- 英
- family therapy
- 家族全体を治療の対象とする精神療法である。
- さらに、家族システムの歪みを修正することを治療とするものがある。
- 問題の所在により、治療の対象が変わる。
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/20 19:27:11」(JST)
[Wiki ja表示]
家族療法 |
治療法 |
ICD-9-CM |
94.42 |
MeSH |
D005196 |
|
この記事に雑多な内容を羅列した節があります。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか整理・除去する必要があります。(2015年6月) |
家族療法(かぞくりょうほう;Family Therapy)とは、家族を対象とした心理療法の総称。
目次
- 1 理論
- 2 諸学派
- 3 技法
- 4 資格
- 5 外部リンク
- 5.1 国内の学会
- 5.2 海外の学会
- 5.3 家族相談士養成機関
- 5.4 研修機関
理論
家族療法は、様々な治療効果研究の複合体であるが、次第に、一般システム理論の視点が取り入れられるようになった。ほか、ダブルバインド(二重拘束仮説)、サイバネティックス、オートポイエーシスなどの理論からも影響を受けている。
現在では一般システム理論に基づいた(システムズ・アプローチという)家族療法が主流となっている。
システムズ・アプローチ
システムズアプローチによる家族療法では、家族を、個々の成員が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考える。そのため、家族成員に生じた問題は、単一の原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合う中で、問題を維持する原因と結果の悪循環を描いていると考えていく。そこで、問題を抱えた家族成員を、従来のクライエントという呼び方ではなく、家族を代表して問題を表現している人という意味で、IP(Identified Patient;患者と見なされた人)と呼ぶ。
諸学派
- コミュニケーション派家族療法 / MRI(Mental Research Insititute)グループ / パロアルトグループ
- ドン・ジャクソン(Don Jackson)
- リチャード・フィッシュ(Richard Fisch)
- ポール・ワツラウィック(Paul Watzlawick)- 1974 Watzlawick, P., Weakland, J. H. & Fisch, R. 1974 Change : principles of problem formation and problem resolution. New York : Norton(ワツラウィックP.・ウィークランドJ.H.・フィッシュR.(著) 長谷川啓三(訳) 1992 変化の原理:問題の形成と解決 東京:法政大学出版局)、1983 The situation is hopeless, but not serious. New York : Norton(長谷川啓三(訳) 1987 希望の心理学:そのパラドキシカルアプロ - チ 東京:法政大学出版局)
- ジョン・ウィークランド(John Weakland)
- ジェイ・ヘイリー(Jay Haley)
- クロエ・マダネス(Cloe Madanes)
- セルヴィニ - パラツォーリ(Mara Selvini-Palazzoli)
- ネーサン・アッカーマン(Nathan Ackerman)
- マレー・ボーエン(Murray Bowen)
- サルバドール・ミニューチン(Salvador Minuchin)
日本
- 長谷川啓三
- 岡堂哲雄
- 大熊保彦 - 東京家政大学文学部心理教育学科教授、日本家族心理学会会長。
- 平木典子 - 東京福祉大学大学院臨床心理学専攻教授、統合的心理療法研究所(IPI)所長、1936年満州生まれ
- 団士郎-仕事場DAN、立命館大学大学院応用人間科学研究科教授、1947年京都府生まれ
- 遊佐安一郎 - 長谷川病院リハビリテーション部長兼クリニカルコーディネーター、国際基督教大学非常勤講師)(1947年福島県生まれ)
- 亀口憲治 - 国際医療福祉大学大学院教授、東京大学客員教授、放送大学客員教授、1948年福岡県生まれ
- 後藤 雅博 - 新潟大学医学部保健学科教授)(1949年生まれ)
- 福田俊一 - 淀屋橋心理療法センター所長(1949年生まれ)
- 東豊 - 神戸松蔭女子学院大学文学部心理学科教授(1956年滋賀県生まれ)
- 中釜洋子 - 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授(1957年東京都生まれ)
- 中村伸一 - 中村心理療法研究室室長
- 吉川悟 - システムズアプローチ研究所所長、龍谷大学文学部教授(1958年滋賀県生まれ)
- 若島孔文 - 東北大学大学院教育学研究科臨床心理研究コース准教授 1972年石川県生まれ
技法
- リフレーミング技法
- パラドックス技法
- ジョイニング技法
資格
- 家族心理士・家族相談士資格認定機構
- 家族心理士(family psychologist)
