- 英
- hematoxylin、((古))haematoxylin
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/31 12:47:23」(JST)
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ヘマトキシリン |
|
IUPAC名
7,11b-dihydroindeno[2,1-c]chromene-3,4,6a,9,10(6H)-pentol
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
517-28-2 |
PubChem |
10603 |
MeSH |
Hematoxylin |
- Oc2cc3CC4(O)COc1c(O)c(O)ccc1C4c3cc2O
|
特性 |
化学式 |
C16H14O6 |
モル質量 |
302.28 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ヘマトキシリン(英: Haematoxylin、カラーインデックス名:Natural Black 1, C.I. 75290)は、アカミノキの心材から抽出される染料である。酸化によりヘマテインとなり、Al(III)やFe(III) と錯塩を形成して強く青に発色する。媒染剤により色調が異なり、アルミニウムの場合には青白色、鉄の場合には青黒色となる。
組織染色
ヘマトキシリン・エオシン染色した肺気腫の組織像。ヘマトキシリンによって青紫に染色されているのが細胞核である。
顕微鏡下で組織切片を観察するための染色法として、エオシンと共に用いるヘマトキシリン・エオシン染色がよく使われている。この場合、ヘマトキシリンは主に細胞核を強く染色する。
ほかにリンタングステン酸・ヘマトキシリン染色も比較的よく使われている。
供給難
ヘマトキシリンの生産はほぼ完全にアカミノキの栽培に依存しているため、 時折供給不足がおきることがあり、1920年代後半や1970年代前半には深刻な供給難に陥った。 最近では2008年前半に診断コストに影響するほど色素の価格が高騰したが、 依然として病理検査で使われている。 代替色素としてはセレスチンブルー(CI 51050)、ガロシアニン(CI 51030)、ガレイン(CI 45445)、エリオクロムシアニンR(CI 43820)などが挙げられており、これらはいずれもFe(III)を媒染剤としている。 [1]
参考文献
- ^ Dapson et al. (2010). "Hematoxylin shortages: their causes and duration, and other dyes that can replace hemalum in routine hematoxylin and eosin staining". Biotech Histochem 85 (1): 55–63. doi:10.3109/10520290903048400.
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- NAID 130000907594
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
バクテリア
[★]
- 英
- mast cell, mastocyte
- 同
- マスト細胞
- 関
- ヒスタミン、好塩基球
形状
- 20-30μm (HIS.101)
- 細胞質に0.3-0.8μmの顆粒を含む
特徴
- ヘパリン(or コンドロイチン硫酸)、
- ヒスタミン、
- 中性プロテアーゼ(トリプターゼ、キマーゼ、カルボキシペプチダーゼ)
- アリルスルファターゼ
- その他
- β-グルクロニダーゼ
- キニノゲナーゼ
- ペルオキシダーゼ
- スーパーオキシドジスムターゼ
- 好酸球走化因子
- 好中球走化因子
由来
染色像
臨床関連
- 炎症(I型アレルギー)の引き金を引く細胞。喘息患者の気道平滑筋層に存在(健常人では存在しない(HIM. 1598)
[★]
- 関
- 染色法
- 酸性の成分と反応して染まる
- 色素の液性は塩基性、と思われる
染色部位
- 核(DNA)
- 細胞質の酸性領域(密集したリボソームが存在する粗面小胞体(RNA) ex. 漿液腺細胞
- 軟骨基質
染色法
- 青(紫)
- 青
[★]
- 英
- basophilic
- 英
- [[]]
- 関
- 染色法
[★]
ヘマトキシリン
- 関
- hematoxylin
[★]
- 英
- hematoxylin-eosin stain HE stain
- 同
- HE染色
- 関
- 染色法
[★]
- 英
- hematoxylin-eosin staining、HE staining
- 関
- HE染色
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3