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- insect bite
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2022/05/04 14:06:45」(JST)
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虫刺症(ちゅうししょう)とは、昆虫類を含む虫に刺された時にできる傷であり、外傷の一つである。この他に刺咬症(しこうしょう)、蜂の場合は蜂刺症(はちししょう)ともよばれる。症状が日常的には「虫刺され」といわれることが多い。便宜上、刺された場合のみではなく咬まれた場合も下記に記す。
一般事項
蚊・ブヨ・ダニ・アブなどに刺されたり、毛虫や毒蛾にかぶれた場合、ステロイド外用剤(軟膏、クリーム)を塗ると効果的である。また冷たいタオルなどで患部を冷やすと、かゆみや痛みが和らぐ(局所冷罨法)。ひどい場合は、ステロイドの内服や注射を行うこともある。
- 飛翔する昆虫は体温が高く、毒が温熱で失活しにくい。ムカデや毛虫といった飛翔しない昆虫は体温が低く、その毒は温熱で失活しやすい。
- 受傷後、なるべく早期に外用ステロイド(ベタメタゾン=リンデロンV軟膏)と亜鉛華軟膏を同量混和したものを発赤熱感のある部位に厚めに塗布して、その上ポリ塩化ビニリデンラップ(サランラップ®)で覆う。ラップの上から冷水や氷で冷やしたタオルで20分ほど冷やすと痒みがなくなり腫れも改善する。この方法だと、患部をラップで覆うため、患児がもし掻いてしまったとしても、とびひになりにくい[1]。
蜂刺傷
蜂に刺されて恐いのは、全身にアレルギー反応が起こり、アナフィラキシーショックで死亡する場合である。日本では年間20〜40人程度、多い年では70人以上の死者を出している。全身の蕁麻疹、呼吸困難、気分不快、冷や汗、めまいなどの症状が起こった場合は、ショックに準じた治療が必要である。ショック症状は、刺傷から数分で始まることもあり、このような状態になった場合、ためらわず直ちに119番に電話し、救急車を要請すること。
刺された場所が1〜2日後に腫れたり痛んだりすることがある。普通の皮膚炎に準じた治療、すなわちステロイド薬の外用・内服・注射で対処する。これ自体は命に関わるものではない。
- 対処法についてはこちらの項も参照。
ムカデ咬傷 (Centipede bite)
ムカデ毒も蜂毒(Bee venom、アピトキシン、Apitoxin)と同じようにアレルギー反応を起こすことがあり、対処法も蜂と同じである。就眠中に咬まれることが多く、咬まれた直後に激しい痛みに襲われ、局所が腫れて痛む。ホッチキスの針で穴を空けたような傷が残るのが特徴的。同じくステロイド外用、内服、注射が奏功する。傷部が感染することがあり、抗菌薬の内服も行う。
- ムカデによる虫咬傷では、温熱によりムカデ毒が変性・失活し、症状が軽快する[2]。
- ムカデ毒を失活させた後、氷で冷やすと血液循環が低下し、炎症が鎮静して、痛みが軽減する[3]。
サソリ刺傷
メキシコではサソリ刺傷で年間2000人の死亡者が見られ、イスラエル、インドにおいても、サソリ刺傷による高い死亡率が報告されている。ナトリウムチャネルに作用して、筋肉の痙攣や呼吸困難を引き起こす。治療には、抗サソリ毒血清が有効である。
ダニ刺傷
ダニに刺されても、局所の症状はないことが多いが、ツツガムシ病、日本紅斑熱、ライム病などに注意が必要である。ダニが皮膚に食い込んだ場合は、自分で抜かず医師の処置が必要である。
ダニアレルギーの場合、全身に発疹が出現する。
蚊刺傷
蚊に刺された場合、局所的には軽度の炎症で済むが、日本脳炎に注意が必要である。熱帯へ渡航の際は、マラリア、ウエストナイル熱、デング熱、ジカ熱にも注意が必要となる。
脚注
- ^ 日経メディカル:泣かせない小児診療ABC第14回 http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/yokoi/201405/536081.html
- ^ http://www.neo-tech-lab.co.uk/Interest.htm
- ^ メルクマニュアル医学百科 最新 家庭版
関連項目
- 防虫剤
- 感染症
- 皮膚科学
- 外科学
- 外傷
- 動物咬傷
- クラゲ刺傷
- トコジラミ
外部リンク
- 虫さされ - 日本皮膚科学会
- 虫刺傷 - MSDマニュアル
典拠管理 |
- GND: 4161846-4
- NARA: 10666311
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UpToDate Contents
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- 1. ミツバチ、スズメバチ、および他の膜翅目刺傷:反応の型および急性期マネージメントbee yellow jacket wasp and other hymenoptera stings reaction types and acute management [show details]