- 家族相談士(family counselor)
外部リンク
国内の学会
- 日本家族研究・家族療法学会
- 日本家族心理学会
- 日本家族カウンセリング協会
海外の学会
- 国際家族療法学会(International Family Therapy Association : IFTA)
- アメリカ家族療法アカデミー(American Family Therapy Academy : AFTA)
- ヨーロッパ家族療法学会(European Family Therapy Association : EFTA)
- 国際家族心理学会(International Academy of Family Psychology : IAFP)
家族相談士養成機関
- DICT総合カウンセリング研究所
- 日本家族カウンセリング協会
- 関西カウンセリングセンター
研修機関
- 統合的心理療法研究所
- 心理技術研究所
- ITC家族心理研究センター
- システムズアプローチ研究所
- 京都国際社会福祉センター
- えなカウンセリングルーム
- 広島ファミリールーム
心理療法 |
|
学派 |
力動精神医学 |
|
|
認知と行動 |
- 行動療法: 認知行動療法
- 論理療法; 臨床行動分析
|
|
人間主義 |
- 来談者中心療法
- 感情焦点化療法
- 実存療法
- フォーカシング
- ゲシュタルト療法
- 意味中心療法
|
|
その他 |
- 芸術療法
- 物語療法
- 遊戯療法
- 現実療法
- 交流分析
- 音楽療法
- 森田療法
- 一覧
|
|
|
アプローチ |
- 短期療法
- カウンセリング
- オンラインカウンセリング
- 非指示的療法
- 収容療法
- セルフヘルプ
- 支援団体
|
|
調査 |
|
|
技法 |
行動療法 |
|
|
その他の個別の治療法 |
- 自律訓練法
- 生体自己制御
- 暴露療法
- 自由連想法
- 催眠療法
|
|
集団精神療法 |
- 家族療法
- 心理劇
- 感受性訓練
- 関係性カウンセリング
|
|
|
人々 |
- アルフレッド・アドラー
- バージニア・アクスライン
- アーロン・ベック
- アルバート・エリス
- ミルトン・エリクソン
- エリク・エリクソン
- ヴィクトール・フランクル
- ジークムント・フロイト
- ユージン・ジェンドリン
- カレン・ホーナイ
- カール・ユング
- メラニー・クライン
- ジャック・ラカン
- ロナルド・D・レイン
- ロロ・メイ
- サルバドール・ミニューチン
- フレデリック・パールズ
- カール・ロジャーズ
- ヴァージニア・サティア
- マーティン・セリグマン
- バラス・スキナー
- ポール・ワツラウィック
- ジョセフ・ウォルピ
- アーヴィン・D・ヤーロム
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 家族療法のスキルとは (特集 精神療法のスキルとは何か?)
- 認知・行動療法と家族療法の併用と治療効果 (特集 認知/行動療法の技法と治療効果)
Related Links
- 心の問題を家族・対人関係の視点から考えるサイト ... [ もっと専門的に学びたい方へ ] 【家族療法の歴史】 家族療法は、基本的にシステム論に基づいたアプローチのことですが、そのなかにもさまざまな考えかたによって細分化 ...
- Japan Association Family Therapy ... 日本家族研究・家族療法学会は、家族プロセス、家族療法に関する精神医学的、心理学的、社会学的等の研究、応用ならびに普及を目的としています。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 13歳の男子。不登校を主訴として両親に伴われて来院した。中学校入学後まもなく、朝起きたときに腹痛、嘔気および頭痛を訴えて学校を休み始めた。しかし、昼すぎには症状が消失して元気になる。近医を受診しても、特に病気はないと言われた。2か月以上も学校を休んでいて、気持ちがいらだち、勉強が遅れると焦りを高めている。
- この患者の治療として適切なのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I049]←[国試_096]→[097A001]
[★]
- 19歳の男性。人前で話ができないことを主訴に来院した。昨年春に大学に入学した。クラブ活動のオリエンテーションで自己紹介を求められた時に、皆の視線を感じて緊張して体が震えることがあった。それ以来、人前に出ることを避け、希望していたクラブにも入らず、講義に出るだけの大学生活を続けている。抑うつ症状はみられず、明らかな幻覚や妄想も認められない。
- 最も適切な治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A023]←[国試_107]→[107A025]
[★]
- 英
-
- 関
- 科、家系性、家族性、家庭、系統群、産生、親戚、ファミリ、ファミリー、一対、ファミリーメンバー、家族特性
[★]
- 英
- method、law
- 関
- 測定法、測定方法、訴訟、方法、法律学、手法、方式、法律
[★]
- 英
- therapy、regimen、cure、remedy、therapeutic