- 英
- Giemsa stain, Giemsa staining
- 同
- Giemsa染色、ギームザ染色
- 関
- Giemsa液、ギムザ単染色 Giemsa単染色
- 染色液はアズールIIとアズールII・エオジンからなる
- アズールII:塩基性色素:青紫色:核のDNA、細胞質のDNA、アズール顆粒
- エオジン:酸性色素:赤橙色:ヘモグロビン、好酸性顆粒
微生物の染色
- グラム染色が困難なのでギムザ染色を長時間行う
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/29 19:06:29」(JST)
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ギムザ染色によって赤く染まったシャーガス病(チャガス病)の病原体・トリパノゾーマ
ギムザ染色( - せんしょく、英: Giemsa stain)は、血液標本染色法の1つ。マラリア研究の先駆である医学者、グスタフ・フォン・ギムザ(Gustav von Giemsa、1867年 - 1948年)の名を取って「ギムザ染色」と呼ぶ。
ドイツ・ハンブルクの熱帯病研究所にて、マラリア原虫の染色法として開発された。現在も臨床現場で広く用いられている。
手法
事前準備として、血液をスライドガラスに塗布し、乾燥させたのち、メタノールによって2~3分間固定する。染色直前に、蒸留水1mlにつきギムザ液(メチレンブルー, エオシン, azure Bの混合液。エオシンについては染色の項を参照)を1~2滴の割合で混ぜ合わせ、直ちに染色を行う。染色時間は15~30分。染色が終了したら、軽く水洗したのち、再び乾燥させて封じる。
染色されるものは以下の通り。
- 赤血球(青味がかった赤)
- 血小板(青)
- 好中球(赤紫)
- 好酸球(赤)
- 好塩基球(青紫)
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 森 梨江,大橋 桂,二瓶 智太郎,近藤 行成,好野 則夫,寺中 敏夫
- 日本歯科保存学雑誌 53(3), 238-243, 2010-06-30
- … レートの各ウェルに1×10^2/mlに調製したチャイニーズハムスター肺由来繊維芽細胞を0.5mlずつ播種し,5%炭酸ガス培養器内にて18時間培養した.培養後,100%抽出液または各濃度の試験液0.5mlを加え培養し,5日後にギムザ染色を行った.細胞毒性評価は,50%コロニー形成阻害濃度(IC_<50>)を求めた.その結果,FH5のIC_<50>は75%であった.F8H5Pおよび10F2S-3Iは100%抽出液においても細胞のコロニー形成を阻害せず,IC_<50>は>100%であ …
- NAID 110007880730
- 悪性リンパ腫の細胞診 (第49回[日本臨床検査医学会]東海・北陸支部総会) -- (シンポジウム 悪性リンパ腫をめぐる検査医学)
- アカントアメーバ角膜炎の3例 : 角膜擦過細胞診でのアカントアメーバ原虫の同定
- 堀越 美枝子,石原 力,石井 英昭,伊古田 勇人,山口 由美子,柏原 賢治,城下 尚,村上 正巳
- 日本臨床細胞学会雑誌 47(1), 48-52, 2008-01-22
- … 角膜擦過細胞診で原虫の嚢子が確認できた.パパニコロウ染色ではライトグリーンにより嚢子壁が染色され,内部は茶褐色あるいは不染性であった.PAS染色では嚢子壁陽性,嚢子内部は暗赤色を呈していた.ギムザ染色では嚢子壁が青紫色に好染した.また,培養により得られた塗抹標本に蛍光染色を施し,蛍光を発するアカントアメーバの嚢子を検出できた.結論: アカントアメーバ角膜炎はアカントアメーバ原虫を検出し,早 …
- NAID 110006571296
Related Links
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- この仲間にはライト染色(Wright's stain)、ジェンナー染色(Jenner's stain)、リーシュ マン染色(Leishman stain)、ギムザ染色(Giemsa stain)、メイ・ギムザ染色(May- Giemsa stain)がある。 全て骨髄生検や骨髄穿刺液・末梢血液塗沫の検体を診るのに 使 ...
