- 英
- alcoholic hallucinosis
- 関
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アルコール幻覚症 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
F10.5 |
ICD-9 |
291.3 |
DiseasesDB |
3543 |
eMedicine |
article/289848 |
アルコール幻覚症(アルコールげんかくしょう、Alcoholic hallucinosis)は、アルコール依存症におけるアルコール離脱症候群(英語: Alcohol withdrawal syndrome)の合併症のひとつである[1][2]。アルコール誘発性精神病(alcohol-related psychosis)とも。断酒から約12時間から24時間後に生じ、多くの場合、非難や脅迫的な声のような聴覚や視覚を伴う。この症状は振戦せん妄とは明確に異なり、他の身体症状はなく、一定限度の一連の幻覚を伴い急速に生じ消散する[3]。
アルコール幻覚症が表面化する危険性は、長期間の大量のアルコール乱用とほかの薬物の使用により増加する[4]。
症状が記述された年代は、少なくとも1907年である[5]。
脚注
- ^ Glass IB (1989). "Alcoholic hallucinosis: a psychiatric enigma--1. The development of an idea". Br J Addict 84 (1): 29–41. doi:10.1111/j.1360-0443.1989.tb00549.x. PMID 2644996.
- ^ Bayard M, McIntyre J, Hill KR, Woodside J (2004). "Alcohol withdrawal syndrome". Am Fam Physician 69 (6): 1443–50. PMID 15053409.
- ^ Alcohol Merck Manual, February 2003.
- ^ Tsuang JW, Irwin MR, Smith TL, Schuckit MA (1994). "Characteristics of men with alcoholic hallucinosis". Addiction 89 (1): 73–8. doi:10.1111/j.1360-0443.1994.tb00851.x. PMID 7755673.
- ^ Emil Kraepelin; Allen Ross Diefendorf (1907). Clinical psychiatry; a text-book for students and physicians. Macmillan. pp. 189–. http://books.google.com/books?id=mTMw8RHsKzcC&pg=PA189 2010年11月5日閲覧。.
関連項目
- アルコール依存症
- アルコール離脱症候群(英語: Alcohol withdrawal syndrome)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- アルコール幻覚症からペラグラ脳症に移行した1女性例
- 離脱期を過ぎても幻覚・妄想を認めたアルコール依存症について
Related Links
- アルコール幻覚症は、長期間かつ大量のアルコール摂取により、幻聴や被害妄想など を生じる精神障害です。 アルコール幻覚症は、WHOの策定した国際疾病分類第10版 では、アルコールに起因する精神病性障害、主として幻覚性のものに分類されており、 長 ...
- さらに症状が進むと身体的限界が来るまで常に「連続飲酒」を続けるようになり、体が アルコールを受け付けなくなるとしばらく断酒し、 ... 幻覚(幻視・幻聴)も頻繁に起こる 症状で、小さな虫のようなものが見えたり、いるはずのない人が見えたり、耳鳴りや人の 声が ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- schizophrenia like symptoms
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- 英
- alcohol
- 関
- エタノール
アルコールによる酩酊の分類
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- 0.5 mg/ml 以上で酒気帯び → 道路交通法(0.5 mg/ml以上で運転能力の低下、1.5 mg/ml以下では著しい低下。1.5-2.0 mg/mlがもっとも危険。これ以上では運転できない)
- 血中アルコール濃度と酩酊の状態
- 0.0-0.5 mg/ml::殆ど無症状か、わずかな熱覚、味覚や嗅覚の低下
- 0.5-1.0 mg/ml:弱度酩酊:顔面紅潮、抑制からの解放、陽気、多幸感、不安や緊張の緩和、反応時間の延長など
- 1.0-1.5 mg/ml:軽度酩酊:多弁、大胆、感覚の軽度麻痺、気分爽快、多弁など
- 1.5-2.5 mg/ml:中程度酩酊:眠気に襲われる、言語不明瞭、平衡感覚が鈍麻し、千鳥足になる、理解・判断力鈍麻など
- 2.5-3.5 mg/ml:強度酩酊:歩行困難、顔面蒼白、悪心、嘔吐、感覚麻痺、精神運動性興奮、言語不明瞭、諸反射の消失など
- 3.5-4.5 mg/ml:重度酩酊、泥酔:意識消失、筋力消失、呼吸困難、体温低下、昏睡状態
- 4.5- mg/ml:呼吸麻痺、心機能不全などで死亡する。
アルコールの慢性症状
- アルコール中毒の患者において、脳神経でchromatosisが見られるが、ニューロンの脱落は末期まで見られない。小脳では虫部のニューロンが優先的に脱落する。大脳辺縁系の乳頭体に強い病変が見られる → ウェルニッケ・コルサコフ症候群と関連
- 振戦譫妄
- アルコール幻覚症
- コルサコフ症候群
- アルコール痴呆
- アルコールてんかん
アルコールによる非精神症状
アルコールによる疾患
- 身体疾患:アルコール性肝疾患(脂肪肝)、膵炎(急性膵炎、慢性膵炎)、大腿骨頭壊死症、末梢神経障害
- 精神疾患:急性アルコール中毒、慢性アルコール中毒、アルコール依存症、アルコール精神病
- (国試)100B077、095B075
アルコールの摂取と疾患
- ホジキンリンパ腫:掻痒症を呈する患者もいるが、そのばあい飲酒をすると当該部位に痛みが出現する(APT.83)
- 急性膵炎:増悪
アルコールの胎児への影響
- SUB.260
アルコールの摂取量
- 21世紀における国民健康づくり運動の目標値では節度ある適度な飲酒とは1日平均純アルコールで20g程度としている。 → ビール(5%) 400ml、日本酒(15%) 133.3ml
- 脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血の発症予防には過度の飲酒(1週間に150g以上)を避けることが推奨されている。
アルコールの単位
- アルコール摂取量の基準とされるお酒の1単位とは、純アルコールに換算して20g。
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- 英
- hallucination
- 関
- 錯覚
- 実際にはない音を聞いたり、ものを見たり、感じたりする体験で
- 対象なき知覚への確信
- 幻聴、幻視、幻味、幻嗅、幻触
幻覚が見られる疾患
- KPS改変
[★]
- 英
- sis, pathy