… single sting is sufficient to precipitate a severe reaction in a venom-allergic individual, and insect stings are a leading cause of fatal anaphylaxis . Venom-induced anaphylaxis can be particularly severe …
- 2. ハチ毒免疫療法:有効性、適応、および作用機序hymenoptera venom immunotherapy efficacy indications and mechanism of action [show details]
…approximately 2 percent of patients with insect sting anaphylaxis, and about one-quarter of patients with systemic mastocytosis have anaphylaxis in response to insect stings . In patients with various forms of …
- 3. ハチ毒免疫療法:技術的問題、プロトコル、副作用、およびモニタリングhymenoptera venom immunotherapy technical issues protocols adverse effects and monitoring [show details]
…coverage for future sting events . This approach ensures that a patient who has reacted to a yellow jacket sting, for example, is not left with doubts about the expected outcome of a sting from a different …
- 4. アナフィラキシー:救急処置anaphylaxis emergency treatment [show details]
…has been investigated prospectively. In one study, 68 patients with a history of anaphylaxis to insect stings were randomly assigned to venom immunotherapy or placebo immunotherapy . Following this, all were…
- 5. 学会が公開する診療ガイドラインのリンク:刺咬昆虫アレルギーsociety guideline links stinging insect allergy [show details]
Related Links
- 虫刺され(虫刺症)とは? 虫刺されとは、虫に刺される、咬まれる、吸血されるなどによって起こる皮膚炎のことです。 虫刺されの原因となる代表的な生物には、蚊やブユ(ブヨ)、ノミ、ハチ、ムカデ、毛虫などがいます。
- 虫刺症(虫さされ) *参考文献:夏秋優「虫と皮膚炎」秀潤社, 2013年 日本皮膚科学会HP:皮膚科Q&A 、国立感染症研究所HP 蚊(カ) 蚊は日本中におり、アカイエカないしヒトスジシマカによる虫刺されが主です。 症状は吸血の際に ...
- 虫刺されとは 虫刺されとは、吸血性の蚊、ブヨ、ダニ、ノミや、身体に毒を持ったハチ、毛虫、ムカデ、クモなどに刺されて起きる皮膚炎のことで、医学的には「虫刺症(ちゅうししょう)」といいます。 虫に刺されることで、虫の毒液や、虫の唾液成分などの異物が皮膚の中に侵入し、皮膚 ...
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SPE.63
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- 英
- nummular eczema, nummular dermatitis
- ラ
- eczema nummulare
病因
- NDE.103改変
症状
身体所見
- NDE.103改変
- 部位:四肢(下腿伸側)、体幹、腰殿部
- 形状:貨幣状、類縁型
- 皮疹:湿疹。辺縁は漿液性丘疹、中央は浸潤性紅斑
続発症
参考
- 1. [charged] 皮膚炎の概要 - uptodate [1]
[★]
- 英
- Hymenoptera stings, Hymenoptera sting, bee stings, wasp stings, hornet stings
- 関
- 虫刺症
[★]
- 英
- sis, pathy