- ギムザ染色液. Giemsa Stain Solution. 血液細胞の染色に使用されます。主成分は アズール-II-エオシンで、細胞核のクロマチンが固有の赤紫色に染まり、細胞質の各種 顆粒が好酸性と好塩基性に染め分けられるのが特長です。 骨髄生検組織標本に有用 です ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- leukocyte, leucocyte (Z), white blood cell (Z), WBC, white corpuscle, white cell
- 関
- 赤血球、血球、血液
白血球
基準値
- 4000-9000 (/μl) (2007前期解剖学授業プリント)
- 異常値の出るメカニズム第5版
- 5000- 8400 (/μl) (健常者の2/3)
- 4500-11000 (/μl) (95%範囲)
年齢との関連
生理的な変動
- 精神的ストレス↑ → 交感神経の刺激により好中球の血管壁遊離が促進されるため
- 午前↓、午後↑
基準値
|
07解
|
異メ
|
流マ
|
HIM.A-1
|
顆粒球
|
好中球
|
桿状核球
|
40~70
|
44~66
|
40~60
|
4~14
|
0~5
|
分葉核球
|
43~59
|
40~70
|
好酸球
|
2~4
|
0~ 4
|
2~4
|
0~6
|
好塩基球
|
0~2
|
0~0.5
|
0~2
|
0~2
|
無顆粒球
|
リンパ球
|
25~40
|
30~38
|
26~40
|
20~50
|
単球
|
3~6
|
0~ 5
|
3~6
|
4~8
|
- 07解: 2007前期解剖学授業プリント
- 異メ: 異常値の出るメカニズム第5版 p.91
- 流マ: 流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.10
(margination)
- 1. 赤血球は軽く早く流れるので血管の中央をながれ、白血球は血管のへりを流れている
(rolling)
(adheresion & arrested)
(transmigration)
- 6. 白血球と血管内皮細胞に発現しているPECAM-1(CD31)がお互い接着し、白血球が血管内皮細胞の間隙を通って細胞外マトリックスに入る
白血球の染色
- 好酸性:赤く染まる→ヘモグロビン
- 好塩基性:青く染まる→リボソーム、核内のヒストン蛋白
- 好酸性でも好塩基性でもない:淡いピンクに染まる
- MPOをもつ:顆粒球(前骨髄球~分葉核球)、単球(前単球~単球)
- MPOをもたない:リンパ球系細胞
- 好中球:長鎖エステルを分解
- 単球:短鎖エステルを分解
関節液
- 炎症 感染
- 200 2000 20000
- 500 5000 50000
臨床関連
- 白血球のインテグリンが欠損または減少する先天性疾患
- 反復性の細菌皮膚感染
- SIRSの診断基準:<4,000/ul or >12,000/ul
[★]
バクテリア
[★]
- 英
- eosinophil (Z), eosinophile
- 関
- 顆粒球、白血球、好塩基球
組織学
- 酸性色素(エオシン)で染まる顆粒(好酸性顆粒)を持つ → ギムザ染色で赤っぽい顆粒がみえる (HIS.190 図10-3)
- 塩基性の成分が含まれている?
- 二分葉の核 (HIS.197)
- 直径は10-14μm (HIS.197)
- 末梢血
顆粒
-
- 特殊顆粒:主要塩基性タンパク質、好酸性陽イオンタンパク、好酸球由来神経毒素
機能 (HIS.198)
- ヒスタミン、ロイコトリエン、好酸球走化因子と結合して、これに向かって遊走する。
- 抗原抗体複合体の取り込み、およびファゴサイト内での分解
基準値
好酸球数の変化
- 寄生虫感染症、アレルギー疾患(特に、I型アレルギー)
- 喘息、ある種の腫瘍
サイトカイン
- IL-5の受容→好酸球の前駆細胞増殖、前駆細胞から好酸球への分化促進 (HIS.197)
臨床関連
[★]
- 英
- [[]]
- 関
- ギムザ染色、染色法
AZURE B
- 強酸との塩なので、液性は酸性
[★]
- 英
- neutral dye
- 同
- 中性染料
- 関
- ギムザ染色、ライト染色法、ロマノフスキー染色
[★]
- 英
- May-Giemsa stain
- 同
- Pappenheim染色
- 関
- ギムザ染色
概念
- 血液塗沫標本の染色などに用いる染色法
- アズール顆粒・特殊顆粒の証明は良好で核網構造の観察も容易
試薬
- メイグリュンワルド液(メイ・グリュンワルド染色液):エオジン酸メチレン青
- ギムザ染色液:アズールII、アズールII・エオジン
手順(上載せ法)
- 参考1
- 1. 固定:塗抹後、急速に乾燥させた標本にメイグリュンワルド液 10-15滴を載せ1-3分固定
- 2. 染色:等量のリン酸緩衝液を載せ 1-3分染色
- 3. 洗浄:ギムザ希釈液にて標本の端から洗浄
- 4. 染色:ギムザ希釈液を満載し 15-30分染色
- 5. 水洗・乾燥:流水を標本の端から流し 15-30秒水洗、冷風にて充分乾燥
- 6. 透徹・封入
参考
- http://www.intercyto.com/lecture/manual/fluid_manual.pdf
- http://www.merck-chemicals.jp/pappenheim/japanese/c_OQib.s1O_SYAAAEv1gkd6pYb
[★]
- 英
- May-Gruenwald-Giemsa stain
- 同
- パッペンハイム染色 Pappenheim stain、May-Grunwald-Giemsa染色
- 関
- ギムザ染色、ライト染色、メイ・ギムザ染色、ライト・ギムザ染色
[show details]
メイ・グリュンヴァルト・ギムザ染色 : 3 件
メイ・グリュンヴァルト・ギームザ染色 : 4 件
メイ・グリュンワルト・ギムザ染色 : 約 1,510 件
メイ・グリュンワルト・ギムーザ染色 : 約 1,510 件
[★]
- 英
- staining
- 関
- 染色法