見があり,1-(3)が陽性。
- 臨床診断群(ほぼ確実):1-(2)①,②のいずれかの臨床所見があり,1-(2)③の(a)(ツベリクリン反応)又は(c)(血清ACE)を含む3 項目以上陽性。
- (1) 臨床症状:呼吸器症状(咳・息切れ),眼症状(霧視),皮膚症状(丘疹)など。
- (2) 臨床所見・検査所見
-
- (a) 胸部X 線・CT 所見(両側肺門リンパ節腫脹,びまん性陰影,血管・胸膜の変化など)
- (b) 肺機能所見(%VC・DLco・PaO2 の低下)
- (c) 気管支鏡所見(粘膜下血管のnetwork formation,結節など)
- (d) 気管支肺胞洗浄液所見※1(総細胞数・リンパ球の増加,CD4/8 上昇)
- (e) 胸腔鏡所見(結節,肥厚,胸水など)
- (a) 眼病変(前部ぶどう膜炎,隅角結節,網膜血管周囲炎など) → 眼サルコイドーシス
- (b) 皮膚病変(結節,局面,びまん性浸潤,皮下結節,瘢痕浸潤)
- (c) 表在リンパ節病変(無痛性腫脹)
- (d) 心病変(伝導障害,期外収縮,心筋障害など) → 心サルコイドーシス
- (e) 唾液腺病変(耳下腺腫脹,角結膜乾燥,涙腺病変など)
- (f) 神経系病変(脳神経,中枢神経障害など)
- (g) 肝病変(黄疸,肝機能上昇,結節など)
- (h) 骨病変(手足短骨の骨梁脱落など)
- (i) 脾病変(腫脹など)
- (j) 筋病変(腫瘤,筋力低下,萎縮など)
- (k) 腎病変(持続性蛋白尿,高カルシウム血症,結石など)
- (l) 胃病変(胃壁肥厚,ポリープなど)
- (a) ツベルクリン反応陰性
- (b) γグロブリン上昇
- (c) 血清ACE 上昇
- (d) 血清リゾチーム上昇
- (e) 67Ga 集積像陽性(リンパ節,肺など)
- (f) 気管支肺胞洗浄液の総細胞数・リンパ球増加,CD4/8 上昇
- 類上皮細胞からなる乾酪性壊死を伴わない肉芽腫病変生検部位(リンパ節,経気管支肺生検,気管支壁,皮膚,肝,筋肉,心筋,結膜など)。クベイム反応も参考になる
治療
- stage0やⅠ(BHL)では経過観察
- stageⅡ(BHL+肺陰影)、Ⅲ(肺陰影のみ)、Ⅳ(肺繊維化)では
- 1ステロイド(8割) 2免疫抑制剤メソトレキセート・アザチオプリン(難治性2割に)
予後
- 70%は2年以内に自然寛解。5-10%は難治性に進行。
- 死因の60%は心サルコイドーシスであり、心病変(刺激伝導障害)をきたす。
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/266
- http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/043_s.pdf
- http://www.jssog.com/www/top/shindan/shindankijyun.html
[★]
- 英
- dyspnea (M)
- 関
- 呼吸、呼吸苦、呼吸不全
概念
- 息が苦しいという自覚症状。呼吸時の不快な感覚である。呼吸苦とも記載されることがあるが、呼吸困難とする。息切れも同義とされている。
- 呼吸困難という自覚症状があるにもかかわらず、必ずしも呼吸不全という客観的な病態に陥っていないことがあるので注意。
原因疾患
鑑別診断
IMD
胸痛と呼吸困難
- 参考1
- 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全
参考
- 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
[★]
- 英
- asbestos lung, asbestosis, lung asbestosis
- ラ
- asbestosis pulmonum
- 同
- アスベスト肺
- 関
- 塵肺
[show details]
病理
- 石綿小体:喀痰や経気管支肺生検中に見られる
- 胸膜斑:壁側胸膜の石灰化(下肺野、横隔膜)
病態
- 胸膜:胸水?、ヒアリン性胸膜肥厚斑、臓側胸膜線維症、胸膜変化(石綿肺>珪肺)で胸膜炎多い
- 肺野:間質性びまん性線維化病巣(両肺下肺野の間質性びまん性線維症を呈しUIP様。)、進展すれば蜂窩肺
症状
身体所見
検査
- 喀痰・肺胞洗浄液より石綿小体を特定
- 胸部単純X線写真
- 肺機能検査:拘束性肺障害(%VC↓)、拡散障害(DLCO↓)
合併症
- 1. 肺癌(石綿肺患者:発症の相対危険度10、石綿肺患者+喫煙:発症の相対危険度100)。暴露から10-20年後
- 2. 悪性胸膜中皮腫:暴露から20-40年後。
- 3. 肺線維腫
- 4. 良性胸膜病変
参考
- http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec04/ch049/ch049d.html
- http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/07/tp0729-1.html
- http://www.asbestos-center.jp/asbestos/qanda.html
- http://www.research12.jp/jinpai/16.html
- 5. 石綿による疾病の労災認定基準の改正 厚生労働省発表 平成18年2月9日(木)
