- 65歳の男性。右下腿の激痛と腫脹とのために救急車で搬入された。
- 7日前に農作業中に右足に怪我をしたが、自分で創の処置をしていた。4日前から右足の発赤、腫脹および疼痛が始まり、急速に増悪した。2日前から耐え難いほどの激痛となり、悪臭を放つようになったが、病院に行くことを拒否し続けていた。
- 既往歴には高血圧がある。右下肢は青紫色で著明に腫脹し、悪臭を発している。意識は清明。体温39.2℃。脈拍104/分、整。血圧180/96mmHg。
- 血液所見:赤血球420万、白血球18,500、血小板12万。血清FDP18μg/ml(基準10以下)。CRP38mg/dl(基準0.3以下)。
- 来院時の両側下腿エックス線単純写真を以下に示す。
- 適切な処置はどれか。2つ選べ。
- a. 右大腿切断術
- b. 抗血清の投与
- c. 高圧酸素療法
- d. 抗凝固薬の投与
- e. 経口抗菌薬の投与
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 60歳の男性。喀血を主訴に来院した。
- 6か月前から、軽度の咳と喀痰とが出現し、徐々に増悪傾向にあった。1、2か月前からは微熱、盗汗および全身倦怠が出現した。2、3日前から咳とともに少量の血痰があった。
- 今朝、約50ccの喀血を認めた。23歳ころ、肺結核で1年間治療を受けた。55歳ころに尿糖を指摘されたが放置していた。
- 意識は清明。身長172cm、体重42kg。体温37.2℃。呼吸数24/分。脈拍88/分、整。血圧132/88mmHg。
- チアノーゼは認めない。胸部聴診では、右上肺で呼吸音の気管支呼吸音化が認められ、同部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(+)。
- 血液所見:赤沈35mm/1時間。赤血球450万、Hb13.4g/dl、Ht42%、白血球8,900。
- 血清生化学所見:空腹時血糖155mg/dl、総蛋白6.2g/dl。CRP1.5mg/dl(基準0.3以下)。胸部単純CTを以下に示す。
[正答]
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[★]
- 72歳の男性。腹部全体の激痛と出血性下痢とを主訴に来院した。昨日昼ころから腹痛と下痢とが始まった。便中からべ口毒素産生菌が検出され入院した。入院後も下痢症状が続いている。血液所見:赤血球 290万、Hb 10.0g/dl、Ht 28%。破砕赤血球を認める。血清生化学所見:尿素窒素 34mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl。適切な治療方針はどれか。
- a. 強力な止痢薬を投与する。
- b. 広域スペクトル抗菌薬を投与する。
- c. 補液で水分と電解質とを補う。
- d. 透析療法を速やかに行う。
- e. 輸血でヘモグロビン12g/dlを保つ。
[正答]
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