- http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0209-1.html
- 6. [charged] Asbestosis - uptodate [1]
[★]
- 英
- ventilatory impairment ventilatory disturbance
- 同
- 肺換気異常 pulmonary ventilation impairment abnormal pulmonary ventilation ventilatory disturbance of lung ventilatory disturbance of the lungs
- 関
- フローボリューム曲線
[show details]
換気障害パターンと疾患 LAB.1634
- 拘束性障害(拘束性換気障害):FVCが正常の80%以下
-
- 閉塞性障害(閉塞性換気障害):FEV1.0% 70%以下
[★]
- 英
- surfactant protein D SP-D
- 関
- KL-6, SP-A。サーファクタントプロテイン
概念
- II型肺胞上皮細胞が分泌するサーファクトプロテインの一種。
- 肺の線維化のマーカーとして用いられる。
基準値
意義
- 臨床検査データブックより引用
高値
可能性
低値
[★]
- pneumo + conio + sis
- 英
- pneumoconiosis
- 同
- 塵肺、じん肺症
- 関
- じん肺法
塵肺の画像所見 RNT.140
|
原因物質
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画像所見
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珪肺
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珪酸(SiO2)
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上肺野に優位な陰影 粒状陰影 不整型陰影(線状、網状、蜂巣状) 結節陰影 肺門リンパ節腫大(貝殻状石灰化20%)
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石綿肺
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石綿
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下肺野に優位な線状・蜂窩状陰影 胸膜・横隔膜の肥厚斑、石灰化 胸膜中皮腫、末梢肺癌の合併が多い
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ベリリウム肺
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ベリリウム
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サルコイドーシス類似 微細粒状陰影 肺門リンパ節腫大
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参考
- http://www.research12.jp/jinpai/09.html
[★]
- 英
- coal workers' pneumoconiosis
[★]
- 関
- 塵肺、肺性心
[★]
- 英
- lung
- 関
- 肺区域、肺野、呼吸器の上皮の移行
- 図:M.78 N.204(肺のリンパ系),197(肺区域)
解剖
- 重量:右:500g, 左:400g
- 葉:右3葉、左2葉
- 右上葉、右中葉、右下葉、左上葉、左下葉
発生
- L.247
- 肺の上皮、喉頭、気管、および気管支の内面を覆う上皮 → 内胚葉
- 気管および肺の軟骨性要素と筋要素、結合組織 → 中胚葉(臓側中胚葉)
- NGY.283
- 妊娠16週頃:気管、気管支が分岐し腺状構造をなす(腺状期)
- 妊娠16-24週頃:管状構造を形成し、毛細血管が上皮に接触する。(管状期)
機能
肺の構造
- SSUR.323
臨床関連
胸部X線解剖
- 右第1弓:上大静脈
- 右第2弓:右心房
- 左第1弓:大動脈弓
- 左第2弓:肺動脈幹
- 左第3弓:左心房(左心耳)
- 左第4弓:左心室
シルエットサイン
- 右第2弓:(陽性)[上葉]内側中葉区(S5)、[下葉]内側肺底区(S7)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)???? → 陰性だったら背面の区域、つまりS6,S10と考えて良いのではないだろうか?
- 左第4弓:(陽性)[上葉]上舌区(S4)、下舌区(S5)、[下葉]前内側肺底区(S7+8)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)??? → 同様にS6,S10と考えて良いのでは?
肺のリンパ節
- 左肺は心臓があるために、右とは異なる形状・肺区域を有する。
- S1とS2はまとめてS1+2と呼ばれる
- S7とS8はまとめてS7+8あるいはS8と呼ばれる ← 心臓が左胸腔に全内側に突出しているからと考える
臨床関連
- 分葉異常:奇静脈の走行異常による右上葉の奇静脈葉が最も多い(QB.I-295)